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米国債市場の歴史が塗り替えられるかもしれない。
  米10年国債利回りは過去最低に0.06ポイント以内の水準で27日の取引を終えた。年初来で1995年以降最も好調となっている米国債相場だが、13兆4000億ドル(約1374兆円)規模に達した同市場を長年見てきた2人のベテランは、相場上昇は始まったばかりだと指摘する。
  グッゲンハイム・パートナーズのスコット・ミナード最高投資責任者(CIO)は、10年債利回りが年末までに1%に低下すると予想。世界的に記録的低水準にある借り入れコストに連動する形で下押しされるという。
  半世紀にわたり米国債市場に関わるゲーリー・シリング氏は、英国の欧州連合(EU)離脱が世界経済に与える影響は米国債利回りを一段と押し下げる不確定要因、いわばワイルドカードだとしている。
  ニュージャージー州スプリングフィールドを拠点とする調査会社A・ゲーリー・シリングの創業者で社長を務める同氏は、「実際のところ英EU離脱がどれだけの深みを持つかは、われわれには分からない。米国債利回りは現時点で低水準だが、比較可能な大半の先進国の国債利回りよりはまだ高い」と語った。
  シリング氏は米国の「利上げなどという考えは忘れた方がいい。利下げの確率がますます高まっている。米金融当局による次の動きは利上げではなく利下げだろう」と述べた。同氏は米30年国債利回りが年末までに過去最低の2%に低下すると見込んでいる。