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その他☆の掲示板

>>6

 また、最近では「貧乏老人」「下流老人」などという言葉が独り歩きをしている影響か、老後に不安を感じて退職金を投資信託につぎ込むケースをよく聞きます。そこで人気なのが「毎月分配型」と呼ばれる商品です。毎月おカネが口座に振り込まれると儲かっている気分になってしまいますが、実際は、自分で払った元本が取り崩されておカネが振り込まれている投資信託も多いのが実態です。これはタコが自分の脚を食べている状態に似ているため、皮肉を込めて「タコ足配当」と呼ばれています。

 このタコ足配当でも、リタイア層からすれば、公的年金は2カ月に1回しか支給されないので毎月おカネが入る安心感はあると思います。でも、自分のおカネを他人から振り込んでもらうために資産をリスクにさらし、さらに高い手数料まで払うことが、本当に理にかなっているのか、冷静に判断する必要がありそうです。

■ おカネを増やすには複利運用が基本

 もし、おカネを増やしたいなら元本を積み増していく複利運用の考え方が基本。最初から「再投資型」の投資信託に入って、どうしてもおカネが必要なら一部を切り崩す方法もあるのです。

 それに、投資信託の利回りはほかの金融商品と比べて突出して高いわけでもありません。実際、投資信託の商品として売られているファンドの一部は、インデックス(日経平均やトピックスなど市場全体の値動き)の利回りには勝てないと言われているものが存在します。つまり、一見好調なファンドがあっても、実は日経平均などのインデックスはそれ以上に値上がりしているケースが多々あるということです。

そこで現在注目を集めているのが、インデックスの値動きに連動するETF(上場投資信託)と呼ばれる商品です。こちらを買うほうがパフォーマンスが高いと考える人が、金融危機の後、欧米で増えだし、最近は日本でも感度の高い投資家たちを筆頭に、ETFの取り扱いが増えてきています。

 ちなみに「インデックスファンド」と呼ばれる投資信託も存在するので注意です。インデックスファンドもETFも、インデックスに連動する点では同じですが、ETFはより株の取引に近く、金融商品取引所の取引時間内に好きなときに売り買いができ、また、これが重要なのですが、手数料と信託報酬がインデックスファンドより安いのが特徴です。

  • >>7

    ETFはどの証券会社からでも買えるので、手数料の安いネット証券を使えば原資の0.1%以下、信託報酬も、たとえば「上場インデックスファンドTOPIX」(これもETFです)なら0.088%です。ETFは国内の株式以外にも債券、海外株式、リート(不動産投信)、通貨、コモディティ(商品)などさまざまな種類があります。「手数料が安くなる = 全体の利回りが上がる」ということですので、うまい投資家はETFを自分で組み合わせてポートフォリオを組んでいます。

    ■ 2.ローンを借りるなら、マイホームより投資にあてる

    ●一般人は、ローンの利息に苦しむ

    ●小金持ちは、ローンの利息をケチって借りない

    ●大富豪は、借りておカネを生み出す

     「大富豪はキャッシュをたくさんもっているので、ローンなんてしないだろう」

     これが世間一般のイメージです。しかし、実際は大富豪の人ほどローンに積極的です。

     今の日本は超低金利の時代です。ゼロ金利を通り越してマイナス金利すら導入されました。おカネを銀行に預けていても一向に増えないのは誰しもが痛感していることですが、逆の見方をすればおカネを借りるには最高の状況です(マイナス金利の導入により各種ローンの利息にしわ寄せがくる可能性はあるとしても)。

     おカネを借りる行為は自分の資産以上のおカネを動かせるということですから、一種のレバレッジをかけていることと同じです。個人レベルでもビジネスレベルでも、本気で攻めるときは許容リスク内でのレバレッジが欠かせません。

     第一、おカネを増やす基本は「元本をいかに減らさずにおカネが増える仕組みがつくれるか」です。手元のキャッシュに手をつけずに低金利でおカネが借りられるのであれば、それを使わないのはもったいないと大富豪は考えます。

     第二、私が東南アジアで華僑の大富豪を担当したときのこと。今も当時もアジアの資産家には東京の不動産は人気の投資先で、お客様から「東京のとある物件を買いたいので手伝ってくれ」と依頼を受けました。