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予告で当て、結果で証明、この繰り返しをこのトピでの掲示板

NY円、小反落 1ドル=109円95銭~110円05銭で終了、米株上昇で
2018/06/23 06:29 日経速報ニュース

【NQNニューヨーク=横内理恵】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=109円95銭~110円05銭で取引を終えた。米株式市場でダウ工業株30種平均が9営業日ぶりに反発し、低リスク通貨とされる円の売りを誘った。だた、米景気指標が弱かったことから円の下値は堅かった。

 引けにかけて売りが優勢になった。前日まで8日続落していたダウ平均が上げて終え、米株安への過度の警戒感が和らいだ。相対的に金利が低く、運用の際の調達通貨とされる円の重荷となった。週末で持ち高調整の円売りも出た。

 円は小高く推移する場面もあった。IHSマークイットが発表した6月の米国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想以上に落ち込み、米景気の減速懸念が浮上した。対ユーロでドル売りが優勢だったことも円買い・ドル売りにつながった。

 通商問題の不透明感がくすぶり、リスク回避の際に買われやすい円を支えた面もあった。欧州連合(EU)は22日から米に対する報復関税を発動した。トランプ米大統領は「EUが関税や貿易障壁を取り除かなければ、欧州からの輸入車に20%関税をかける」とツイッターに投稿した。米と主要国の間で報復関税の応酬が広がれば、世界経済に悪影響を与えるとの懸念が強い。

 この日の円の安値は110円19銭、高値は109円80銭だった。

 円は対ユーロで反落し、前日比55銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円15~25銭で取引を終えた。

 ユーロは対ドルで続伸し、前日比0.0050ドル高い1ユーロ=1.1650~60ドルで終えた。米景気指標が弱含む一方、ユーロ圏の指標の一部が持ち直した。前日に約11カ月ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けていたため、持ち高調整や利益確定目的の買いも入った。

 この日のユーロの高値は1.1667ドル、安値は1.1618ドルだった。