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(株)ユーザーローカル【3984】の掲示板 2017/05/26〜2017/10/04

こんなのありました。

起業の軌跡
サイト閲覧分析サービス 顧客視点、生き残るすべ
ユーザーローカル社長 伊藤将雄氏
2017/5/29 2:30 朝刊 [有料会員限定]
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 ユーザーローカルはウェブサイト閲覧実績などの分析サービスを手掛ける。ソーシャルメディアの口コミ分析などと合わせ取引企業は九百数十社。伊藤将雄社長(43)は就活口コミサイトの草分け「みんなの就職活動日記(みん就)」の創業者社長。みん就を楽天に売却後、大学院で学び直して起業したユニークな経歴の持ち主だ。


 小学5年からプログラムでコンピューターゲームを作っていた。インターネットにも自然に興味を抱き、大学4年時にみん就を立ち上げる。就職先はネットやパソコン分野を扱う出版社を選んだ。

 転機は入社3年目。沖縄で泡盛店の店主が楽天市場に出店し、人気を博していた。ネット通販には懐疑的だったが、衝撃を受け、翌年楽天に転職した。

 同社では、楽天市場モバイル版の立ち上げに関わった。携帯電話の小さな画面で本当にモノが売れるのか半信半疑だった。だがログ解析をベースに見せ方を工夫すれば月数十万円だった売上高は着実に伸びた。ネットの行動分析はビジネスになると確信した。

 2002年に楽天を退社した。個人で運営していたみん就を会社組織に切り替えた。同一企業の職種別の掲示板やお薦め企業の表示などの機能をいち早く導入して、利用者数を飛躍的に増やした。当時は1990年代から続く就職氷河期が終結していなかった。

 ブロードバンド普及も背景に利用者は40万人に膨張、主要大学の就活生の8~9割が閲覧する人気サイトへ成長した。潮時と見た伊藤氏は多角化を急ぐ楽天に株式交換で同社を売却。大学院に入り直してウェブ上の行動解析を学んだ後、05年に設立したユーザーローカルの事業に本格的に取り組んだ。

 社名はサーバー内にあるフォルダー名からとったが「顧客に近い」という意味も込めている。「顧客視点がない会社は生き残れない」と楽天やみん就での経験からこう断言する。サービスを通じて企業が競争に勝つためのヒントを提供し続ける。

(森国司)

 いとう・まさお
97年早大政経卒。楽天を経て、05年ユーザーローカル設立。08年早大院修了。千葉県出身。43歳。