ここから本文です
投稿一覧に戻る

気になるニュースを載せてみた☆の掲示板

著名投資家ジョージ・ソロス氏の投 資アドバイザーを務めた経歴を持つフジマキ・ジャパン代表取締役の藤 巻健史氏は、日本銀行が黒田東彦新総裁の下で異次元緩和に踏み切った ことは国債の暴落で日銀も破綻する事態つながるとして、「政府と心中 宣言をした」との見方を示した。
藤巻氏は「日銀資産のうち、国債の割合がさらに増えて80%か ら90%が日本国債になる。国債本位制となり、国債の信頼が崩れたら紙 幣の価値がなくなる。日銀は国と運命共同体になる」と述べた。インタ ビューは11日に行った。
日銀は3、4日に開いた金融政策決定会合で、消費者物価上昇率 2%という目標をできるだけ早期に実現するため、マネタリーベースを 2年間で約2倍、日銀の国債保有額と平均残存期間を2年間で2倍以上 に拡大することを決定した。長期国債の購入についてこれまでの月約4 兆円から、毎月の国債発行額の7割に当たる7兆円強とする。
藤巻氏は、「私のモルガン銀行勤務時の日銀国債保有高は50%以 下、マネタリーベースは約40兆円が常識だった。それを2年後に270兆 円にするとしており、実務家としての私の感覚では、とんでもない数字 だ。7倍にマネタリーベースを増やすことは、天と地がひっくり返るよ うなオペレーション」と説明した。
ハイパーインフレで地獄味わう
さらに、「白川方明前総裁が副作用が怖いからやらなかったこと を、副作用を無視してとんでもないことをやるのは、ものすごい大きな 賭け。この賭けは失敗してハイパーインフレが起きると思う。日銀は単 なる紙幣印刷工場に変わった」と指摘した。
日銀の大胆緩和による将来のインフレ高進の懸念も強まっている。 藤巻氏は、「安倍晋三首相と黒田総裁はハイパーインフレにゴーサイン を出した。アベノミクスで、国債を買って市場に資金を供給、円が急落 すれば、2%のインフレ目標を達成できるが、その後、制御できないだ ろう」と予想。「インフレからハイパーインフレになった時に、金利が 急騰したら国債を買う人がいなくなり、資金を吸収する手段がない。預 金封鎖と新券発行しか方法はなくなるだろう。ハイパーインフレになれ ば国の財政は持つかもしれないが、国民は地獄を味わうことになる。大 変危険なことに一歩踏み出した」と解説した。

  • >>266

    長期金利の指標となる新発10年債物国債利回りは5日に過去最低 の0.315%を記録した後、約2倍の水準となる0.62%まで跳ね上がっ た。藤巻氏は、「アベノミクスで、国債を買って市場に資金を供給し、 円が急落すれば、2%のインフレ目標を達成できるが、その後、制御で きないだろう」と予想する。

    国債バブル
    さらに「じゃぶじゃぶの資金が今は国債に行って、国債バブルにな っている。薄くなった風船が破裂寸前なのを予知して、市場では早く逃 げようと思い始めた人がいて、国債が大きく売られたのだろう。国債ト レーダーの不安の象徴。あれだけ売りが出たのを見るとポートフォリオ マネジャーも怖いと思うだろう」と分析した。
    外国為替市場で円は11日、対ドルで1ドル=99円95銭まで円安が進 行し、4年ぶりとなる100円の大台に接近した。藤巻氏は、ハイパーイ ンフレ・財政破たんへの対応策として、ドルを中心とした外貨建て資 産、円プット・ドルコールのオプション、日本国債のプットオプション などを挙げた。
    その上で、「財政破綻のヘッジとして、外貨建て資産を持ってい る。米国株、ドルのマネーマーケットファンドなどを保有している。為 替では200円台までは行かないが、100円台で一番長いもので5年以内の オプションを持っている。ドル・コールオプション、日本国債のプット オプションを持っているのは、自己破産したくないから」と説明した。