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Hamee(株)【3134】の掲示板 2017/08/18〜2017/10/13

ヘッジファンドの手口 ステルス注文


アルゴリズム取引による空売り
ヘッジファンドが、自動売買システムを使って、空売りのアルゴリズム取引を度々仕掛けるのは、今では有名な話ですが、その手口についてまとめてみます。



ヘッジファンドは、株価を大きく吊り上げたあとに、まだ買い需要が旺盛なうちに大量の売りポジションを取っておき、その後、空売りのアルゴリズム取引を仕掛けます。

売りポジションを取った同日中に仕掛けることもありますが、たいていは翌日以降に仕掛けることが多いようです。

空売りは、一気に株価を下落させる場合もありますが、たいていは、時間とともにじりじりと空売りの発注をつづけて下落させて行きます。



<アルゴリズム取引による空売りの値動き>


一気に株価を落とさず、時間とともに、少しずつ、ほぼ一直線に落としてゆきます。

アルゴリズムの設定は、株価の「始点」と「終点」、「下落にかける時間」を指定して行う場合が多いようです。

予定した下落線より多少早く下落する分には、問題ないと考える場合が多いようです、



だらだらと株価を下落させる理由

なぜ、このような手法を取るかというと、このほうが儲かるからです。

空売りで儲けるには、自分が売りポジションを取った後に、さらに他者の売りが入って株価が下落することで、値幅が広がり儲けが出ます。

自分の売り注文で株価が下がってしまっては、たいして儲からないのです。

仕掛け中にも、売りポジションを増やすことになりますが、既に、高値で売りポジションを大量に抱えているため、仕掛け中の売りポジションについては大して利益が出なくてもよいのです。



ヘッジファンドなどが空売りを仕掛ける銘柄には、信用買いを始めとする大量の買いポジションが既に入っていますので、だらだらと株価を下落させることにより、買いポジションを保有する投資家の評価損が徐々に拡大して行き、投資家が耐え切れずに投げることで株価が下がり儲けがでます。

しかし、一気に株価が下がってしまうと、値ごろ感から別の投資家の買いが入って、場合によっては踏みあげられる可能性もあるので、別の投資家に、「まだ下がりそう」「まだ買えない」と思わせるように、少しずつ株価を下げるのです。

また、だらだら株価をさげる過程で、少しずつ入ってくる逆張りの買いは、株価反転を狙った短期買いである場合が多いので、その後にさらにだらだら下げ続けることで、その買いも損切による新たな売りに変えることができます。

投資家心理をついた、巧みな手法と言っていいでしょう。