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トレンド探索の掲示板

8言語で訪日客を同時案内 阪急交通社系などがシステム
2017/1/30 23:52 日経電子版

 阪急交通社の完全子会社であるエアサーブ(東京・目黒)は音声技術開発のフュートレックと共同で、訪日客向けに見学先の解説音声を最大8言語で同時配信するシステムを開発した。ガイドが小型発信器を持ち、訪日客にわたすイヤホン付き受信機に配信。大人数を同時案内できる。ガイドの言葉の翻訳機能も今後開発する。観光施設や自治体などに販売する。
 訪日客に有料で通訳ガイドができる国家資格の「通訳案内士」は不足しており、政府は無資格者にも有償ガイドを認める方針に転じた。観光地の案内業務を手助けする。2月に東京・浅草で実証実験し、初年度に300件の受注をめざす。
 あらかじめ観光協会や観光施設、自治体などから案内したい複数の観光スポットの文字情報を受け取り、指定の言語に翻訳した音声データを作成する。翻訳は17言語に対応するが、案内で同時に流せるのは8言語まで。
 音声データを飛ばす発信器の電波は100メートル先まで届き、訪日客が受信機のチャンネルを切り替えて言語を選択する。
 発信器1台と受信機30台のセットで機器代は約150万円。1つの見学地区あたり5スポットを案内する前提で8地区を巡る場合、あいさつも含む50種類のデータを4言語で作成すると料金が約120万円。