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日経平均株価【998407】の掲示板 2017/05/26〜2017/05/27

  • >>6775

     去る7月29日、国連が発表した「世界人口予測」によると、インドは数年のうちに中国を抜いて、世界最大の人口を抱える国になる。

     中国とインドの人口はともに10億人を上回ることになるが、2022年には首位が逆転すると予想している。人口増加とともに当然、経済成長が見込まれる。

     インドの経済成長が世界全体に与える影響について高島修氏(シティグループ証券チーフFXストラテジスト)に伺った。

    ●重要国・インドを含むRCEPに注目!

     インドは8パーセント台の経済成長を遂げていくと見込んでいる。主な経済国の中では、インドの経済成長率が中国を抜いて世界第1位になると想定している。こういった観点からも、世界経済におけるインドの重要性はやはり増してくるだろう。

     インドを取り巻く環境を見ると、いま中国主体で「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」が提唱されている。話が出たばかりで、実現に向けてはまださまざまなハードルがあるが、日米中心のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)と並び、アジア地域のもう一つ大きな自由貿易協定の枠組みになっていくことが期待されている。

     ちなみに「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」とは、東南アジア諸国連合加盟10ヶ国に、日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの6ヶ国を含めた計16ヶ国でFTA(自由貿易協定)を進める構想。

     注目すべき特徴は、APEC(アジア太平洋経済協力)にもTPPにも入っていないインドを含んでいること。おそらくここから、成長するインドの需要を取り込む国が出てくるだろう。

     RCEP、TPP、ASEAN(東南アジア諸国連合)、APECの全てに加盟している国に、マレーシア、シンガポール、ベトナムがある。このあたりが重要な中核国となってくると考えられる。

     ただし、モディ政権下におけるメイク・イン・インディア政策も、インドの人口動態上の強みも、自由貿易協定の枠組みも、いずれも長期的なストーリーになってくるため、時々の経済動向や市場動向に与える影響は当然ながら限定的だ。

     目先としては、ラグラム・ラジャン総裁率いるインド中銀のインフレ抑制のかじ取り、ルピー安をどこまで黙認するかが一番重要な鍵となる。

     いずれにせよ、今後も勢いを増すインドの動向から目が離せない。