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キラキラヒカル

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  • 2018/07/31 13:56
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    kjc***** 7月31日 13:56

    初めてよまれるみなさまへ。

    「キラキラヒカル 1」は 番号 98~187 です。
    98から読んでください。

    それ以前は旧バージョンです。


    竹輪

  • 第17話 (その6)

    最後にこの話の主人公です。

    校門前にダークブルーのベンツが入ってきた。
    やがてベンツは1階入り口の駐車場に止まった。
    そこには光と母親が待っていた。
    出迎えた召使2人にドアを開けさせると2人は車に乗った。
    周りの人たちは一斉に彼女に注目した。
    そして母親は気取りながら髪を1、2回触った後で運転手に声をかけた。


    ベンツはゆっくりと校門を出て、狭い道路をすり抜けるように走っていった。



    ― 完 ―

  • 第17話 (その5)

    やがて卒業式が終わった。
    講堂から親と一緒にそれぞれの卒業生が胸に何か新しいものを抱きながらぞろぞろと出てきた。

    マキ「入学式の日には長い3年と思ったけど、今は早かった3年に思うよ。」
    昌子「そうだね。お互いいろいろやったけど、とってもいい思い出になってるよ。」
    マキ「昌子ありがとう、いろいろ教えてくれて。」
    昌子「何でよ、私こそいろいろ・・・」

    2人の母親たちは娘たちの会話を聞きながら笑っていた。

    マキ「就職はどこに決めたの?」
    昌子「デザイン事務所、渋谷にあるの。『オフイス・サンバード』って言うの。マキは?」
    マキ「私は花園学園大学で事務。」
    昌子「そうかあ。でもたまにはどっかで会おうね。」
    マキ「いいよ。」

    こちらは共に親が忙しくて式が終わり次第さっさと帰った2人は寄り道して近くの公園にいた。

    夏美「あー終わった終わった。」
    吉永「なっちゃん。」
    夏美「な、何よ気持ち悪い。」
    吉永「そ、そう・・・」
    夏美「だいたい慣れ慣れし過ぎるわよ。ほんと女性の気持ちをまったくわかってないんだから。」
    吉永「そ、そうか・・・」
    夏美「何?1年のときのガッツはどこ行ったの?」
    吉永「あは、あ、あれれ?」
    夏美「何とぼけてんのよ。」

    夏美はそう言ってさっさと自分の家の方角に帰って行った。
    吉永はそれを黙って見送っていた。
    すると後ろから、

    麗子「やっぱダメだね、それじゃ。」
    吉永「麗子。」

    麗子は呆れた様子で、

    麗子「おい、何で私は呼び捨てで、夏美はアレなんだよ?」

    吉永は少しあせった様子で、

    吉永「し、自然とそうなるんだよ。」
    麗子「まあ、頑張れ。私には関係ないし。」

    そう言うと、麗子は吉永の肩を軽く叩いた。

    吉永「麗子さん。」
    麗子「キモイ~!!そばに寄るな!!」

    麗子もさっさと自分の家の方角に消えて行った。

    そしてそこには吉永1人突っ立っている光景が、空を横切る黒い2羽のカラスにも馬鹿にされているようにも見えた。
    そばのゴミ箱には3本のコーラのペット500が捨ててあった。

  • 第17話 (その4)

    翌年の2月。今日は13日。
    スーパー「ゲキヤス」には多くの女性が再びリニューアルした新設のコーナーを占拠していた。
    勿論目当てはチョコ。
    とくに女子高校生の集まりはやっぱり多く、押し合いもみ合いながらまるで特売日か年末の人手になっていた。

    マキ「すっごいね、毎年毎年人だらけ。」
    昌子「ほんとだ。」
    マキ「うちの生徒がやっぱり多すぎるわ。」
    昌子「ほんと、みんな渡す相手同じじゃない。いい加減あきらめればいいのに。」
    マキ「そうよね、もうすぐ卒業だし。」

    昌子の言うのはまたしても大当たりだった。
    翌日の放課後、西城の下駄箱の中にはたくさんのチョコが押し込んであった。
    光と西城が下駄箱にやって来た。

    光「おいおい何これ。」

    半分むかついた表情をしながらさすがに昨年の失敗からか、今年はイタズラはやめたようだ。

    西城「まったく・・・」
    光「いいよな、もらえるんだから。」
    西城「やるよ。」

    西城はそう言うとチョコのほとんどを光に渡した。

    光「おお、サンキュウー・・・。あ、それも。」

    光は西城の持っていた3つばかりのチョコも横取りした。

    西城「しょうがねえなぁ。」

    西城は完全に呆れてしまった。
    光は楽しそうに足早に1人で帰って行った。

    何故か翌日の光と豊の下駄箱にチョコがそれぞれ1つずつ入っていた。


    花園学園大附属高校の卒業式に今年は特別に大野竹輪がゲストとして招かれていた。
    そしてリチャード・クレイダーマンの曲に合わせて卒業生が入場した。

    山中「只今より第40回花園学園大学附属高校の卒業式を行います。一同起立!」

    校長が中央の教壇に進んだ。

    山中「一同、礼!」

    校長が礼をした。

    山中「着席!」

    校長があらかじめ用意しておいたメモ原稿をそそくさとポケットから出した。

    校長「では簡単に祝辞を述べたいと思います。・・・」

    校長の話は意外や長かった。
    その後役員のこれまた長い話やどうでもいい行事での優秀者の表彰があって、続いてゲストの大野竹輪が壇上に立った。

    大野「みなさんこんにちは。私が大野です。ご存知の方も多いと思いますが、今年ミステリー賞という大きな賞を頂きまして、現在も『もう1人の自分』に続く作品を現在執筆中であります。・・・」

    大野氏の話は短かった。

  • 第17話 (その3)

    この日豊と武は外に出ずずっと両親と一緒に1日家にいた。
    2人の部屋は別々にあったが、めずらしく豊が兄の武の部屋に入っていた。

    豊「兄さん、オレのオヤジは兄さんのオヤジとは別人なのか?」

    武はしばらく窓の外を眺めていたが、

    武「母さんが言ったのか?」
    豊「いや違うけど・・・」

    武は軽くうなずいて、

    武「そうだ。けど、オレたちは兄弟には違いないから。」
    豊「兄さんのオヤジって今何処にいるんだ?」
    武「さあな。離婚してだいぶ経つから。それと今更どうでもいいことだし・・・」
    豊「会いたいと思ったことはないの?」
    武「それもずっと昔のことだなあ・・・」

    武は古くなったガラス窓をゆっくりと開けた。
    開ける時に、ガタガタきしむ音が鳴った。

    豊「寒くないのか?」
    武「1人で考え事をする時はいつもこうやって窓を開けて外をしばらく眺めるんだ。」
    豊「それって、母さんが時々することじゃないか。」
    武「だよな。」

    武はそう言って飲みかけていたチューハイの残りが少なくなったグラスを、窓の外で軽く振った。
    僅かなチューハイは、水滴となって、その辺りに散らばった。

    武「お前のオヤジはまだ近くでピンピンしてらあ。」
    豊「明星商事・・・」
    武「ああ・・・」

    二人の会話がしばらく止んだ。
    武「オヤジに会いたいか?」
    豊「別にいい。」
    武「そう・・か。オレと同じだな。」

    お盆にお菓子と2つのコーヒーを入れたまま二人の会話をずっと部屋の外で立ったまま母親が聞いていた。
    どこからかJUJUの曲、『やさしさであふれるように』が流れてきた。

    やがて除夜の鐘が町中に鳴り響いた。

  • 第17話 (その2)

    少し離れて、さおりと美咲が並んで歩いていた。

    さおり「今年も終わったね。」
    美咲「うん。あれでよかったのかな?」
    さおり「うん。おそらく豊も考え方変わるでしょ。」
    美咲「だといいけど。うちの組ももう解散だね。」
    さおり「ああ、そうするよ。私も親の店を手伝わなきゃいけなくなったし。」
    美咲「ああ、あの店。時々行くよ。」
    さおり「いつでも。」

    少し離れて、

    めぐ「あんた、バレー頑張んなさいよ。」
    由紀子「うん。まだ自信がないけど。」
    めぐ「練習足りないのよ。腕立て伏せが下手すぎる。」
    由紀子「来年こそは頑張る!」
    めぐ「それとさ、フラフラしてないでね。変な男に付いてかないでよ。」
    由紀子「はい。大丈夫、付いて行かない。」
    めぐ「そっちの方が心配だなあ・・・」

    少し離れて、不釣合いのカップルが並んで歩いていた。
    そしてすぐ傍にあった自販機で吉永がコーラのペットを買った。

    麗子「何で私となの?」
    吉永「誰も相手してくれないからよ。」
    麗子「夏美とのうわさはどうなったの?」
    吉永「まったく見当たらない。」
    麗子「そうかもね。夏美は綺麗だし、相手選ぶよね。」
    吉永「オレなんか、これといってとりえが無いから。」
    麗子「男はもっとしっかりしなきゃ!ほら!」

    麗子はそう言って吉永の背中を軽く叩いた。

    吉永「まあ、頑張るよ。」
    麗子「まあじゃダメだと思うよ。」
    吉永「そりゃそうと麗子は1人なのか?」
    麗子「失礼ね、いるけど今日は向こうが都合悪かっただけよ。」
    吉永「やっぱり・・・」
    麗子「頑張ってお祈りしなさい!」

    麗子は吉永の右肩を軽く叩いた。

    吉永「うん。」
    麗子「元気の無い奴。」

    吉永はコーラゼロのペット500を飲みながら1人で去って行った。

  • 第17話 (その1)

    大晦日の中野神社ではかなりの冷え込みがあったが、まずまずの初詣客が来ていた。

    夏美「光は大学に行くの?」
    光「ああ。夏美は?」
    夏美「私は就職。もう内定してるし。」
    光「どこに?」
    夏美「設計の事務、OLよ。博物館の裏にある事務所。」
    光「そうか。じゃ、うちの親父の会社に近いな。」
    夏美は少し考えてから、
    夏美「そう言えばそうね。」

    光は夏美の腰に手を回そうとしたが、夏美はそれを拒んだ。

    少し離れて、

    マキ「昌子と一緒にイラストが描けてよかったよ。」
    昌子「来年も一緒にやろうね。」
    マキ「うん。頑張るよ。」
    昌子「じゃ、来年のイベントに一緒に行こう!」
    マキ「OK!」

    少し離れて藤森親子がいた。

    藤森「佳佑、来年うちは引っ越すから。」
    佳佑「・・・ど、どこに?」
    藤森「名古屋に。」
    佳佑「そう・・・聞いてなかったよ。」
    藤森「ああ、今日お前に話すのが初めてだからさ。・・・それと・・・もう教師を辞める。」
    佳佑「え!母さん知ってるの?」
    藤森「いや、・・・まだだ。」
    佳佑「そう・・・」
    藤森「大型の免許を取ってダンプを運転してみたいんだ。なるだけ長距離がいいなあ。」
    佳佑「父さん、旅行が好きだからなあ。」
    藤森「ああ、いろんなところに行って、いろんな自然に触れて、そしていろんな人との出会いがあって・・・。まあ、まだまだお前にはそんな気持ちは理解できないだろうなあ。」
    佳佑「うん、まったくわからないよ。」

    少し離れて、

    西城「来年はみんな頑張ってくれ。」

    西城は後輩メンバーに元気付けるかのように力を込めて言った。

    桜井「はい、頑張ります。」

    一番元気だったのが桜井だった。

    相葉「今日はいつもと違うなあ・・・」
    松本「そりゃあ、いないからね。」

    みんな笑っていた。

  • 第16話 (その3)

    豊にとってはこの日ほど悲しい日はなかった。
    彼は今までずっと親兄弟のことを両親から知らされてはいなかったからだ。
    とにかく豊は自分の気持ちの整理がつくまで族は解散させることにした。
    これはうわさだが、豊はしばらくの間、1人カラオケに通っていたらしい。


    12月。
    ここは夏美の家。
    夏美と母が2人でTV映画「いちごの丘」を見終わったところである。

    夏美「あー、やめて欲しいわ・・・ハンカチが足りない・・・」
    母「ほんどだね。まあ手ぬぐいまで出してきたから・・・」
    夏美「でも、現実でなくてよかったわ。」
    母「そうね。そう思う。」
    夏美「これだと再放送やるね。」
    母「そうだね、その時はもっとタオル準備しとかなきゃね。」
    夏美「うん。」


    クリスマスに少し離れた南高針地区を流れる高針川の河川敷で今年もイルミネーションが見られることを知った西城の姉は弟の五郎と見に行くことにした。

    西城「何で付き合わせられたんだ?」
    姉「いいじゃん、他の人から見たらしっかりデートしてるように見えるから。」
    西城「それが気になって落ち着かないんだよ。」
    姉「ほらほら、あそこ。めっちゃ綺麗だよ。」

    姉はイルミの一番輝いている場所を指差しながら言った。
    西城「そうだね。」
    姉「あんたも早く女見つけてここに来なよ。」
    西城「姉さんこそ早く男を見つけてここに来なよ。」
    姉「私たちって同じ境遇なのね。」
    西城「変な時に関心しないでよ、まったく・・・」

  • 第16話 (その2)

    次の月曜日、豊の下駄箱の中に1枚の白いメモが2つ折にして入っていた。
    中を見ると、それはさおりからだった。
    メモにはいつものカラオケ店に来るように書いてあった。

    豊はそのままカラオケの店に向かった。

    ここはスーパー「ゲキヤス」にあるカラオケ店。
    すでにさおりが店にいた。

    豊「な、何か用かな?」
    さおり「用があるから呼んだんだ。」

    さおりはそう言って、部屋に入って行った。
    豊は後を付いて行った。
    2人は向かい合わせに座った。

    さおり「豊、よく聞いておけよ。今から言うことは本当の事だから。」
    豊「・・・」

    豊は不思議そうに、そして何が起こるのか怖そうにもしていた。

    さおり「お前の兄弟に武がいるだろ、あいつとお前は父親違いなんだよ。」
    豊「え!・・・ほ、ほんとですか???」
    さおり「だからさっき本当の事だって言ったろ。」
    豊「・・・」

    豊は少しうつむいてしまった。

    さおり「お前の親父は明星商事の役員だ。たぶん今社長だと思うけどな。」
    豊「そ、そしたらあの光と・・・」
    さおり「そう兄弟だ。まあ母親が違うけどな。」
    豊「そうだったのか・・・」
    さおり「だからお前は附属高校に入れたんだよ。ほんとなら入れないからな。武は公立だろ。」
    豊「・・・」
    さおり「まあ、それはいい。とにかくいじめは止めろ!」
    豊「な、何でだよ。」
    さおり「まだわかってないのか。お前母親の実家に行ったことあんのか。」
    豊「い、いや知らない。」
    さおり「だろうな、実家って藤森だよ。」
    豊「ふじもり・・・」
    さおり「だから、あいつとお前は兄弟なんだって!」
    豊「えええ・・・」

    豊は声も出なかった。
    そしてしばらくその場で固まってしまった。
    しばらく沈黙が続き、やがて彼の表情が暗くなっていった。
    彼は今まで母親をずっと信じきっていたから余計に悲しくなってしまった。

    さおり「再婚して今野家に嫁いだんだ。」
    豊「も、もういいよ。わかった・・・」

    豊はまったく元気を失くしてしまっていた。

    さおり「じゃ、帰る。」

  • 第16話 (その1)

    翌日の振り替え休日、ここは中野神社。
    数人の族っぽい集まりが1人を囲んでいた。
    田所光一、今野武が族の中心だった。中にいたのは藤森佳佑で英語教師藤森泰三の子供だった。

    佳佑「もう勘弁してくれよ。」
    光一「だめだ許せない。仲間をいじめたんだからな。」
    佳佑「誤ったじゃないか。」
    光一「それで済むと思ってるのか!」
    武「まだまだ金足りないぜ。」
    豊「ほらほら、早く金を出さないと・・・」
    豊は佳佑の胸をぐっと掴むようにして、
    豊「取り返しのつかないことになるぞ。」

    光一が短刀を出した。
    佳佑がそれを見てひざまずいて震え出した。
    そして豊が短い棍棒を持ち、佳佑を叩こうと構えたその時だった。

    さおり「ちょっとあんたたち。」

    すぐに豊は自分の高校の先輩と気が付いた。

    豊「まずい。解散!」

    族は一目散に去っていった。

    さおり「大丈夫?」
    佳佑「は、はい・・・」
    さおり「気を付けて帰んなよ。」

    さおりはそう言って消えて行った。

    こちらはスーパー「ゲキヤス」にあるカラオケ店。
    さきほどの族たちがたむろしていた。

    光一「いったい何なんだ。あいつ・・・」
    豊「うちの先輩だ。」
    武「なんかどっかで見たような気がしてしょうがないなあ・・・」
    豊「だろうな、あの先輩さおりって言うんだ。」
    武「さおり・・・」
    光一「え!もしやあの族のリーダー・・・」
    豊「そうだよ、2年前までリーダーやってたんだ。」
    武「まいったなあ。」
    光一「これからどうする?」
    武「どうするってやるしかない。」
    豊「別の方法を考えよう・・・」

    翌週の週末、中野神社で族同士のいさかいがあった。
    豊、武、光一たちのメンバーと、さおり、荒川透、松尾美咲たちのメンバーが言い争っていた。
    が結局殴りあいになってしまった。
    さすがにさおりたちの方が強かった。
    豊たちはかなり怪我をしながらそれぞれ帰って行った。

  • 第15話 (その5)

    店員「お子様セットにはドリンクが付きますが、どれにしますか?」
    マキ「私はオレンジジュース。」
    昌子「私はカルピス。」
    マキ「あっ、やっぱり私もカルピスにする。」

    さてさて隣のテーブルでは、

    光「おーい!皆乗ってるか?」
    松本「何なんだいったい?」
    桜井「あの元気はいらないよね。」
    相葉「また、聞こえるよ。」

    突然光が立ち上がり、

    光「おーら、そこ!何か言ったか!」
    松本・桜井・相葉「何も言ってません~♪」
    西城「ハモってやんの。」

    店員さんが席に来た。

    西城「ハンバーグで、チーズ150、エッグ150、ガーリック200、和風200お願いします。」
    店員「あれ?1つ足りないですけど。」
    西城「あ、それだけでいいです。」

    店員が不思議そうに戻って行った。

    しばらくして、店員がハンバーグを持ってやって来た。

    光「あれ?オレのは?」
    西城「自分で頼めよ。」
    光「ちょっと店員さん。ステーキ300とハンバーグ150。」
    相葉「そ、そんなに食べる・・・」
    松本「胃袋が牛かなあ。」
    桜井「まあいいじゃん。今回限りなんだし。」
    >>それってどう言う意味かな?

    西城「さあさ、先に食べて帰ろう。」

    西城は光のことをまったく気にかけずに話した。

    相葉「はい。」

    光を除く部員は、皆無性に食べていた。
    光は料理が来るまで右ひじをついて顎を乗せながら、左手は水の入ったグラスを持ったり、動かしたりして時間をつぶしていた。
    さらに隣のテーブルでは、いつものカラオケ店と違ってバレー部が集まっていた。

    夏美「由紀ちゃんお疲れ。」
    由紀子「先輩もお疲れ様です。」
    夏美「今日は男子と一緒ね。」

    数人の男子も混じっていた。

    皆「乾杯~♪」
    豊「いいのかよ。」
    夏美「いいよ。」

    豊はあまりいい顔をしていなかった。
    この日麗子からメールでカラオケでの待ち合わせをしていたからだ。

  • 第15話 (その4)

    さてこちらはグラウンドにある運動部のバザーのブースの一角です。

    夏美「はいはいはい、よかったらクレープどうですか!」

    そこに光が駆け足でやって来て、

    光「やっほー!」
    夏美「光、また邪魔しに来たの?」
    光「まさか、食べに来たんだよ。」
    夏美「ちょっと自分のブースはほっといていいの?」
    光「大丈夫大丈夫V!!」

    そこに2人組のお客さんが来た。

    由紀子「いらっしゃいませ。いかがですか?」
    客1「私やっぱりバナナにしようかな?」
    光「あ、それめっちゃおいしいですよ~♪」
    夏美「光!邪魔!邪魔!」

    夏美は思いっきり光の背中を押して、さらに右足で2度蹴りを入れた。

    光「ひぇ~恐いよ。」

    光はまたしても追い出された。

    客2「私チョコで。」


    少し離れたブースでは、

    桜井「たこ焼きどうですか?」
    相葉「昨年まで焼きそばだったじゃん。」
    松本「いいんじゃないの。」
    相葉「今年は準備が首尾よくできなかったんだよ。」
    松本「今回はお茶とかドリンクも出すから大変だよな。」
    相葉「で、お茶売れてるの?」
    桜井「お茶どうですか?かなりおいしいですよ!そこのオレンジTシャツのお嬢さんいかがですか?」
    相葉「何言ってんだよ、お茶くらいで呼び止めるかなあ。」
    松本「いいんじゃないの。君のお茶は特別製だし。」
    >>そういうこと。

    西城「あれ?光は?」

    一瞬周りが静かになった。

    桜井「またですか・・・」

    メンバーが笑っていた。
    >>こっちはいいかげん呆れるわ。

    芸術祭が終わった後、多くの生徒が打ち上げを今年もスーパー「ゲキヤス」の向かいにある「リトル・キッチン」に集まっていた。
    そして彼らは窓際の一角を再び占拠していた。

    マキ「あーやっと終わったね。」
    昌子「ほんとに疲れたね。」
    マキ「お疲れ様でした~♪」
    昌子「乾杯~♪」

    マキは100%オレンジジュース、昌子は野菜ジュースで乾杯した。

    マキ「サークルの話、ほんとにいいのかな?」
    昌子「いいよ。ほら持ってきたんだ、同人誌。」

    昌子は数枚のチラシをマキに見せていた。

    マキ「わあ、すっごいキレイ!」

    そこにちょうど店員さんが通った。

    マキ「お子様セット2つね。」

  • 第15話 (その3)

    夏美の表情は真っ逆さまに落ちるバンジーのように変化した。
    夏美が見たのは、待ち受け画面にはっきりと麗子と豊のツーショットが写っていたのだ。
    その後豊に気づかれないように携帯を元の位置に戻して置いた。

    ここから先の2人のカラオケについては読者の想像に任せるものとする。


    秋の芸術祭の季節がついにやって来た。
    今年のテーマは『信頼』だった。
    今年も昨年と同じく校門前には大きなコラージュアートのはりぼてが見学者を出迎えていた。
    さらに講堂では例年には無く一転して美しいコーラスのハーモニーが聞こえていた。

    女3「それでは次にホワイトマスカットさんの『The Star of heart』を歌います。」

    窓を開けて夜空を見たら 君の輝く星が
    空一面にまぶしく光る 愛のイルミネーション
    ・・・・・・・・・

    女1「今度はカスタメロンさんで『青い鏡』です。」

    君を見たのは 遥か遠い海
    いにしえの都でさえ 見つけられなかった
    ・・・・・・・・・

    女2「続いて夏美加さんで『君が気づいた夏』を歌います。」

    いつもよりは早く起きて そっと外で待っていたね
    僕は驚いて少しあわてた朝食
    カップを置いたら 小鳥の声が聞こえた
    ・・・・・・・・・


    美術室では、
    礼子「昨年よりレベルは断然上がってる。」
    マチコ「ふうん、そうなの。」
    礼子「これからの若い子たちがどんどんレベルの高い素晴らしい作品を見せてくれたら、私たちにも励みになるのよね。」
    マチコ「へえ・・・」

    入り口の受付では、
    昌子「マキいよいよ今回で終わりだね。」
    マキ「だね、最後かと思うとちょっぴり淋しくなる。」
    昌子「そうだよね。でも私たち卒業しても一緒に何かやりたいね。」
    マキ「うん、いいよ。」
    昌子「よかったら私たちのサークルに入らない?」
    マキ「あ、あのウナギ?」
    昌子「そう、仲間に聞いてみるから。」
    マキ「ありがとう。でも私ついていけるかなあ?」
    昌子「大丈夫よ、そんなにレベルの高いサークルじゃないし。」
    マキ「じゃ、よろしくね。」

  • 第15話 (その2)

    10月。秋祭りが中野神社で行われた。
    神社前の広場ではいくつかの縁日が催されていて、「金魚すくい」、「輪投げ」、「ヨーヨ釣り」などの店に幼稚園児と小学校の1、2年の子供たちがたくさん集まっていたのだった。
    ここはまたしても「金魚すくい」の店。

    子供「おじさんどいてよ。」
    光「何で、オレが先じゃん!」
    子供「早く取ってよ。次待ってるんだから。」
    光「しょうがないだろ、このアミすぐ破れるんだから。」

    子供は光をじっと見て、

    子供「あー、このおじさん。昨年もいた・・・!!」
    光「いたら悪いかよ。」
    子供「もしかして9枚でも取れないの?」
    光「うーん、12枚目だな。」
    >>へぼへぼへぼ!

    泳いでいる金魚たちが大爆笑していた。
    また、「ジューシーカラアゲ」、「りんご&いちごアメ」、「フルーツ綿菓子」、「ジャンボフランクフルト」、「ジャンボたこ焼き」、「広島焼き」、「焼きそば、モダン焼き」などの店には、中高生から20代までの若者たちが例年通り多く集まっていた。

    神社の奥の方では火の見櫓が置かれ、その周りで盆踊りをするように準備がされていた。
    ここで麗子と豊がデートしていた。
    2人は神社の境内からゆっくりと右に進んで、奥の方へ向かっていた。

    ちょうど大きな杉の木が見え出したとき、

    豊「麗子さん、これ以上先は何もないですよ。」

    豊はいつもよりかは早口で軽く話しかけた。

    麗子「そう・・・」
    豊「戻りません?」
    麗子「わかった。」

    麗子は豊の言うとおりに歩く向きを変えた。と同時に豊に抱きついてキスをした。
    驚いた豊はしばらく思いっきり麗子を抱きしめていた。
    麗子は持っていた内輪とヨーヨーを下に落としてしまった。



    ある日夏美と豊がひさしぶりに中野南公園でデートをしていた。

    夏美「豊、カラオケに行かない?」
    豊「いいよ。」

    こうして2人は近くのカラオケ店に入った。
    しばらく2人はお互い熱狂して歌っていたのだが、豊がトイレに行ったとき、夏美がテーブル横のソファに豊の携帯を見つけた。
    そして、ついつい豊の携帯を覗いてしまうのだった。

    夏美「な、何これ!」

  • 第15話 (その1)
    ある日の日曜日、スーパー「ゲキヤス」にあるいつものカラオケ店にて。
    夏美が光をカラオケに誘ったのだった。

    光「よ!」

    光が相も変らぬポーズで言った。

    夏美「待った?」
    光「全然。」

    まったく気にしない素振りの光だった。
    その性格も夏美はよく熟知していた。

    夏美「じゃ、入ろうか。」

    光は夏美の積極的な性格が好きだった。
    このとき、偶然にも別の用事でスーパーにたまたま立ち寄った麗子はこの2人を見つけてしまった。

    麗子「あ・い・つ・ら・あ・・」

    麗子は夏美に光を取られたのがかなり悔しかった。
    ちょうどそこに豊とメンバー数人がやって来た。

    麗子「豊!」
    豊「あ、ああ、やあ・・・」

    豊はちょっと照れくさそうにして、他のメンバーに何か一言二言話してから、すぐに麗子のそばに来た。

    豊「やあ。」
    麗子「なあにあの人たち?」

    少し不思議そうにする麗子だった。

    豊「いや、中学時代の同級生だよ。」
    麗子「ふうん・・・何か学生っぽくないけど。」
    豊「みんなもう働いているからさ。」
    麗子「そうなんだ。で、今日ひま?」
    豊「ああ、いいよ。」
    麗子「一緒にカラオケ行かない?」
    豊「行くよ。」
    麗子「ちょっと用事が済んだらすぐ行くから、先に部屋に入ってて。」

    豊は軽くうなずいた。
    やがて麗子は用事を済ませるや否や、急いでカラオケの店に入って行った。


    こうして光と夏美のデートを目撃してしまった麗子はしかたなく光を諦め1年後輩の豊と付き合い始めた。
    が、この豊は元々夏美と付き合っていたことさえ麗子が知るよしもなかったのだった。


    今年の夏の花火大会は連日連夜の雨で中止となった。

  • 第14話 (その6)

    キャンプ2日目はフィールドアスレチックだった。
    爽やかな快晴の空の下、鮮やかな森の緑が当たり一面を覆っていた。

    山中「今日のコースは男子がBコース、女子がAコースです。さあどんどん進んでください。」

    女子のコースでは男子と違い、2つの難関である途中のロック・クライミングと最後のウンテイが省かれていた。

    光「なんだなんだこれは?」
    桜井「これは松本得意でしょ!」
    >>自分はどうなのかな?
    相葉「オレは苦手だなぁ。」

    みんなが話している間に西城はすぐにロープに捕まってすべって行ってしまった。

    松本「西城先輩、早!」

    数人の男女が西城に見とれていた。


    男子のコースでは最後の8メートルもある、長くややアーチ型になった大きなウンテイが難関だった。
    何せその前までで疲れがピークになってしまっていて、何度も落ちてやり直す生徒が続出したのだ。
    なお、ウンテイのそばではすでにゴールした女子生徒が集まっていた。

    そこへ豊がウンテイに挑戦し始めた。
    さすがに疲れているのか、何度も落ち、女子の中には、

    由紀子「もういいんじゃない。」
    幸代「かわいそうだわ。」

    と言う生徒がでてきた。

    そして麗子がウンテイに近づいて、

    麗子「頑張れ!豊!」

    麗子は豊を応援していた。
    少し無理をしたが、それでもその声に励まされて豊は何とかゴールした。



    こうして2日間のキャンプは無事終了した。
    この後麗子と豊はクラブ活動の時間に時々鉢合わせすることも多くなった。
    そして、そのたびに2人は仲良くなっていったのである。
    当然その光景を意識した夏美は、光とその場の勢いのような付き合い方をしていったのである。

  • 第14話 (その5)

    あるポイント地点で麗子がスタンプの場所がわからずにあちこち探していた。

    麗子「うーん、どこだろう???」

    ちょうどそこへ豊がやって来て、

    豊「ここですよ。」

    豊は親切に麗子に場所を教えた。

    麗子「あ、ありがとう。」


    麗子はバレーの練習でみかけた男子としか覚えてなかったが、この時から気になってしまいキャンプの終わりまでには友達を通じて、彼が1年後輩の『のぼる』であることを知った。

    やがて昼過ぎには多くの生徒がゴール地点に戻って来た。


    キャンプ初日の夜、ロッジの外にて。

    光「あれ?麗子は?」
    夏美「疲れてるみたいで、もう寝ちゃったよ。」
    光「そうか。」
    夏美「麗子のこと気になるの?」
    光「いえ全然。」
    >>うそつけ!
    夏美「そう。」

    うつむきかげんの夏美の姿を横から見ていた光は、

    光「夏美・・・」
    夏美「何?」
    光「オレと付き合ってくれ。」
    夏美「私と麗子とどっちが綺麗?」

    夏美は左手で自分の髪を撫でながら、そして顔はニッコリしながらやや流し目で言った。

    光「それはもちろん、夏美だよ。」
    夏美「じゃ、付き合うわ。」
    光「ほんと!」
    >>ほんとか??
    夏美「し!声でかいよ・・・」
    光「ご、ごめん・・・」

    光と夏美は森の茂みに消えて行った。

    夏美は元々光がいやだったはずなのだが、キャンプでも豊とあまり話す機会も無く、自分が一人ぼっちに思えてきたのであった。そんな寂しい自分の心を今となっては慰めてくれる男なら誰でもよかったのだろう。

    光はこのときとばかりに麗子と付き合いながら夏美とも付き合い始めた。
    しかし夏美は麗子が光の彼女になったとは知らなかったのであった。

  • 第14話 (その4)

    ある日のここは校長室。

    教頭「呼ばれましたか?」
    校長「ああ・・・」

    頭を抱えた校長が、椅子に座ったまま机に両肘を突き、両手を組みその上に顎を乗せながら、

    校長「もうすぐ合同キャンプだよな。」
    教頭「そうですね。」
    校長「君も知っているだろう。」
    教頭「ええ、毎回何人か問題になっています。」
    校長「頼むよ今回は。」
    教頭「は、はい。頑張って問題が起きないように、心得ております。」

    校長は椅子を半回転させて、

    校長「よろしく。」

    教頭は困った顔つきで、

    教頭「他にご用件は?」
    校長「それだけだ。」
    教頭「では失礼します。」

    教頭は部屋から出て行った。校長室の扉を閉めながら、

    教頭「ああ、またいやな時期がやって来たわ。」

    そうつぶやいていた。


    夏休みの最初、3年に1回の学校の行事で部活の合同キャンプがあった。
    これは運動部の部活同士の横のつながりを深めることが目的だった。
    学年も1年から3年まで多くの運動部が参加した。このとき3年のグループには光、西城、夏美、麗子が参加した。

    担当の山中先生が小さなハンディ拡声器を持って話しかけた。

    山中「午前中はオリエンテーリングで、森の中をぐるっと歩いてもらいます。」

    山中は生徒代表の1人に地図をまとめて渡した。
    その代表は生徒に1枚ずつ地図を配った。

    山中「地図にあるポイント地点にはそれぞれスタンプが置いてあるので、この地図の所定の所にそのスタンプを押してください。」

    光「おもしろそうだな・・・」
    >>実はよくわかっていない。
    夏美「あー朝から何で・・・ややこしいことをするんだろう。」
    西城「ポイントが20もある。多くないか?」

    西城の横に麗子がいた。

    麗子「ほんと、朝から疲れそうだわ。」

    ため息の麗子。

    こちらは3人組。
    相葉「あーまだ眠いよ。もっとゆっくりしたいよ。」
    桜井「この際誰かの後ついて行くってのはどう?」
    松本「いや、卑怯なやり方はしたくない。」
    >>言うねえ。
    山中「昼までに全部押して戻って来て下さい。では、スタート!」

    生徒たちは塵々バラバラになって歩き出した。

  • 第14話 (その3)

    5月になったある授業の日。
    1限目の国語は、クラス担任の山中良男だった。
    彼は右手で敬礼をするようなスタイルで挨拶をした。地味なダークグレーの背広に紺色の斜めストライプが入ったネクタイさらには黒の皮ベルト、かなり流行遅れのスタイルだった。

    山中「今日は四字熟語をやります。漢字を4つで熟語を作ったものです。」
    夏美「簡単じゃん。四六時中とか。」
    光「何だそれ?」
    夏美「そういう店があるのよ。」
    光「何だ、店の名前か。じゃ明星商事。」
    吉永「それ、お前んちだろうが。」

    みんなが笑った。

    山中「確かに4つの熟語になっていればそれでいいのですが、基本固有名詞は入れませんし、ある地方だけで使っているのも別です。日本中の誰でも知っているようなものが対象になります。たとえば回転禁止、螺旋階段、海外旅行とか、これらはみなさんがよく知っている言葉ですね。」
    光「日本旅行は会社の名前だから駄目なのか。」
    山中「そうですね、入れません。それから中国や日本の古典から生まれた言葉もたくさんあります。故事成語と呼ばれていますが、どちらかというと高校ではこちらを学びます。それでは今からいくつか説明を入れたプリントを配ります。」

    山中はそう言うと持ってきたプリントを配り始めた。
    いつものごとく吉永は折りたたんでしまい、裏を向けて落書きを始めた。
    配り終えた山中は教壇に戻って、

    山中「では、光。最初の1つめを読んでみて。」
    光「はなとりかぜつき。」

    みんなが大爆笑した。

    夏美「かちょうふうげつだよ。」
    光「何だ、普通に読めば駄目なのか?」
    夏美「音読みと訓読みがあるのよ。ものによるけど。」
    山中「そうですね。読み方はそれぞれで変わります。このプリントには読み仮名を書いていません。今日はこれからみなさんで読み方を考えてもらいます。できなかったときは宿題にします。」

    このあとクラスがガヤガヤ騒ぎ始めた。

    山中「なるべく静かにお願いします。」

  • 第14話 (その2)

    光は3年になってB1クラスからC1クラスに移った。
    光はバスケ部のキャプテンに、夏美はバレー部のキャプテンになった。
    女子バスケ部はさおりが卒業していなくなったので、1年生が数人入った。
    テニス部キャプテンの麗子はずっと西城のことが気になっていたが、これといった出会いもなくついにかなわぬ恋と諦めるようになった。そこでいつも目立っている光にデートの誘いをしてみた。

    放課後下校しようとした光は、下駄箱を開けたとき1枚のノートの端切れのメモを見つけた。

    光「ん?何これ?」

    光はその場ですぐ中を開いて読んだ。

    光「ほほほ・・・」

    嬉しくなった光。徐々にテンションがアップしてきたようである。
    そのメモには次の日曜日にカラオケ店で待ち合わせの内容だった。


    次の日曜日、スーパー「ゲキヤス」にあるいつものカラオケ店前にて。
    時間通りに着いた光だったが、そこには待ち合わせる女子が誰もいなかった。

    光「何だよ、誰も来ないじゃんかよ。」

    麗子は苛立つ光を電柱の影から見届けると、急ぎ足で光に近づいてきた。

    麗子「ごめんねぇ・・・待った?」
    光「なんだ麗子かよ。」
    >>誰だと思ったのかな?

    麗子「私じゃダメなの?」
    光「い、いやそんなことはない。さ!入ろうぜ!」

    光は喜んで部屋に入って行った。


    入れ違いに豊が出てきた。
    豊は昔の中学時代の幼馴染と一緒だった。が彼らは学生ではなく社会人ぽかった。
    さらにかなり近寄りがたいような目つきやら雰囲気が感じられた。


    こうしてこの日から光と麗子はしばらく付き合うことになった。
    しかし実は光は以前から夏美のことがずっと気になっていたのだった。

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