ここから本文です
投稿一覧に戻る

2160 ‐(株)ジーエヌアイグループの掲示板

●結合組織疾患を伴う間質性肺疾患 (CTD-ILD) についてのお勉強。

■第3相臨床試験を実施中。皮膚筋炎については2019年中、強皮症ついては 2020年半ばまでに被験者登録が完了する見込み。 (説明会資料より)

皮膚筋炎&強皮症ってあるけどどう違いますかね?次のレポートで少し納得。

★是非に及ばすブログより(途中略)倉沢和宏教授 (獨協医科大学リウマチ・膠原病内科)の寄稿の抜粋。

『線維化薬は,特発性肺線維症(IPF)に対し,ピルフェニドンとニンテダニブが認可され使用されています。画像的には蜂窩肺が特徴的で病理像は通常型間質性肺炎(UIP)です。

『近年IPFは損傷修復過程の異常が主病態であることが示され,抗線維化薬が開発されました。また,IPF以外の線維化性肺病変に対する有用性の報告があり,現在臨床試験が行われています。

『CTD-ILDは膠原病患者の重要な臓器病変で,その発症には炎症が重要で,治療には免疫抑制薬が使用されます。
筋炎に代表される急速進行性のタイプと,強皮症・関節リウマチ(RA)に代表される慢性進行し肺の線維化をきたすタイプがあります。
なお,強皮症はNSIPが,RAはUIPが多く高頻度で急性増悪を併発します。

『現在,慢性進行型CTD-ILDに対して,強皮症においてはシクロホスファミド,ミコフェノール酸モフェチル(MMF)等免疫抑制薬など,炎症を標的とした治療法の有用性が報告されていますが,まだ確立された治療法はありません。

『慢性進行型CTD-ILDとIPFなど線維化性肺病変の類似性より,抗線維化療法は(抗炎症療法との併用を含め)肺病変の進行を抑制する治療法として期待されています。実際,強皮症に対し呼吸機能低下を抑制したとの報告があり,強皮症およびRAに対しての臨床試験が行われています。

『抗線維化療法は線維化病変を形成する慢性進行型CTD-ILDに対してはその進行(および急性増悪の発症)を抑制する可能性が高い治療法ですが,その有用性は現在検証中です。現時点ではその使用は保険適用外で実験的治療との位置づけとし,注意深く行う必要があると考えます。』

急げアイスーリュイ💛