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ブリストル・マイヤーズ・スクイブ【BMY】の掲示板

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  • 2024/04/26 08:50
  • rss

掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  • >>53

    タカラバイオ(HF10) × BMY&小野(オプジーボ&ヤーボイ)連合 = 併用療法の話


    楽天証券投資Weekly (2016年11月25日)より

    HF10の開発状況は以下の通り。

    日本1

    メラノーマ(悪性黒色腫、皮膚がんの一種)向けにフェーズⅠが進行中だが、今期中に終了し、来期からフェーズⅡを開始する計画。
    フェーズⅠは単剤での試験だが、フェーズⅡからは免疫チェックポイント阻害剤との併用試験になると思われる。
    現在、上市されている免疫チェックポイント阻害剤、オプジーボ(一般名ニボルマブ、小野薬品工業)、ヤーボイ(イピリムマブ、BMS)、キイトルーダ(ペンブロリズマブ、メルク)の3種を比較検討している模様。
    タカラバイオはオールカマー戦略(出来るだけ治療条件に制限を付けない)を採っており、今の考え方が維持されるなら投与条件に制限が少ないオプジーボが採用される可能性がある。
    ただし、これは決まるまでわからない。

    フェーズⅡの結果が良好なら、そのまま日本で申請する方針。
    申請は2019年3月期を見込んでいる。製造は自社で行うが、販売は他社に委託する方針である。

    日本2

    膵臓がん向けに、名古屋大学と共同で、HF10と抗がん剤(ゲムシタビン(製品名ジェムザール、イーライリリー)とエルロチニブ(製品名タルセバ、中外製薬))の併用試験(臨床研究)を行ってきたが、良好な結果が出たので、来期に臨床試験フェーズⅠを開始する計画。

    アメリカ

    メラノーマを対象にフェーズⅡを実施中だが、今期中に終了する予定。
    フェーズⅡはヤーボイ(イピリムマブ)との併用試験である。

    現在、フェーズⅢ試験を計画中だが、他企業への導出、または他企業との共同研究を検討中の模様(フェーズⅢは治験者数が数百人規模になるため、タカラバイオ単独では難しい)。
    また、フェーズⅢはヤーボイかオプジーボの併用試験になると思われる(どちらになるかは未定)。
    フェーズⅢには2~3年かかると思われるため、申請は2020年3月期と思われる。

    なお、日米のメラノーマ向け臨床試験の目処がつけば、次は肺がん、胃がん等の固形ガン向け臨床試験を始める可能性がある。
    これは、メラノーマ向けは他のがん種に比べ患者数が少ないためである。

    ブリストル・マイヤーズ・スクイブ【BMY】 タカラバイオ(HF10) × BMY&小野(オプジーボ&ヤーボイ)連合 = 併用療法の話   楽天証券投資Weekly (2016年11月25日)より  HF10の開発状況は以下の通り。  日本1  メラノーマ(悪性黒色腫、皮膚がんの一種)向けにフェーズⅠが進行中だが、今期中に終了し、来期からフェーズⅡを開始する計画。 フェーズⅠは単剤での試験だが、フェーズⅡからは免疫チェックポイント阻害剤との併用試験になると思われる。 現在、上市されている免疫チェックポイント阻害剤、オプジーボ(一般名ニボルマブ、小野薬品工業)、ヤーボイ(イピリムマブ、BMS)、キイトルーダ(ペンブロリズマブ、メルク)の3種を比較検討している模様。 タカラバイオはオールカマー戦略(出来るだけ治療条件に制限を付けない)を採っており、今の考え方が維持されるなら投与条件に制限が少ないオプジーボが採用される可能性がある。 ただし、これは決まるまでわからない。  フェーズⅡの結果が良好なら、そのまま日本で申請する方針。 申請は2019年3月期を見込んでいる。製造は自社で行うが、販売は他社に委託する方針である。  日本2  膵臓がん向けに、名古屋大学と共同で、HF10と抗がん剤(ゲムシタビン(製品名ジェムザール、イーライリリー)とエルロチニブ(製品名タルセバ、中外製薬))の併用試験(臨床研究)を行ってきたが、良好な結果が出たので、来期に臨床試験フェーズⅠを開始する計画。  アメリカ  メラノーマを対象にフェーズⅡを実施中だが、今期中に終了する予定。 フェーズⅡはヤーボイ(イピリムマブ)との併用試験である。  現在、フェーズⅢ試験を計画中だが、他企業への導出、または他企業との共同研究を検討中の模様(フェーズⅢは治験者数が数百人規模になるため、タカラバイオ単独では難しい)。 また、フェーズⅢはヤーボイかオプジーボの併用試験になると思われる(どちらになるかは未定)。 フェーズⅢには2~3年かかると思われるため、申請は2020年3月期と思われる。  なお、日米のメラノーマ向け臨床試験の目処がつけば、次は肺がん、胃がん等の固形ガン向け臨床試験を始める可能性がある。 これは、メラノーマ向けは他のがん種に比べ患者数が少ないためである。

  • >>49

    やはり、年間販売額が1,500億円を超えただけでは、薬価は50%引き下げられない!! 

    【特例市場拡大再算定】の『かつ・・・』以降の記述を多く(アナリストさえ)が読んでいない。
    『予想販売額』は、厚労省の売り上げ予想1516億円が当てはまるようだ。


    【特例市場拡大再算定】とは・・
    年間販売額が1,000億~1,500億円、かつ予想販売額の1.5倍以上となる製品は、薬価を最大25%引き下げる。または、年間販売額が1,500億円超、かつ予想販売額の1.3倍以上となる製品は、最大50%引き下げる。


    4528 - 小野薬品工業(株) 2016/11/18〜のスレより引用
    http://textream.yahoo.co.jp/message/1004528/beaelnltij9a96h/63?offset=478&rv=0&back=1

    477 アスナロ 11月19日 06:05

    >>475meiさん
    おはようございます。
    昨日、オプジーボのロイヤルティー計上についてIRに確認しました。・・・・間違いを指摘していただき、感謝します。

    ついでに、オプジーボの今後の薬価について、掲示板で悲観的に言われているとおり売り上げが1000億円又は1500億円以上になると2年ごとの見直しのつど30%又は50%引き下げになるのか、オプジーボは今後1500億円を上回ることができないのか、聞きました。

    厚労省の制度見直しがあれば別だそうですが、今回の臨時の見直しのもととなった厚労省の売り上げ予想1516億円が、これからの基準になるそうです。

    そこから30%又は50%以上上振れると引下げの対象になるそうです。
    つまり、18年4月の次回見直しの際、1516億円×30%の1970億円を上回ると引下げの対象になるようです。

    厚労省しだいで制度がどうなるかわかりませんが、掲示板で悲観的に書かれている1000億円や1500億円をうわまわることができないような最悪なことでは無いと私は理解しました。

    今回もそうですが、海外との価格差も参考にされるのではないかと個人的には思います。

    いずれにしても、今後の薬価の見通しにについて、厚労省は正確な情報を発信すべきです。日本の創薬研究を拡大するためにも必要です。

  • >>48

    オプジーボ、中医協の資料では、日本で毎年1,500億円以上売れても、必ずしも薬価は下がり続けるとは限らないと解釈できる。

    本邦における今回のオプジーボの薬価50%ダウンの一件で、厚労省の最大のこだわりは、現行のルールの枠内で処理した形を保ったこと・・

    このことは、高薬価に対する感情的な批判、政治的・経済的な圧力屈して、なんの根拠もなく、ざっくりと半値の50%にした訳ではないことを示すとともに、次回、平成30年度の薬価改定のときも、厳格にこの現行のルールに則って対処することの妥当性を担保ことにもつながっている。

    よって、次回の薬価改定では、オプジーボの薬価は上がることはあっても、もっとさがることはないと中医協で決定されたと読める。



    中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第120回) 議事次第(平成28年11月16日(水))より

    今回の緊急的対応の対象となった医薬品について、平成 30 年度改定においては、平成 29 年度薬価調査に基づき、今回の引下げを行わなかったと仮定した販売額を算出の上、平成 30 年度薬価制度改革に基づく再算定を改めて実施する。
     http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000142956.pdf


    日経産業新聞(2016/11/17)より
     
    16日の中医協では、オプジーボの17年3月期の売上高を新たに1500億円超と見積もった。1500億円超だと50%の引き下げという現行ルールがあるからだ。医薬品卸や病院などに入るマージンや消費税など諸経費を推定して上乗せした「薬価ベース」に直すと、1500億円を超えるという論理だ。

    しかし、このマージンなどの計算は実数ではなく厚労省の推定だという点に不透明さと危うさがつきまとう。
    事実、中医協委員からは「推定の根拠を求められたとき、納得の得られる説明ができるのか」「もし結果的に1500億円を超えなかった場合に対応できるのか」といった声が上がった。

    これに対して厚労省は、「実際の諸経費が推定と異なるなら、小野薬品は不服を申し立てられるので、そこで対応する」「年度末の売り上げが結果的に今回の予想と異なっていれば、18年の薬価改定時に改めて対応できると考えている」と答えるにとどまった。

  • >>39

    オプジーボ、小野よりもBMYの利益が凄いことになる 

    2022年の全世界の年間売上、1兆5000億円程度との予測がある。

    その時の売上比率のイメージは、

    米国(BMY):欧州(BMY):日本+台韓(小野)≒ 6:3:1  こんなところかな??  

    米国(BMY):欧州(BMY):日本+台韓(小野)≒ 9000億円:4500億円:1500億円  

    海外(BMY)では2030年のパテント切れまでは伸びるが、日本(小野)では薬価改定があるため、年間売上が1500億円程度で頭打ち。


    BMYから小野へのロイヤリティ、1035億円(9000億円×4%+4500億円×15%)を払っても、
    BMYには、毎年、数千億円以上で漸増する利益が残るハズ

    ブリストル・マイヤーズ・スクイブ【BMY】 オプジーボ、小野よりもBMYの利益が凄いことになる   2022年の全世界の年間売上、1兆5000億円程度との予測がある。  その時の売上比率のイメージは、  米国(BMY):欧州(BMY):日本+台韓(小野)≒ 6:3:1  こんなところかな??    米国(BMY):欧州(BMY):日本+台韓(小野)≒ 9000億円:4500億円:1500億円    海外(BMY)では2030年のパテント切れまでは伸びるが、日本(小野)では薬価改定があるため、年間売上が1500億円程度で頭打ち。   BMYから小野へのロイヤリティ、1035億円(9000億円×4%+4500億円×15%)を払っても、 BMYには、毎年、数千億円以上で漸増する利益が残るハズ

  • >>39

    キートルーダの売上が拡大し、そこから得られた利益は、やがてオプジーボ陣営に還元される。


    小野薬品HP (2016 年 10 月 24 日) より

    MSD 株式会社に対する特許侵害訴訟の提起について

    小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下、「当社」)は、本庶佑氏※1との共有に係る抗PD-1抗体に関する特許(特許第4409430号、特許5159730号、以下、「本特許」)に基づき、本年 9 月 28 日に「キイトルーダ®」(一般名:ペムブロリズマブ、MK-3475)に関する製造販売承認を取得した MSD 株式会社に対し、10 月 24 日に特許権侵害行為差止請求訴訟を東京地方裁判所に提起しましたので、お知らせします。

    当社は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、世界に通用する独創的な新薬を研究開発する企業であり、知的財産を極めて重要な経営資産であると認識しています。

    そのため、当社の知的財産権を侵害又は侵害するおそれがある行為に対しては、適切かつ迅速に対応を講じることとしており、今回の訴訟提起に至りました。

    本特許に対応する欧州及び米国特許は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(米国)にライセンスされており、それら各特許に基づいた訴訟が欧州各国および米国においても係属しています。

    なお、当社とブリストル・マイヤーズ スクイブ社(米国)は、当該治療が患者さんの生命救済に関わるという特徴を考慮して、ロイヤルティなどを含む適切な対価を支払う旨の訴訟当事者の合意がなされれば、又は裁判所による命令が下されれば、これらの訴訟において「キイトルーダ®」の販売差止判決を求めない旨を表明しており、本件訴訟においても、その方針で臨みます。

  • >>38

    BMY&小野連合のリードは続く(その2)

    オプジーボやキイトルーダを免疫細胞のブレーキに働きかけるPD―1陣営と呼ぶとすると、それを踏むがん細胞の足の動きを封じるPD―L1陣営にはロシュ以外にも世界の有力製薬会社が名を連ねる。
     その1社が英アストラゼネカだ。抗PD―L1抗体「デュルバルマブ(一般名)」を開発しており、治験の最終段階の第3相にあるが、その特徴はもう一つの免疫チェックポイント阻害薬である「抗CTLA―4抗体」と同時に開発し、併用に軸足を置いていることだ。
     抗CTLA―4抗体といえば免疫機能へのブレーキを解除する仕組みで、すでに実用化されている米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の「ヤーボイ(一般名イピリムマブ)」で知られる。アストラゼネカが開発している抗CTLA―4抗体は「トレメリムマブ(一般名)」だ。
     抗がん剤治療で最初に投与する1次治療で非小細胞肺がんを適応にした両がん免疫薬候補を併用する国際共同治験を進めている。この適応では順調に行けば日本で18年春~秋にも発売できる可能性がある。このほか、同じ非小細胞肺がんで3次治療、ぼうこうがん、頭頸部がんなどでの複数の治験も実施している。
    売上高は急増
     独製薬大手メルクと米ファイザーもPD―L1陣営で、開発中の「アベルマブ(一般名)」は日本でも胃がんや非小細胞肺がん、ぼうこうがんなどで治験の第3相にある。抗PD―L1抗体の仕組みに加えて、分子構造上の特徴で、がん細胞に目印を付けて、免疫細胞を集めて攻撃しやすくするADCCと呼ばれる機能もあると期待されている。
     これまでの抗がん剤の勢力図を変える勢いのがん免疫薬。抗PD―1抗体と抗PD―L1抗体について中外の永山会長は「どちらが良いというのはまだ分からないが、今までの臨床研究データをみているといい勝負」と分析する。
     英調査会社のエバリュエートによるとPD―1陣営のオプジーボの年間売上高は15年は全世界で11億1900万ドル(約1150億円)だったが22年には146億3400万ドルまで増え、抗がん剤市場の頂点に上りつめると予想する。年率44%という驚異的な伸びだ。
     PD―L1陣営では、ロシュグループのテセントリックは現状で売り上げはないが、22年に53億3100万ドルと予測されている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • >>37

    BMY&小野連合のリードは続く(その1)

    日経産業新聞(2016/10/20)より 

    日本にも近く投入
     免疫細胞のブレーキ「PD―1」ががん細胞に踏まれないようブロック、人が持つ免疫の力を最大限引き出す免疫チェックポイント阻害薬(免疫薬)。小野薬品工業のオプジーボはその代表格だが、それだけではない。ブレーキを踏むがん細胞の足である「PD―L1」の動きを封じ免疫力を引き出す薬剤の研究も急ピッチで進む。日本でも早ければ2年後に登場する可能性が出てきた。(関連記事14面に)・・・・・・・・・・・・・
     「抗PD―L1抗体は(大型新薬で年1000億円以上を売り上げる)ブロックバスターになりうるし、当然そのようにしなければ」。中外製薬の永山治会長兼最高経営責任者(CEO)はこう自信をみせる。
     スイス製薬大手のロシュグループと共同で開発を進めている「テセントリック(日本での製品名は未定、一般名アテゾリズマブ)」は米食品医薬品局(FDA)から今年5月、抗PD―L1抗体では世界で初めて、ぼうこうがんを適応症として承認を受けた。さらに10月18日には肺がんの約8割を占める非小細胞肺がんでも承認を取得した。
     アテゾリズマブは複数の国・地域で同時に実施する臨床試験(治験)である国際共同治験という方式で開発を進めている。治験で出てきたデータは国際基準を満たしているため、世界の主立った国で製造販売の承認を求める場合、どこででも利用できる。
     日本でもこの治験のデータをもとに2017年に非小細胞肺がんとぼうこうがんへの適応で承認を申請する予定だ。肺がんは単剤とほかの抗がん剤との併用の両方、ぼうこうがんでは単剤での治験を進めている。
    同時に12の治験
     一般的に承認申請から取得までの期間は1年程度の場合が多く、国内での発売は18年ごろになる可能性がある。18年には腎がんや乳がんでの承認申請も計画している。開発後期段階だけで、日本ではアテゾリズマブで12もの治験が同時に走っている。こんな状況は初めてといい「期待は大きい。これまでのがん治療を大きく変える可能性を持つ」と小坂達朗社長は解説する。
     ロシュが10月9日に欧州臨床腫瘍学会で発表したテセントリックの非小細胞肺がんの患者を対象にした第3相治験では、免疫細胞のブレーキを踏むPD―L1の発現状況にかかわらず化学療法を上回・・・・・・・・

  • >>36

    オプジーボ&ヤーボイ連合(その2)

    日経産業新聞(2016/10/20)より 

    単剤と比べ2倍
     オプジーボとヤーボイの併用療法の効果の高さについては世界各国の医療機関ですでにいくつかのデータが出ている。今年6月4日、米国臨床腫瘍学会で発表された試験結果では、非小細胞肺がんでPD―L1が「陽性」の患者では、併用による奏効率が57%。オプジーボ単剤と比べて2倍の患者に効いたことになる。しかもPD―L1が「強い陽性」に限ると、92%にも上ったという。
     オプジーボもヤーボイも働きかけるのは免疫細胞だが、それぞれ別の部分に作用する。オプジーボは免疫細胞の「PD―1」というブレーキペダルをがん細胞が押すのを防ぐ。これに対してヤーボイは同じく免疫細胞の「CTLA―4」という別のブレーキペダルに作用する。
     CTLA―4はPD―1と同じブレーキペダル。ただ、PD―1は、がん細胞が免疫細胞の攻撃をかわすために押すブレーキであるのに対してCTLA―4は正常な「抗原提示細胞」と呼ばれる細胞があまり免疫細胞が活性化しすぎないようバランスをとるために押すブレーキだ。
     抗原提示細胞はいわば司令塔の役割を果たす細胞。免疫細胞が攻撃すべきがんの情報を免疫に伝達、そのうえ免疫細胞を元気づけてがん細胞を攻撃させる。
     しかし、免疫細胞が一定程度働けば抗原提示細胞は免疫細胞にブレーキをかける。このブレーキがCTLA―4だ。免疫細胞が攻撃し過ぎて、がん細胞以外の健康な組織まで傷めてしまわないようヒトが持ついわば本能だ。
     免疫細胞のブレーキであるCTLA―4を作動させてしまうと、いくらオプジーボによって、もう1つのブレーキであるPD―1をブロックしても免疫細胞の攻撃力は半減する。
     このため、オプジーボとヤーボイの両方を投与することで免疫細胞が持つPD―1とCTLA―4という2つのブレーキが押されないようにブロック、免疫細胞が持つ外敵に対する攻撃力を最大限に高める。オプジーボとヤーボイの2枚看板がそろえば小野薬品―BMS連合は縮まりつつある後続組をまた大きく引き離すことが可能になる。
     ただ併用する分、副作用が発生するリスクは高まることも事実。併用はもろ刃の剣でもあることを忘れてはならない。

  • オプジーボ&ヤーボイ連合(その1)

    日経産業新聞(2016/10/20)より 

    米メルクやスイスのロシュグループに追い上げられる小野薬品工業。切り札に選んだのが、オプジーボの共同開発の相手であるブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)との連携強化だ。BMSはオプジーボの先輩格の免疫チェックポイント阻害薬「ヤーボイ」を持つ。その強みを日本市場に引き込みオプジーボとヤーボイの2剤で悪性黒色腫(メラノーマ)などを治療する臨床試験を進める。(3面参照)
    信頼感が違う
     「免疫チェックポイント阻害薬の分野で、先行するうちと他社では信頼感がまるで違う」。BMSのメディカル・開発部門の高橋暢男氏はこう語る。確かに「『免疫薬=BMS』との連想は働きやすい」(医療関係者)。
     2014年7月、小野薬品が悪性黒色腫(メラノーマ)でオプジーボの製造販売の承認を日本で取得して以来、同社の名前も有名になりつつあるものの、年季からすれば免疫チェックポイント阻害薬と言えばBMSだ。
     BMSが米国でヤーボイの製造販売の承認をとったのが11年3月。メラノーマの治療が対象だったが、これが世界で初めての免疫チェックポイント阻害薬の実用化となった。「免疫チェックポイント阻害薬を使った治療のデータの蓄積、副作用が発生した場合の対処方法などこの5年間で得た知見は相当なものがある」(高橋氏)
     小野薬品はヤーボイで先行するBMSとの連携強化こそ日本市場での存在感向上の近道とみる。小野薬品とBMSはオプジーボを共同開発、日本市場での販売で連携するが、ヤーボイでも同様にその可能性を探る。メラノーマや肺がんなどでオプジーボとヤーボイの2剤を使った臨床試験で他社をリードする。

  • >>33

    オプジーボ、早期肺がんへの術前投与は期待できそう!(その2)


    日経メディカルOncology (2016/10/8)より


     腫瘍のバイオプシーが行われた患者に、手術前4週と2週の2回のニボルマブ3mg/kg投与が行われた。また研究者の判断で標準的な術後補助化学療法が行われた。

     今回、試験に参加した18人の結果が発表された。患者の年齢中央値は68歳(55-84)。男性が9人(50%)。非扁平上皮癌が12人(67%)だった。治療前の臨床病期は1A/B期が3人(17%)、2A期が7人(39%)、2B期が2人(11%)、3A期が6人(33%)だった。PS 0が11人、PS 1が7人。喫煙歴がないのは1人だけだった。

     試験の結果、全グレードの治療関連副作用は6人(32%)、グレード3/4の治療関連副作用は1人(5%)で、ニボルマブ投与でよく認められる副作用であり安全性上の問題はなかった。また、手術の遅延も認められなかった。

     RECIST 1.1による画像学的な評価では部分奏効が4人(22%)、病勢安定が13人(72%)、増悪が1人(6%)だった。投薬前の臨床病期の病理学的なダウンステージングは7人(39%)で認められた。ニボルマブ投与後の病理学的効果は、18人中7人(39%、95%信頼区間:20-61)で病理学的大幅腫瘍縮小が確認された。1人は病理学的完全奏効となった。

     効果が得られた腫瘍では、全て免疫細胞の深い浸潤が起きていた。

  • >>30

    オプジーボ、早期肺がんへの術前投与は期待できそう!

    日経メディカルOncology (2016/10/8)より

     早期(1期から3A期)の非小細胞肺癌(NSCLC)に対して、術前療法として抗PD-1抗体ニボルマブを投与することは安全に実施できることが、臨床試験の結果明らかとなった。10月7日から11日までデンマーク・コペンハーゲンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2016)で、米Johns Hopkins UniversityのPatrick Forde氏によって発表された。早期肺癌に対する術前療法としてPD-1系阻害薬を評価する初めての試験になる。

     臨床試験の主要評価項目は、早期NSCLC患者に切除前にニボルマブを投与することの安全性と実行可能性。手術が遅延しなければ、実行可能と判断するとされた。探索的な評価項目は病理学的な腫瘍縮小効果と、術前バイオプシー検体、切除検体、末梢血における分子、免疫表現型の変化で、TCR CDR3領域のディープシーケンシングによるT細胞レパートリ解析、機能、遺伝子発現プロファイル、腫瘍抗原認識について調べられた。病理学的腫瘍退縮効果は、既報のNSCLCにおける術前化学療法の効果判定法に従って病理医によって解析された。病理学的大幅腫瘍縮小(Major pathological regression)は、切除検体で腫瘍の大きさが10%未満となったことと定義された(Pataer et al. JTO2012)。

  • 日経バイオテク (2016.09.30)より


    ノーベル生理学・医学賞、受賞者予想では本庶氏が第1位に
    投票者の88.3%が「日本人が受賞する可能性はあると思う」


     日経バイオテク編集部では、2016年9月20日から29日にかけて、第1回バイオ村の住民投票と題して、読者を対象に2016年のノーベル生理学・医学賞の受賞者に関する調査を実施した。

     有効投票数は282人。うち、2016年、ノーベル生理学・医学賞を日本人が受賞する可能性については、88.3%が「あると思う」と答え、大部分の投票者が日本人の受賞を期待している様子がうかがえた(図1)。

     「あると思う」と答えた投票者に、受賞の可能性が高い日本人について聞いたところ、30.5%(76人)が京都大学大学院医学系研究科の本庶祐客員教授を選び、断トツで第1位だった(図2)。本庶理事長は、抗体クラススイッチの制御機構を解明したほか、主宰する研究室で「オプジーボ」(ニボルマブ)の標的であるPD-1/PD-L1分子の同定や機能解明を進め、癌免疫療法の新たな可能性を切り開いた研究者として知られる。

     なお、第2位は、12.0%(30人)が選んだ東京工業大学の大隅良典栄誉教授、第3位は、11.6%(29人)が選んだ大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長の審良静男教授が選ばれた。

     投票者の背景は、男性が90.4%、女性が9.6%。勤務先は、大学・研究機関が29.4%最も多く、製薬企業(23.8%)、その他企業(12.1%)が多かった。年齢は、50歳代が36.2%と最も多く、次いで40歳代(24.1%)、60歳代(16.0%)、30歳代(15.2%)が続いた。最終学歴は、国内大学の博士修了が45.7%で最も多く、次いで国内大学の修士修了(30.9%)、国内大学の学部卒(22.7%)が多かった。

     ノーベル生理学・医学賞の受賞者は、2016年10月3日の夕方(日本時間)に発表される見込み。

  • ペプチドリーム、今回の株主総会(9/28)でBMY絡みの材料でるか? 

    日経産業新聞 (2016/06/16)のおさらい 

    がん免疫薬候補、治験入り、ペプチドリーム・米社発見。 

    東京大学発のバイオベンチャー企業、ペプチドリーム(東京・目黒)は15日、米製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と共同で発見した医薬品候補化合物が、臨床試験に入ったと発表した。ペプチドリームのプロジェクトで臨床試験に入ったのはこれが初めて。国内有数のバイオベンチャー企業が、創薬の実現に向けて大きく前進する。

    臨床試験入りするのは、ペプチドと呼ばれる化合物の一種で、アミノ酸が複数個つながった物質だ。最近注目されている「オプジーボ」と同じ、免疫チェックポイント阻害薬の候補となるもようだ。
    このペプチドは、がん細胞表面にあるPD―L1と呼ばれるたんぱく質とくっつく働きがある。

    PD―L1が機能すると、がん細胞を攻撃しようとするヒトの免疫の働きがかわされてしまう。そこでPD―L1の働きを妨げれば、免疫ががん細胞を攻撃できるようになると期待されている。仕組みはオプジーボと同様だ。
    ペプチドリームは、自然界にない特殊なアミノ酸で構成されたペプチドを数兆種類作り出す技術を持ち、今回のペプチドもその技術を使って創製された。

    BMSはオプジーボを海外で販売している。今回のペプチドはオプジーボと併用することで、治療効果をより高めることが期待できるという。

  • メルクに特許訴訟で勝つもりなら、キートルーダを早々に叩き潰してはダメだ


    キートルーダには、できるだけ時間を与えてメルクの資金で多くの治験をさせ

    多癌腫・多剤併用療法で適応を取らせ、多くの国で販売させ

    十分に泳がせてメルクの主力製品に成長させたところで・・・・・・・


     <<< 特許訴訟で小野・BMY陣営がメルクに勝つ >>>


    キートを販売中止に追い込まず・・・・・・

    キートの売上×20~30%を特許使用料として小野・BMYがもらうように契約

    オプジーボだけで多癌腫・多剤併用で開発治験を各国で実施するには莫大な資金と時間がかかる

    キートにもメルクの資金でPD-1抗体の臨床データ作りを手伝ってもらう



    キートが売れたら売れた分だけ、小野・BMY陣営が特許使用料で儲けられる仕組みをつくり

    キートには出来るだけ細く長く生き残ってもらう

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