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⬆地元警察幹部の話として、女性が暗闇から姿を現したため、人間の運転手でも事故を避けるのは難しい状況だったとの見方を伝えている。
【自動運転で歩行者犠牲に　配車大手ウーバー試験中】
毎日新聞
2018年3月20日 10時20分
(最終更新 3月20日 14時05分)
https://mainichi.jp/articles/20180320/k00/00e/030/230000c
　【ブエノスアイレス清水憲司】米配車（ライドシェア）サービス大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が１８日夜、米西部アリゾナ州での走行試験中、歩行者をはね、死亡させる事故を起こした。歩行者が犠牲になった自動運転車による事故は初めてとみられる。安全確保の難しさを示した格好で、自動運転車の開発や実用化全体を遅らせる可能性がありそうだ。
　米メディアによると、事故はアリゾナ州フェニックス近郊テンピで１８日午後１０時ごろ発生。４車線の道路の横断歩道ではない場所を自転車を押して渡っていた女性（４９）が、時速６５キロで夜間走行の試験中だった自動運転車にはねられた。女性は死亡が確認された。事故時、自動運転モードで走行中だったが、運転席には緊急事態に備えた操作員が乗車していたという。
　これを受け、ウーバーは「警察と地元当局の捜査に全面的に協力する」との声明を出し、米国各地やカナダで実施中の走行試験を停止する方針を明らかにした。詳しい原因は捜査中。
　自動運転をめぐっては、米電気自動車メーカー、テスラの自動運転機能搭載車が２０１６年５月、米南部フロリダ州で強い日差しの中、対向車を認識できずに衝突、運転者が死亡した。それ以降も軽微な事故が多数発生している。
　自動運転車は実用化に向けた動きが加速している。米グーグルの自動運転車開発子会社が自動運転車の試験を進めるほか、米自動車大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）も１９年中のサービス開始を目指す。米国では毎年３万人以上が交通事故で死亡。米運輸省は「死亡事故の９４％は人為ミスが原因」として自動運転車開発を推進している。
⬇自動運転車が事故を起こした現場付近を調べる捜査官＝米西部アリゾナ州で１９日、地元テレビ局の映像よりＡＰ