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ボーイング【BA】の掲示板 〜2019/07/08

ウォールストリート・ジャーナルより(2/2)
同型エンジンは6700機余りに搭載

 広く普及しているエンジンが異例ともいえるほど大きな事故を起こしたことで、世界各地でより細かく機体の精査が行われる可能性が高い。欧州の航空安全を担当する規制当局は18日、「事態を見極めている」とし、米側とも協力していると述べた。

 CFM56型エンジンを搭載した航空機は、平均して2秒ごとに世界のどこかで離陸している。17日に事故を起こした機体のCFM56-7B型エンジンは1997年から実際に利用され、現在は6700機余りの旅客機に搭載されている。

 航空機のエンジン故障はめずらしいものの、先例がないわけではない。NTSBのロバート・サムウォルト委員長によると、毎年3~4件ほど同委員会の調査員が対応しているという。

 昨年9月には別のエンジンを搭載する仏航空大手エールフランスのエアバス製超大型旅客機「A380」にトラブルが発生。パリからロサンゼルスへ向かう途中、カナダのグースベイに緊急着陸した。この事故の調査はまだ継続中だ。

 2016年には米アメリカン航空グループが運航するボーイング「767」機のエンジンが、シカゴのオヘア国際空港から離陸する際に爆発。原因は部品の製造不良で、複数の乗客が旅客機から避難する際に負傷した。

 しばしば見落とされがちではあるが、エンジンは航空業界の生命線だ。エンジンメーカーは購入者を確保するため、燃費効率のわずかな改善に数十億ドル(数千億円)を投入する。

 「ミニ発電所」とも呼べるこれらエンジンにトラブルが相次いでいることは、航空会社や航空機メーカーの経営面でも頭痛の種になっている。英航空エンジン大手ロールス・ロイス・ホールディングスは先週、ボーイングの長距離旅客機「787ドリームライナー」に搭載されている同社の一部エンジンが、当初想定されていたよりも早く劣化することが分かったと発表。検査の頻度を増やす必要があると警告した。米当局は予防的な措置として、同型エンジン機を運航する航空会社に対し、緊急時に着陸できる空港の近くを飛行する航路を取るよう求めている。