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気になるニュースを載せてみた☆の掲示板

>>275

6月24日にBOEがホームページに掲載した「EU国民投票・あなたの質問に答えます」を見ると、「将来実現する新たな貿易関係がどのようなものであるにせよ、経済はそれに対して調整する必要がある」「(英国の長期的な経済見通しの)変化を予想する中で金融市場は調整することになる」「BOEはこうした必要な調整を阻害することはできない(そうすべきでもない)」というくだりがある。

したがって、英国の申し出に応じたポンド買い協調介入が実現する可能性は、実際にはほとんどなかった。麻生財務相は6月28日の閣議後記者会見で、ポンド買い支えのための協調介入を英国が要請してこなかったことを明らかにした。

また、日銀は追加緩和のカードを潤沢に保持しているわけではなく、仮にカードを切るとしても、「リスクオフ」センチメントが強い中では、それが円高阻止の効果を発揮する保証は全くない。その上、国際協調の観点、国内におけるマイナス金利政策への強い批判なども勘案しなければならない立場に置かれている。

米国の利下げカードは、1枚しかない。米経済の減速が明確になってリセッションへの警戒感が強まり、金融緩和による予防的な対応をFRBが迫られる場合、利下げカードを使ってしまった先にあるのはやはり「量的緩和第4弾(QE4)」だろう。また、円高を食い止める有効な手段を日本の当局が有しているようには見えない。

マーケットが米国における将来の「QE4」発動を視野に入れて円高ドル安が90円まで進む場面が、早ければ年内に見られるのではないかと筆者は考えている。