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4587-PEPTIDREAM研究会(中・長期ホルダー専用)短期・売り煽り禁止!!の掲示板

日経電子版より。
ペプチスターの未来の一部が想像できる記事かな。

製薬会社が工場つくる時代は終わる
サムスンバイオロジクス 尹鎬列常務
2017/12/22 2:00 [有料会員限定]
韓国サムスングループのバイオ医薬品製造受託会社、サムスンバイオロジクスは2011年の設立からわずか7年で生産量で世界首位に躍り出る。サムスンがなぜバイオ医薬品なのか。短期間で世界有数の事業に育てることができたのはなぜか。尹鎬列(ユン・ホヨル)常務に聞いた。
――エレクトロニクスが主力のサムスンがなぜバイオ医薬品に参入したのですか。
「サムスンは将来、どこに向かうべきか。2007年から約3年間、考えた結論のひとつだ。IT(情報技術)では40年の経験がある。製薬やヘルスケアへの関心も高く、グループの研究機関でバイオテクノロジー(BT)も研究もしていた。ITとBTが融合したビジネスが良さそうだと判断した」

――2018年に第3工場が稼働すると、生産量でスイスのロンザを抜いて首位に立ちます。
「運も味方した。11年から12年はバイオ医薬品の設備が不足し、顧客は設備を安定確保できるか心配していた。参入はそのタイミングと重なった」
「まずは容量3万リットルの小さな工場をつくってみてわかったのは、サムスンのこれまでのビジネスとの共通点が多く、シナジーが大きいことだ。バイオ医薬品には高度な品質管理が求められるが、半導体などで実績があり、サムスンの企業文化だ」
「着工と並行して受注活動を始めた。3年間は厳しかったが、米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)、スイスのロシュから製造受託できた。サムスンの品質管理の水準をみて、任せられると確信を持ってもらえた」

――短期間で成長できた理由は何ですか。
「市場でリーダーシップをとるには先行投資が必要だということを半導体ビジネスで学んだ。まずは工場を稼働させ、利益が出れば増設するのが一般的だろうが、第1工場の受注量が生産能力を超えるとわかった段階で株主(サムスン電子とサムスン物産)が、次の工場の建設を承認してくれた」

――半導体産業はファウンドリーの登場で、設計と製造の水平分業が進みました。バイオ医薬品もそうなりますか。
「そう期待している。臨床試験には3段階ある。開発も生産も手がけるバイオ製薬会社は『フェーズ2』の段階で工場を建設するか意思決定する必要があるが、最終段階の『フェーズ3』に進む確率は50%に満たず、工場建設にはリスクが大きい」
「サムスンには低コストでの工場建設や大規模投資のノウハウもある。自社工場がなくても100%アウトソーシングが可能だ。自分でつくるよりサムスンで生産した方が、より早く、確実に販売にこぎ着けられ、投資負担も減るのなら、投資家も製薬会社にアウトソーシングを薦めるようになるでしょう。多くの企業は悩むだろうが、これ以上、自分で工場をつくる時代は終わろうとしている」
――半導体産業では、台湾積体電路製造(TSMC)が、米クアルコムなど多くのファブレス大手を育てるゆりかごの役割を果たしました。
「バイオ医薬品の世界でも、自身は研究開発に集中し、残りはすべてを外部委託するモデルが広がり、すでに相当数のベンチャーが登場している。これまでは実験室レベルで新薬を開発しても、商品化までの『死の谷』を越えられないことが多かったが、水平分業が進むことで、将来、主流になるような企業が出てくるだろう」
(聞き手は鈴木壮太郎)

ペプチドリーム、ペプチスターと共に❗️ペプチドリーマーに栄光あれ‼️