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     SFやファンタジーの小説が好きな貴方、もしよかったら気ままに交流しませんか?

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  • 788(最新)

    min***** 1月1日 06:38

    >>787

    本という物は確り理解して覚えるものと、その場だけで
    楽しむものがあるのではないでしょうか?!

    専門書を読む時と娯楽物を読む時ではその目的や覚悟が
    違いませんか? 流し読みという言葉があります。
    叉時々取り出してストリーなど気にせずに電車の中などで
    暇つぶしに楽しむ物もあります。アシモフのこの本は正に
    暇つぶしに最適かもしれません。体系的な知識などを求める
    のには向きません。

    全ての本が同じ読み方をするとは限りません。

  • >>784

    『アシモフの雑学コレクション』、本屋で見てみましたが、小学生か、せめて中学生のときに読んでおけばよかったけど、今読んでも読んだはしから忘れてしまうのは確実なのであきらめました。

    とはいえ、小学生の頃、星新一とフレドリック・ブラウンの短編集はたくさん読んだのに、今は何ひとつ覚えていないので(ブラウンの短編で、猫に太ったって言ったら、忘れちまいなって返されたことだけは、心に刺さったのか覚えていますが)、子どもの頃読んでも、やっぱり博識にはなれなかったかもしれませんが。

  • ♣コルヌトピア   by 津久井五月♣

    植物の生理機能を計算素子として利用する技術が世界的に発達している2084年、大震災を経て緑に囲まれた演算都市?東京で、この技術の開発会社で事故調査を担当する若者が、頻発する一連の事故/事件に個人的にも深く関わっていきます。

    まず連想したのはグレッグ・ベアの『ブラッド・ミュージック』で、植物に計算能力を与えてネットワーク化したらどうなるのかっていうのは、普通に考えてもちょっと怖いけれど(コスト効率がいいとも思えないので、環境原理主義に支配された怖い世界ということは別として)、この本の植物は逆で、本当は部品として機能しているだけで何も思っていないのかもしれないけど、なんだか人間に好意的、助力を与えてくれているような気がしました。

    よく読後感さわやかって言うけど、この本は読んでいる間ずっとさわやかで、陽だまりの中、清楚な美人が控えめな花をつけた木のそばに佇んでいるのを眺めているような心地よさです。

    でも、管理された樹木でも木が多いと虫とか鳥とかがやってきて、洗濯物に止まったり、フンを垂れていったりという現実の美しいとはいえない(少なくとも生活している人間は美しくなれない!)問題のほか、この本の登場人物たちも霞を食べて生きているわけではなく、想像してみれば結構わびしい生活の気もして。それが読んでいると浮遊感のある、ほっこり幸せみたいな気持ちになってしまうのは、作者がそんな文が好きなだけかもしれないけど、実は植物の集合意思による感化作用ですってことだったら、本当はホラーなのかもっとも思いましたw

  • >>782

    「アシモフの雑学コレクション」星新一 編訳が面白い。
    アシモフの博学さはずば抜けている。
    混んだ電車内で読むには最適だ。

  • >>782

    ジャーナリストは自分が知らない事を取材して記事にしたり話したりする人達です。

    取材対象は「自分の都合の良い事しか言わない」という認識がない出来の悪いジャーナリスト
    が多いのです。勉強不足で事実関係を確り調べもせずにまた聞き情報を垂れ流す無知な者たち
    が注意獲得反応ばかり気にして書いているのです。目立てば良い、他人と違えばいいとしか
    考えていない者が多いのです。又それを求める管理者が多いのです。

  • >>780

    『夜来る』で折に触れ思い出すのは、科学者たちが混乱を防ごうと一生懸命啓蒙活動を進めているのに、そんなのは全くのでたらめだといってネガティブキャンペーンを展開し、被害を大きくしてしまったジャーナリストのことです。全くの善意から正しいと思ったことをしただけだけど、財政赤字は問題ないとか、温暖化はウソとか、都合の悪いことを否定する人たちとのアナロジーを感じます。まだ彼らが間違っていると証明されたわけではないし、地球のこういう人たちがまったくの善意から発言しているかどうかもわかりませんが。

  • 【Paradox    by Phillip P. Peterson】

    太陽系外へと送り出された無人探査機が、方角にかかわらず太陽からほぼ等距離で通信不能になる理由を解明するために、有人宇宙船が送り出されます。

    この宇宙船が、実業家が大量生産法を開発した反物質を燃料とする、彼の企業とNASAとのジョイントベンチャーで、最初の6割くらいがその仕組みや乗組員のトレーニングの描写に充てられています。問題の地点に着くのは8割くらい過ぎた後で、やっぱりあれだったかと、まあ一般的な予想を立てたのですが、それは外れでした。というか、淡々とした書きぶりだっただけに、最後の怒涛の展開で、悪いけど笑ってしまいました。

    前半のほとんどを占める宇宙飛行士の作業や訓練、不満などは現実のエピソードをかなり使っているみたいで、この分野が詳しい人には新しくないかもしれないけど、私には面白かったです。映画なんかでパイロットがパッパッパッとスイッチを入れていくのってスイッチを入れているという以上の情報はないので、本の方がわかりやすいのではと感じました。とはいえ、略語の羅列を一々ネットで確認するのも面倒だし、日本語で説明付きの写真があったらいいのにって思いました。たとえ翻訳でも、ないものねだりになるのだろうけど。

  • アシモフの古典「夜来る」が今、叉騒がれているらしい。

    我々は何も知らない存在なのだという怖れを持たなくて
    いけないと警告している。

  • 【ネクサス   by ラメズ・ナム】

    思考や記憶を人間同士で共有可能にするナノマシン、ネクサス。開発者である中国がそれを暗殺や外国の政治家の操縦に使っていると疑う米国政府が、改良版を開発した若手研究者をスパイとして中国の開発グループに潜り込ませようとしたところから物語が始まります。

    ナノマシンを使って能力を高めたり、誰かを奴隷化したりという技術はアイデアとしては新しくないけど、見方が冷めていて、主人公はいるけどヒーローはいない、正義の側とかはないという描き方が面白かったです(そう感じるのは、私が主人公の考えに反対だからかもしれないけど)。あと、いろんなことが誤算続きだったり。

    『ポスト・ヒューマン誕生』というタイトルが似つかわしい内容ですが、計算能力と知識量が増えたら超人になるのか、とは思いました(クイズのはや押し名人は偉大な哲学者で発明家なのか、みたいな?)。

    私自身は頭の中を覗かれるのなんてお断りだし、集合意識なんておぞましいイメージしかなく、記憶の共有といっても、意図的かどうかはともかく、その記憶が改竄・誇張されたり、捏造されたものでないと信じられる大人がいることが信じられないって気持ちです(本書には登場するけど、麻薬も怖いなあと思いました)。

    でも、主人公は天才とか逸材と言う風に他の登場人物から扱われているけれど、やっていることはフリーアプリを活用しながらの既存技術の改良なので、論文とか出していないというだけで、主人公と同じことを考えて成功している/する人は数百人はいるだろうし、こういう技術が普及してしまうのは避けられないんだろうなあと思うと、舞台は2040年なのでこの設定では私は逃げ切れるけど、今の若い人たちや子共たちは将来大変だなあと思ってしまいました。

    本書は3部作の1作目です。原作の方は完結しているので、早く(本書の内容を憶えているうちに!)続編が出てくれるといいなと思います。英語で読むと時間がかかる分スピード感がなくなるので、やっぱり日本語で読めるのならその方がいいよねっとは、こういう本を読むと思います。

  • ☮Bobiverse by Dennis E. Taylor☮

    ITベンチャーのエグジットに成功し、蘇生技術ができるまで頭部だけ冷凍保存しておくという死亡時の契約も済ませてSF大会を楽しんでいた主人公が、あっという間に交通事故で死亡。蘇生されたアメリカは神権政治になっていて、解凍された人間は機器の頭脳として雑用にこき使われるか廃棄処分の運命になっています。それでも経歴を買われて宇宙探査船の候補に選ばれ、楽しそうと前向きに取り組むのですが、地球は全面核戦争に突入し、生き残った人類を救うためにこき使われることになります。

    We Are Legion (We Are Bob)
    For We Are Many
    All These Worlds

    からなる3部作で、主人公は宇宙を探査しながら鉱物資源を現地調達して、自分自身や3Dプリンター、武器などを複製して増やしていく仕組みです。レギオンというのでクローン兵(のコメディー版)みたいなのを想像していましたが、ギークのコピーがいっぱいできても、当然そんな風にはなりませんでした。お互いのVRについてあれこれ批評してみたり、みんなが苦労しているのに自分の趣味に没頭するボブがいたり、戦争の準備をする場面でも、スループットとかボトルネックとかが出てくるのがエンジニアっぽくっておかしかったです。

  • ✤Central Station    by Lavie Tidhar✤

    人間も物(コーヒーメーカーまで!)もスマート化され、人類が土星にまで入植している未来、戦争は数世紀前に終わっていて、とはいえその後遺症は残っている時代の、テルアビブのユダヤ人地域とアラブ人地域の間、中国・東南アジアやアフリカから来た移民の子孫が住み着いた地域の庶民(プラス 宇宙からの帰還者と侵入者)の暮らしがスケッチ風に描かれていきます。

    現在とあまり変わらないような庶民の生活と、ゲーム世界への没入やお払い箱になったサイボーグ戦士、違法ソフトを使ったデザイナーベビーなどが違和感なく一緒くたに出てきます。技術的とか新しい、あるいは驚きをもたらすような視点が提示されるのではなく印象的という点でアニメに近いかも。Amazonの読者レビューにも書かれているけど、特に最初と最後の部分は詩のようで、読んでいて心地よく、懐かしい気がします。でも、SFで懐かしいというのは褒め言葉なのかとも(途中からはずっと)思ってしまいました。

    この作品はアーサー・C・クラーク賞の候補になっていて、技術的なところはあまりないけどテルアビブという場所が選定ポイントになったのかと思っていたら、受賞したColson Whiteheadの"The Underground Railroad"は(読んでいないけど)、直球勝負で奴隷解放がテーマのようですね。そういう立派な本が文学賞をもらうのはよいことだけど、SFの賞くらい科学や技術を中心に据えた小説を対象にしてほしいと思うSFファンは欧米にもたくさんいると思うのだけど、どうなのでしょうか。

  • 【Breakthrough Books by Michael C. Grumley】

    米軍の潜水艦の位置情報が突然大幅にずれた原因を調べていたチームが、深海での調査のために、AIを使ってイルカとの翻訳を研究しているグループの協力を求めたことから物語が始まり、今のところ
    Breakthrough
    Leap
    Catalyst
    Ripple 
    の4作が出ています。

    最初は異種間翻訳がテーマかなと思い、イルカがcityとか言っちゃうのはどう考えても意訳でAIの翻訳をどこまで信用できるのか、それにしてはイルカの翻訳の英語がたどたどしいのはイルカの言語構造に由来するのか、彼らの知性に対するAIの評価なのか、AIの能力不足なのか。ゴリラに手話を教えていなかったので機器がないとコミュニケーションができないとか、イルカの様子を見ていれば何を言いたいのか一目瞭然なのに設備の準備に30分もムダにするとか、機械に頼ったコミュニケーションの問題を掘り下げていくのかなと思っていたのですが、その要素はどんどん薄くなって、異星人の残した遺物を巡る国家間の(秘密の)戦いに重点が移っていった感じです。巻が進むにつれてB級度が上がっていく気がするけど、次巻(現在の進捗度は5%くらいとか)では宇宙船や彼ら異星人の技術がもっと明らかになってほしいと思います。

    翻訳の問題について、Q&Aコーナーがあるというので既に書かれていないか、自分で質問できないかと思って作者のサイトを覗いてみたのですが、小学生か中学生がするような(著者にとって都合のいい?)質問しかなくて、質問受付コーナーはみつかりませんでした。Amazon.comのレビューも数百から1000以上あるから、作者もいちいち読まないだろうし。The Final Fall of Manシリーズはコメディー・スペース・オペラ(ばかばかしいx2?)なので質問とかツッコミとかは考えなかったけど、レビューにいちいちレスポンスするアンドリュー・ヒンドルだったら、こういう時便利だったのにって思います。

  • ✤The Final Fall of Man    by Andrew Hindle✤

    Eejit, Drednath, Bonshoon, Fergunakil,
    Blaran, Morlan, Damorak, Human
    からなる8部作です(DrednathからHumanまでは種族名)。

    人間を含む6種族が多くの星系に広く文明を展開している宇宙で、Accidentでほとんどの乗員が死んだ宇宙船の生き残りが、世界の破滅に巻き込まれて大変な目に合います。というのが前半部分ですが、船長にまつわる長い長い話や、異種族の話も魅力的です。

    最初のタイトルからわかるようにこれはコメディー・スペース・オペラですが、最初の3作は全体像が見えなくて、コメディーにするための艱難辛苦かと思いました。けれども4作目のFergunakilから歴史も見えてきて俄然興味が深まり、最後は夢中で読んでしまいました。

    最初に思ったような一話完結の冒険が続く連続ドラマではなく、因果応報や原因と結果がかなり入り組んだ物語になっているので、私のように一年以上前に読んだ部分の理由が明かされた時には結果の方をよく覚えていなかったという残念なことにならないように、一遍に読むのがお勧めです。

  • 【セルフ・クラフト・ワールド 3    by 芝村裕吏】

    自由・平等・友愛をモットーとし、記憶力や知力が十分ではない人間にも優しく接する民主主義教の高僧ミンドンが、世界の消失問題への解決策を探る過程で他の人間とも知り合い、世界の秘密に接してショックを受けます。一方、その頃日本は全面核攻撃で荒廃しており、ミンドンらが棲むゲームの世界に救いを求めていました。

    ゲームの世界で生物が勝手に進化を始め、そこから技術開発のヒントを得ようとする競争が激化している様子を描いていたのがセルフ・クラフト・ワールド1でした。アイデアは興味深かったもののAIキャラクターのしつこいツンデレぶりに辟易してもういいやと思ったのですが、生物の進化がさらに変貌を遂げるという紹介で3にジャンプしました。嫌なところは人間に似ているけど、相手を食べることで記憶を引き継ぐ竜の世界の描写は興味深く、2作目を読んでいなくてもそれで困ることはなかったように思います。でも、読者評を読んでみて、2も読んでもよかったかもとは今になって思うけれども。

    今年の初めにA Most Incomprehensible Thingという、相対性理論の数学的な導入法を紹介した本を見て、代入と変形・変形であら不思議みたいに結論が出てくるのがこじつけって感じたけど、その正しさが現実の現象で証明されていることを考えるとこの世界って制約の多い、限られた法則からできているのかと思ったりしました。だから自然発生したとも、だから能力に制約のある中で作られたとも言えないけれど。でも、ゲームや創作だったら平凡な人間その他の生物をこんなに細かく描かないだろうとも思ってきたけど、NPCの進化が進むと、そんなことも言っていられなくなるかもしれないなあと思いました。ところで3の最後でバタバタと出てくるAI女性キャラの行動がワンパターンなのは、AIということでわざとなんでしょうかね。

  • 【Something Coming Through by Paul McAuley】


    Something Coming Through
    Into Everywhere

    の2部作です。人類がテロの続発や紛争で苦しんでいるとき(as usualって感じだけど)、Jackarooというエイリアンがやってきて、15の惑星に移住する機会を与えましょうと申し出てから13年後が"Something Coming Through"の舞台です。イギリスとMangalaという移住先の惑星での話が交互に展開されますが、行ってみるとどの惑星にも何代にもおよぶ先住文明の痕跡があって、彼らはどうなったのか、15の惑星を提供してくれたのは人類を滅亡に追い込むためではないかという疑心暗鬼に駆られます。

    それは30数年後と150年後が舞台の"Into Everywhere"でも同じで、先進技術を与えられたために人類が技術を発達させる機会が奪われたとか、人類が宇宙に散らばったために人口が希薄化して衰亡の危機に陥ったとか, Elder Culture Technologyのせいで新しい病気に苦しんでいるとか、与えられた技術を享受しながら、不安と不満でいっぱいなのが人間らしかったです。

    Ghostに感染して苦しんだり操作されたりする人間もたくさん出てきますが、それが細菌やウイルスとかではなくてアルゴリズムなのが今風って思いました。

  • 【Fin: Deep Learning    by Lane Williams】

    タイトルと、これは論文みたいでという作者の紹介(言い訳?)に惹かれて読んでみました。でも図表も数式も最後まで出てこず、この手の小説ではありがちだけど、魅力のない、退屈な主人公とその家族の紹介が延々と続きます。

    個人的に興味深かったのは主人公の心理学者が政府の請負でロボットを開発している企業に転職してからで(30%くらい進んでから)、ソフトとハードの責任者がそれぞれ主人公に今までの経過を説明するのですが、D-Waveの量子コンピューターにNvidiaのTeslaM4とか、MemristorsとかWord2Vecとか、発表しましたレベルのものもあるみたいだけどソフトもハードも実名がどんどん出てくるのが面白かったです。最新の製品を組み込むだけだったら、独創性はどこにあるのかという気もしたけれど。NvidiaのGPU自体ゲーム用から始まったのだと思うけど、ゲームを自動でつくるアルゴリズムをぶち込もうとか、素人の目には現実にいろいろなプロジェクトが進んでいるのが垣間見えて興味深かったです。でも、これってカタログとか製品紹介では……。

    論文というとジュリアン・ジェインズの意識に関する見解をAIに組み込むことなのかとも思うけど、3部作のこの1作目では出てくるのは全体の10~20%くらいです。2作目以降は全然違う方向に進みそうな気もするけれど、小説としてはプロまたはプロ志向の作家のレベルではないので、このまま現状レポートを続けてほしいところです。

  • ✤Kill Process   by William Hertling✤

    DVのPTSDに苦しむ大手SNS企業のデータアナリストが、その立場を利用してDVの加害者/被害者情報を集め、加害者を殺していきます。けれども連作短編集にしてもよかったのではと思い始めたところでこの殺人プロジェクトは早々に頓挫し、『リーン・スタートアップ』のような真面目な起業本にエピソードとして出てきても違和感のないIT系起業の話になります。一方で、セラピストとの会話や回顧の中で、彼女の30年に及ぶハッカー人生が少しずつ明かされていきます。

    00年代か90年代に読んだ小説で引きこもりの天才ハッカーが出てきたときには頭がよさそうでカッコいいと思ったものだけど、今や行動力と人脈があって、その上にマメでないと匿名性も保てなくなっているのかというのがまず印象深かったです。それに、たくさん出てくるIT用語の大半というレベルでも(ネットで参照しながらでも)理解できてはいないのだろうけど、こんな感じになっているのかとか、こんなことができるのかということがいろいろあって面白かったです。

  • 【The Terran Fleet Command Saga by Tori Harris】


    今から2世紀半後、Pelaranという高度な技術を持つ強力な勢力から技術に関する無償の情報提供を受けて50年、恒星船の試験飛行にまで漕ぎつけた人類は、ついに直接姿を現してPelaran陣営に加わるようにPR活動を開始した地球担当のAIと、脅威になる前にやっつけておこうという敵対勢力Sajeth Collectiveとの間で綱渡りの判断と戦闘を強いられていきます。

    今までのところ 
    TFS Ingenuity
    TFS Theseus の2巻まで出ていて、どちらも宇宙船の名前です。

    宇宙人からの無償の情報提供ということで、Richard PhillipsのRho Agendaシリーズと比べてどんな情報が提供されるのか興味があって読んでみました(Rho Agendaの方は、12月に出る続編にしばらく人気マークが付いていたので今から予約している人が結構いるみたいだけど、為替レートとか考えて有利なのでしょうか。最低価格保証は付いていないけれど)。Rho Agendaでは常温核融合による既存の産業破戒とかナノロボットによる長寿命化で人口爆発とかマイナス面が強調されていたけど、こちらの方は軍事関係一色で、いかにもミリタリーSFでした(戦闘描写が細かいので、ミリタリー好きの人は楽しいかも)。私はやっぱり人類はどういう選択をするのかに興味があるけれど、参加してくださいとか言いながら、Pelaranに参加している星系とか人口とか生活水準とか意思決定機関とかの情報が全然提供されないので、これじゃ決められないでしょとか、やっぱりミリタリーSFとか思ったりしました。でも、どうなるか知りたいので、続編は読むと思うけど。

  • 【星宿る虫    by  嶺里 俊介】

    隕石を奉じる宗教集団で集団自殺が行われ、近くを飛んでいたヘリコプターや飛行機に異常が発生する事件が発生。数日後には、山中の死体から光る虫が大量に湧きだし、賛美歌を歌いながら木を登っていく映像も捉えられます。人間を死に至らせる早老症との関係が疑われたことから、医者や昆虫学者が解明に取り組むのですが……

    タイトルや紹介文から内容に対する予想を持って臨んだのですが、書き出しの文学的?な自然描写や幼なじみの恋愛模様など、最初は普通の小説、もしくはホラー?と思うところもありました。しかし虫や病気の正体に対する解説が進み、最後は「恐ろしい!」というSFで終わります。患者数が爆発的に増えていないこともあって、パニック物やポスト・アポカリプス物ではないけど、読み終わった後に考えられる予想の方が怖いですw

  • ✤The Cold Forever by Dmitry Pavlovsky✤

    宇宙人が試験飛行していた宇宙船のエンジンが地球近傍で爆発し、地球にtime fluxが発生するようになったところから始まり、記憶をなくした男が幻影に促されてなんとかシリンダーをフロリダまで届けようとする2053年と、presentの時点で若者が少女に語るAge of Frostでの騎士たちと魔王みたいな存在(科学技術も魔法なみ)との戦いの物語が交互に展開されます。

    雪原での戦いとか荒れ果てた村々や沼地での戦いとか、喚起されるイメージが美しくて、ビジュアルを頑張ったバトルゲームみたいというのが最初の感想だったけど、だんだん事情が明らかになるにつれて、最後はしっかりSFで終わりました。アイデア的には最初からハードSFで展開させることもできたと思うけど、この先どうなるんだろうとどんどん気になっていく物語を久々に読んで、楽しかったです。

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