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  • 長い間こちらのトピックスを無断で使わせて頂き、申し訳ありませんでした。 この度、図らずも新しく独自のスレッドを立ち上げることが出来ましたので、勝手ながらそちらの方へ移転することになりました。こちらへは最初の一首だけを記念に置かせて頂き、あとは総て削除しておきます。本当に有難うございました。ご縁が御座いましたらまた伺うことになろうかと思いますが、取り敢えずこれを以て一応の区切りとし、失礼いたします。

    尚、新居の方は 『 トップ>雑談、ひまつぶし>仕事中 』の中に新しく

    【万葉集・⇒現代短歌(もどき)⇒ドドイツ(もどき):変換遊び】

    と題して開設いたしましたので、興味のある方は是非一緒に遊びませんか。ご参加お待ちしております。        風来坊   敬白

  • 〔46〕(3-244:弓削皇子・ゆげのみこ//柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそみひとまろ//の歌集に収録)
    ≪み吉野の 三舟の山に 立つ雲の 常にあらむと 我が思はなくに≫
    (みよしのの みふねのやまに たつくもの つねにあらむと わがおもはなくに)

    『我が命 吉野三船の 嶺に立つ 雲と長きを 競う気無きに』

    『吉野なる 三船の嶺に 立つ雲と 命尽きるを 競う気無くも』
    『我が命 吉野三船の 嶺の雲 さほど長きを 望ま無きしに』

    <吉野三舟に 湧く雲ほどに 命永くと 望まぬに>
    <吉野三舟の 雲をも凌ぐ 永き命を 誰が乞う>


    〔47〕(3-255:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそみひとまろ)
    ≪天離る 鄙の長道ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ (//家のあたり見ゆ)≫
    (あまざかる ひなのながちゆ こひくれば あかしのとより やまとしまみゆ)

    『遥かなる 海路(うみじ)戻りて 明石門(と)に 見える山並み 大和恋しき』
    『田舎道 遠き都へ 帰り来て 明石で見える 大和の山並み』
    『帰路遠く 任地を後に 明石まで 大和の山が 遥か彼方に』
    『はるばると 帰路を急ぐや 鄙(ひな)の旅 明石の先に 大和連山』

    <任期終わりて 急いで帰路に 明石回れば もう都>
    <鄙の長旅 明石に着けば 前の山並み 生駒山>
    <田舎を後に 都を目指し 明石の先は もう大和>
    <旅路遥かに 明石に着けば 霞む山並み そは大和>
    <大和目指して 旅路を急ぎ 明石過ぎれば 指呼の間>


    〔48〕(3-265:長忌寸奥麻呂・ながのいみきおくまろ)
    ≪苦しくも 降り來る雨か 三輪の崎 狭野の渡りに 家もあらなくに≫
    (くるしくも ふりくるあめか みわのさき さののわたりに いへもあらなくに)

    『三輪の崎 狭野の渡し場 人無きに 鬱陶しくも 雨降り止まず』
    『雨は降る 狭野の渡し場 三輪の崎 人影絶えて 心沈みぬ』

    <狭野の渡し場 雨降り止まず こころ弾まず 人も無し>
    <人出阻むか 雨足強く 狭野の渡し場 三輪の崎>
    <狭野の渡し場 人影絶見えぬ 雨は篠突く 三輪の崎>
    <雨は篠突き 人影見えず 狭野の渡し場 三輪の崎>


      風来坊

  • 〔44〕(2-231:傘朝臣金村・かさのあそみかなむら)
    ≪高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに≫
    (たかまとの のへのあきはぎ いたづらに さきかちるらむ みるひとなしに)

    『志貴の皇子(しきのみこ) 祀る秋野に 萩咲けど 見る人も無く ただ散りにけり』
    『高円の 野辺に秋萩 咲きおれど 見る人もなく 散るや空しき』
    『咲き誇る 秋の高円 萩の花 志貴の御霊を 慰めんとて』
    『秋の野辺 咲きて空しき 萩の花 高円原に 人影も無く』
    『高円に 散るを急ぐや 野辺の萩 愛でる人影 無くも空しき 』

    <萩は咲いたか 高円原に 人も来ぬのに 仇に咲く>
    <秋の高円 萩花盛り 人が来ないと 散り急ぐ>
    <人は来ないが 季節は巡る 秋の高円 萩の花>
    <人が来ぬとて 高円原の 萩は咲けども すぐに散る>
    <咲いて又散る 高円原の 萩も空しや 人は来ぬ>


    〔45〕(2-232:傘朝臣金村・かさのあそみかなむら)
    ≪三笠山 野辺行く道は こきだくも しげく荒れたるか 久にあらなくに≫
    (みかさやま のべゆくみちは こきだくも しげくあれたるか ひさにあらなくに)

    『野辺遥か 三笠の山を 行きつれば 皇子無き故か 路は荒れおり』
    『皇子逝きて 三笠の山の 道行けば 日はまだ浅きに 野辺は荒れにし』
    『道は荒れ 野は荒涼と三笠山 皇子亡き故か 日はまだ浅きに』
    『皇子逝きて 日は未だ経(へ)ぬれど 三笠山 野辺は草生(くさむ)し 荒れに任せて』
    『皇子在れば 三笠の山も 斯(か)くまでに 日も経ず荒らし 置かざるものを 』

    <三笠目指して 山路を行けば 皇子が亡くなりゃ 道も荒れ>
    <荒れに任すや 三笠の山路 皇子が亡くなりゃ 草茫々>
    <皇子が亡くなり まだ日も浅い なのに三笠路 草のムロ>


      風来坊

  • 〔42〕(2-222:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそみひとまろ)
    ≪沖つ波 来寄する荒磯を しきたへの 枕とまきて 寝せるきみかも≫
    (おきつなみ よするありそを しきたへの まくらとまきて なせるきみかも)

    『荒磯(あらいそ)の 寄せては返す 波頭(なみがしら) 枕としつつ  永久の眠りに』
    『荒磯の 打ち寄す波を 枕とし 君は眠るや 永久の安らぎ』
    『荒磯の 波を枕に 只一人 君は付くかや 永久の眠りに』
    『打ち寄せる 荒磯(ありそ)の波を さながらに 枕と為して 君永久(きみとこしえ)に』

    <磯の荒波 打ちては返す それを枕に 君眠る>
    <磯に打ち寄す あの荒波を 君は枕に 永久(とわ)の夢>


    〔43〕(2-227:作者未詳・さくしゃみしょう)
    ≪天ざかる 鄙の荒野に 君を置きて 思ひつつあれば 生けるともなし≫
    (あまざかる ひなのあらのに きみをおきて おもひつつあれば いけるともなし)

    『きみ残し 旅にし在れば 気もそぞろ 荒野(あれの)にひとり 如何に在るやと』
    『君一人 荒れた田舎に 残し来て 如何に在るやと こころ沈みぬ』
    『今は只 祈りて止まず 君の無事 荒れ野に一人 残し来れば』

    <遠い田舎(いなか)の 荒野(あれの)に独り 残して来たのが 気に懸る>
    <鄙の荒れ野に 残して来たが 後ろ髪ひく 君恋し>
    <遠い田舎に 残した君が 後ろ髪ひく 胸騒ぎ>


      風来坊

  • 〔40〕(2-188:皇子尊の宮の舎人・みこのみことのみやのとねり=草壁の皇子の舎人)
    ≪朝ぐもり 日の入り行けば み立たしの 島に下り居て 嘆きつるかも≫
    (あさぐもり ひのいりゆけば みたたしの しまにおりいて なげきつるかも)

    『雲厚く 日の出遮る あさまだき 島に出で立ち 皇子(みこ)懐かしむ』
    『朝まだき 雲わき立ちて 薄曇り 皇子を偲びて 島に降りたつ』

    <朝の陽射しを 遮る雲に 皇子を偲びて 磯に立つ>
    <皇子を偲べば 夜明けの雲の 姿相似て 我に見ゆ>
    <陽射し遮る 朝陽(あした)の雲の 姿さえもが 皇子に見ゆ>


    〔41〕(2-208:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそみひとまろ)
    ≪秋やまの 黄葉をしげみ 惑ひぬる 妹を求めむ 山道しらずも≫
    (あきやまの もみじをしげみ まとひぬる いもをもとめむ やまじしらずも)

    『今は亡き 妻の眠りし 山里は 紅葉(もみじ)散り敷き 道に迷えり』
    『紅葉(もみじば)が 散り敷く山路 迷い入る 妻の墓所(はかしょ)は 何処(いずく)なりやと』

    <紅葉(もみじ)繁(しげみ)て 山路も見えず 妻の眠るは 何処(いずこ)かと>
    <妻の眠れる 山里行けど 墓を隠すか 散る紅葉>
    <紅葉散り敷く 山路を行きて やっと見つけた 妻の墓 >


      風来坊

  • ■■■・[訂正と注記]・■■■
    <1>これまでの記述中、人名などの「ふりがな」に若干、現在使われている用法とは異なるものが有り、見落としていたものがありますので主だったものだけ訂正させて頂きます。
     ① 柿本朝臣人麻呂(かきのもとのあそん
       ひとまろ:あそん⇒あそみ)
     ② 額田王(ぬかたのおうきみ:おう⇒おほ)
     ③ 磐姫皇后(いわのひめのおおきさき:
           おお⇒おほ)
     ④ 誉謝女王(よざのおおきみ:おお⇒おほ)
     ⑤ 中大兄(なかのおうえ:おうえ⇒おほえ)

    <2>なお、本編でテキストとして参考にした
       文献は小学館・刊:日本古典文学全集 
       及び岩波書店・刊:新日本古典文学大系 で、
       この中より「元歌」を引用させていただき
       ましたことをお断りさせていただきます。 

         風来坊

  • 〔38〕(2-181:皇子尊=草壁の皇:くさかべのみこ:=の宮の舎人・みことのみやのとねり)
    ≪み立たしの 島の荒磯を 今見れば 生ひざりし草 生ひにけるかも≫
    (みたたしの しまのありそを いまみれば おひざりしくさ おひにけるかも)

    『在りし日の 皇子(みこ)の立ちたる 島影の 荒磯(あらいそ)浜も 今や草生(む)す』
    『皇子立ちし 荒き磯辺(いそべ)を 今見れば 草生(お)い茂る 思い出の島』
    『皇子在りて 草一つ無き 磯が浜 皇子亡き今は 草生い茂る 』
    『今は亡き 皇子の居ませる 荒瀬(あらせ)浜 逝(ゆ)きていつしか 草生(む)してあり』
    『草壁(くさかべ)の 皇子の立たせし 荒瀬浜 皇子亡き今は 草生して在り』
    『島影や 皇子立ちませる 磯が浜 逝きて久しく 今は草生す』

    <島の荒磯 皇子来て遊ぶ 今じゃ草生す 皇子逝きて>
    <皇子が遊んだ 荒磯濱(あらいそ)も 皇子亡き今じゃ 草のムロ>
    <皇子の思い出 荒磯濱に 生(む)せる草にも 残す影>

    〔39〕(2-185:同・おなじ)
    ≪水伝ふ 磯の浦廻の 石つつじ もく咲く道を またも見むかも≫
    (みなつたふ いそのうらみの いはつつじ もくさくみちを またもみむかも)

    『庭の堀(ほり) 岩を巡らす 傍らの 盛りの躑躅(つつじ) 見る時や有る』
    『水際(みなぎわ)の あの岩の辺(べ)に 咲く躑躅 今や盛りと ただ忍び居(お)る』

    <庭の掘割り 周りの岩の 陰に盛りと 咲く躑躅>
    <堀の片辺(かたへ)の 岩根の躑躅 また見る機会 有るだろか>
    <機会有ろうか 躑躅が見たい 庭の小池の 岩の陰>
    <水辺(みずべ)の岩陰 躑躅が咲いて 我を誘(いざな)う 叶うなら>
    <躑躅咲いたか あの水際(みずぎわ)の 岩の根方(ねかた)で 我れを待つ>


      風来坊

  • 〔36〕(2-141:ありまのみこ・有馬皇子)
    (いわしろの はままつがえを ひきむすび まさきくあらば またかへりみむ)
    ≪磐代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば またかへりみむ≫

    『磐代の 浜の松が枝 幸託し 文結び置き 帰路にまた寄る』
    『行く旅に 幸を願いて 磐城の 浜の松が枝 文結び置く』
    『文結ぶ 磐城が浜 松が枝に 恙なき旅 祈りて往かん』
    『旅の無事 祈りて結ぶ 磐城の 松の小枝に 残す文あり』
    『行く旅に 幸を占い 結ぶ文 松の小枝に 願い託して』
    『幸あらば 帰路にまた寄る 磐城の 松に託して 文結び置く』
    『旅の幸 託して結ぶ 浜の松 帰路も会えるか 無事であるなら』

    <松の小枝に 文結い残す 恙ない旅 幸あれと>
    <結び残した 松枝の文に 帰路も会いたや 幸あらば>
    <松の小枝に 残した文に 旅が無事なら また逢おう>
    <松の小枝に 託して残す 旅の道中 無事なれと>
    <磐代浜の 松枝に残す 無事を祈りて 結び文>

    〔37〕(2-142:有馬皇子・ありまのみこ)
    ≪家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る≫
    (いへにあれば けにもるいひを くさまくら たびにしあれば しひのはにもる)

    『家ならば 器で食べる 食事だが 旅先ならば 椎の葉で喰う』
    『家ならば 食事も器に 付け別ける 旅先ならば それを木の葉で』
    『普段なら 茶碗で食べる 食事だが 旅では代わりに 木の葉に包む』
    『いつもなら 茶碗に盛って 喰うのだが 旅先だから 葉っぱで済まそう』

    <いつも家では 茶碗で喰うが 旅じゃ木の葉で 間に合わす>
    <茶碗使って 家では喰うが 旅じゃ木の葉が 代わりする>


      風来坊

  • 〔35〕(2-137:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそんひとまろ)
    ≪秋山に 落つる黄葉 しましくは な散りまがひそ 妹があたり見む///散りなまがひそ≫
    (あきやまに おつるもみじば しましくは なちりまがひそ いもがあたりみむ)

    『秋たけて 散るを急ぐや 山紅葉(やまもみじ) 暫(しば)し止(とど)まれ 妻見えざれば』
    『山里に 妻見送れど 散る紅葉(もみじ) 姿遮(さえぎ)る 暫し留まれ』
    『散る紅葉(もみじ) 妻の姿も 見えぬ程 待ちて留まれ 送るひと時 
    『秋山の 散る紅葉(もみじば)に 遮られ 妻見送れど 姿は見えず』 
    『待て暫し 散る紅葉(もみじば)よ 心あらば 妻の姿の 消える時まで』
    『我が妻を 送りて立つも 山里の 姿(すがた)隠すや 紅葉繁降(もみじしげふ)る』

    <山の紅葉(もみじ)よ 散るのはお止し 妻(あのこ)見送る ひと時を>
    <山の紅葉(もみじ)よ 散るのはお止し 妻の姿が 消えるまで>
    <山の紅葉(もみじ)よ 散るのはお止し せめてひと時 見えるうち>
    <山の紅葉(もみじ)よ 酷いじゃないか 葉っぱ邪魔して 見えやしない>
    <妻を隠すか 散る紅葉(もみじば)よ 妻(あのこ)見えない アンタ邪魔>
    <妻を隠すか 散る紅葉(もみじば)よ おまえ邪魔だよ 妻見えぬ>


      風来坊

      [いや~むつかしい。如何に万葉歌が優れているかが よ~く分かった。(笑) 乏しい語彙(ボキャ)の中から幾ら言葉を選んで並べて見ても、「元歌」には遠く及ばない。いや、まいった。まいった。今日ほど「恐れ入った」ことなかった。(ニガ笑い)

  • 〔34〕(2-133:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそんひとまろ)
    ≪笹の葉は み山もさやに さやげども 我は妹思ふ 別れ来ぬれば≫
    (ささのはは みやまもさやに さやげども われはいもおもふ わかれきぬれば)

    『笹山の 笹の葉音か さやさやと 揺れる心は 我に相似て』
    『山裾に 笹の葉騒ぐ 葉音して 我が恋映すや 妹(いも)を偲びて』
    『妹おもう こころ騒ぎて 笹山を 見れば葉音も 共に笹(ささ)やぐ』
    『笹の葉の 揺れて映すや 我が心 別れ出で来た 妹を偲びて』
    『妹恋し 別れて哀し 我が心 笹の葉音の 騒(さ)やぐにも似て』

    <妹(いも)と別れて こころも騒ぐ 山の笹の葉 さーらさら>
    <裏の笹山 何ゆえ騒ぐ 俺の心を 映してか>
    <あの娘(こ)恋しや 別れはしたが 笹の葉音か 胸騒ぎ>
    <山の笹の葉 騒ぐでないよ 泣いて騒ぐは 我が心>
    <愛し恋しと 心が騒ぐ 山じゃ笹の葉 また騒ぐ>


      風来坊

  • 〔33〕(2-132:柿本朝臣人麻呂・かきのもとのあそんひとまろ)
    ≪石見のや 高角山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか≫
    (いわみのや たかつのやまの このまより わがふるそでを いもみつらむか)

    『都へと 去りゆく妻に 袖を振る 石見・高角 木の間隠れに』
    『帰り行く 妻に向かいて 袖を振る 石見の国の 高角山で』
    『妻去りぬ 残る我が身は 高角の 山の木の間に 袖振りて立つ』
    『石見なる 高角山の 木の間越し 袖振りて立つ 妻を送りて』
    『石見なる 高角山に 袖振りて 木の間隠れに 妻を見送る』

    <次の逢瀬を 約して帰る 妻を見送る 高角に>
    <妻は都へ 我が身は石見 名残り惜しみて 袖を振る>
    <我を尋ねて 石見の国へ 逢瀬束の間 妻去りぬ>
    <石見・高角 木の間の陰で そっと見送る 愛し妻>
    <妻に袖振る 別れの辛さ 次は都で 会う日まで>
    <遠き都へ 旅立つ妻に 高角(やま)の木陰で 袖を振る>


      風来坊

  • 〔32〕(2-119:ゆげのみこ・弓削皇子)
    (よしのがわ ゆくせのはやみ しましくも よどむことなく ありこせぬかも)
    ≪吉野川 ゆく瀬の早み しましくも 淀むことなく ありこせぬかも≫

    『吉野川 流るる水の 切れ間なく 我等が逢瀬 斯くもありたし』
    『川の瀬の 流れ行く如 我が恋も 永久に続けと 願い居りける』
    『我が恋の 永久に続けと 只管に 吉野の川に 願い託して』

    <吉野の川の 瀬を行く如く 恋が続けと 祈る我れ>
    <流れ絶え無き 吉野の川の 如く在りたい オラが恋>
    <恋の行方が また気に掛かる 川の流れが 恨めしい>
    <果ても終わりも 無い川見れば 我が恋何故に 果てしある>
    <果て無く流れる 川の瀬見れば 果て無き恋を 只祈る>
    <川の瀬を行く 流れのように 恋も果てしが 無くばいい>
    <吉野の川の 瀬を行く水に 恋も続けと 只祈る>
    <川の流れにゃ 果てしは無いさ 恋にも終わりが 来なきゃよい>

      風来坊

  • 〔31〕(2-117:舎人皇子・とねりのみこ)
    ≪ますらをや 片恋せむと 嘆けども 醜のますらを なほ恋にけり≫
    (ますらをや かたこひせむと なげけども しこのますらを なほこひにけり)

    『片思い すべきに非ず武士(もののふ)の 誇り何処(いずこ)に されど恋しき』
    『武士の 誇り何処に 片思い 女々しくあれど 想い切れずに』
    『武士の 身を恥つれど 猶恋し 届かぬ思い 絶ち切り難く』

    <あの娘(こ)恋しや 届かぬ思い 我は武士(もののふ) 恥知れど>
    <我は武士 恋路を行けば 誇り邪魔する 片思い>
    <恋は切なく 我が身は細る 誇り恨めし 武士(ぶし)なれば>


      風来坊

  • 〔30:変換・歌〕
    『あの頃を 慕う鳥かな 不如帰 水の畔りの譲り葉の陰』
    『いにしへを 慕いて啼くや 不如帰 譲り葉茂る 水辺あたりに』

    <鳥も慕うか 天武の御代を 譲り葉落ちて 水清し>
    <むかし恋しと 水辺の鳥も 譲り葉揺らして 鳴いて去る>


    風来坊

      (試みに少し変えて見ます)

  • 〔30〕(2-111:弓削皇子・ゆげのみこ)
    ≪古に 恋ふる鳥かも ゆづるはの 御井の上より 鳴き渡りゆく≫
    (いにしへに こふるとりかも ゆづるはの みゐのうへより なきわたりゆく)


      風来坊

  • 〔29〕(2-108)いしかわのいらつめ  
    ≪我を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに ならましものを≫

      元歌・作者名:追補
        風来坊

  • あ~ら 不思議!
    いつもの形式では何度投稿しても受け付けなかったので、今回、試に少し「元歌」を省略して細工を施したところ、一瞬の「間」を措いて投稿できた。その前の『投稿できないからと一時休止』を書き送ることも出来たので、若しかすれば巧く行くかと僅かの期待に賭けて試した結果だが、一体どこの何に原因があるのだろうか?今後はどういう形式で投稿すればいいものか?
    取り敢えず、今日の所はここまで。。。


      風来坊

  • 〔29〕(2-108)
    (あをまつと きみがぬれけむ あしびきの やまのしずくに ならましものを)

    『我を待ち 君が濡れたと 言う露に なりたいものよ たとえ露でも』
    『あの夜に 私を待って 露に濡れ ならばなりたい あの夜の露に』

    <露になりたや あの夜の露に あなた濡らした あの露に>
    <露であろうと なりたいものよ いつもあなたの 傍ならば>

      風来坊

  • 〔29〕以後を幾ら投稿しても「投稿拒否」に会ってしまって、どうしてもここでの継続が出来ない。別なトピを立てようと思うが、これもどこも満杯で容易でない。仕方がないので暫らく中断して様子見することに致します。その間、投句準備の作業だけは続けようと思います。では又の機会に・・・。

  • 〔28〕(2-107:大津皇子・おおつのみこ)
    ≪あしびきの 山のしづくに 妹待つと 我立ち濡れぬ 山のしづくに≫
    (あしびきの やまのしづくに いもまつと われたちぬれぬ やまのしづくに)

    『山野辺に 君待つ時の 長ければ 夜露に濡れて 我は佇む』
    『君を待つ あの山裾の 木の下で 濡れる夜露に 時を忘れて』
    『君待てど 逢瀬叶わず 時は過ぎ いつか衣も 夜露に濡れて』
    『来ぬ人を 待ち詫び居りぬ 山野辺の 夜露滴る 梢の下(もと)に』

    <待てど暮らせど あなたは来ない しっぽり濡れたは 夜の露>
    <いつもの所よ あの木下よ 待って来たのは 夜露だけ>
    <あなた来るかと あの木の下で 待ったが来たのは 露ばかり>
    <山の逢瀬を 約しておいて 夜露恨めし 待ちぼうけ>
    <君恋しさに 山路を辿り 待つも空しく 露に濡れ>


      風来坊

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