ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)robot home【1435】の掲示板 2018/12/28

日本経済新聞        2018/12/27 15:27

TATERU、350件融資資料改ざん 上場前から横行

アパートの施工・管理を手がけるTATERUは27日、建設資金の借り入れ希望者の預金残高を水増しするなどの改ざんが350件見つかったと発表した。約30人の社員が、銀行から多くの融資を引き出すために書類の改ざんに関与していた。スルガ銀行で表面化した投資用不動産向け融資(アパート融資)での書類改ざんが業界全体で横行している可能性がある。

TATERUは東証1部上場で、2017年12月期の売上高は前の期比77%増の670億円。9月に審査書類の改ざんが発覚した後、弁護士などで構成する特別調査委員会を設け、不正の実態調査を進めてきた。調査結果によると預金残高を水増ししたり、他人の預金通帳の写しを顧客のものとして金融機関に提出したりした。

資料の改ざんは2010年ごろには始まっており、同社が東証マザーズに上場した15年以前から横行していた。さらに上場の数年前には改ざんが金融機関に発覚し、取引が止まった。同社は担当者個人による不正との認識にとどめ、幹部が改ざんの禁止を部内に通告した。だが、調査は実施せず、不正行為は続いた。

非上場の中小不動産業者が主導していたスルガ銀の不正と異なり、東証1部上場のTATERUで不正が横行していたのは、より深刻だ。TATERUなどのサブリース業者を巡る一連の問題発覚を受け、国土交通省は19年度から実態調査に乗り出す。結果次第では、新興系の業者だけでなく新たな不正が、発覚する可能性がある。