ここから本文です
投稿一覧に戻る

弱小投資家の隠れ家の掲示板

[東京 6日 ロイター] - 資産運用世界最大手の米ブラックロックは、為替ヘッジ付外債ETF(上場投資信託)を東証に上場することを検討している。同社幹部がロイターに明らかにした。マイナス金利環境に直面している日本の投資家だが、為替リスクなしで外債に投資できることになる。

上場を目指す債券ETFについて、ブラックロック、iシェアーズ事業部長のジェイソン・ミラー氏は「既存のグローバル債券ポートフォリオを持ってくるか、あるいは市場のいくつかのセグメントを選んで、日本向けに仕立てたポートフォリオにするかは、現在チーム内で、戦略を検討中だ。いずれにしても、東京市場にグローバル債券商品を導入することに大きな機会があるとみている」と話す。

ブラックロックが関心を示している背景には、日銀がマイナス金利を導入して以来、円債利回りが軒並みマイナス水準に低下し、日本の投資家のなかで円建て外債投資の人気が高まっていることがある。日本の投資家は、日銀のマイナス金利導入後、約9兆円の外債を購入した。

ほとんどの日本の機関投資家は為替リスクを避けるために、スワップやフォワードを使って外債投資の為替ヘッジを行う。大手の銀行や生保では、そのための担当者を設けているが、一部の小規模な機関投資家では、そうした余裕は乏しく、外債に関しては運用会社に委託する場合も多い。

それゆえ、為替ヘッジ付の外債ETFは、こうしたプラス金利を求める機関投資家のニーズに合致する見通しだ。現在、6本の外債ETFが東証に上場されているが、いずれも為替ヘッジ付きではない。海外では為替ヘッジ付き債券ETFは既にあるが、円建てヘッジ付きのものはまだない。

ttp://jp.reuters.com/article/blackrock-idJPKCN0X312Q