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  • 私は留学中、大学の寮に住んでいた。 留学初期の頃、次のことが起きた。 朝起きてシャワーを浴びるためにトイレの中に入った。 トイレの大きな鏡に、固形石鹸を使って大きく ヘイト グークス と、英語の落書きを発見した。 エッグ ロール という付け足しもあった。 私は状況把握のために数分間を要した。 落ち込んだ気持ちと頭に来た気持ちの両方を抱えながら、自分自身どうすべきか考えた。 私はこれは単発的な事で、今後も起こるとは思わなかった。 また私がアクションを起こしても、犯人が捕まるとは思わなかった。 だから何も無かった事にするのは選択の一つだった。 しかしそれは癪だった。 これにどう対処するかが、後の留学生活に影響してくると思った。 一先ず私は授業に出る前に、シャワーを浴びなくてはならなかった。 シャワーを浴びながら気がかりだったことは、その落書きが消されてしまうことだった。 大事な事は証拠保全だった。 人の気配がしたのでカーテンを開けてみてみたら、 良心的白人がその落書きを消しにかかっていた。 私はとっさに、それは大事な証拠だから消さないでくれと頼んだ。 シャワーを終えてから自分の部屋に戻りカメラを持ちだした。 トイレには寮のアシスタントが来ていたが、私は気を強く持って、落書きの記念写真を数枚撮った。 授業を終えてひと段落ついた時、私は巻き戻した写真のフィルムを持って、大学内にある警察に行った。 警察官が言うには、ここにはフィルムを現像する設備は無いこと、そして警察が撮った写真では無いので、はっきり聴き取れなかったが、証拠価値が低いようなことを言った。 しょうがないんで、私は街の現像屋まで行った。 ある時、一人の日本人男子学生が私のところに来た。 彼が言うには、これはたいした事ではない。 そしてこれを問題にすれば、周りの人が人種を意識してしまうということだった。 早い話、彼はこの事をビビっていて、私を押さえ込もうと来たのだった。 私はこれを問題にしたとしても、落書きや他の差別行為がエスカレートするとは思わなかった。 しかし私は彼が臆病とは決して思わなかった。 なぜならば、日本でイジメ問題に直面した時、対応によっては、イジメがエスカレートするのを知っていたからだ。 私はこれを大学新聞に持っていこうと考えていたが、面倒くさくなって止めた。 差別問題に直面した時、一般的に日本人は逃げる場合が多い。 この時もこれに関して、日本人どうしで話題にすることは無かった。 後で寮のアシスタントがこのことでミーティングを開いてくれたが、犯人が参加してるわけでなく、参加者が寮のアシスタントを除けば全員留学生だったので、それほど意味のあるものとは思わなかった。 そして日本人は、私に ”アドバイス” してくれた人は参加したが、大方は来なかった。

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