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(株)セラク【6199】の掲示板 2017/09/06〜2017/11/07

農業 IoTサービス 「みどりクラウド」拡販へ ~株式新聞 11月2日付~
セラクは成長基調 市場変更後の動向に期待感

 セラク(6199・M)はITインフラ事業、スマートソリューション事業、ウェブマーケティング
コミュニケーション事業のほか、農業IoT(モノのインターネット)サービスなどその他事業も手掛ける。
技術者育成に注力し、事業は成長基調。11月20日付でマザーズから東証1部もしくは2部に市場変更する
ことも決定し、今後ますます注目度が向上しそうだ

 同社の強みはIT技術者の育成で、入社時に未経験であっても、独自の教育プログラムを実施すること
により、2カ月間でIT技術者としての就業が可能になるという。前8月期は積極採用を行ったことで、
採用費、初期教育研修費が増加したものの、技術者数は前々期比で300人以上も増加した。

 人材の確保、育成を基盤として、Webサイト構築、システムの開発・運用・保守など幅広いITサービス
を展開する。前期は、ITインフラ事業ではクラウド環境への移行、運用案件が増加し、スマートソリューション
事業ではIoT分野の案件増に取り組んだ。その結果、前期の非連結売上高は75億円(前々期比18.7%増)で
大幅増収を達成した。半面、人材強化のコスト増により、営業利益は5億3200万円(同0.7%減)と横ばい
だった。

 一方、既存サービスにとどまらず、新サービス開発にも積極的に取り組んでいる。
中でも有望視されるのが農業IoTソリューションサービスで、そのうち温室内環境遠隔モニタリングシステム
「みどりクラウド」に注力中。同システムで取得したデータは、農作物の生育環境の管理のほか、生産性の向上
やコスト管理にも応用できる。
 
安倍首相は「もうかる農業を実現する」とのビジョンを表明しており、これは「みどりクラウド」の
ビジョンと一致する。現在では自治体事業などでの採用実績を増やしている上、九州大学などと組んで
「もうかる農業」に関する研究開発も進めている。機能開発の強化とともに、販売網の整備も行っており、
今後の販売拡大が期待される。

 今期も人材の確保、育成から各サービスの強化に努めるとともに、「みどりクラウド」の拡販も
図っていく構えだ。次期成長に向けた投資も継続する計画だが、今期業績は売上高90億円(前期比20.0%増)、
営業利益5億9000万円(同10.7%増)で、2ケタ増収増益を見込んでいる。
 
10月27日には市場変更と同時に、宮崎龍己社長らによる株式売り出しの実施も発表した。
翌28日は株価が上昇し、株式の需給面の不安より市場変更後の期待が大きいことが確認できた。
直近の株価は900円近辺のもみ合いが続くが、変更市場は東証1部が有力視され、
それが決まれば改めて動意づきそうだ