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ヤシの実通信 コメくださいの掲示板

今日も本屋で立ち読み・・・「海賊の世界史」

ゲルマン民族の一派であるバンダル族(※最近は、スラブ系民族ではないかという話もあり)は、元々、今のハンガリー平原に住んでいたそうだが、東方からやって来たフン族の圧迫などにより、ドイツ・フランス・スペインと放浪し、最後にジブラルタル海峡を渡ったとさ。

その数、なんと8万人。

遥かハンガリー平原から一族郎党の女子供も引き連れてのはるばる約2000キロの旅。

さぞかし、大変だったはず。

しかし、さらに旅は続き、アフリカ大陸北岸をモロッコ→アルジェリア→チュニジアと東へ(おそらく現地人やローマ帝国軍との戦闘を行いながら)。

最後はカルタゴ(今のチュニジア)に辿り着いた。

そこは当時、ローマ帝国支配化の(北アフリカ最大の)植民地。

しかし、バンダル族はあっさりとローマ帝国軍を打ち破り、バンダル王国を建国。

さらに、バンダル族はカルタゴを拠点に、シチリア島・サルディニア島・イタリア半島さらにはギリシア方面などへと海賊行為を大々的に開始。

特に、ローマ市内での彼らの略奪は有名で、奪った財宝を積みすぎたバンダル族の海賊船のうち、何隻かは重すぎて沈没してしまったとさ。

結果、彼らの悪行はVandalism(=公共の場での破壊行為)として歴史に残った。

フン族・東ゴート族などにやられっぱなしで長年の放浪を余儀なくされたバンダル族が、最後にはローマ帝国を襲うとは・・・