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カリナン原石を探せ!
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カリナン原石を探せ!の掲示板

>>777

●事業環境および成長余地についてはどのようにみていますか

越智 事業環境は非常にポジティブに捉えています。2020年に開催される東京オリンピックでも「ECO」がひとつのテーマとして掲げられるなど、環境意識の高まりがリサイクル業界の追い風になるとみています。また、不動産・建築市場が回復基調にあるなか、タイルカーペットの張り替え需要が増え、これに関連した内装系廃棄物処理の受託も順調に伸びています。再開発などに伴うビルの建設が活発化していることに加え、マンションなど住宅系リフォーム・リノベーション案件の拡大が業績の伸びに寄与しています。今後はインバウンド需要に関連した商業施設やホテルなどの大型改修工事の受注増加も期待しています。

 再生樹脂販売事業でいうと、タイルカーペットの国内使用量は約3000万平方メートル/年と試算されていますが、当社の現在の再生処理量は約400万平方メートル/年であり成長余地は大きいとみています。この事業は一体ですべて構築することが必須で研究開発投資のリスクも大きいため参入障壁は高いといえます。

●今後の成長戦略について教えてください

越智 現在はタイルカーペットの裏面に使われている塩化ビニール樹脂の再資源化を手掛けていますが、今後は表面に使われているナイロン繊維についても再資源化を行っていく予定です。既に技術開発は終わっており、現在は量産化に向けた準備を進めている段階で、18年6月期の決算からナイロンリサイクル事業が業績に寄与してくるとみています。タイルカーペットリサイクルの規模拡大は、国内はもちろんのこと将来的には海外も視野に入れてステップを踏んで展開してきたいと考えています。

 また、期待してもらいたいのが今後の新規事業の展開です。今はまだ詳しくは申し上げられませんが、大量に排出される廃棄物の中で有効利用できていないものについて再資源化するための技術開発を進めており、できるだけ早く具体的な内容を提示できればと思っています。タイルカーペット以外の新しいリサイクル事業を立ち上げることで、さらなる成長につなげていきたいと考えています。研究開発の成果として新しい事業の立ち上げについて具体的にお示しすることで、我々が目指すビジョンを投資家の皆さまにより具体的にイメージを持って共有して頂けるような情報が早く出せるよう努めていきます。