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    翻訳物を中心に読書してます。

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    麻呂いちご 3月26日 21:32

    >>2572

     ご感想をありがとうございます。

     2009年刊は間違いで、2008年でした。
     エリック・アンブラーは高名な作家ではありながら日本ではもう古いと思われているようで、近年「武器の道」が重版された以外は長らく品切れ状態です。私の手元にある諸作もほぼ古本で、中には50年以上前のものも。この傑作に出逢ったのを機会に、記憶が消えかけている既読作をもう一度読んでみよう。背表紙をセロテープで情けなく補修している「裏切りへの道」などは、本が崩壊する危険もありますけど・・・。
     ご機嫌で次もアンブラー。その「恐怖の背景」は「ディミトリオスの棺」のひとつ前の作品で、このころはまだアンブラーの作品にアクションとスリルが濃厚と言われていました。リアルな政治状況を克明に描写した第2次世界大戦後の重厚な作風も好きですが、ナチスの暗躍や国際的犯罪者が跳梁する劇画チックな要素もちりばめられた初期作品も別な面白さがありますね。

  •  読了間近のエリック・アンブラー「グリーン・サークル事件」(2009年創元文庫刊;原著1972年)、これまで読んできたアンブラーの諸作の中でも最もエキサイティングな傑作ということになりそうです。それにしてもこんな傑作が2009年にようやく初訳というのはどういうことか?
     パレスチナの武力解放を唱える過激な活動課ガレドを、それと知らずに守衛に雇ってしまったところから、中東周辺に販路を持つハウエル社3代目社長のマイクルは、秘書兼愛人テレーザとともにテロリストの作戦行動に加担させられる羽目になってしまった。しかし何よりも他人による蹂躙を嫌う民族の末裔たるマイクルは、面従腹背でガレドを欺き、テロ計画加担者の汚名から逃れる機会を辛抱強く窺う。海千山千の商売敵との競争で培った不屈の精神と、ビジネスチャンスを見逃さない感覚を武器に、マイクルは要塞のように強固なガレドに対して密かに策略を仕掛けるのですが・・・。
     アンブラーのスパイ小説は、他のスパイ作家のようなプロ対プロの知略の応酬や、国家を背負ったエージェントとしての華々しい活躍はありません。が、このマイクルやドクター・フリゴ、アーサー・シンプソンなど、複数の敵との間で両者の弱みを探りながら、対立の間隙をぬって脱出しようというところにカウンター・スパイの原点があるように思うのです。任務としてのスパイ活動ではなく、自分が生き延びるための情報収集活動なのですね。
     同じように、冒険小説においても私は、国家機関の任務を帯びた冒険よりも、純粋に生き延びるため、夢の実現のために戦う男たち(たまに女もいるが)の冒険行のほうがのめりこめるほうです。アリステア・マクリーンよりもハモンド・イネスが好きな理由です。
     「グリーン・サークル事件」読了したら、いったんアンブラー作品世界をもう一度振り返ってみたいですね。

    ≪アンブラー読了作品≫ *特にお薦め
    ・暗い国境
    ・恐怖への旅 *
    ・あるスパイへの墓碑銘
    ・ディミトリオスの棺
    ・裏切りへの道
    ・シルマー家の遺産
    ・デルチェフ裁判
    ・夜来たるもの
    ・真昼の翳 *
    ・武器の道 *
    ・ダーティ・ストーリー
    ・インターコムの陰謀
    ・ドクター・フリゴの決断
    ・反乱
    ・汚辱と怒り
    ・グリーン・サークル事件 *

  • >>2567

     マルティン・ベック=シリーズを日本に翻訳紹介した功績は角川書店ということになりますが、それを受け入れる土台もおそらくなかった時代、やはり作品自体の完成度が高くなくては叶わないはずです。ですが、私が「ロゼアンナ」を読んだ正直な印象は、陰鬱なだけでとりたてて目を引く要素はないよなー、でした。エド・マクベインがアイソラ(=ニューヨーク)の息吹を活写したのとは遠くかけ離れた読後感でした。今思うと自分が青かったです。。
     ところが今、マクベイン「死者の夢」を読もうとすると、あの計算づくの人工的な文体がどうにも邪魔して、すんなり作品世界に入っていけず、数ページで挫折しているのです。後期のマクベインも読んでみなくては何ともいえませんが、よくも悪くもあれがマクベインの味なんでしょうね。
     過去に紹介された警察小説では、ホイット・マスタスンとかチェスター・ハイムズ、ベン・ベンスンといった、やや古典的なところが私のツボで、トマス・チャステイン以後の仕掛けの大がかりな映画的なのはちょっと・・・です。ハイムズの「暑い日、暑い夜」が未読で残ってます。
     ヘニング・マンケルは作品の分厚さに恐れをなして遠巻きに見ているだけでしたが、作者他界で新作がなくなるので、棚から姿を消すまえにせめて1冊読もうか?
     ・・・と言いつつ、昨日買ってきたのはJ・S・フレッチャー「ミドル・テンプルの殺人」(論創社刊;原著1919年)でした。昔から結構題名は知られていて、気持ちをしっかり古典基準に切り替えて読めばきっと楽しめるだろうと期待しています。ハードカバーで2000円超ですから、はずれであっては困るのですが(-"-)

  • >>2565

    tigerさん
     昔の訳書とは題名が違っているようですが、前の訳題は何でしたかねー(=_=)
     「バルコニーの男」だったら読んでます・・・って、中身はほぼ完全に忘れておりますが。
     私もぜひ読み直したくなってきましたので、また次作読まれたら簡単で結構ですのでご紹介下さい。

  • マイ・シューヴァル 煙に消えた男
    ペール・ヴァールー
               
              マルティン・ベックシリーズ2作目。
              アルフ・マッソンという名のジャーナリストが消息不明になった。
              彼は大酒のみで酒を飲むと大声で何事も言いたい放題で物議をかもす。
              ベックが彼の知り合いに聞き込を行ったところ彼はブタペストに行ったようだ。
              そこでベックもブタペストに飛ぶ。

              この本は文庫本ではなくハードカヴァー版です。昔私が買った全シリーズも
              ハードカヴァーでした。

              個人的には一作目の「ロセアンナ」の方が面白かったかな?

  • 傑作に当たったあとというのは、セレクトが難しいものです。
    あれから1週間のお手つき履歴ですが、、、、
    「5枚のカード」(レイ・ゴールデン HPB)⇒「メリリーの痕跡」(ハーバート・ブリーン 論創社)⇒「囁く死体」(W.P.マッギヴァーン HPB)⇒「死者の夢」(エド・マクベイン 早川文庫)⇒「グリーン・サークル事件」(エリック・アンブラー 創元文庫)
    というわけでエリック・アンブラーです。アンブラーの小説を読むときにはいつも、心もち緊張します。寓話めかして語る不条理な世界は、常に冷徹に分析された政治力学に基づいていて、様々な力のベクトルがぶつかり合ったときに、その矛先がいつ一般市民に、自分に向かってくるのかわからないという現実味を帯びた寒気を感じるのです。しかしアンブラーは典型的イギリス作家でもあり、ユーモアも忘れてはいない。私が好きな、ケチでズルいが追い詰められると意外に骨のあるところを見せる小悪党 アーサー・アブデル・シンプソンが巻き込まれる「真昼の翳」「ダーティ・ストーリー」は実に愉しい。「何でだよ?何で俺がこんな目に遭わなきゃなんねーんだよ?」とは「ダイ・ハード」ブルース・ウィリスの台詞ですが、シンプソンの十八番の台詞も同じ。
    ホントの悪党は他にいる!そいつのケツの穴に(失礼!)七年殺しをぶちかませ!と思わずせこい反撃に声援を送りたくなるのですね♪
    さあ、気分が盛り上がったところで、続きを読むとします(*^^)v

  • この半月で、ドナルド・E・ウェストレイク「憐みはあとに」(ハヤカワ文庫1981年刊)とパトリック・クェンティン「女郎蜘蛛」(創元文庫2014年刊)を読みました。
    「憐みはあとに」;それまで硬派のハードボイルド的小説で書いていたウェストレイクが一転、多重人格を扱ったサスペンスに挑んだ力作。精神病院を脱走し夏興業の地方劇団に紛れ込んだ凶悪犯を迎え撃つのは田舎の季節限定警察署長(他の季節は大学教授)。狂人と経験不足の署長の心理戦。うまさで定評のある作者の初期佳作です。
    「女郎蜘蛛」;傑作「わが子が殺人者」の前に書かれた作品で、「わが子は殺人者」と同じくトラント警部補とダルース夫妻が共演しますが、ダルース夫妻の比重はこっちのほうが断然重く、ピーターの軽率な行動が深刻なトラブルを招くという意味では、それまでのパズル・シリーズの手法を踏襲していると言えましょう。ですが!プロット、筆法ともに本作はほぼ完全に「わが子は殺人者」で独立する合作の片割れ、ヒュー・ウィーラーのものなのです!
    以後の傑作群を読んできたため、ウィーラーの描く犯人像がわかっており、この作品の犯人は2/3ぐらいのところで想像つきました。論理思考でわかったのではなく、他の作品のパターンから直感した解き方で、いわばズルですね。
    初期のダルース夫妻シリーズにはコミカルな雰囲気もありましたが、「女郎蜘蛛」はれっきとした後期クェンティン=ウィーラーの描く、キリキリと心臓を捩じるような緊迫感に溢れたサスペンス横溢の本格傑作のひとつに数えてよいと思います。
    面白い作品で密かに盛り上がった半月でした(*^^)v

  • >>2561

    麻呂さん

    >  文芸誌にはもうほとんど興味がなくなってしまいまして・・・

    私も立ち読みだけです。
    札幌のうちにパパが会社から芥川賞直木賞の文春を貰ってきていたのが残っているだけです。
    パパは文芸誌を箱型家具の土台にしていたこともあったわ。

    >  特に、類例のない速さで進行し、世界中で日本が先陣をきって体験する超高齢化社会という未知の世界。これってもう、「センス・オブ・ワンダー」、SFやミステリでよく使われる言葉そのまんまですよ。

    未知の世界ですよね。トランプのアメリカからの火の粉だってムチじゃなかった、未知ですがなんだかマスコミは嬉しそうですね。
    安部がトランプに誘われて自前の高級ゴルフ場でラウンド一緒に過ごすって。ヘンなの!

    >  おっと、短編の話でしたね!

    >   ・「ザ・ベスト・オブ・サキⅠ・Ⅱ」 ちくま文庫
    >   ・「10月はたそがれの国」 レイ・ブラッドベリ 創元SF文庫
    >   ・「地方検事」 ロバート・トレイヴァー 創元推理文庫
    >   ・「ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿」 ヴァン・ダイン 論創社
    >   ・「北東の大地、逃亡の西」 スコット・ウォルヴン ハワカワ・ポケット・ミステリ
    >   ・「鳥-デュ・モーリア傑作集」 ダフネ・デュ・モーリア 創元推理文庫
    >   ・「夜鳥」 モーリス・ルヴェル 創元推理文庫
    >   ・「カリブ諸島の手がかり」 T.S.ストリブリング 国書刊行会

    ・「10月はたそがれの国」 レイ・ブラッドベリ 創元SF文庫
    これはタイトルからして好きなんですが持ってたと思うけど読んだかは不明。

    ・「ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿」 ヴァン・ダイン 論創社
    これもタイトル知ってるけど。買った気もするけど・・・

    短編だと日本ミステリの方が読んでるわ。

  • >>2557

    みらふぃるさん
     文芸誌にはもうほとんど興味がなくなってしまいまして・・・
     今は、毎年正月に一斉に発売される「今年はこうなる」的な言論誌、情報誌をよく買います。
     特に、類例のない速さで進行し、世界中で日本が先陣をきって体験する超高齢化社会という未知の世界。これってもう、「センス・オブ・ワンダー」、SFやミステリでよく使われる言葉そのまんまですよ。
     おっと、短編の話でしたね!
     私もあまり短編は数を読んでいないのですが、お薦めの短編集をいくつか挙げてみました。

      ・「ザ・ベスト・オブ・サキⅠ・Ⅱ」 ちくま文庫
      ・「10月はたそがれの国」 レイ・ブラッドベリ 創元SF文庫
      ・「地方検事」 ロバート・トレイヴァー 創元推理文庫
      ・「ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿」 ヴァン・ダイン 論創社
      ・「北東の大地、逃亡の西」 スコット・ウォルヴン ハワカワ・ポケット・ミステリ
      ・「鳥-デュ・モーリア傑作集」 ダフネ・デュ・モーリア 創元推理文庫
      ・「夜鳥」 モーリス・ルヴェル 創元推理文庫
      ・「カリブ諸島の手がかり」 T.S.ストリブリング 国書刊行会

  • >>2559

    麻呂いちごさん、こんばんは。RESありがとうござい9ました
    >反射的に国際陰謀的な事件と一人合点し、読み進むうちになんだこの事件は?と疑問が頭をもたげて来るんですね。最後に明らかになる真相は、実に民間的な犯罪(但し大がかりな)ということで、みごとにうっちゃりを食らわせられました。
     コメントを読んで思い出しましたが、米ソ両国犯罪捜査担当者の個人的協力が「ゴーリキ-・パーク」と「猟鬼」両作品の共通点と前回述べましたが、後に続く連続殺人事件が重大と感じた最初の事件の目くらましとなる(複雑な背景のない特殊な変質者の仕業とのミスリードを誘う)という点も似ていますね。
    >あれだけ海外ミステリで盛り上がった90年代、各出版社の看板作家がたくさん出ましたけれど、
     そのころはヤフートピでも海外ミステリーとびが沢山立ってましたね。ネット投稿がまだ掲示板だけだったこともありますが、出版界でも海外ミステリーの人気が盛り上がっていたことがそれを後押ししていたのでしょう。沢山の作家の名前を思い出しますが、個人的に一番印象が強かったのはジェフリー・ディーバーの「どんでん返し」でしょうか。

  • >>2558

    Jackさん
     ひとりでしゃべっていると、どうにもカルトな作品の話になってしまうのが自分でも辛いところです^_^;。
     あれだけ海外ミステリで盛り上がった90年代、各出版社の看板作家がたくさん出ましたけれど、私は当時ミステリの多様化にちょっと白けていた時代で、主だった作家・作品ほとんど読んでないのです。辛うじてアンドリュー・ヴァクスの無免許探偵バーク=シリーズぐらい。いまではこれもれっきとカルトですね。
     「ゴーリキー・パーク」、ひところ大きな話題になりました。私も周回遅れで3年ぐらい前にやっと読みまして。ソ連が舞台ということで、反射的に国際陰謀的な事件と一人合点し、読み進むうちになんだこの事件は?と疑問が頭をもたげて来るんですね。最後に明らかになる真相は、実に民間的な犯罪(但し大がかりな)ということで、みごとにうっちゃりを食らわせられました。当時、国際陰謀以外にロシア関係のミステリなどあり得なかったもので。最初の殺人と事件の関わりがいまいち見えづらいなど、書きながらストーリーをどんどん曲げていったのかと思えるところがあるので、ネット評で辛口コメントが多いのは何となく理解できますが、政治体制の垣根を払った-と言うよりはうまく利用した-実験的な作品として、後世に名を留める1作ではあるかなと思います。次作「ポーラースター」はスルーしてしまいましたが、「レッド・スクエア」は今はなき福武ペイパーバックス版を購入してあり、実験的作品からどう深化しているか読むのが楽しみです。

  •  麻呂いちごさん、おはようございます。コメントありがとうございました。
    >「サムソン奪還指令」で裏でソ連と取引しようとした大統領に楯突いたマックス・モス中尉(S.L.トンプスン)、「ナボテの葡萄園」で裁判長の悪事を法廷で暴いたアブナー伯父(M.D.ポースト)、「北海の狩人」で老朽船からソ連軍ヘリと渡り合った3人の山師(ユン・ミシェレット)、「影のドミノ・ゲーム」で軍事政権の将軍に手製の武器を携えて相まみえた4人のドミノ仲間たち(パコ・イグナシオ・タイボ2世)・・・・あまりにカルトなセレクトで説得力ないですね^_^;。

     はい、まったく聞いたこともありません(笑)。それにしても、これだけたくさんのものがすぐに空ですらすら出てくるんですから、麻呂いちごさんの読書量と記憶力にあらためて驚嘆します。小生なんかにスパイ小説を語る資格なしという意味では説得力絶大です、はい(笑)。
     数少ない私の読んだことがあるスパイ小説は、やはりほとんどが有名作品です。
     米ソ冷戦体制下、両国の捜査官が個人レベルで体制を越えて協力し合うというダニーロフ/カウリーシリーズと同じパターンの「ゴーリキーパーク」を周回遅れで昨年読みましたが、これも出版当時は、(そのときには読まなかったものの)大変評判になったことをよく覚えています。私は結構面白く読めて、なるほどさすがベストセラー作品と思いましたが、後で今のネット評を読んで見ますと随分辛口の評が多いですね。もともと確固たる信念のない私はなるほどそうゆう見方もあるのかと納得する部分も多々ありましたが、それと同時にそれでは30年以上前でしょうか、出版当時の人気と評判は一体なんだったのだろうと思いました。(蛇足ですがシリーズの「レッドスクエア」も続けて読みました。これも同じく面白かった。)

  • >>2556

    ミステリマガジンってそういえば、このヤフー掲示板ではよく名前を見ましたね。

    一度も手に取ってみたことがないのよ。雑誌でも置き場が違うのかな。
    私は女性誌ばかりで時々文芸誌って感じなので。
    映画雑誌なんて大昔は読んでたけど全く見なくなって数十年・・・だから雑誌が売れなくなるわけよね。ファンを置き去りにしてきたから。

    というか私たち読者が見限ったのだろうか・・・
    ヘンなライターが書いてるとうんざりするしね。
    小保方とか。それで遠のくのはあるでしょうね。

  • >>2554

    〇森鴻さん・・・すみません、初めてお聞きする名前でした。日本作家にはとことん疎いなー。
    と言いつつ、短編の洗礼を受けたのは、御多分に漏れず星新一のショート・ショートでした。新潮文庫のカバーは、真鍋博のカラフルなデザインで、作風にマッチしてました。ハヤカワのクリスティーや創元のヴァン・ダインのカバーも一時期真鍋さんの楽しいイラストでした。ヴァン・ダインは真鍋カバーで全巻揃えたかった・・・。
    短編はどういうときに読むか?電車旅など、ずうーっと同じ姿勢で読書以外にすることがないときですね。そんな状況でずうーっと同じ話を読み続けるのは厳しい。小説ありコラムあり、随筆、ドキュメント、インタビューなどごった煮のミステリ雑誌がベストです。ですが、光文社の「EQ」が21世紀を待たずに廃刊になったあと、早川の「ミステリ・マガジン」が孤塁を守ってはいるけれど雰囲気が変わって、もう長らく買っていません。時代の流れですね。

  • Jackさん
     フリーマントルの作品群は、新潮文庫での全巻揃いを見たことがないくらい膨大でしたね。
     シリアスなスパイ小説ではシリーズキャラクターは少ないと思うのですが、チャーリー・マフィンは数少ない実例ですね。私はエリック・アンブラーの作品に出て来る、アーサー・アブデル・シンプソンというギリシャ在住の無国籍の詐欺師が気に入っているのですが、「真昼の翳」と「ダーティ・ストーリー」の2作にしか出てこないです。老練なマフィン氏とけちな悪党シンプソン、天と地ほどの違いはあっても、共通しているのは反骨精神?それこそ物語の中でヒーローを張る男に(あるいは女に)欠かせない資質なのです。
     「サムソン奪還指令」で裏でソ連と取引しようとした大統領に楯突いたマックス・モス中尉(S.L.トンプスン)、「ナボテの葡萄園」で裁判長の悪事を法廷で暴いたアブナー伯父(M.D.ポースト)、「北海の狩人」で老朽船からソ連軍ヘリと渡り合った3人の山師(ユン・ミシェレット)、「影のドミノ・ゲーム」で軍事政権の将軍に手製の武器を携えて相まみえた4人のドミノ仲間たち(パコ・イグナシオ・タイボ2世)・・・・あまりにカルトなセレクトで説得力ないですね^_^;。

  • >>2553

    >翻訳間違いを発見とは、さすがですね!

    いやだ麻呂さんからかって。
    翻訳を間違い見つけたんじゃなくて、日本語のおかしなところを見つけたってことです。
    でもすぐ忘れちゃうから駄目ね。

    短編ってほとんど読んだことないですねー。読んだのは仁木悦子くらいです。
    むしろ文学では読んでるけど、村上春樹以外では、篠田節子とか。

    あっ亡くなったなんとか森鴻さんの短編ミステリは読んだわ。
    これだけ人名が出て来ないのは不安だ・・・何森だったかしら。

  • >>2551

    みらふぃるさん
     「赤き死の香り」、2008年刊でした。誤記でした^_^;
     チャンドラーは中編もいいかもしれませんよ。私、ウィリアム・アイリッシュも長編より断然短編のほうが好きで、創元文庫のアイリッシュ短編全集6巻嬉々として読みまくりましたね。
     創元文庫には昔から、主人公をマーロウに統一した話が全4巻入ってますし、近年ハヤカワ文庫からも確か4巻もの出ましたね。こちらはオリジナルの主人公名を使っていたと思います。
     それにしても翻訳間違いを発見とは、さすがですね!

  • 「猟鬼」ブライアンフリーマントル、読了しました。
    >サッチャー、レーガン、中曽根、ゴルバチョフ・・・政治は激動だったけれど、思えば実力派の役者がそろった黄金絵巻だったのかもしれません
    麻呂いちごさんがかくのごとく懐古慨嘆された時代は、それを背景としたスパイ小説の黄金時代だったかもしれません。英国諜報部員チャーリー・マフィンのシリーズ人気を博したフリーマントルもその黄金時代を支えた一人だったといえるでしょうか。
    さて時代は移りペレストロイカで冷戦構造という格好の背景をなくしたスパイ小説は次はどの方向に向かうのか、作家本人だけでなく読者も注目、またある意味心配しておりましたが、その雰囲気の中でドル箱チャーリーマフィンを捨てて(ではなく実際は中断でした。失礼、笑))ペレストロイカ後のロシア警察警察官ダニーロフを主人公としたシリーズの第一作目がこの作品です。
    結論を言いますと、ペレストロイカで一時は権力を失ったかに見えたKGB勢力もいつの間にか復活し従来と変わらぬ米ソ諜報合戦が今も続いているというある種お茶を濁したような物語設定で、意地の悪い見方をすれば現状維持を望む作家の本心が垣間見れる様な気がします。米FBI諜報部員(カウリー)と体制の違いを超えて協力するというのも過去にありがちなパターンです。
     とはいえ、傲慢な権力者をある種だましのような手を使ってぎゃふんと言わせる、相手先の言葉(英語)が解らない振りをして攻守ごとで優位に立つなど使い古された手とは言え、作品にうまくちりばめて抜群ではないものの読ませる作品に仕上げていると思います。
     もうひとつ、個人的にはある書評で評論家の方がこの作品について「最後はあっといわせる結末。途中でそれに気づく人はなかなか鋭い。」ということを書かれていましたので、結構力を入れて読みましたが、うーん、勘の鈍い私でも大体予想できてちょっと肩透かし(笑)でした。
     最後にまた懐旧談ですが、ネット初期の別のヤフーミステリーとぴでチャーリー・マフィンの大ファンの方が参加されていて(その方は確かHNをチャーリーにしておられたと思います。)楽しくお話させていただいたことを思い出します。チャーリーさん、お元気ですか?

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