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豪、幹細胞研究機関が「幹細胞治療」の規制提唱
効果が実証されないままブーム産業に発展

近年、幹細胞治療がブーム産業に発展しており、骨関節炎、多発性硬化症などから認知症に至るまで様々な障害の治療に成功したと主張するクリニックもある。

Stem Cells Australiaのメーガン・マンジー准教授は、「ほとんどの障害に関してまだ実験段階だ。現在、幹細胞治療で効果が実証されているのは、骨髄または臍帯血から採取した幹細胞を、白血病など血液や免疫系障害の治療に使うことだけだ」と語っている。

ABC放送(電子版)が伝えた。

現在、オーストラリア国内の50を越えるクリニックが脂肪吸引法で得た患者の脂肪の細胞を使って幹細胞治療を行っている。患者は自分の細胞を移植されるのだから通常の細胞治療を対象とする規制から逃れている。

しかし、保健当局でも患者の安全について懸念をいだいており、医薬品管理局(TGA)ではこの分野で今よりも厳しい規制を新設する予定になっている。

幹細胞研究者のマンジー准教授は、この分野の治療に対する管理と規制の強化を先頭に立って提唱している。彼女は、「クリニックは認知症、骨関節炎、運動ニューロン疾患、若返りなどから勃起不全まであらゆる治療を謳っている。消費者に直接訴える宣伝のため、人々はその治療法が安全で本当に効果があるものと期待している。しかし、現実には希望に金を払っているにすぎない」と語っている。

自己移植も規制するTGAの規制案では消費者に直接宣伝することは禁止され、病院外で製造される細胞についても基準を高く引き上げられ、思わしくない結果が出た場合には当局に報告しなければならない。

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ttp://nichigopress.jp/ausnews/science/165940/