ここから本文です
投稿一覧に戻る

基本は株ですが、内容フリーの掲示板

米製スパコン、最速に返り咲き IBMが中国製抜く
2018/6/9 6:40 [日本経済新聞]

米IBMは 8日、米エネルギー省(DOE)のオークリッジ国立研究所に設置している
スーパーコンピューター「サミット」が1秒あたり20京(京は1兆の1万倍)回の
計算速度を達成したと発表した。
直近までスパコンの計算速度ランキングで世界首位だった
中国製の「神威太湖之光」を抜いて、世界最速となる。
米国のスパコンが計算速度で1位になるのは2012年以来だ。

IBMは DOEからスパコンを受注し、
画像処理半導体(GPU)メーカーのエヌビディアなどと共同で開発に取り組んできた。
サミットは心臓部に「パワー9」と呼ぶIBM製のCPU(中央演算処理装置)を
9216個使い、計算能力を高めるために2万7648個のGPUも採用した。
記憶装置も250ペタ(ペタは1千兆)バイトを備える。

サミットの大きさは5600平方フィートで、テニスコート2つ分にあたるという。
DOEは がんの研究などに利用していく計画だ。
サミットの速度は日本製スパコン「京」と比べると約20倍にあたる。

スパコンの計算速度ランキングでは16年以降、1位と2位を中国製が占めていた。
今回サミットに抜かれた神威太湖之光の計算速度は1秒あたり9.3京回。
IBMのジョン・ケリー上級副社長が声明で「スパコンはコンピューターのF1だ」と
述べたように、スパコン開発は企業や国の技術力を示す手段にもなっている。