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話題! 仮想通貨 ドージコインの掲示板

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  • 2022/01/18 10:45
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掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  • テスラの商品、ドージコインで購入可能=マスク氏
    1/14(金) 17:58配信

    1月14日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、暗号資産(仮想通貨)ドージコインで同社の商品を購入できるとツイッターに投稿した。

    [14日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は14日、暗号資産(仮想通貨)ドージコインで同社の商品を購入できるとツイッターに投稿した。

    テスラのウェブサイトによると、ステンレス製の笛「Cyberwhistle」や子供用4輪バギー「Cyberquad for Kids」などをドージコインで購入できる。

    マスク氏は昨年12月、ドージコインによる支払いを試験的に受け入れるとツイッターに投稿していた。

    14日のマスク氏のツイートを受けて、ドージコインは18%上昇し0.2ドルを上回った。

    ドージコインは、マスク氏のツイートにより昨年4000%上昇している。

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    3. ミームコインの取引方法
    成功の可能性のあるミームコインを見つけた場合に、次に検討すべきことは、そのようなボラティリティの高い資産をどのように適切に取引するかという点だ。投機がミームコインの価格を押し上げることを覚えておこう。

    そのため、ボラティリティの高さに対処しなければならない可能性が高い。この点を心に留めて、ミームコインに投資するための方法をいくつか紹介しよう。

    分散投資:できるだけ、持ち手の資金すべてを1つのミームコインに投資しないようにすることが大切だ。そうではなく、より慎重な投資戦略を採用しよう。1つあるいは複数のミームコインに分配すべきはポートフォリオの一部であり、残りはより確立され、安定した暗号資産の間で分散できる。適切な取引分配は、ポートフォリオ全体の約5%である。仮にポートフォリオの価値が1万ドルとしたら、単独のミームコインに投資するべき最大限の資金は500ドルとなるべきだ。

    懸命に「ホドル」:ミームコインの成功の可能性を確信している場合には、短期的な値動きに関わらずポジションを維持する、長期的投資計画を選ぶこともできる。柴犬コインやドージコインの場合には、急騰するまでにはどちらも長年もかったのだ。

    ソーシャルメディアでコミュニティ感情を追跡する:バイラリティがミームコインの成功の引き金になることを覚えていこう。そのため、コミュニティの関わり合い度合いを追跡し、市場での感情を測ることが望ましい。価格を予測するために、レディット、ディスコード、ツイッターなどを訪れて、プロジェクトの周りに集まっている人たちはどんなコミュニティなのか、どれほどのメンションを受けているのかを直接確認できる。市場での感情を測るためのツールには他にも、Intotheblock、The Tieといった会社が提供するサブスクリプションサービス、SantimentやLunarCrushなどのプラットフォームを使ってみることが含まれる。

    FOMOに負けない:ミームコインに投資・取引する場合には、FOMOや欲に助長された感情を基盤とした決断を避けることが極めて大切である。暗号資産、特にミームコインを扱う場合には、可能な限り客観的になることだ。

    |翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂|画像:Shutterstock.com|原文:Investing in Meme Coins? 3 Things Every Crypto Trader Should Know

  • 柴犬、ドージ…ミームコインに安全に投資する方法【北米版】
    12/26(日) 7:00配信

    柴犬コイン(SHIB)価格が過去12カ月で5000万%値上がりし、インターネットでのトレンドにインスピレーションを受けたミームコインが収益をもたらす可能性を思い知らせる中、ミームコインのコンセプトは、暗号資産(仮想通貨)の世界でも最も話題の投資チャンスの1つとなっている。

    これらのコインが持つ莫大な値上がりの可能性、そして無邪気そうに見える動物などのマスコットに見向きもしないでいることは難しい。しかし、ミームコインは非常にリスクの高い冒険であり、詐欺、ハッキング、攻撃などを通じて、しばしば多額の損失に終わり得るということを忘れてはいけないだろう。

    さらに、「FOMO」(機会を逃すことへの恐怖:fear of missing outの頭文字をとった言葉)から流行に乗ってしまい、ミームに群がる群衆が次なるキラキラした流行へと乗り移るのに伴って、新しく投資した資産の価値が急落するのも、懸念事項である。

    そこで問題は、どうしたらミームトークンに安全に投資できるのか、ということだ。

    1. 信頼できるミームコインと偽のミームコインを見分ける方法を学ぶ
    信頼できるミームコインにはどんな特徴があるのかを詳細に説明する前に、まずはミームコインそのもののコンセプトを定義しよう。2013年に登場したミームコインは通常、ミームにする価値のあるテーマや動物をトレードマークにした暗号資産プロジェクトだ。

    例えば、史上初のミームコイン、ドージコイン(DOGE)は、2010年代初期にインターネット上を席巻した柴犬のミーム(笑っているとされる柴犬の写真)をモチーフにしたものだ。

    注目すべきことに、ドージコインの成功は、今年一時的にドージを時価総額で上回った自称ドージキラーの柴犬コイン(SHIB)を含め、多くの犬をテーマにしたコインを誕生させた。

    従来の暗号資産とは異なり、ミームコインはユーザーに対する有用性に基づいて評価されることはない。その代わりに、より高いコミュニティからのエンゲージメントを惹きつける力に重点が置かれる。

    突き詰めると、バイラリティ(SNSや口コミで瞬く間に拡散すること)が、ミームコインの成功を測るのに必要な、唯一の最も大切な要素である。この点を頭に入れて、それでは信頼できるミームコインと偽物を区別するにはどうしたら良いのだろうか?

    プロジェクトの目的
    有用性に重きが置かれている訳ではないが、ミームコインプロジェクトを支援するコミュニティが、利益を生み出したいという願望以外に何かを共有しているとしたら、それは良いサインだ。

    コミュニティ全体の目的が、新たな投資家たちにトークンを買うよう促すことによって、コイン価格をさらに高めることの場合には、それは赤信号である。

    例えば、SHIBコミュニティのメンバーたちは、柴犬への愛を共有しており、捨て犬を保護するための資金を集めることが目的の一部となっているほどだ。さらにSHIBプロジェクトは一歩進んで、トークン保有者たちにもう少し有用性を提供するために、シバスワップ(ShibaSwap)と呼ばれる分散型取引所も開設した。

    このように、プロジェクトの長期的重点分野、プロジェクトチームがコミュニティメンバーのネットワークとの関わりを維持するためにどのような計画を持っているかをリサーチすることが、極めて大切だ。このためには、プロジェクトのホワイトペーパー、ロードマップ、そして公式ソーシャルネットワークアカウントでのアップデートを仔細に読み込むことができる。

    開発チームの業績
    暗号資産業界に慣れ親しんだ人は、プロダクトやプラットフォームの継続性を見極める時に、評判が重要な要素であることを知っている。そのため、プロジェクトの中核的立役者たちの人物像、彼らの業績を紐解いておくことが望ましい。

    匿名性を保ちたいという理由から、開発チームメンバーについての情報を見つけることが不可能な場合もあるということに注意しよう。その様な場合には、チームのデザイン関連の決断、そしてとりわけトケノミクス(トークンとエコノミクスを合わせた言葉)をリサーチの基盤にすることができる。

    トケノミクスとは、暗号資産のトークン分配のことだ。単独の存在がトークンの供給の大部分をコントロールしているようなミームコインには注意すること。そのようなデジタル資産は、主要トークン保有者がコインを売り叩きした場合に、価格急落を経験する傾向にある。そのため、流通している供給分が少数の投資家に集中していないミームコインに投資することを勧める。

    2. ミームコインに安全に投資する方法
    現在、暗号資産投資家の注目を奪い合うミームコインは250以上存在する。そのうち100は、名前に「イヌ」という言葉を含んでいる。その多くが真っ当なものに見えるかもしれないが、ミームにインスピレーションを受けた暗号資産の大半は、成長するミームコインのトレンドにつけ込むための詐欺プロジェクトである。プロジェクトがラグプルという詐欺に遭いやすいものではないことを確かめることで、リスクを下げることができる。

    ラグプルとは、開発チームが価格を上げた後に、すべてのコインを突然売却することだ。投資家たちは足元をすくわれ、コイン価格が突然ゼロまで落ち込む中で、完全に一文なしになってしまう。結局ラグプルであったということになっている最近の例は、スクイッド・トークンとスノー・ドッグである。

    このような詐欺を避けるための予防策の一部を以下に紹介する。

    開発者たちがトークンの大半を保有するコインは避ける
    前述の通り、少数の投資家や開発チームの手に集中したミームコインは、リスクの高い冒険である。そのため、単独の存在がトークン供給量の5%以上を保有していないことを確かめよう。

    流動性プールの妥当性を検証する
    大半の場合、ミームコインは自動マーケットメーカー(AMM)を通じて分配される。つまり、トークンが最初に立ち上げられると、開発チームは、ユーザーがトークン購入に使うための流動性プールを新たに作り出す。

    流動性プールとは、投資家が第三者オーダーブックやカウンターパーティーなしで暗号資産をスワップできるようにするスマートコントラクトだ。例えば投資家がイーサ(ETH)を、流動性プール上の新しいイーサリアムベースのコインと交換したいとする。これは、ETHとミームコインを流動性プールに預け入れることで実現する。この流動性に対して投資することで、投資家は新しくローンチされたコインを手に入れるのだ。

    しかし問題は、適切な安全システムが整備されていない場合には、流動性を提供する側、この場合は開発チームが、流動性を引き出すことができる点にある。そのような事態が起こった場合には、投資家は急速に価値を失っているコインを交換する術を持たない。

    このことから、流動性が永遠にロックされていることを意味する、バーンアドレス(oxooooで始まるウォレットアドレス)が保有するプールのみとやり取りをすることが極めて重要だ。

    ミームプロジェクトの透明性と監査状況をチェックする
    デジタル資産については、開発チームが開かれた透明性の高いエコシステムを推進する必要がある。さらに重要なことに、開発チームが出口詐欺を回避できるようにするバックドアを導入していないことを確かめるために、暗号資産の基本となるコードは、セルティック(Certik)やハッケン(Hacken)など、評判の高い第三者ソフトウェア監査企業によって監査される必要がある。

    完了した監査は通常、ソーシャルメディア上でシェアされ、インターネット検索で簡単に見つけることができる。

    「速報

    @certik_io(セルティック)の監査が正式に完了!

    Hogeコインは正式に、セルティックが監査をした最初のDeFiミームコインになった」

  • 柴犬コイン、クジラ購入で上昇──メタバース「Oshiverse」も開発中
    12/22(水) 18:30配信

    柴犬コイン(SHIB)は12月21日、10%上昇した。クジラ(大口保有者)がポジションを追加したことが理由だ。

    暗号資産(仮想通貨)取引所やプロジェクトのウォレットを除いた上位1000のイーサリアム(ETH)ウォレットのデータを追跡するWhaleStatsのデータによると、あるクジラのウォレットは21日はやく、4兆SHIBを1億3400万ドル(約153億円)で購入した。

    そのウォレットは現在、1億4400万ドルを超える柴犬コインを保有しており、イーサリアムベースの暗号資産で構成されたポートフォリオの26%を占めている。

    クジラの購入によって、柴犬コインは20日夜の安値0.000028ドルから、22日早くには0.000034ドルまで上昇した。価格はその後下落したが、それでも24時間で4%上昇している。

    柴犬コインは10月に史上最高値を記録した後、下落トレンドが続いていたが、0.000028ドル付近で反発した。

    柴犬コインは2020年半ばに誕生。当時は数多くのミームコインの1つとして、あまり注目されていなかったが、初期投資家にとっては、最高のパフォーマンスを生み出すことになった。

    CoinGeckoのデータによると、柴犬コインは、2020年11月の安値0.0000000056ドルから、2021年10月には史上最高値0.00008616ドルまで1億5385万7000%上昇。時価総額でもトップ10の暗号資産となり、数時間だけだがドージコイン(DOGE)を上回った。

    ミームコインからの脱却
    柴犬コインの開発者は今年、新サービスを導入し、ミームコインからの脱却を試みた。そうした取り組みがコミュニティの拡大と価格上昇を後押しした。

    2021年はじめには分散型取引所(DEX)のシバスワップ(ShibaSwap)が開設され、ステーキングやレンディングなどのDeFi(分散型金融)サービスがスタートした。

    12月には、柴犬コインの匿名の創設者「Ryoshi」が柴犬コインのメタバース「Oshiverse」を開発中と述べた。Oshiverseはイーサリアムブロックチェーン上に構築された柴犬コイン向けのレイヤー2ソリューション「Shibarium」を基盤とするという。

    |翻訳:coindesk JAPAN|編集:増田隆幸|画像:TradingView|原文:SHIB Spikes as Whales Add to Existing Positions

    CoinDesk Japan 編集部

  • 柴犬コインが急騰──クジラを個人投資家が追った?
    10/8(金) 10:53配信

    暗号資産(仮想通貨)マーケットは、まだイヌをテーマにしたミームコインに飽きてはいなかった。

    「ドージキラー」を自称する「柴犬コイン(SHIB)」は、CoinGeckoのデータによると、1週間で約400%上昇し、時価総額でみると13位となった。

    なぜ柴犬コインは上昇したのか? なぜ今なのか?──数千もの暗号資産の中の1つのコインの、一見奇妙な値動きに一部の暗号資産トレーダーは頭を悩ませている。

    「これが暗号資産と言えるでしょう。マーケットがリスクオンになると、ミームコインが上昇する傾向がある」と暗号資産分析会社デルファイ・デジタル(Delphi Digital)のアシュワス・バラクリシュナン(Ashwath Balakrishnan)氏は述べた。

    米EV大手テスラのイーロン・マスクCEOが価格を吊り上げたのではないかという説が有力だが、ブロックチェーンデータを見ると、今回の突然の上昇は、大口保有者、いわゆる「クジラ」の動きが引き起こし、「柴犬アーミー(SHIBArmy)」と呼ばれる個人投資家が続いたようだ。

    SHIBクジラの動き
    ブロックチェーンデータ会社Santimentによると、価格上昇とともに100万ドル以上の取引数が劇的に増えているという。

    また、ウォレットを追跡しているTwitterアカウントは、価格が急騰する数日前の9月30日、6兆を超える柴犬コインを購入したクジラの動きを捉えた。

    もう1点、注目すべきは、クジラによる買いが増える前に9月23日に、インドのCrypto Covid Reliefがイーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏から寄付された50兆の柴犬コインのUSDコイン(USDC)への交換が終了したと発表していることだ。ロンドンの暗号資産マーケットメーカー、Wintermuteがこの案件を担当した。

    CoinDeskは、柴犬コインの上昇についてWintermuteに取材を試みているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

    柴犬コインにおけるクジラの動きは、価格上昇が引き起こされる様子を垣間見せたかもしれないが、Santimentによると、クジラの取引は当面の高値と一致することが多いため、柴犬アーミーにとっては必ずしも良いニュースではないかもしれないという。

    きっかけはマスク氏のツイート?
    柴犬コインの急騰以来、マスク氏が愛犬の写真をツイートしたことが上昇の引き金になったという説が広がっている。

    Floki Frunkpuppy pic.twitter.com/xAr8T0Jfdf

    — Elon Musk (@elonmusk) October 4, 2021

    「何が上昇の引き金になったのか100%はわからない。だがおそらくマーケット全体が上昇を始めると投資家は安心してしまうのだろう」とIntoTheBlockのリサーチ責任者、ルーカス・アウトミュロ(Lucas Outumuro)氏は語った。

    柴犬コインのテレグラム(Telegram)グループやレディット(Reddit)コミュニティには、買い増して保有することを促すメッセージがあふれ、オンライン株取引アプリのロビンフッド(Robinhood)が近々、柴犬コインをサポートするのではないかとの憶測も生まれている。

    ロビンフッドの担当者は、この噂について「ノーコメント」と答えた。

    |翻訳:coindesk JAPAN|編集:増田隆幸|画像:柴犬(Melody Less/Unsplash)|原文:No, Elon Musk’s Shiba Inu Tweet Isn’t Pumping SHIB’s Price

  • 仮想通貨は「金持ちカルテルが支配」ドージコイン開発者が痛烈批判

    仮想通貨「ドージコイン」の共同開発者であるジャクソン・​パーマーが14日、ツイッターで激しい仮想通貨批判を展開した。ドージコインは過去1年に価格が爆発的に上昇したが、パーマーはこの間、ほぼ沈黙を保っていた。

    オーストラリア生まれのパーマーは2013年に、もうひとりのソフトウェア開発者とドージコインをジョークで考案した。名前は柴犬のミーム「ドージ」にちなむ。しかし2015年初めにはプロジェクトから抜け、仮想通貨分野からの「長期休暇」を発表していた。

    パーマーはツイートで、数年にわたって研究した結果、仮想通貨は「本質的に右派の、ハイパー資本主義的なテクノロジー」だと判断しているとし、そのためこの分野に復帰するつもりはまったくないと明言した。

    ここ1年の仮想通貨熱の再燃ついても嘆き、仮想通貨市場は「金持ちたちの強力なカルテルによって牛耳られている」とも主張した。個人投資家は「いつかビリオネア仲間になれるというその約束」につられているとも苦言を呈した。これはテスラの最高経営責任者(CEO)で「ドージファーザー」を自称するイーロン・マスクへのあてつけとみられる。

    パーマーは、仮想通貨を控えめに批判しただけでも、業界を支配している大物たちから中傷を浴びるようになっているとし、「誠実な議論がほとんど不可能になっている」と現状を憂いた。

    リンクトインのプロフィールによると、パーマーは現在、アドビの製品管理責任者を務めている。ドージコインの価格はパーマーが手を引いてから300倍近くに膨らんでいるが、2018年のインタビューでは、資産になっていたかもしれないものは手放し、「お金もいっさい得なかった」と話している。

    ドージコインの価格は今年、一時1500%近く高騰したが、5月8日につけた最高値からは75%近く下落している。同日は、マスクが初司会を務めたNBCの人気娯楽番組「サタデー・ナイト・ライブ」の放送日だった。ピーク時の時価総額は930億ドル(約10兆円)に達した。

    Jonathan Ponciano

  • ドージコインとNFTで新ゲーム、ミリオネアが分け与え文化復活を目指す

    ゲリー・ラチャンス(Gary Lachance)氏には、人に助けてもらう才能がある。

    無線送信機、数百台の大型ラジカセ、何千人ものダンサーが支える「分散型ダンスパーティー(DDP)」の生みの親の1人であるラチャンス氏は、ガソリン代や、無線送信機のためのバッテリーを提供してくれる人を探すのに苦労したことなど一度もない。DDPは2009年のスタート以来、赤字続きだが、彼は次なる挑戦を恐れてはいない。

    ラチャンス氏は7月3日、ノン・ファンジブル・トークン(NFT)とドージコイン(DOGE)でプレイヤーに報酬を与えるブロックチェーン基盤のゲームをリリースする。

    「ミリオン・ドージ・ディスコ(Million Doge Disco)」と名付けられたこのゲームのベータ版では、ポケモンGOのようなAR(拡張現実)ゲームの要素と、DDPの要素が組み合わされており、NFTとしてブロックチェーン上にも存在する「ドージャゴッチ」と呼ばれるデジタルキャラクターと実世界で出会ったり、踊ったりすることができる。

    「ディスコ・ドージNFTがマイアミでダンス中」

    このゲームを軌道に乗せるためにラチャンス氏は、ゲーム内で配る景品の経費や、開発資金のために100万DOGE(約26万ドル相当)以上を寄付する。ちなみにゲーム開発の大半は、無償のボランティアによって行われている。

    「寄付するのは手持ちのDOGEの大半だ。寄付してしまったら、ミリオネアではなくなる」と、ラチャンス氏。(証拠を求めると、サングラスを外して、「持っていない暗号資産がどれくらいかを証明することはできない」と答えた)

    ドージコインにとっては、素晴らしい1年だった。「できる限りバカらしく」を目指して2013年に作られたこのコインは、ビットコイン(BTC)を追いかけ、暗号資産界では最も知られた、注目に値する資産の1つになった。時価総額は320億ドルで、熱心なファン層を抱えている。

    ドージコミュニティのフレンドリーで寛容な雰囲気に惹かれたラチャンス氏は、初期の頃からの支持者だ。「良くできた、面白くてバカげたバージョンのビットコインがついにやって来た、という感じだった」とラチャンス氏は回想する。

    ジョークとして生み出されたにも関わらず、インターネットネイティブ通貨としての確かな有用性を、DOGEは見出している。供給量が増加を続けているために利用が促され、惜しみなく与えるエコノミーが芽生えた。

    米人気掲示板「レディット(Reddit)」のユーザーたちは、理由もなく他人にドージコインを配っていた。ドージコインの保有者たちが、ジャマイカのボブスレーチームのオリンピック参戦費用を負担したのも有名だ。各地でドージコイン関連のイベントを主催したラチャンス氏も、見ず知らずの人たちに柴犬のステッカー(やドージコイン)を何千も配ってきた。

    そのような寛大さと愉快さは、昔ほど暗号資産の世界で一般的ではなくなってしまった。

    ラチャンス氏をドージ・ディスコへと駆り立てた理由の1つは、「与える文化を生き返らせる」ことだ。自分の資金が尽きたら、触発されたプライヤーたちが景品のための資金をサポートしてくれることを願っている。

    プロジェクトの公式ウェブサイトによれば、もう1つの野望は、現実の上に「パーティーの層」を作ることで、「音、光、ポジティブな雰囲気で活気に満ちたパラレル次元へと誰もがどこでも、瞬時に足を踏み入れられるようにする」ことだ。プレイヤーには、「ドージ的英知」が日々与えられるかもしれない。

    ラチャンス氏は、メタバースを超えた別の地平に暮らしているように聞こえるかもしれないが、プロジェクトは確かに本物だ。ブロックチェーン・AR開発プラットフォーム「BLOCKv」上に作られ、イーサリアムレイヤー2のポリゴン(Polygon)と、ドージコインブロックチェーンと連携している。

    ゲーム内のDOGEはトークン化されているが、プレイヤーは「クリック1つで」カストディアル・ウォレットから、本物のコインを受け取ると、ラチャンス氏は説明した。

    カナダのトルドー首相の異父兄弟であるカイル・ケンパー(Kyle Kemper)氏が、共同の生みの親だ。1000人以上が、ウェイティングリストにサインアップしていると、ラチャンス氏。Zoomを通じたパーティーは、7月3日にスタートし、ラチャンス氏はそれが実際に通りまで広がっていくことを望んでいる。

    「手探りで進めているという感じだ」と、ラチャンス氏。DOGEミリオネアとして死んで、ウォレットの鍵を書いた紙と一緒に埋葬される計画だったが、ドージ価格の大幅な上下を見た後に、喜びを広めるチャンスがあると認識した。「資金はすべてなくなってしまう可能性もある。しかし、手持ちのDOGEの使い方で、思いつく限り最高のものは、世界中にばらまくという道だったんだ」

    「ゆくゆくは、すべてがめぐりめぐって帰って来る」と、ラチャンス氏はドージの教えを披露した。

    |翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂
    |画像:Shutterstock
    |原文:Dogecoin Millionaire Wants to Bring Back Culture of Giving With New Game

  • ドージコインのライバル、SHIBが高騰──コインベースが上場を発表

    ドージコイン(DOGE)のライバルの「柴犬コイン(SHIB)」、ファントークン・プラットフォーム「Chiliz」の「CHZ」、パブリックブロックチェーンとプライベートデータのブリッジ・プラットフォーム「Keep Network」の「KEEP」の価格が高騰している。

    暗号資産(仮想通貨)取引サービスを手がけるコインベース(Coinbase)がこれらを同社のプロ向けプラットフォーム「コインベース・プロ(Coinbase Pro)」に上場すると発表したためだ。

    15日からコインベース・プロのユーザーは、SHIB、CHZ、KEEPを口座に移すことができ、取引は17日9時(太平洋時間)から可能になる。

    今回の上場によって、多くのユーザーがこれらのトークンを取引できるようになり、SHIBは過去24時間で約31%、CHZは約18%、KEEPは約14%上昇した。

    SHIBは誕生からまだ約1カ月程度の新しいコイン。2013年に誕生したドージコインが8年を経て、今月上場したこととは対照的で、コインベースの姿勢の変化を反映している。

    |翻訳:coindesk JAPAN|編集:増田隆幸、佐藤茂|画像:Shutterstock|原文:Shiba Inu, Chiliz, Keep Network Soar After Being Added to Coinbase Pro

  • イーロン・マスクが推す暗号通貨、高騰直前に全財産投資した男の「覚悟」

    時価総額でゼネラル・モーターズ(GM)を抜く注目の暗号通貨、「ドージコイン」に全財産プラス借り入れ金総計25万ドル(2500万円)を投資、計算上では243万ドル(2億5000万円)を手にし、「アプリ上のミリオネア」になった男がいる。ブラジル移民のアメリカ人、ロサンゼルスの音楽会社で働く33歳のグローバー・コンテッソートだ。

    ドージコインは「夢の通貨」?

    世界最大級のプロ投資家対象暗号通貨取引所、コインベースは6月1日、ドージコインを上場したと発表した。

    この新通貨がブレイクした裏にあのイーロン・マスクがいることはよく知られている。彼は「ドージの父」を自称し、熱烈支持。煽るようなツイートをしながら自ら投資、生後9カ月の息子にも購入し、「息子にもドージコインを買った。これで彼も『トドラー・ホドラー(乳幼児の仮想通貨長期保有者)』だ」とツイートするなどしてその価格を高騰させてきた。

    さらに彼が代表を務める航空宇宙メーカー「スペースX」が、2022年前半に予定される月探査ミッションの支払いをドージコインで受け付けると明らかにしたことも話題になった。またさきごろは「ドージの開発者と協力してシステムの取引効率を向上させる」と発表もした。

    ドージコインは5月単月で800%上昇、6月10日時点の時価総額は約4.4兆円で、暗号通貨の中で7位につけている。

    だがそんな中で、すでに一般投資家から「ドージコイン・ミリオネア」が誕生し、アメリカン・ドリームを体現していたことはあまり知られていない。先に挙げたアメリカ人、ロサンゼルスの会社員、グローバー・コンテッソート、33歳だ。彼はアプリ上でではあるが、実に700%の「勝ち」を獲得したのだ。

    現在0.36ドルのドージコインの価格が1ドルになったとき、彼の(アプリ上の)資産は一体いくらになるのか?

    そもそも「ドージコイン」とは?

    では、「ドージコイン」とは何か。まず「ドージ」とは「柴犬」の意。日本人ユーザーがアメリカの人気ソーシャルネットワーク・プラットフォーム「Reddit」に写真を投稿したのがきっかけで、この日本犬は爆発的なインターネット・ミーム(ネットを通じて爆発的に拡散される一種の「ネタ」)となった。

    このミームの名と柴犬ロゴを冠した「ドージコイン」はビットコインやイーサリアムと同じ暗号通貨の一種で、インターネット上で通貨を送ったり受け取ったりする方法のひとつである。

    ドージコインは2013年、2人のプログラマーがいわば「冗談」で作った暗号通貨だ。だがその価格は今年に入って急騰し、前出のとおり、時価総額でGMを抜くまでになった。2021年に入ってからの各暗号通貨の上げ幅でいうと、ビットコインは+113%、イーサリアムは+324%であるのに比して、ドージコインはなんと+7555%だ(5月6日「Newsweekオンライン」)。

    コンテッソートはこの新通貨がネット上でわずか話題になった頃から、この通貨についてむさぼるように情報をあさり始めた。そして2月、ドージコインが4.5セント(0.045ドル)の時点で全貯蓄をつぎ込み、さらには株取引アプリの「Robinhood」から借金さえして総額25万ドル(約2500万円)を投資したのだ。

    マスクのツイートで「ワンナイト・ミリオネア」に
    そしてついに「その時」は到来した。4月15日の午後6時、イーロン・マスクが、あのエポックメーキングなツイート「月に吠える犬(“Doge Barking at the Moon.”)」をしたのだ。

    コンテッソートは振り返る。

    「僕はいつものように携帯でドージをチェックしていた。そして画面を見ていたら、ドージコインは上がり始め、上がって、上がって、上がり続けたんだ」(New York Timesがポッドキャスト配信する「The Daily」5月14日「A Conversation With a Dogecoin Millionaire」中で、記者のインタビューに答えて) 。

    そして、彼の資産はみるみるうちに100万ドル(約1億円)の敷居を超える。そして、12時間後、翌16日の早朝6時40分には、資産は180万ドル(約2億円)になっていた。

    火付け役はネット素人投資家たちの「革命」だった

    だがプロの投資家でもないコンテッソートはなぜ、当時まだそれほど注目されていなかったこの新通貨にハイリスクな投資を決断したのか──。

    そこには「WallStreetBets」というネット上のコミュニティと、大赤字だった「GameStop」の株が高騰したことが深く関係している。

    「WallStreetBets」は、ソーシャルネットワーク・プラットフォーム「Reddit」に今年に入ってから形成された「サブレディット」(2ちゃんねるなどの「板」に相当するコミュニティ)で、会員は実に240万人にふくれあがっている。そして世界最大のコンピュータゲーム小売チェーン「GameStop」の株は、ゲームがCDで売買されなくなった2000年代初頭から暴落していた。

    この銘柄に関してヘッジファンドが「空売り」を当然とする中、WallStreetBetsの会員たちが同社の株価を押し上げる目的で買いまくり始める。個人小口投資家にパワーを取り戻せ、とばかりにネット上で結束し、なんと5日間で3倍と急騰させたのだ。いわば組織的なプロ・ヘッジファンド勢に対向したネット素人投資家たちの「革命」だった。

    WallStreetBetsの動向を注視していたコンテッソートもGameStopに投資したが、株取引アプリのRobinhoodが、急騰したこの銘柄の取引を制限したことで、彼は投資額のすべてを失う。会員たちの「結束」に乗り遅れ、投資タイミングが遅かったことによる失敗だった。

    「暗号通貨こそが未来通貨になる」
    「『売る』だって? そんな発想はありえない」

    だがコンテッソートはこれに懲りなかった。それどころか、逆にこの体験からアグレッシブな学びを得て、「次のGameStop」さえ見つければミリオネアも夢ではない、と考えたのだ。

    6歳で両親と姉とともにブラジルから移住し、小学校時代は日々のランチ代にも事欠く貧しい少年時代を経験したコンテッソート。今、まさにアメリカン・ドリームを「アプリ上で」体現したが、今だ「勝ち」を確定していない。彼は前出の「The Daily」5月14日配信の番組中、次のように語っている。

    「ドージコインを売らないか、だって? そんな発想は、一瞬たりともよぎらない。売るどころか、価格が下がっても買い続けるよ。たとえばアマゾンの株を持っていたらどうする? ちょっとくらい下がったからって、売ったりしないだろう? 暗号通貨こそが未来通貨になることを、僕は信じてるからね」

    そもそもはソフトウェアエンジニア2人組の「ジョーク」から始まったこの通貨、「柴犬」のインターネット・ミームをイメージに冠しているだけあって、ネット上の風説や軽いコミュニケーションの内容に、とりわけ影響されやすいともいわれる。事実、5月9日に「サタデーナイトライブ」に出演したマスクが口にした冗談めいたコメントをきっかけに多くの投資家が「売り」に走り、この通貨の価格は下落している。

    たとえばマスクが今週、「ドージ? ああ、そんなジョークコインもあったっけ、ぼくの冗談も真に受けないでくれよ」などとツイートしたら? 虎の子の貯蓄すべてを注ぎ込んだコンテッソートの強気は報われるのか?

    投資家ならずとも、気になるところではある。

    石井 節子

  • イーロン・マスクが熱望する「イーサリアムとドージの結合」

    テスラのイーロン・マスクは今年、ビットコインの価格を史上最高値に押し上げた後、このコインを見捨てて、イーサリアムとドージコインの支持に回っている。

    マスクは6月5日、AI研究者でポッドキャスターのレックス・フリードマン(Lex Fridman)がイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリンに対して行ったインタビュー動画のツイートに対して、「私はヴィタリックと同じ意見だ」と投稿した。

    フリードマンは、マスクが以前提案したように、ドージコインをアップグレードして「ビットコインに圧勝する」ことが可能かどうかをブテリンに尋ねた。「もしドージが、イーサリアムにブリッジして、人々が1秒間に何千回もドージを取引できるようになったら、すごいことになる」とブテリンは答えた。

    フリードマンはさらに、イーロン・マスクのような人物がもたらしたパワーと勢いを利用して、イーサリアムを向上させる方法はないのかと訪ねた。

    この質問にブテリンは、「ドージからイーサリアムへのブリッジがセキュアにできるようになったとしたら、それは素晴らしい。さらに、イーサリアムのスケーラビリティが向上すれば、ドージをラッピングして、非常に低い手数料で高速な取引が可能になるだろう」と述べた。

    時価総額でビットコインに次ぐ規模の暗号通貨であるイーサリアムは、昨年末、取引手数料の引き下げと、トラフィックの高速化が期待できる待望のアップグレードを開始した。しかし、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)メカニズムで稼働するイーサリアム2.0が、完成するのは今から数年先のこととされ、その間に新たなライバルたちに市場を奪われる可能性がある。

    先月、マスクは、ドージコインが「地球の通貨」になるためには、「スピードアップ」と手数料の引き下げが必要だと述べていた。彼の発言は、かつてビットコインのコミュニティ内部で起きた対立の結果、2017年に決済スピードを向上させた新たなコインの「ビットコインキャッシュ」が誕生したことを思い起こさせた。

    マスクの後押しを受けたドージコインの価格は今年に入り数千パーセントも上昇し、時価総額は500億ドルに迫る勢いだ。しかし、ブテリンは、マスクのドージコインに関するコメントを、あまり真剣に捉えるべきではないとも述べている。「イーロンは、私が犬好きであるのと同様に、犬が好きなのだ」と彼は話した。

    来年初めに、スペースXの「DOGE-1ミッション」で、月面にドージコインを置く予定だと発言しているマスクは今年、ビットコインと暗号通貨の価格を乱高下させた。彼は先月、「私はこれまでドージを売却していないし、今後も保有しつづける」とツイートした。

    マスクが率いるテスラは今年2月、15億ドル相当のビットコインを購入したと発表し、ビットコインの価格を急上昇させた。その後、ビットコインによる支払いを受け入れると宣言したことで、ビットコインの価格はさらに上昇した。しかし、マスクはその後、ビットコインの二酸化炭素排出量が大きいことを理由に支持を撤回していた。

    Billy Bambrough

  • >>115

    仮想通貨ドージコイン急騰、コインベースが取り扱い開始

    [ニューヨーク 2日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のドージコインが2日の取引で31%急騰し、0.41ドルを付けた。暗号資産交換所大手の米コインベースが、プロトレーダー向けのプラットフォーム「コインベース・プロ」でドージコインの取り扱いを開始すると表明したことを受け、買いが入った。

    コインゲッコー・ドットコムによると、この価格に基づくドージコインの時価総額は540億ドルと、暗号資産としては6番目の規模となった。

  • >>120

    ピンギーノ氏、GoodShibe、ラチャンス氏は皆、昔のように与えて幸せという雰囲気ではないことは認めながらも、新たなドージコイン保有者に対してもっと明るい展望を持っている。

    「今ドージと出会っている人たちにとってはもちろん、金銭的な側面が魅力的なのだろうが、楽しさの側面もある」と、GoodShibeは指摘する。彼のコメントは確かに的を射ている。

    雰囲気はおおむね、「月まで高騰させよう!わー!すごい!」という感じだが、レディットやツイッター上のドージコミュニティには、間違いなく楽しさがあふれている。

    新しいミームが毎秒のように生まれる。宇宙服を着たり、ランボルギーニに乗ったり、美容院でくつろぐドージの笑顔が、あらゆるところにあふれている。そして私は、ドージの穏やかな顔を見れば見るほど、何か新しいものが見えてくるというラチャンス氏の言葉を理解し始めている自分に驚いている。現代のモナ・リザになれないはずがないだろう?

    投機心丸出しの投稿にさえも、ユーモアがあふれている。「ドージコインを少し買って、4分ごとにその価格をチェックすることを3カ月続けたら、経済的に自立できる。それだけが望みだ」と、あるドージコインファンはつぶやく。

    そして今でも、昔の寛容な分け与えの精神の名残りを見ることはできる。あるユーザーは、「私の友達に祈りを。(中略)彼は鼻の腫瘍の治療中で、放射線治療の準備のための検査を受けることになっている。みんなの優しいエネルギーを彼に送って」と頼んだ。「小綺麗になって里親が見つかるように、保護施設の犬に蝶ネクタイを作ってあげる子供」についての投稿など、希望にあふれた話も見られる。

    ドージ・パラドックス
    多くのドージコイン保有者は、ミームと投機にとどまらないもっと壮大な希望をコインに託している。マスク氏だけではなく、このプロジェクトをもっと真剣に捉えている人たちもいる。

    例えば、米プロバスケチーム、ダラス・マーベリックスのグッズやチケットを買うのに、ドージコインが使える。これには、一見するよりも意義があるかもしれない。

    マーベリックスのオーナーで著名投資家のマーク・キューバン(Mark Cuban)氏は2019年、ファンがビットコイン(BTC)でチケットを買えるように実験を始めたが、大失敗に終わった。「どれくらいの人が、通貨として使いたがっているか見てみたかった。ほとんどゼロだった」と、キューバン氏は今年1月に語った。

    ではなぜ今、ドージコインで同じことを試しているのか?「その人気とPR的な価値のためだ」とキューバン氏は述べる。「コミュニティは素晴らしいし、とても力強く、ドージに献身的だ。始める場所としては、明らかなチョイスだった」

    キューバン氏の見方では、「ビットコインの長期保有者はグッズやチケットに手持ちのビットコインを使うことは決してないだろう。価格が10倍になると思っているのに、支払いに使ってしまうのは彼らにとって愚かなことなんだ」

    対照的にドージ保有者は、「支払いに使うことはコミュニティを支えることになる」と考えており、「ドージがより有用性を持てば、より多くの業者が受け付けるようになり、ドージはより拡大するということを、彼らは認識している」と、キューバン氏は考えているようだ。

    それは本当かも知れない。しかし、尽きることのないチップや分け与え、ふざけたばらまきが初期の頃より少ないのも本当だろう。ペーパーウォレットを配っている人は誰もいない。チップボットも昔のものだ。ドージコインを長期保有して、1ドルを超えることを願っているなら、使ってしまうのは理にかなわないからだ。

    例えばGoodShibeは、ドージコインで買える電子書籍を売り始めていた。初期には少し売れた。人々はドージで支払っていたのだ。しかし、販売開始からひと月後に、ドージ価格が高騰。「それ以来、一冊も売れていない」と彼は語る。

    皮肉なことに、ドージは現在、ビットコインを長く悩ませたパラドックスに苦しんでいる。ドージの価値が高まれば高まるほど、人々は使いたがらなくなる。チップ、分け与え、ばらまきなど、ドージの使いやすさと楽しさが、多くのドージコインファンを惹きつけたそもそもの要因なのだ。しかしドージは、自らの成功の犠牲になるかもしれない。

    「パーティーしよう」(ゲリー・ラチャン氏提供)
    私はこれを、「ワン・ダイレクションのパラドックス」と呼んでいる。バンド「ワン・ダイレクション」の楽曲『You don’t know you’re beautiful(あなたは自分の美しさを知らない)』を題材にした、コメディアンのスティーヴン・コルベアのジョークがもとになっている。

    一度もこの曲を聴いたことのない幸運な人のために、歌詞を紹介しよう。「あなたは自分の美しさを知らない。だからあなたは美しい」

    コルベアが指摘した通り、「この歌詞は驚くほど複雑だ。バンドは『あなたは自分の美しさを知らない。だからあなたは美しい』と言っているが、たった今彼女に、あなたは美しいと告げたんだ。つまり彼女はそのことを知っているのだから、彼女はもう美しくはない」

    ドージのパラドックスだ。ドージを使うことの喜びが、その魅力の1つだったのに、いまや価値が出て、使うことはあまり喜ばしくなくなってしまった。

    ドージ精神の強み
    しかし、それでもいいのかもしれない。ラチャンス氏は、ドージコインに対する批判を認識している。ドージが何らかの理由で失敗に終わったら、暗号資産業界全体を傷つけ、他のブロックチェーンプロジェクト、特にビットコインを脅かす可能性もあることを。

    「それは理解できる」とラチャンス氏。「ビットコイナーの多くは善意を持っている」。しかし、ラチャンス氏によれば、ドージコミュニティの精神とエネルギーは、どんなテクノロジーよりも力強い。ネットワーク効果は本物だ。ブランドは大切だ。そして雰囲気さえも、重要なのだ。

    「暗号資産はすべて、オープンソースだ」とラチャンス氏は続ける。ドージよりも魅力的な技術的特徴を持つコインがあったら?心配無用。

    「そんな要素を全部、ドージに注ぎ込めば良いんだ。ドージのブランドは最も愛されている。ライトコインとドージコインのどっちを持ちたい?どっちがより楽しい?」

    たいていの人は、ノードにハッシュレート、ブロックサイズより、ミーム、犬、ジョークについて語り合うことを楽しむ。それくらい単純なことなのかもしれない。

    「ジョークとして誕生した。それが魅力なんだ」とラチャンス氏。「しかし、600億ドル(ドージコインの最近の時価総額)は冗談ではない。それだけ多くの人が、ドージコインに関わりたいと投資しているんだ」

    結局のところ、ラチャンス氏にとっては、「ドージの教え」の方がお金より大切だ。遊び心、皆を受け入れる懐の深さ、善意、受容、そしてバカらしさを尊重すること。

    ラチャンス氏に、ドージの教えを1文で要約してくれるよう頼んだ。彼は一呼吸置き、考え、言葉を丁寧に選んだ。

    「バカらしさは敬虔さに次ぐ」

    |翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂
    |画像:Shutterstock
    |原文:‘Silliness Is Next to Godliness’: Why Doge Still Thrives

  • >>119

    ドージコインがいまだに好調な理由──人気に潜むパラドックス【後編】

    月日は流れて2020年の夏。「ドージコインに投資して、俺をリッチにしてくれ」とティックトック(TikTok)に投稿したのは、@karimhemdan12T。

    ドージ(DOGE)価格を吊り上げようとする多くのティックトック・インフルエンサーの1人だった。価格は一時的に2倍になったが、ティックトックでの後押しを受けた後も、ドージコインの価格は2021年1月時点で、1セントにも満たなかった。

    インターネットの思いがけない場から、突然関心が寄せられなければ、ドージコインは暗号資産の世界の隅っこを漂う存在になったかもしれない。レディットの株取引サブチャンネル「WallStreetBets」の暗号資産版「Satoshi Streetbets」だ。

    掲示板レディットが火をつける
    「ドージコインを持っているみんな、upvote(賛成票)をクリックしてトップページに持っていこう」と、あるユーザーが投稿。「レートは私たちが決める。ドージコインを10ドルまで高めよう」

    WallStreetBetsが米ゲームストップの株価を吊り上げたのと同じように、新しいドージコイン保有者やSatoshi Streetbetsのユーザーたちは、ドージ価格を高騰させると誓った。

    途上国に住んでいるために、レートが「毎日毎日、痛手となる」と投稿したユーザーのDeathEater101。彼はドージ価格が1ドルになったら、「その75%を地元の孤児院に寄付して、領収書をここでシェアする。残りは、こんなばか息子を育ててしまった僕の母親に。母が来世ではもっと恵まれますように。ドージを月まで届くほど高騰させよう」と語った。

    価格は急騰し、新しい人たちがドージに飛びついた。価格はさらに高騰し、さらに新しい人たちを惹きつけた。この好循環が続いた。

    イーロン・マスク氏の登場
    そして遂に、最も影響力のあるドージファンの登場だ。

    なぜドージに突然関心が集まったのか?ドージコインのサブチャンネルに投稿を行う、レディットユーザーのCryptoNoobに聞いてみた。

    「イーロン・マスクのおかげと言わなければならないだろう」と、彼は語る。「彼がツイートするたびに、価格が上がる。(中略)だから僕も、便乗して金儲けしようと思ったんだ。それから数週間たったが、ドージコインが生み出したコミュニティが本当に好きになっている。長く付き合うことになるだろう」

    CryptoNoobはドージコインを心から信じており、5月18日にはレディットに「先週仕事を失った。ドージコインをお金に換えてしまえば、だいぶ不安を解消できるだろう。でも、絶対に売ったりはしない」と投稿した。(ドージファンコミュニティの名誉のために言っておくと、彼らの多くが、本当にお金が必要ならドージを売るようにと勧めた)

    「自分の子供時代の写真を見つけた」
    『1980年:自分が熱中しているものはみんなには隠しておかないと。じゃないと社会から仲間外れにされてしまう』

    マスク氏によるドージコイン支持は、非常に奇妙なドージコインの世界における展開の中でも、特に奇妙なものの1つだ。なぜ彼は、他の「真面目な」コインではなく、ドージコインに入れ込んでいるのか?

    5月24日に彼がツイートした通り、「ドージには犬とミームが付いてくる。他のものにはない」からかもしれない。マスク氏のドージに関するツイートでビットコインマイニングの電力を賄えたら、エネルギー危機は解消できるくらいだ。すべて把握するのは不可能なほど、たくさんあるのだ。

    「ドージコインのCEO」と冗談を言い、ドージを燃料に月まで人工衛星を飛ばしたいと宣言。もちろん、最も有名なのは、ビットコインを長期保有している人たちが見捨てられたと感じて、心を痛めた次の発言だ。「ドージ開発者と協力して、システムのトランザクション効率を向上させようとしている。期待できる」

    どうやらこれは、口先だけではないようだ。ドージ開発者のロス・ニコール(Ross Nicoll)がウェブメディア「Decrypto」に語った通り、マスク氏は時折、ドージコイン開発者チームに「慌ただしく作業」をさせるようなメッセージを送っている。ニコール氏は、「マスク氏がトランザクション・スループットを改善させたと言える」と語った。

    ある意味では、マスク氏とドージが仲良しな理由は分かりやすい。マスク氏はふざけたユーモアが大好きだ。彼はミームを大量に送り出し、テスラの声明では、コメディ映画『スペースボール』を引き合いに出し、トンネルを掘削する自らの会社は「ザ・ボーリング(掘削と退屈を意味する)・カンパニー」と呼ぶ。

    例えばビル・ゲイツ氏よりも、ドージにはマスク氏の方が文化的にしっくりくるだろう。多くのドージコインファンは彼を歓迎している。「彼は何が起こっているのかを理解している、あるいは理解したいと考えている人だ」と、GoodShibe。「少なくとも、ドージコインが象徴している考えに彼は惹かれているんだと思う」

    マスク氏に対する複雑な思い
    ドージファンの中には、マスク氏が先頭に立っていることに大喜びしている人たちもいる。「イーロン・マスクは、ドージコインを自分の会社の1つのように扱っているみたいだ」と、ドージファンの@itsAllRiskyはツイートした。

    「積極的にドージを売り込み、コミュニティと関わり、自分のエンジニアリングとリーダーシップの優れた腕前をドージの発展に貢献するために使っている。イーロンが『ドージのCEO』でいてくれれば、私たちは安泰だ!」

    これにはマスク氏本人が、お決まり通り、わずか数時間後に返信した。「ドージコインには正式な組織はないこと、誰も私の部下ではないことを覚えていて欲しい。私が行動を起こせる範囲は限られている」

    ドージの生みの親の1人であるビリー・マーカス(Billy Markus)氏は、マスク氏の関与を構わないと思っている。「バカらしさを楽しんでいるようだ」と、マーカス氏は述べ、ドージが「ジョークから生まれて、世界に大きな影響をもたらす可能性を持つもの」へと進化したことを、マスク氏が評価しているのだと考えている。

    ゲリー・ラチャンス氏も同じ意見だ。「彼は分かっている」と、ラチャンス氏。彼特有のゆっくりとした声で語りながら、マスク氏も自分と同じような喋り方をすることを指摘。「実際に会ったら、すごく良い友達になれると思う」

    しかし、ドージにリーダーは必要なのか?ラチャンス氏は親マスク派だが、1人の人物が、それが誰であれ、出しゃばって、ドージそのものの精神が二の次になってしまうことを心配している。

    「ドージパパ」といったあだ名はラチャンス氏を不安にさせる。「ドージが最優先だ」と、ラチャンス氏。「『宗教』という言葉は使いたくないが、私たちはドージを解釈しているだけだ。私がドージを代弁することはできないが、私の解釈では、バカらしさと善意、そしてコミュニティを呼び起こす素晴らしい化身なのだ。私はドージの味方だ」

    一方、ピンギーノ氏は、マスク氏について葛藤を感じているようだ。「複雑な心境だわ」と、長い沈黙の後に彼女は語った。コミュニティのメンバーの多くが、彼を尊敬し、心酔していると、彼女は話す。

    それでも。「誰かが暗号資産を、ツイート1つで暴落させることができるというのは良くない気がする」と続けた。「高騰させる力を持つと言うことは、急落させる力も持つということ」

    結局のところ、「マスク氏があまり関わらない方が、ドージにとってはたぶん良いと思う」と結論づけた。

    昔とは違うドージコイン保有者
    2021年が始まる前、レディット上のドージコインのサブチャンネルのメンバーは約10万人だったと、マーカス氏は語る。

    今、その数は200万人だ。

    チップボットや「DogeRain」アプリで楽しんでいた、お気楽な人たちとは雰囲気が異なっている。新規参入者の大半はお金儲けが目当てだと、マーカス氏は認めるが、それでもポジティブな雰囲気には希望を感じている。

    「最近では、コミュニティは暗号資産の新人がたどるすべての段階を経験している感じがする」とマーカス氏。

    第1段階は「価値の高まりの可能性に心酔する」。それから「その分野に関心を持ち、さらに詳しく勉強する」。そして最後に、「愛着を感じられるより大きな理念を見つけようとする」

    最近加わってきたドージファンの一部が、より多くの業者や、アメリカがん協会のような慈善団体にドージコインを受け入れるように働きかけていることを、マーカス氏は好ましく思っている。

    反対派の意見も見ていこう。「ここ1年でドージに関わるようになった人の90%は、ボタンを押して、チャートを見ているだけだ」と、初期の頃から関わっているドージ・ドーは語る。「チップを払うこともなければ、支払いに使うこともない。暗号資産について勉強もしていない。株のように、ただ投資しているだけなんだ」

    彼は、昔の輝かしき時代、ドージ価格が1セントにもまったく満たなかった頃に、ドージコミュニティがアフリカでの井戸建設のために3万ドルを集めたことを引き合いに出した。そして今、価格が高騰してからは?「関与している人の大半が、『毎日善き行いをする』というドージの精神に心から傾倒していれば、素晴らしいことが起こりまくっているはずだ」

  • >>118

    ビットコインにはないメリット
    しかしある意味では、最初の頃から、ドージコインは単に楽しい以上のものだった。隠れたメリットを伴っていたのだ。ピンギーノ氏は、ロサンジェルスでの集まりで人々に暗号資産を紹介し、その仕組みを教えるのを楽しんでいた。ドージはこれにぴったりだった。

    「ビットコインは、人を怖気付かせてしまっていた」と、ピンギーノ氏。そこで彼女はドージコインに切り替えたが、「あまり技術的なことに詳しくない人や、多くの女性にとっては、ずっとウケが良かった。ドージコインを使った時の方が、人はずっとオープンな姿勢で学んでくれた」

    2014年、ドージコインとレディットに支えられたNASCARのレーシングカー
    その理由の1つは、超低価格にある。暗号資産の仕組みについて教える最も効果的な方法は、実際にその動きを見せることだと、ピンギーノ氏は語る。しかし、ビットコインの送金や受け取りは、少し厄介だ。

    「心理的なものだわ。ビットコインだと、あまり詳しくない人は、高価で価値のあるものを送っていると感じてしまう」1BTCが3万ドルでは、「『失敗は許されない』と感じてしまうけれど、ドージコインなら、1セントを送って、1セントを受け取ってるだけ」とピンギーノ氏は説明する。彼女はワークショップを開催して、全員に10ドージコインを与え、皆で送り合う練習をした。

    ドージが「人々の通貨」という考えは、深く根づいている。ドージコインにインスピレーションを受けた一連のレディット投稿を書く「GoodShibe」は、立ち上げ初日にドージコインを買った。

    「ロゴを見て、即座にこれこそすべてだと感じた」とGoodShibeは話す。多くの人に開かれていると感じたのだ。ビットコイン界隈の人たち(特に自由主義者たち)のことは、少し威圧的に感じていた一方、ドージのふざけた感覚には歓迎される印象を受けた。

    おまけは、マイニングだ。2013年12月にドージコインがスタートした時、GoodShibeは彼自身がビットコインのマイニングをできないことを理解していた。彼の貧弱なノートパソコンではお手上げだったのだ。

    一方、彼の「ひどく粗末で小さなビデオカード」は、1日に1万ドージコインを量産できた。「誰でも大儲けの可能性があるということだった。それが、コミュニティにおける初期の大いなる興奮につながったのだと思う。文字通り誰でもマイニングできたのだから」

    そしてそれから何年も経ち、ピンギーノ氏が配った「ペーパーウォレット」は突然、求められるようになった。「ここ3カ月で、知り合いみんなが突然ぞろぞろと現れて、ウォレットを見つけようとしている」とピンギーノ氏は言う。

    9万8000ドージの入ったウォレットを見つけた人もいる。現在では3万ドル以上の価値を持つ。興味をそそられたピンギーノ氏は最近、これまでにどれくらいのドージコインを配ったのか不思議に思い、古い取引をすべて集計した。

    約200万ドージコインという計算になった。

    その気前の良さのコストを、彼女はしっかりと認識している。それでも彼女はためらわずに次のように言った。「それだけの価値はあったわ。すごく楽しかったから」

    詐欺やハッカーに悩まされて
    悲しいかな、ドージの世界は楽しみとゲームだけではなかった。詐欺師やハッカー、ペテン師たちは暗号資産の世界を長らく悩ませてきたが、ドージコイン保有者たちは彼らにとって格好のターゲットだった。詐欺師たちはドージコミュニティを見て、「若くてふざけた奴らが、金を振り回しているぞ」と感じたはずだと、ドージ・ドーは語る。

    そして、詐欺師たちは飛びかかってきた。「一連の大規模な価格の吊り上げと売り叩き『パンプ・アンド・ダンプ』」や、詐欺、51%攻撃の脅しなどで味わった苦い経験をドージコインのコミュニティは今でも覚えている。

    「ひと儲けしようとする便乗主義者たちに乗っ取られてしまうのを目の当たりにした」と、ドージのもう1人の生みの親、ジャクソン・パーマー(Jackson Palmer)氏は言う。彼は今では、ドージコインから完全に距離を置いている。

    いまだに現役のドージコインサポーターたちも、痛ましい思い出を抱えている。「最も最悪のスキャンダルの1つでは、チップボットが機能を停止して、抱えているドージコインをすべて持っていってしまった」とGoodShibeは振り返る。

    「チップは、このコミュニティにおける大きな活力の源だった。チップの習慣が絶え始めると、他のプロジェクトが登場してきて、人々は別々の方向へと引き入れられてしまった」

    ドージコインの生みの親の1人、ジャクソン・パーマー氏(2018年)
    最も悪名高いスキャンダルは、アレックス・グリーン(Alex Green)という偽名を使ったユーザーによる詐欺事件だろう。彼はまず、ドージを気前良く配ったり、チップを払ったりして、ドージコイン保有者コミュニティを惹きつけた。その後、自ら立ち上げたプロジェクトの「Moolah」と呼ばれる取引所に投資するように人々を誘った。

    グリーンはまもなく、ライアン・ケネディー(Ryan Kennedy)という名の詐欺師であることが判明。Moolahは破綻し、(おそらく)ケネディーは集めた資金の大半を自分の懐に入れた。それから数年後、ケネディーは性犯罪者として服役することとなった。

    「ドージコインコミュニティは立て直しをしなければならなかった」と、ウェブメディア「Vice」のケイリー・ロジャーズ(Kaleigh Rogers)氏は2015年に報じた。「多くの人がドージコインをすっかり見捨てた。より疑い深くなって、手持ちのコインを気前良く扱わなくなった人もいる。誰を、何を非難すればいいのかを見極めようと、人々は成果の伴わない努力を続けていた」

    一方で、ドージコインの精神を受け継ぎ続けた人たちもいる。「ドージコインの教えに捧げる4日間」と売り込まれたイベント「DogeCon」をカナダのバンクーバーで2018年に開催したラチャンス氏のように。

    2018年はいぬ年であったことから、当然ドージコインファンたちはドージの年を祝った。しかし、彼らでさえも「暗号資産の冬の時代(クリプト・ウィンター)」に停滞させられ、イベントの数は減少した。「一度大きな弱気市場に直面したら、活力が大いに削がれてしまった」とGoodShibe。

    どこか別のパラレルユニバースにおいては、これでストーリーの終わりとなっていたかも知れない。

    |翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂
    |トップ画像:Shutterstock
    |原文:‘Silliness Is Next to Godliness.’ Why Doge Still Thrives

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