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アライドアーキテクツ(株)【6081】の掲示板 2017/08/31〜2017/11/30

減額修正後の急落からあっという間の全値戻し。首をかしげる投資家も多いのですが、11月13日の取締役会にて決議された業績条件付募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行が今回の株価急反発に影響しているのではないでしょうか?

取締役3名と従業員39名を対象として発行される新株予約権は合計2400個。有償発行となっており1個当たりの発行価格は500円で申込期日は11月29日、払込期日は12月8日となっています。(詳細はIRを参照)一般投資家が対象の商品ではないものの、行使価格が906円なので少なくとも株価がこの水準を上回っていないと社員の購入意欲も湧かないことでしょう。見えざる力が働いたかどうか分かりませんが、少なくとも申込期日を前に行使価格は上回ってきました。

さらにこの新株予約権の行使に関しては一定水準以上の業績(営業利益)達成が条件になっています。そのレベルは営業利益7億円、10億円、15億円の3段階で、達成水準によって行使できる新株予約権の比率が変動します。簡単に言うと、営業利益が15億円以上になれば新株予約権を100%フルに行使できることになりますが、逆に未達であれば全く行使することができません。

11月13日に発表された第3四半期決算及び今期の通期予想業績は減額修正されましたが、会社側は今後の事業拡大に向けての先行投資、すなわち人員増強、新規拠点開設、広告宣伝強化が影響したとコメント。この点に関してはいろいろ意見のあるところだと思いますが、新株予約権(ストックオプション)の発行に合わせて敢えて前倒しで費用を計上し、株価の発射台を低くしたという見方もできなくはないのかなと感じています。

今後は新株予約権払込期日後の株価動向、さらには2017年12月期の決算と同時に発表される(と思われる)2018年12月期の業績見通しが注目されます。振り返れば2017年12月期の業績見通しが発表された今年2月前後には商いを伴い株価が急騰。2016年暮れの安値から2倍以上になった実績があります。この時に発表した会社側の業績見通しは結果的に未達となりましたが、大風呂敷を広げられると新興市場銘柄は内容の吟味を後回しにしてとりあえず買いで反応することがあるのはご存知の通り。ここへ来て貸株残高が漸増傾向で22日には60銭の逆日歩がつきました。業績的に空売りをしたくなる値動きではありますが、逆にこの先来春にかけてさらなる意外高もあり得るのかもしれません。