カリナン原石を探せ!の掲示板
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1890
>>1889
2010年における住友金属鉱山の執行役員の講演内容です。
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ニッケル資源には硫化鉱および酸化鉱があり、硫化鉱が6,200万t、酸化鉱が1億4,000 万tと言われている。
しかしながら、現在生産されているニッケルは、そのソースの70%を硫化鉱の方に依存している。
さらに酸化鉱は品位によってニッケルが2%以上のサプロライトと、1%程度のリモナイトに分けられ、この比は3対7であり、サプロライトについてはフェロニッケル原料として使用されているが、最大の鉱量を持つリモナイト──1億tほど存在している──については処理がほ
とんど行われていない。
すなわち、将来、このリモナイトを制する者は、ニッケル資源に関してはかなり先行できることが予想されるのである。
低品位ニッケル酸化鉱は、輸出することができないため、ズリとして現地のストックパイルに長年貯蔵されていた。
そこでこの低品位ニッケル酸化鉱の処理を検討・実行するプロジェクトが立ち上げられたのである。
精製されるミックスサルファイドにはニッケルが57%、コバルトが4%濃縮されている。
これを住友金属鉱山の新居浜ニッケル工場へ運び、最終的に99.99%の純度を持つ電気ニッケル年産1 万t、また99%の電気コバルト年産720tの生産を目指すプロジェクトである。
要するに、1.2%少々のものから、最終的にはニッケルを99.99%まで精製するというチャレンジである。
↑↑
住友金属鉱山のこのHPAL技術が、これからニッケルが逼迫する状況になった時の最大の武器になると思っています。
これまでは、ニッケルの相場自体が安く、このHPAL技術の本当の出番はありませんでしたが
EV材料の奪い合いになる将来、
ニッケル、そしてコバルト資源において、これから住友金属鉱山が世界で圧倒的に優位に立つことができると見ています。
ジャン・ミレー 2017年10月23日 13:15
>>1888
レスくださりありがとうございますm(__)m
なるほどです。そういった理由からの、EV材料の奪い合いを予測されてるのですね。
ショーシャンクさんの投稿を読むと頭の中がクリアになっていきます(^^♪
新しい知識や考え方をたくさんいただいてます。
非鉄金属株、地合いなんかもありますし今後急騰や急落する局面がくるとは思いますが、
長い目で見ていこうと思います。