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これは17日〈土〉の日経新聞16頁の見出しの文言である。1年3か月ぶりに105円台をつけた為替動向にも動ぜず先週後半2日間で600円弱の上げを示現したのは、「昨年10月以降の上昇相場に乗り切れなかった『遅れてきた投資家』たちだ。」とある。

個人投資家は10か月ぶりに買い越しに転じたという。

今年1月第1週には5700億円を売り越した。これは3日間で1000円上がった大発会以降の盛況に対する逆張りの売りで従前の個人投資家の一貫した行動だったが、第2週から6000億円以上を買い越した。この時期に海外投資家は3カ月連続で売り越し(3カ月連続の売り越しは一昨年1~3月以来2年ぶりのこと)、証券会社のディーリング(自己資金で運用する部分)は2カ月連続で売り越した。これを個人投資家が買った。

筆者は心情的に個人投資家の味方である。よって言いたい。なぜ、こんな高い所で買って出たのだろうと。海外投資家の暴飲暴食の後を何故に食べたがるのか、と。


山崎和邦 投機の流儀 今週号より抜粋

本買って読んでもつまらないのが多い日本の投資家の中で
数少ないためになる人生の半分以上投資してる人。