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キラキラヒカル

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  • 2015/08/20 11:48
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  • 「バブルガムファンタジー」はこの小説の中で登場する連続TVドラマです。

  • 関連作品として 「バブルガムファンタジー」を掲載しました。
    そちらもよろしくお願いいたします。

  • エンディングテーマ曲

      『 消えた恋 』


    君の心の奥深くにある一切合切を
    僕はいつでも探りまた手探り 白熱のダイアリー
    ぎっしり埋まった箇条書きの隙間に一切合切の
    僕の気持ちを込めて毎日描いた ハートのスライドショー

    いつでも待ってるんだ 君からのラブコール
    君と出会った日はノートに◎ しっかりメモして
    いつかは2人で 仲良く2人で
    過ごす日々を 今日も欲しがってる
    yeah yeah yeah


    僕の胸のその奥の奥にある一切合切は
    君はどうしても拭え切れない あの日の言い訳を
    確かめたかったのか 僕への苛立ちの一切合切が
    何度も宙に舞う風船のように 飛び散ってしまったけど

    いつもは2人で 仲良く2人で
    猫たちも笑う 犬はじゃれ回る カップルだったのに
    正直すぎる僕の 口癖がいつも
    君の瞳(め)の中でこっそり無理難題の恋愛注意報

    ah ・・・・・ ah ・・・・・フワフワフワフワ
    m ・・・・・ m ・・・・・ルルルルラララル

    毎日毎日繰り返す深夜だけのラブデート
    フワフワ羽根布団が今日も宙に舞ってる
    いつも君とずっとこうして2人っきりのラブデート
    お願いだから起こさないで 今日もやっぱり ルンルン

    アー太陽の意地悪 ずっと出てこないでよー
    yeah yeah yeah yeah
    ah ・・・・・ ah ・・・・・フワフワフワフワ
    m ・・・・・ m ・・・・・ルルルルラララル


    僕の部屋の机の上にある一切合切は
    君への想いを散りばめ染め上げた 未来のラブシアター
    時が流れそしてすれ違いの日々の一切合切が
    決まり切ったかのよう ドラマの結末はきっときっとどんでん返し

    いつも期待してるんだ いつまでも待ってるんだ
    幸せ行き特急列車のレールに戻れる気がして

    時が流れそして 君を見失ったとしても
    消えた恋を また欲しがってる
    消えた恋を まだ欲しがってる
    消えた恋が 心の傷跡に
    ah ・・・ ah ・・・ ah

  • The judges will decide
    The likes of me abide
    Spectators of the show
    Always staying low
    The game is on again
    A lover or a friend
    A big thing or a small
    The winner takes it all

    I don’t wanna talk
    If it makes you feel sad
    And I understand
    You’ve come to shake my hand
    I apologize
    If it makes you feel bad
    Seeing me so tense
    No self-confidence
    But you see
    The winner takes it all
    The winner takes it all......

  • 主題歌 「The winner taqkes it all」
    songs by ABBA

    I don’t wanna talk
    About the things we’ve gone through
    Though it’s hurting me Now it’s history
    I’ve played all my cards
    And that’s what you’ve done too
    Nothing more to say No more ace to play

    The winner takes it all
    The loser standing small
    Beside the victory
    That’s her destiny

    I was in your arms
    Thinking I belonged there
    I figured it made sense
    Building me a fence
    Building me a home
    Thinking I’d be strong there
    But I was a fool
    Playing by the rules

    The gods may throw a dice
    Their minds as cold as ice
    And someone way down here
    Loses someone dear
    The winner takes it all
    The loser has to fall
    It’s simple and it’s plain
    Why should I complain

    But tell me does she kiss
    Like I used to kiss you?
    Does it feel the same
    When she calls your name?
    Somewhere deep inside
    You must know I miss you
    But what can I say
    Rules must be obeyed

    一度に投稿でいない。
    信じられません

  • 登場人物(2)

    <高校の生徒たち>
    光1年時:
    A1クラス・・・・・吉永幸夫、明星光、西城五郎、黒木夏美、軽辺マキ
    A2クラス・・・・・鳥飼麗子、小柳昌子、五十嵐桃子、上田ユキ、森本さつき、三角四郎、西堀源太
    A3クラス・・・・・松尾美咲、森幸代、西浦昇、加藤浩二、近藤浪平、月島あかり
    B1クラス・・・・・荒川さおり、冬木マリ、郷雅俊、春日ひろみ
    B3クラス・・・・・柏木めぐ、菊池令、野口秀樹
    光2年時:
    A1クラス・・・・・松本純、桜井昇平、相葉明進、西堀由紀
    A2クラス・・・・・今野豊、柏木由紀子、長島雄介、原憲次、川上哲郎、ローラ
    B1クラス・・・・・吉永幸夫、明星光、西城五郎、黒木夏美、軽辺マキ
    B2クラス・・・・・鳥飼麗子、小柳昌子、五十嵐桃子、上田ユキ、森本さつき、三角四郎、西堀源太
    B3クラス・・・・・松尾美咲、森幸代、西浦昇、加藤浩二、近藤浪平、月島あかり
    C1クラス・・・・・荒川さおり、冬木マリ、郷雅俊、春日ひろみ
    C3クラス・・・・・柏木めぐ、菊池令、野口秀樹
    光3年時:
    A1クラス・・・・・大友雄太
    B1クラス・・・・・松本純、桜井昇平、相葉明進、西堀由紀
    B2クラス・・・・・今野豊、柏木由紀子、長島雄介、原憲次、川上哲郎、ローラ
    C1クラス・・・・・吉永幸夫、明星光、西城五郎、黒木夏美、軽辺マキ
    C2クラス・・・・・鳥飼麗子、小柳昌子、五十嵐桃子、上田ユキ、森本さつき、三角四郎、西堀源太
    C3クラス・・・・・松尾美咲、森幸代、西浦昇、加藤浩二、近藤浪平、月島あかり

    藤森佳佑(ふじもりよしすけ)(教師藤森泰三の子供。公立中野高校の高校生)
    今野武(今野豊の1つ違いの兄。公立中野高校の高校生)
    田所光一(田所庄司の兄)
    荒川透(荒川理沙の兄)

    西城五郎の姉
    軽辺マキのサークルの友だち3人組

    黒木夏美の両親  森幸代、軽辺マキの母親
    鳥飼雅子(鳥飼麗子の母親)  小柳百恵(小柳昌子の母親)
    西堀源蔵(西堀源太の父親)  西堀久美(西堀源太の母親)
    松尾しのぶ(松尾美咲の母親)

    <その他>
    店員(「リラックス11」と「リトルキッチン」)
    警備スタッフ(国立博物館、明星家専属SP)
    客(文化祭、秋祭り)

  • 登場人物(1)

    明星光  三鳥礼子  マチコ  今野豊
    明星妙子(光の母親)  明星学(光の父親)
    今野やすえ(豊の母親)

    <商店街の人たち>
    でぶさん(「気晴らし書店」の店主) ももんが(「もんじゃ焼き」の店主)
    外村さん(「外村理髪店」の店主)  新島さん(「FFバーガー」の店長)
    山中さん(「いたっく100」の主人)

    <高校の先生関係>
    山中良男・・・・・A1クラス担任。国語科を担当。商店街の100円均一の店の息子。
    権藤博文・・・・・A2クラス担任。数学科を担当。中肉中背のスーツが似合う紳士。
    藤森泰三・・・・・B3クラス担任。英語科を担当。公立中野高校から転任。高校退職後、出身の名古屋で長距離ダンプの運転手になる。
    小袋花袋・・・・・A3クラス担任。社会科を担当。やや痩せた背の高いグレーのスーツが似合うもっと顔立ちが可愛ければけっこう芸能人っぽい紳士。
    清水若菜・・・・・音楽科を担当。ボブがよく似合う。
    手塚治・・・・・・・(光2年時)A2クラスを担当。理科の担当。中肉中背よりやや太目で無地のスーツが似合うもっと若ければけっこうコマーシャル顔の紳士。ベレー帽を時々被っている。ゆっくりとした低音で太い声を出す言い回しが特徴。パソコン部の顧問。
    鳥畑元気・・・・・非常勤講師。美術科担当。花出講師の後に就任。高齢のじじい。小柄な体だが声がでかい。
    イヴ・ローラン・・非常勤講師。英語科担当。ハーフ(英仏)。片言の日本語だが生徒には人気。ロンゲが半端じゃなくすごい。
    花出聡・・・・・・・(はなでさとし)非常勤講師。美術科担当。サッカー部の副監督。若く20代の草食男子。女生徒との問題で1年で転校した。

    (登場しないが名前だけ)
    柴田・・・・・・・・・経済担当。
    高脇・・・・・・・・・倫理担当。

    校長、教頭

  • こちらは共に親が忙しくて式が終わり次第さっさと帰った2人は寄り道して近くの公園にいた。
    夏美「あー終わった終わった。」
    吉永「なっちゃん。」
    夏美「な、何よ気持ち悪い。」
    吉永「そ、そう・・・」
    夏美「だいたい慣れ慣れし過ぎるわよ。ほんと女性の気持ちをまったくわかってないんだから。」
    吉永「そ、そうか・・・」
    夏美「何?1年のときのガッツはどこ行ったの?」
    吉永「あは、あ、あれれ?」
    夏美「何とぼけてんのよ。」
    夏美はそう言ってさっさと自分の家の方角に帰って行った。吉永はそれを黙って見送っていた。すると後ろから、
    麗子「やっぱダメだね、それじゃ。」
    吉永「麗子。」
    麗子は呆れた様子で、
    麗子「おい、何で私は呼び捨てで、夏美はアレなんだよ?」
    吉永は少しあせった様子で、
    吉永「し、自然とそうなるんだよ。」
    麗子「まあ、頑張れ。私には関係ないし。」
    そう言うと、麗子は吉永の肩を軽く叩いた。
    吉永「麗子さん。」
    麗子「キモイ~!!そばに寄るな!!」
    麗子もさっさと自分の家の方角に消えて行った。
    そしてそこには吉永1人突っ立っている光景が、空を横切る黒い2羽のカラスにも馬鹿にされているようにも見えた。そばのゴミ箱には3本のコーラのペット500が捨ててあった。
    最後にこの話の主人公です。
    校門前にダークブルーのベンツが入ってきた。やがてベンツは1階入り口の駐車場に止まった。そこには光と母親が待っていた。出迎えた召使2人にドアを開けさせると2人は車に乗った。周りの人たちは一斉に彼女に注目した。そして母親は気取りながら髪を1、2回触った後で運転手に声をかけた。ベンツはゆっくりと校門を出て、狭い道路をすり抜けるように走っていった。

    ― 完 ―

  • 花園学園大附属高校の卒業式に今年は特別に大野竹輪がゲストとして招かれていた。
    山中「只今より第40回花園学園大学附属高校の卒業式を行います。一同起立!」
    校長が中央の教壇に進んだ。
    山中「一同、礼!」
    校長が礼をした。
    山中「着席!」
    校長があらかじめ用意しておいたメモ原稿をそそくさとポケットから出した。
    校長「では簡単に祝辞を述べたいと思います。・・・」
    校長の話は意外や長かった。その後役員のこれまた長い話やどうでもいい行事での優秀者の表彰があって、続いてゲストの大野竹輪が壇上に立った。
    大野「みなさんこんにちは。私が大野です。ご存知の方も多いと思いますが、今年ミステリー賞という大きな賞を頂きまして、現在も『もう1人の自分』に続く作品を現在執筆中であります。・・・」
    大野氏の話は短かった。

    やがて卒業式が終わった。講堂から親と一緒にそれぞれの卒業生が胸に何か新しいものを抱きながらぞろぞろと出てきた。
    マキ「入学式の日には長い3年と思ったけど、今は早かった3年に思うよ。」
    昌子「そうだね。お互いいろいろやったけど、とってもいい思い出になってるよ。」
    マキ「昌子ありがとう、いろいろ教えてくれて。」
    昌子「何でよ、私こそいろいろ・・・」
    2人の母親たちは娘たちの会話を聞きながら笑っていた。
    マキ「就職はどこに決めたの?」
    昌子「デザイン事務所、渋谷にあるの。『オフイス・サンバード』って言うの。マキは?」
    マキ「私は花園学園大学で事務。」
    昌子「そうかあ。でもたまにはどっかで会おうね。」
    マキ「いいよ。」

  • 翌年の2月。今日は13日。スーパー「ゲキヤス」には多くの女性が再びリニューアルした新設のコーナーを占拠していた。勿論目当てはチョコ。とくに女子高校生の集まりはやっぱり多く、押し合いもみ合いながらまるで特売日か年末の人手になっていた。
    マキ「すっごいね、毎年毎年人だらけ。」
    昌子「ほんとだ。」
    マキ「うちの生徒がやっぱり多すぎるわ。」
    昌子「ほんと、みんな渡す相手同じじゃない。いい加減あきらめればいいのに。」
    マキ「そうよね、もうすぐ卒業だし。」
    昌子の言うのはまたしても大当たりだった。翌日の放課後、西城の下駄箱の中にはたくさんのチョコが押し込んであった。光と西城が下駄箱にやって来た。
    光「おいおい何これ。」
    半分むかついた表情をしながらさすがに昨年の失敗からか、今年はイタズラはやめたようだ。
    西城「まったく・・・」
    光「いいよな、もらえるんだから。」
    西城「やるよ。」
    西城はそう言うとチョコのほとんどを光に渡した。
    光「おお、サンキュウー・・・。あ、それも。」
    光は西城の持っていた3つばかりのチョコも横取りした。
    西城「しょうがねえなぁ。」
    西城は完全に呆れてしまった。光は楽しそうに足早に1人で帰って行った。
    何故か翌日の光と豊の下駄箱にチョコがそれぞれ1つずつ入っていた。

  • この日豊と武は外に出ずずっと両親と一緒に1日家にいた。2人の部屋は別々にあったが、めずらしく豊が兄の武の部屋に入っていた。
    豊「兄さん、オレのオヤジは兄さんのオヤジとは別人なのか?」
    武はしばらく窓の外を眺めていたが、
    武「母さんが言ったのか?」
    豊「いや違うけど・・・」
    武は軽くうなずいて、
    武「そうだ。けど、オレたちは兄弟には違いないから。」
    豊「兄さんのオヤジって今何処にいるんだ?」
    武「さあな。離婚してだいぶ経つから。それと今更どうでもいいことだし・・・」
    豊「会いたいと思ったことはないの?」
    武「それもずっと昔のことだなあ・・・」
    武は古くなったガラス窓をゆっくりと開けた。開ける時に、ガタガタきしむ音が鳴った。
    豊「寒くないのか?」
    武「1人で考え事をする時はいつもこうやって窓を開けて外をしばらく眺めるんだ。」
    豊「それって、母さんが時々することじゃないか。」
    武「だよな。」
    武はそう言って飲みかけていたチューハイの残りが少なくなったグラスを、窓の外で軽く振った。僅かなチューハイは、水滴となって、その辺りに散らばった。
    武「お前のオヤジはまだ近くでピンピンしてらあ。」
    豊「明星商事・・・」
    武「ああ・・・」
    二人の会話がしばらく止んだ。
    武「オヤジに会いたいか?」
    豊「別にいい。」
    武「そう・・か。オレと同じだな。」
    お盆にお菓子と2つのコーヒーを入れたまま二人の会話をずっと部屋の外で立ったまま母親が聞いていた。
    やがて除夜の鐘が町中に鳴り響いた。

  • 少し離れて、
    西城「来年はみんな頑張ってくれ。」
    西城は後輩メンバーに元気付けるかのように力を込めて言った。
    桜井「はい、頑張ります。」
    一番元気だったのが桜井だった。
    相葉「今日はいつもと違うなあ・・・」
    松本「そりゃあ、いないからね。」
    みんな笑っていた。
    少し離れて、さおりと美咲が並んで歩いていた。
    さおり「今年も終わったね。」
    美咲「うん。あれでよかったのかな?」
    さおり「うん。おそらく豊も考え方変わるでしょ。」
    美咲「だといいけど。うちの組ももう解散だね。」
    さおり「ああ、そうするよ。私も親の店を手伝わなきゃいけなくなったし。」
    美咲「ああ、あの店。時々行くよ。」
    さおり「いつでも。」
    少し離れて、
    めぐ「あんた、バレー頑張んなさいよ。」
    由紀子「うん。まだ自信がないけど。」
    めぐ「練習足りないのよ。腕立て伏せが下手すぎる。」
    由紀子「来年こそは頑張る!」
    めぐ「それとさ、フラフラしてないでね。変な男に付いてかないでよ。」
    由紀子「はい。大丈夫、付いて行かない。」
    めぐ「そっちの方が心配だなあ・・・」
    少し離れて、不釣合いのカップルが並んで歩いていた。そしてすぐ傍にあった自販機で吉永がコーラのペットを買った。
    麗子「何で私となの?」
    吉永「誰も相手してくれないからよ。」
    麗子「夏美とのうわさはどうなったの?」
    吉永「まったく見当たらない。」
    麗子「そうかもね。夏美は綺麗だし、相手選ぶよね。」
    吉永「オレなんか、これといってとりえが無いから。」
    麗子「男はもっとしっかりしなきゃ!ほら!」
    麗子はそう言って吉永の背中を軽く叩いた。
    吉永「まあ、頑張るよ。」
    麗子「まあじゃダメだと思うよ。」
    吉永「そりゃそうと麗子は1人なのか?」
    麗子「失礼ね、いるけど今日は向こうが都合悪かっただけよ。」
    吉永「やっぱり・・・」
    麗子「頑張ってお祈りしなさい!」
    麗子は吉永の右肩を軽く叩いた。
    吉永「うん。」
    麗子「元気の無い奴。」
    吉永はコーラゼロのペット500を飲みながら1人で去って行った。

  • 第17話

    大晦日の中野神社ではかなりの冷え込みがあったが、まずまずの初詣客が来ていた。
    夏美「光は大学に行くの?」
    光「ああ。夏美は?」
    夏美「私は就職。もう内定してるし。」
    光「どこに?」
    夏美「設計の事務、OLよ。博物館の裏にある事務所。」
    光「そうか。じゃ、うちの親父の会社に近いな。」
    夏美は少し考えてから、
    夏美「そう言えばそうね。」
    光は夏美の腰に手を回そうとしたが、夏美はそれを拒んだ。
    少し離れて、
    マキ「昌子と一緒にイラストが描けてよかったよ。」
    昌子「来年も一緒にやろうね。」
    マキ「うん。頑張るよ。」
    昌子「じゃ、来年のイベントに一緒に行こう!」
    マキ「OK!」
    少し離れて藤森親子がいた。
    藤森「佳佑、来年うちは引っ越すから。」
    佳佑「・・・ど、どこに?」
    藤森「名古屋に。」
    佳佑「そう・・・聞いてなかったよ。」
    藤森「ああ、今日お前に話すのが初めてだからさ。・・・それと・・・もう教師を辞める。」
    佳佑「え!母さん知ってるの?」
    藤森「いや、・・・まだだ。」
    佳佑「そう・・・」
    藤森「大型の免許を取ってダンプを運転してみたいんだ。なるだけ長距離がいいなあ。」
    佳佑「父さん、旅行が好きだからなあ。」
    藤森「ああ、いろんなところに行って、いろんな自然に触れて、そしていろんな人との出会いがあって・・・。まあ、まだまだお前にはそんな気持ちは理解できないだろうなあ。」
    佳佑「うん、まったくわからないよ。」

  • さおり「お前の兄弟に武がいるだろ、あいつとお前は父親違いなんだよ。」
    豊「え!・・・ほ、ほんとですか???」
    さおり「だからさっき本当の事だって言ったろ。」
    豊「・・・」
    豊は少しうつむいてしまった。
    さおり「お前の親父は明星商事の役員だ。たぶん今社長だと思うけどな。」
    豊「そ、そしたらあの光と・・・」
    さおり「そう兄弟だ。まあ母親が違うけどな。」
    豊「そうだったのか・・・」
    さおり「だからお前は附属高校に入れたんだよ。ほんとなら入れないからな。武は公立だろ。」
    豊「・・・」
    さおり「まあ、それはいい。とにかくいじめは止めろ!」
    豊「な、何でだよ。」
    さおり「まだわかってないのか。お前母親の実家に行ったことあんのか。」
    豊「い、いや知らない。」
    さおり「だろうな、実家って藤森だよ。」
    豊「ふじもり・・・」
    さおり「だから、あいつとお前は兄弟なんだって!」
    豊「えええ・・・」
    豊は声も出なかった。そしてしばらくその場で固まってしまった。しばらく沈黙が続き、やがて彼の表情が暗くなっていった。彼は今まで母親をずっと信じきっていたから余計に悲しくなってしまった。
    さおり「再婚して今野家に嫁いだんだ。」
    豊「も、もういいよ。わかった・・・」
    豊はまったく元気を失くしてしまっていた。
    さおり「じゃ、帰る。」
    豊にとってはこの日ほど悲しい日はなかった。彼は今までずっと親兄弟のことを両親から知らされてはいなかったからだ。とにかく豊は自分の気持ちの整理がつくまで族は解散させることにした。これはうわさだが、豊はしばらくの間、1人カラオケに通っていたらしい。

    -------------------- 第16話  終わり -------------------------------------------

  • さて、ここで中野高校のいじめ問題にもどるが、3年生Aの仲間で転校したのが藤森佳佑、新入生が今野武だった。豊は武の弟で後から族に加わった。さらに藤森の仲間にはさおりをリーダーとする族が2人含まれていた。が2人とも自殺してしまったのだ。

    翌週の週末、中野神社で族同士のいさかいがあった。豊、武、光一たちのメンバーと、さおり、荒川透、松尾美咲たちのメンバーが言い争っていた。が結局殴りあいになってしまった。さすがにさおりたちの方が強かった。豊たちはかなり怪我をしながらそれぞれ帰って行った。

    次の月曜日、豊の下駄箱の中に1枚の白いメモが2つ折にして入っていた。中を見ると、それはさおりからだった。メモにはいつものカラオケ店に来るように書いてあった。豊はそのままカラオケの店に向かった。

    ここはスーパー「ゲキヤス」にあるカラオケ店。すでにさおりが店にいた。
    豊「な、何か用かな?」
    さおり「用があるから呼んだんだ。」
    さおりはそう言って、部屋に入って行った。豊は後を付いて行った。2人は向かい合わせに座った。
    さおり「豊、よく聞いておけよ。今から言うことは本当の事だから。」
    豊「・・・」
    豊は不思議そうに、そして何が起こるのか怖そうにもしていた。

  • 第16話

    翌日の振り替え休日、ここは中野神社。
    数人の族っぽい集まりが1人を囲んでいた。田所光一、今野武が族の中心だった。中にいたのは藤森佳佑で英語教師藤森泰三の子供だった。
    佳佑「もう勘弁してくれよ。」
    光一「だめだ許せない。仲間をいじめたんだからな。」
    佳佑「誤ったじゃないか。」
    光一「それで済むと思ってるのか!」
    武「まだまだ金足りないぜ。」
    豊「ほらほら、早く金を出さないと・・・」
    豊は佳佑の胸をぐっと掴むようにして、
    豊「取り返しのつかないことになるぞ。」
    光一が短刀を出した。佳佑がそれを見てひざまずいて震え出した。そして豊が短い棍棒を持ち、佳佑を叩こうと構えたその時だった。
    さおり「ちょっとあんたたち。」
    すぐに豊は自分の高校の先輩と気が付いた。
    豊「まずい。解散!」
    族は一目散に去っていった。
    さおり「大丈夫?」
    佳佑「は、はい・・・」
    さおり「気を付けて帰んなよ。」
    さおりはそう言って消えて行った。こちらはスーパー「ゲキヤス」にあるカラオケ店。さきほどの族たちがたむろしていた。
    光一「いったい何なんだ。あいつ・・・」
    豊「うちの先輩だ。」
    武「なんかどっかで見たような気がしてしょうがないなあ・・・」
    豊「だろうな、あの先輩さおりって言うんだ。」
    武「さおり・・・」
    光一「え!もしやあの族のリーダー・・・」
    豊「そうだよ、2年前までリーダーやってたんだ。」
    武「まいったなあ。」
    光一「これからどうする?」
    武「どうするってやるしかない。」
    豊「別の方法を考えよう・・・」

  • 店員「あれ?1つ足りないですけど。」
    西城「あ、それだけでいいです。」
    店員が不思議そうに戻って行った。しばらくして、店員がハンバーグを持ってやって来た。
    光「あれ?オレのは?」
    西城「自分で頼めよ。」
    光「ちょっと店員さん。ステーキ300とハンバーグ150。」
    相葉「そ、そんなに食べる・・・」
    松本「胃袋が牛かなあ。」
    桜井「まあいいじゃん。今回限りなんだし。」
    >>それってどう言う意味かな?
    西城「さあさ、先に食べて帰ろう。」
    西城は光のことをまったく気にかけずに話した。
    相葉「はい。」
    光を除く部員は、皆無性に食べていた。光は料理が来るまで右ひじをついて顎を乗せながら、左手は水の入ったグラスを持ったり、動かしたりして時間をつぶしていた。
    さらに隣のテーブルでは、いつものカラオケ店と違ってバレー部が集まっていた。
    夏美「由紀ちゃんお疲れ。」
    由紀子「先輩もお疲れ様です。」
    夏美「今日は男子と一緒ね。」
    数人の男子も混じっていた。
    皆「乾杯~♪」
    豊「いいのかよ。」
    夏美「いいよ。」
    豊はあまりいい顔をしていなかった。この日麗子からメールでカラオケでの待ち合わせをしていたからだ。

    ----------------------- 第15話 終わり -------------------------------------

  • 芸術祭が終わった後、多くの生徒が打ち上げを今年もスーパー「ゲキヤス」の向かいにある「リトル・キッチン」に集まっていた。そして彼らは窓際の一角を再び占拠していた。
    マキ「あーやっと終わったね。」
    昌子「ほんとに疲れたね。」
    マキ「お疲れ様でした~♪」
    昌子「乾杯~♪」
    マキは100%オレンジジュース、昌子は野菜ジュースで乾杯した。
    マキ「サークルの話、ほんとにいいのかな?」
    昌子「いいよ。ほら持ってきたんだ、同人誌。」
    昌子は数枚のチラシをマキに見せていた。
    マキ「わあ、すっごいキレイ!」
    そこにちょうど店員さんが通った。
    マキ「お子様セット2つね。」
    店員「お子様セットにはドリンクが付きますが、どれにしますか?」
    マキ「私はオレンジジュース。」
    昌子「私はカルピス。」
    マキ「あっ、やっぱり私もカルピスにする。」
    さてさて隣のテーブルでは、
    光「おーい!皆乗ってるか?」
    松本「何なんだいったい?」
    桜井「あの元気はいらないよね。」
    相葉「また、聞こえるよ。」
    突然光が立ち上がり、
    光「おーら、そこ!何か言ったか!」
    松本・桜井・相葉「何も言ってません~♪」
    西城「ハモってやんの。」
    店員さんが席に来た。
    西城「ハンバーグで、チーズ150、エッグ150、ガーリック200、和風200お願いします。」

  • 夏美「ちょっと自分のブースはほっといていいの?」
    光「大丈夫大丈夫V!!」
    そこに2人組のお客さんが来た。
    由紀子「いらっしゃいませ。いかがですか?」
    客1「私やっぱりバナナにしようかな?」
    光「あ、それめっちゃおいしいですよ~♪」
    夏美「光!邪魔!邪魔!」
    夏美は思いっきり光の背中を押して、さらに右足で2度蹴りを入れた。
    光「ひぇ~恐いよ。」
    光はまたしても追い出された。
    客2「私チョコで。」
    少し離れたブースでは、
    桜井「たこ焼きどうですか?」
    相葉「昨年まで焼きそばだったじゃん。」
    松本「いいんじゃないの。」
    相葉「今年は準備が首尾よくできなかったんだよ。」
    松本「今回はお茶とかドリンクも出すから大変だよな。」
    相葉「で、お茶売れてるの?」
    桜井「お茶どうですか?かなりおいしいですよ!そこのオレンジTシャツのお嬢さんいかがですか?」
    相葉「何言ってんだよ、お茶くらいで呼び止めるかなあ。」
    松本「いいんじゃないの。君のお茶は特別製だし。」
    >>そういうこと。
    西城「あれ?光は?」
    一瞬周りが静かになった。
    桜井「またですか・・・」
    メンバーが笑っていた。
    >>こっちはいいかげん呆れるわ。

  • ある日夏美と豊がひさしぶりに中野南公園でデートをしていた。
    夏美「豊、カラオケに行かない?」
    豊「いいよ。」
    こうして2人は近くのカラオケ店に入った。しばらく2人はお互い熱狂して歌っていたのだが、豊がトイレに行ったとき、夏美がテーブル横のソファに豊の携帯を見つけた。そして、ついつい豊の携帯を覗いてしまうのだった。
    夏美「な、何これ!」
    夏美の表情は真っ逆さまに落ちるバンジーのように変化した。夏美が見たのは、待ち受け画面にはっきりと麗子と豊のツーショットが写っていたのだ。その後豊に気づかれないように携帯を元の位置に戻して置いた。ここから先の2人のカラオケについては読者の想像に任せるものとする。

    秋の芸術祭の季節がついにやって来た。今年のテーマは『信頼』だった。今年も昨年と同じく校門前には大きなコラージュアートのはりぼてが見学者を出迎えていた。さらに講堂では例年には無く一転して美しいコーラスのハーモニーが聞こえていた。
    美術室では、
    礼子「昨年よりレベルは断然上がってる。」
    マチコ「ふうん、そうなの。」
    礼子「これからの若い子たちがどんどんレベルの高い素晴らしい作品を見せてくれたら、私たちにも励みになるのよね。」
    マチコ「へえ・・・」
    入り口の受付では、
    昌子「マキいよいよ今回で終わりだね。」
    マキ「だね、最後かと思うとちょっぴり淋しくなる。」
    昌子「そうだよね。でも私たち卒業しても一緒に何かやりたいね。」
    マキ「うん、いいよ。」
    昌子「よかったら私たちのサークルに入らない?」
    マキ「あ、あのウナギ?」
    昌子「そう、仲間に聞いてみるから。」
    マキ「ありがとう。でも私ついていけるかなあ?」
    昌子「大丈夫よ、そんなにレベルの高いサークルじゃないし。」
    マキ「じゃ、よろしくね。」
    さてこちらはグラウンドにある運動部のバザーのブースの一角です。
    夏美「はいはいはい、よかったらクレープどうですか!」
    そこに光が駆け足でやって来て、
    光「やっほー!」
    夏美「光、また邪魔しに来たの?」
    光「まさか、食べに来たんだよ。」

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