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(株)フィックスターズ【3687】の掲示板 2018/03/16〜2018/03/27

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des***** 強く買いたい 2018年3月18日 22:48

量子コンピューターを2020~21年ごろに商用化 米IBM

IBM
(スライドを前に開発状況を説明するロバート・スーターIBM Research副所長)
 米IBMで量子コンピューターの研究開発を統括する責任者が来日し、「2020年~21年ごろに量子コンピューターを実運用する」という計画を明らかにした。同社研究機関のIBM Researchで量子コンピューターや人工知能などを統括するロバート・スーター副所長が、2017年10月25日に日本IBMが開いた記者会見で発言した。

 実運用とは、金融工学や運送など様々な分野で現実の最適化問題を解いたり、量子力学が支配する化合物や材料の分子構造を高精度にシミュレーションしたりする処理を、従来型コンピューターよりもはるかに高速にこなす状況を指す。スーター氏は、このような量子コンピューターが明らかに優位な分野を確立して、現実の問題解決に活用しているフェーズを「Quantum Advantage(量子コンピューティングの優位性)」と呼び、IBMは2020年代の早い時期、2020年~21年ごろにもこの段階に踏み出すとの見通しを明らかにした。

 米IBMは「量子ゲート型」と呼ぶ方式の量子コンピューターの開発を長く続けており、実動機を2016年5月にインターネット上で希望者に広く一般公開した。スーター氏によれば、このクラウドサービス「IBM Quantum Experience」は現在までに利用者が全世界で5万4000人に達し、100万件以上の演算を処理したという。量子コンピューターの一般公開は世界初かつ「現在でも唯一」(スーター氏)とする。

 スーター氏は、このクラウドサービスの稼働によって、IBMの量子コンピューターは第1フェーズである「Quantum Science」から第2フェーズの「Quantum Ready」、つまり基礎的な研究開発から実動機開発の段階に移ったと位置付けた。2016年から2020年ごろまでがQuantum Readyのフェーズになるという。

(次に続く)

(日経コンピュータ 玄忠雄)