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メディシンバ応援の掲示板

ALSは、運動ニューロンを殺すことによって、麻痺を引き起こす。運動ニューロンは脊髄の中にあり、筋肉に指令を出している神経細胞だ。ALSは、何の前触れもなく襲ってきて、通常は成人になって突然発症する。攻撃によって麻痺が引き起こされると、科学者たちにもその惨状がはっきりと見て取れるようになる。ALSを発症した患者の運動ニューロンは、死滅するのだ。今のところ、ALSには治療法がない。
奇妙なことにALSでは、目を見張るような正確さで運動ニューロンだけが狙い撃ちされる。脊髄や脳にあるほかの多様なニューロンはどれも、まったく無傷のままだ。この病気が特定のニューロンだけを標的にして、これほど的確なピンポイント攻撃を達成できる仕組みは、いまだ謎である。
(第2部 第8章 神経変性疾患)

いくらかなりとも治療効果が認められるのであれば、早期承認をお願いします。