ここから本文です
  • 1

    はじめまして。
    最近のミステリーをまったくと言っていいほど、読んだことのない者ですが、皆さんのご推薦をお願いしたいと思います。作家名、作品名、出版社、をお教えください。

    (条件)
    1.日本人作家の作品
    2.1990年以降の作品(厳密でなくとも構いません)
    3.本格もの(「トリックを特に重視している」という意味でお考え下さい)

    なお、当方、このトピに出てきそうな作品は、まず読んだことがありませんので、個々の作品の内容の深み(トリック内容や犯人名等)に至るようなご説明は、お避けいただきますようお願いいたします。逆に、簡単なご説明であれば、大歓迎です。

    それでは、よろしくお願いいたします。

  • <<
  • 835 815
  • >>
  • 835(最新)

    Aki***** 1月13日 12:54

    >>834

    【◎天藤真(てんどう・しん)】(最後)

    とりあえず、今回読んだのはこの2作だけでおしまいですが(当初からその予定)、「皆殺しのパーティ」など天藤作品はもう少し読んでみた方がよさそうな気もします。

    ドラマを見た方も、見ていない方も、「大誘拐」はぜひお読みいただければと思います。

  • >>833

    【◎天藤真(てんどう・しん)】(つづき)

    それにしても、創元推理文庫で「天藤真推理小説全集」が全17巻なのですが、この扱いはすごい。
    創元推理文庫で、他の日本人作家でこんなに手厚くカバーしている例はないでしょう。ありうるとしたら、江戸川乱歩くらいでしょうか。
    それだけの作家なのに、現在は、ほとんど知名度がないのが残念です。ある程度のミステリファンでも、若い方はご存じないのではないでしょうか。
    このドラマの新聞のテレビ欄の解説にも「原作・天藤真」の名前はありましたが、ほとんどの人は読み飛ばしているのでしょう。

    この「大誘拐」は、1978年書き下ろしで、島田荘司(1981年、占星術殺人事件)前夜、ましてや島田荘司が主導した「新本格」などさらに未来の話。その中での、このトリッキーな作品(ただし、市川崑の『犬神家の一族』は1976年)。そういった当時の状況もこの「知られなさ」と関係しているのかもしれません。

    最後に、富司純子は、市川崑の2作目の『犬神家の一族』では「松子夫人」役をしていました。金田一耕助を加藤シゲアキが演じた『犬神家の一族』が、2018年12月24日にフジテレビ系列で放映されたのは記憶に新しいところです。

    2)遠きに目ありて
    こちらはうって変わって、1976年に執筆された、短篇連作5作。
    1976年?、と思って見てみると、やはり雑誌「幻影城」連載なんですね。ほとんどそれしかありえない。本当に歴史の中にぴたりとピースが当てはまるんですね。ちなみに、この質の高さで、毎月発表されていたというのもすごいことです。
    作品の設定も極めて特徴があり、高校入学くらいの年齢の脳性麻痺の身体障碍者の少年「岩井信一くん」が、真名部警部という人から話を聞いて、ほとんど、自宅に居ながらにして謎を解いていくという、「アームチェア・ディテクティブ」の典型的な作品です。いずれの作品も、現在でも、古めかしくなっていません。
    あとがき・解説によると、この「信一くん」は仁木悦子の長篇「青じろい季節」の脇役を、仁木悦子の許しを得たうえで拡大・補強したキャラだそうで、仁木悦子のイメージも重なっているんだろうなと思うと、この天藤真という作家の人間的な面白さも感じられます。

  • このコメントは非表示対象です。 読むにはここをクリックしてください。
  • 【横溝正史ミステリ短篇コレクション(全6巻)】(つづき)

    4 誘蛾燈

    妖説血屋敷
    面(マスク)
    身替り花婿
    噴水のほとり

    三十の顔を持った男
    風見鶏の下で
    音頭流行
    ある戦死
    誘蛾燈
    広告面の女
    一週間
    薔薇王
    湖畔
    幽霊騎手
    孔雀屏風
    湖泥

    付録① 横溝正史小伝
    付録② だまされ電報
    付録③ 一九四八年度の課題
    付録④ 探偵小説の花園
    付録⑤ 無題(「鬼」創刊号より)
    付録⑥ 当面の問題
    付録⑦ ピンチ・ヒッター

    編者解説 日下三蔵

    5 殺人暦
    富籤紳士
    生首事件
    幽霊嬢(ミス・ゆうれい)
    寄せ木細工の家
    舜吉の綱渡り
    三本の毛髪
    芙蓉屋敷の秘密
    腕環
    恐怖の映画
    殺人暦
    女王蜂
    死の部屋
    三通の手紙
    九時の女

    付録①「画室の犯罪」作者の言葉
    付録② 還暦大いに祝うべし
    付録③ 金田一耕助のために慟哭す
    付録④ 小芝居育ち
    付録⑤ 運命の一言

    編者解説 日下三蔵

    6 空蟬処女(うつせみおとめ)  

    白い恋人
    青い外套を着た女
    クリスマスの酒場
    花嫁富籤
    仮面舞踏会
    佝僂の樹
    飾窓の中の姫君
    覗機械倫敦綺譚
    花火から出た話
    物言わぬ鸚鵡の話
    マスコット綺譚
    恋慕猿
    X夫人の肖像
    八百八十番目の護謨の木
    二千六百万年後
    空蟬処女
    玩具店の殺人
    頸飾り綺譚
    劉夫人の腕環
    路傍の人
    帰れるお類
    いたずらな恋
    上海氏の蒐集品

    付録① しゃっくりをする蝙蝠
    付録② 高木彬光君の作風
    付録③ 木々高太郎の探偵小説
    付録④ 頼みになる人物
    付録⑤ 長篇で勝負を
    付録⑥ 謎解き探偵小説の戦士たち
    付録⑦ 一人武者カー
    付録⑧ 暗い旅籠
    付録⑨ エラリー・クイーンと私
    付録⑩「空蟬処女」に寄せて  横溝孝子

    編者解説 日下三蔵

    それでは、textreamもあと1か月のようですが、また来年。

  • >>827

    【横溝正史ミステリ短篇コレクション(全6巻)】

    遅ればせながら次の本のご紹介です。

    横溝正史ミステリ短篇コレクション(全6巻)
    横溝 正史 著
    日下 三蔵 編
    柏書房
    2017年12月~2018年5月(毎月1冊)
    本体2,600円+税

    全6巻のタイトルは、以下のとおり。

    1 恐ろしき四月馬鹿
    2鬼火
    3 刺青された男
    4 誘蛾燈
    5 殺人暦
    6空蟬処女(うつせみおとめ)

    何で柏書房からの刊行なんでしょうかね?
    それと、収録作品は、すでに角川文庫にすべて収録されているのでしょうか?
    いや、もう確認する気力もなくて…。

    以下、収録作品です。
    http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b333345.html

    1 恐ろしき四月馬鹿

    恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)
    深紅の秘密
    画室(アトリエ)の犯罪
    丘の三軒家
    キャン・シャック酒場(バー)
    広告人形
    裏切る時計
    災難
    赤屋敷の記録
    悲しき郵便屋
    飾り窓の中の恋人
    犯罪を猟る男
    執念
    断髪流行
    山名耕作の不思議な生活
    鈴木と河越の話
    ネクタイ綺譚
    夫婦書簡文
    あ・てる・てえる・ふいるむ
    角男(つのおとこ)
    川越雄作の不思議な旅館
    双生児
    片腕
    ある女装冒険者の話
    秋の挿話
    二人の未亡人
    カリオストロ夫人
    丹夫人の化粧台

    付録① 序にかえて想う
    付録② 代作ざんげ 横溝正史/作者返上 江戸川乱歩

    編者解説 日下三蔵

    2 鬼火

    鬼火
    蔵の中
    かいやぐら物語
    貝殻館綺譚
    蠟人
    面影双紙
    塙侯爵一家
    孔雀夫人
    鬼火(オリジナル版)

    付録①「鬼火」改訂バージョンの復元部
    付録② 解題
    付録③ 淋しさの極みに立ちて
    付録④ 選者の言葉 高木彬光

    編者解説 日下三蔵

    3 刺青された男

    神楽太夫
    靨(えくぼ)
    刺青された男
    明治の殺人
    蠟の首
    かめれおん
    探偵小説
    花粉
    アトリエの殺人
    女写真師
    ペルシャ猫を抱く女
    消すな蠟燭
    詰将棋
    双生児は踊る
    薔薇より薊へ
    百面相芸人
    泣虫小僧
    建築家の死
    生ける人形

    付録① 一九四八年度の課題
    付録② 探偵小説の花園
    付録③ 無題(「鬼」1号より)
    付録④ 当面の問題
    付録⑤ だまされ電報
    付録⑥ ピンチ・ヒッター

    編者解説 日下三蔵

  • >>827

    【由利・三津木探偵小説集成】

    その後の情報です。

    ◎由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫 2018年12月刊行予定

    目次

    夜光虫
    首吊り船
    薔薇と鬱金香
    焙烙の刑
    幻の女
    鸚鵡を飼う女
    花髑髏
    迷路の三人

    付録 夜光虫(未発表版)

    編者解説(日下三蔵)

    ◎『仮面劇場』由利・三津木探偵小説集成3 2019年1月刊行予定

    ◎『蝶々殺人事件』由利・三津木探偵小説集成4 2019年2月刊行予定

    それにしても、タイトルに「三津木」と入っているのが、「ツボ」ですねえ。

  • >>783

    【横溝正史研究7】
    >>783

    『横溝正史研究7』は刊行されないのでしょうか?
    『横溝正史研究6』は 2017年4月1日刊行ですが…。

  • >>827

    【丹夫人の化粧台】

    角川文庫から次の本が刊行されました。

    丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選
    横溝 正史 (著), 日下 三蔵 (編集)
    角川文庫
    2018/11/22
    864円
    よ5-48

    収録作品は、表題作他13篇で、以下のとおり。

    山名耕作の不思議な生活
    川越雄作の不思議な旅館
    双生児
    犯罪を猟る男
    妖説血屋敷
    面(マスク)

    白い恋人
    青い外套を着た女
    誘蛾燈
    湖畔
    髑髏鬼
    恐怖の映画
    丹夫人の化粧台

    「白い恋人」と基本は同じ内容の作品があったはず(角川文庫にも収録されていた)ですが、何というタイトルの作品でしたっけ?
    また、解説によると、「髑髏鬼」は、角川文庫初収録(春陽文庫の『殺人暦』に収録だと)ということで、確かに珍しいケースです。

    しかし、「よ5-48」というのはおかしいですね。
    少し調べてみると、「精文館書店限定復刊」で『蔵の中・鬼火』(よ5-41)が出ているそうです(2018年7月25日付)。
    収録作品も解説もオリジナルと同じそうです。
    精文館書店は、TSUTAYAと組んでいる、名古屋中心の書店らしく、関東には店舗が少なく、東京都内には1件もない模様です。

    でも、それでも、「よ5-42」「よ5-43」「よ5-44」「よ5-45」「よ5-46」「よ5-47」
    が抜けています。番号をとばすにしては、中途半端で、どうせするのであれば、かつての、ジュヴィナルのように「よ-9X」にするとか、でしょう。今も、「よ-20X」がありますし。
    まさか、何か刊行予定があるのでは? と疑ってしまいます。

  • >>825

    【蝶々殺人事件→由利・三津木探偵小説集成】

    「真珠郎」のご紹介の時に題名を上げた「蝶々殺人事件」、現在、電子書籍はともかくとして、紙の本では入手できないようですね。
    この作品こそ、「丸善ジュンク堂限定」でもいいですから、「角川文庫」で復刻してほしいところです。
    ちなみに、「蝶々殺人事件」には、杉本一文さんの表紙が2種類あるので、いずれが使われるにしろ、復刻で採用されなかったほうの表紙は、ぜひ「口絵」として収録していただきたい。もちろん、「表表紙」のみならず、「裏表紙」のほうも「口絵」に入れてください。
    (「真珠郎」の表紙は1種類しかないので、「蝶々殺人事件」と比べると、「真珠郎」はあまり多く刷られなかった、ということでしょう。)


    ・・・
    などと投稿文を準備していたら、角川文庫ではありませんが、簡単に読めるようになる可能性が出てきました。

    由利・三津木探偵小説集成1 真珠郎
    横溝 正史 著
    日下 三蔵 編
    柏書房
    2018/11/22
    本体2,700円+税

    目次
    獣人
    白蠟変化
    石膏美人
    蜘蛛と百合
    猫と蠟人形
    真珠郎

    付録① 六人社版『真珠郎』序文ほか(江戸川乱歩、水谷準、横溝正史)
    付録② 名作物語『真珠郎』(絵物語風ダイジェスト)

    編者解説(日下三蔵)

    h ttp://www.kashiwashobo.co.jp/book/b383085.html

    全4巻の予定だそうです。
    2巻以降の情報は公開されていないようですが、このシリーズで蝶々殺人事件が収録されないわけがありませんね。

    なお、今回のシリーズは、昨年から今年にかけて刊行された、同出版社の『横溝正史ミステリ短篇コレクション』(全6巻)の続篇ですが、この全6巻ものも、今までご紹介できていませんでした。また機会を改めて。

  • >>822

    【角川文庫:新よ5-】

    先にご紹介した『真珠郎』(角川文庫)の記号が「よ5-40」だったので、へえ40冊もあるのかと驚きました。
    調べてみましたら、以下のとおりでした。ネット上では、アップデートされたリストは存在しないようです。

    h ttp://kakeya.world.coocan.jp/ys_pedia/bunko/ys_kado_new_y5.html
    (1~33まで)
    h ttp://sb-p.jp/oishi/yokomizo/yokomizo001.html
    (1~38まで)

    新よ5 文庫タイトル
    1 八つ墓村(金田一耕助ファイル1)
    2 本陣殺人事件(金田一耕助ファイル2)
    3 獄門島(金田一耕助ファイル3)
    4 悪魔が来りて笛を吹く(金田一耕助ファイル4)
    5 犬神家の一族(金田一耕助ファイル5)
    6 人面瘡(金田一耕助ファイル6)
    7 夜歩く(金田一耕助ファイル7)
    8 迷路荘の惨劇(金田一耕助ファイル8)
    9 女王蜂(金田一耕助ファイル9)
    10 幽霊男(金田一耕助ファイル10)
    11 首(金田一耕助ファイル11)
    12 悪魔の手毬唄(金田一耕助ファイル12)
    13 三つ首塔(金田一耕助ファイル13)
    14 七つの仮面(金田一耕助ファイル14)
    15 悪魔の寵児(金田一耕助ファイル15)
    16 悪魔の百唇譜(金田一耕助ファイル16)
    17 仮面舞踏会(金田一耕助ファイル17)
    18 白と黒(金田一耕助ファイル18)
    19 悪霊島 上(金田一耕助ファイル19)
    20 悪霊島 下(金田一耕助ファイル19)
    21 病院坂の首縊りの家 上(金田一耕助ファイル20)
    22 病院坂の首縊りの家 下(金田一耕助ファイル20)
    23 幽霊座
    24 悪魔の降誕祭
    25 扉の影の女
    26 夜の黒豹
    27 迷路の花嫁
    28 呪いの塔
    29 悪魔の家
    30 死仮面
    31 迷宮の扉
    32 黄金の指紋
    33 金田一耕助のモノローグ
    34 双生児は囁く
    35 悪魔の降誕祭
    36 殺人鬼
    37 喘ぎ泣く死美人
    38 髑髏検校
    39 人形佐七捕物帳傑作選
    40 真珠郎
    (以下、番外)
    200 横溝正史読本
    (すでに品切れのものも含まれています)

    なお、「旧よ」シリーズもあるそうなので、ご注意ください。

  • >>823

    【◎志水辰夫】

    読後レポートです。
    次の作品を読んでみました。

    ・裂けて海峡:++

    これは、ミステリというより、「バイオレンスもの」ですね。
    何故この作品を選んだのか、今となっては全く不明です。
    面白くないわけではありませんが、今までの流れ、「謎解きミステリ」という傾向からすると、必ずしもおすすめではないのかな、というところです。

    さて、次回は、有名な作品ではあるけれども、その割に一般的な知名度のない作家の作品を2点読んでみようと思います。
    2作品を読むので、レポートは、やや先になるかもしれません。

  • >>821

    【◎瀬名秀明】

    さらにレポートです。

    ・パラサイト・イヴ(オリジナルは1995年):++

    純粋なホラーといっていいでしょう。SFホラーかな?
    悪くはないのですが、それ以上ではない、という感じでしょうか。

    なお、作者は理系の研究者の方だそうです。

    それにしても、この本をどうして読むことにしたのでしょうか?
    もうすっかり忘れました。

  • >>810

    【真珠郎(角川文庫:よ5-40)】

    少し昔の話題ですが、本年5月の発行の日付で、角川文庫から横溝正史の『真珠郎』が復刊されていました(平成30年5月25日 改版初版発行。本体680円(税別))。

    表紙は杉本一文の作品で変更なし、収録作品も、「真珠郎」と「孔雀屏風」で変更なしです。解説も中島河太郎のもので、昔のままではないかと思います。
    (ただし、奥付の向かいのページに「本書の刊行にあたっては『真珠郎』(角川文庫)を底本とし、『横溝正史全集<1>真珠郎』(講談社)を参考にしました」と記載されていますので、本文は若干修正されているのかもしれません。)

    真珠郎は、「由利先生もの」の傑作の1つ。個人的には、「蝶々殺人事件」には劣り、やや本格性に不満はあれども、雰囲気も含め、なかなか良かったという記憶があります。「真珠郎はどこにいる。」という第一文も印象的であり、第一章では、七月の初めの夕方の西日の中に「ヨカナーンの首」に見える雲が浮かぶ、という金田一作品とは違った趣きも素晴らしく感じます。とはいえ、何十年前に読んだのか、という状態なので、この機会に読み直してもいいかと思っています。なお、「由利先生もの」では、あとは、「仮面劇場」「夜光虫」「白蠟変化(白蠟怪)」といったところでしょうかね。いずれにしても、江戸時代の「草双紙(くさぞうし)」の世界といえるのでしょうか? なお、この「草双紙」、今まで何十年も「そうそうし」と間違って読んでいて、今回初めて正しい読み方を知りました。恥ずかしいやら、恐ろしいやら。

    そして、「帯」によると、「耽美とミステリーの融合。これぞ横溝」、そして「角川文庫創刊70周年」ということで、そこまではいいのですが、「丸善ジュンク堂限定復刊」とあり、おお、とうとうそういう書籍が出てきたか、と驚きました。音楽CDでは、すでに「タワーレコード限定」のようなものが発売されていますので、書籍についても、時間の問題だったのかと思います。
    この点の意味するところは、例えば、Amazonでは(中古以外は)購入できないということですね。ちなみに丸善ジュンク堂が運営している「honto」サイトでは通販でも購入できるようです。入手希望の方は、このあたり、ご注意ください。でも、電子書籍が入手できるからそちらでいい、というかたもおられるでしょうね。

  • >>820

    【◎髙村薫(たかむら・かおる)】

    次の作品を読んでみました。

    ・マークスの山:+++

    1993年刊行の、直木賞作品です。
    あえて呼ぶならば、「警察小説」なのでしょう。
    鬼気迫るような作品です。
    いったい何を読んでいるんだろう、という感じもします。逆に言えば、このスレで想定しているようなタイプの「ミステリ」ではない、ということかもしれません。

    いずれにしても、この作品は、警察側の人間について、異様なほどに書き込まれています。
    この作品と比べたら、「人間が書けていない(描けていない)」という批判は、ほとんどのミステリ作品が該当してしまうのではないでしょうか?
    (ただ、その分、かえって犯罪そのものや犯人(容疑者)が描けていないという感じはします。)

    将来余裕が出てきたら、同じ作家の他の作品も読んでみたいと思います。

  • >>819

    【◎紀田順一郎】

    むしろ、怪奇幻想系の評論家としての印象が強い紀田順一郎(きだ・じゅんいちろう)ですが、意外と評論以外の作品も多く、しかも怪奇幻想系ばかりでなく、ミステリもあり、次の作品を読んでみました。

    ・古本屋探偵の事件簿(創元推理文庫):++

    収録作品は、次の4篇。
    ・殺意の収集
    ・書鬼
    ・無用の人
    ・夜の蔵書家

    神田の古本屋「書肆(しょし)・蔵書一代」の主人である須藤康平(脱サラで古本屋を開業)が「本の探偵」(いわゆる探書)を看板に掲げている中で出会った事件4件。舞台は、1980年代のようです。
    基本は本を探す依頼から話は始まるのですが、それが、複雑に人間に絡み合っていくというパターンです。特に最後の「夜の蔵書家」は、ページ数も多いので、非常に複雑な話で、よかったと思います。
    ただ、特殊な話なので、万人にお薦めともいえないと思い、「++」に留めました。

    なお、当然ですが、この作品には、様々な愛書家が出てきます。その中には、まさかこんな人がいるとは、という人もでてきました。当方は、若いころは神田古本街や早稲田古本街にも時々行っていたので、そういう愛書家の世界に入らなくてよかったな(入ろうと思っても、とてもとても入れはしないでしょうが)、と思う次第です(笑)。

  • >>818

    すみません。末尾に脱字がありました。以下のとおり、訂正です。

    (誤)実は想像以上に変化していということを意味しているのかもしれません。
    (正)実は想像以上に変化していないということを意味しているのかもしれません。

  • >>817

    【◎多岐川恭(たきがわ・きょう)】

    さらに江戸川乱歩賞受賞作、第4回(1958年)です。

    ・濡れた心:++

    この作品は、本格性とかトリックというよりは、特徴は、全体の構成(形式)とあの点でしょうか。
    「選評」も読みましたが、かなり評価が低いという点が印象的でした。
    「猫は知っていた」に比べると「古めかしさ」をあまり感じないのは、「学校」というシステムや「若者」の文化が、実は想像以上に変化していということを意味しているのかもしれません。

  • >>816

    【◎仁木悦子(にき・えつこ)】

    オールド名作です。

    ・猫は知っていた:++

    第3回江戸川乱歩賞受賞作で、これは1957年ですから、60年前の作品です。
    古めかしいという感じが強くしますが、その点に目をつぶれば、トリック的にも、なかなかできた作品だと思います。
    ただ、読んだ方がいいと皆さん(特に若い方)にお薦めする(+++:「+」を3つ)というほどの作品ではない、と思いました。
    なお、「女流」ということで、当時はかなり珍しかったこともあり、大きく話題になり、人気もあったようですね。

  • >>814

    【◎柳原 慧】

    読後レポート、柳原 慧(やなぎはら・けい)です。

    ・パーフェクトプラン:++

    第2回『このミステリーがすごい!』大賞作品、ですが、結論としては、今一つという感じでした。読めるという意味では読めるのですが。
    どこがこの作品の中心なのでしょうか?

  • >>797

    【岩波文庫・江戸川乱歩作品集I, II, III】

    「岩波文庫・江戸川乱歩作品集(全三冊)」(浜田雄介編)ですが、すでに2017年11月、2018年1月、3月と刊行が完了しているので、ずいぶん遅くなってしまいましたが、収録作品のみ、掲載しておきます。

    岩波文庫・江戸川乱歩作品集I〈愛のゆくえ〉

    ・日記帳
    ・接吻
    ・人でなしの恋
    ・蟲
    ・孤島の鬼

    岩波文庫・江戸川乱歩作品集II〈謎のゆくえ〉

    ・陰獣
    ・黒蜥蜴
    ・一枚の切符
    ・何者
    ・断崖

    岩波文庫・江戸川乱歩作品集III〈夢のゆくえ〉

    ・パノラマ島奇談
    ・偉大なる夢
    ・百面相役者
    ・毒草
    ・芋虫
    ・防空壕
    ・指

    この収録作品のラインナップどうでしょうか? 個人的には、なかなかだという気がしているのですが。(ただ、明智物は、本当に黒蜥蜴でいいでしょうか?)

    なお、岩波文庫から2008年に刊行された「江戸川乱歩短篇集」(千葉俊二・編)の収録作品は、以下の全12編です。当然かと思いますが、上記三冊はこれらとの重複はありません。

    二銭銅貨、D坂の殺人事件、心理試験、白昼夢、屋根裏の散歩者、人間椅子、火星の運河、お勢登場、鏡地獄、木馬は廻る、押絵と旅する男、目羅博士の不思議な犯罪

  • <<
  • 835 815
  • >>
並べ替え:
古い順
新しい順