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(株)リボミック【4591】の掲示板 2017/06/09〜2017/10/07

>>424

情報ありがとうございます。
以下追加させてください。

特定の細胞、分子が回収、横国大、安価で効率よく、がん研究など活用へ。
2017/07/26 日経産業

 横浜国立大学の福田淳二准教授らは、特定の物質だけに結合する「アプタマー」と呼ぶ分子を使い、複数の細胞の集まりから特定の細胞だけを回収する手法を開発した。金の表面にアプタマーを並べて欲しい細胞をくっつけた後、弱い電気を流し、分離した細胞を集める。がんや再生医療などの研究で細胞を安価に効率良く選別する装置の開発に役立つとみている。

 アプタマーはDNAやRNA(リボ核酸)のもとになる核酸が連なった分子だ。核酸の種類や並び方によって立体構造が変わり、たんぱく質など特定の構造の物質だけに結合する性質を持つ。

 イタリアのミラノ工科大学などと共同開発した新手法では、特定の種類の細胞表面にだけ存在するたんぱく質とくっつくアプタマーを合成した。金の表面にペプチド(たんぱく質の断片)の層を作り、その上にアプタマーを並べる。

 細胞が混ざった液体を流し込んでから洗い流すと、目的の細胞だけはアプタマーにくっついて残る。細胞に電圧1ボルト弱の弱い電気を流すと細胞が分離し、回収できるようになる。電流が細胞の生存や増殖に影響を与えないことも確かめた。

 細胞が混ざっている比率によって回収できる効率は変わるが、選別を繰り返すことで純度を高められる。肝臓のがん細胞にくっつくアプタマーを使うと、皮膚の細胞と仕分ける場合には3回、通常の肝臓細胞だと2回の作業で、純度を90%以上にできるという。

 細胞の選別では従来、蛍光を発する抗体で目印を付けた細胞を液体に混ぜて流し、細胞の蛍光を測って瞬時に回収する手法などが普及している。ただ、特定の細胞だけにくっつく抗体が必要になり、たんぱく質である抗体の作製は費用が高額になりやすい。

 核酸をつなげて合成するアプタマーは費用を抑えられ、抗体に比べ長期保存にも向く。福田准教授らは金の表面積を大きくするなどして、大量の細胞の選別に実用化する方針だ。