ここから本文です
猫に札束
投稿一覧に戻る

猫に札束の掲示板

日経平均が高値だった21年前はどんな時代?

約1カ月前と比べた騰落率は、日経平均株価が+9.8%上昇、TOPIXも+7.2%上昇。
この1カ月間のいわゆる“選挙相場”が大きな押し上げ要因になった。

日経平均株価は10連騰、約21年ぶりの高値更新中
終値(21,155円)は1996年11月27日以来となる21年ぶりの高値で引けました。
また、週明けの17日も値を上げて11日続伸。

21年前の1996年10~11月はどのような時代だったのか?
NYダウは6,000ドル、現在は22,800ドルまで上昇。
日経平均株価は現在と同じ水準。
米国のNYダウは1996年10月末終値6,029ドルで、現在22,800ドルを超えています。
この21年間で米国株は約3.8倍に上昇。
“21年ぶりの高値…”という次元ではありません。
逆に言うと、この間の日本株がいかに低迷していたか分かります。
当時の為替相場は、現在と同水準の111~113円/ドル。

1996年10月にも解散総選挙、新党誕生、そして“排除”も
21年前と現在での最大の共通点は、当時も解散総選挙(1996年9月27日解散、10月20日投票)が行われた。
そして、この解散時「民主党」が誕生。

当時、若手有力政治家として知られた鳩山由紀夫と菅直人が設立。
結成時に他政党(新党さきがけ等)から合流しようとした保守色の強い議員を“排除”した。
これは、1996年の「新語・流行語大賞」に選ばれた3つの中の1つが「友愛/排除の論理」(受賞者:鳩山由紀夫)が話題になりました。
現在の「希望の党」と似ていると思った方も多いはず。
民主党はこの総選挙で52議席を獲得、その13年後には自民党を破って政権を奪取。
今回の「希望の党」はどうなるのか興味が尽きません。

21年前は、その時点が景気のピークとなった
今振り返ると、21年前は解散総選挙時が景気のピークでした。
1997年4月、消費税を3%を5%へ引き上げ、金融機関の相次ぐ破綻、アジア通貨危機へと繋がり、平成大不況が始まった。
株価も下落トレンドを辿り始め、途中でITバブル期を含め何度か上昇時期はあったが、21年後まで同水準には戻りませんでした。

今回の株高局面はどうなるでしょうか。
21年前も、日経平均株価は3万円回復という予想が多くあった。
21年前の教訓を活かしたい。