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  • 平昌五輪:中国は序列7位派遣、残る大物は安倍首相



    中国の平昌五輪軽視が現実に、開会式には序列7位が出席



    次の冬季五輪は中国開催、習主席の閉会式出席の可能性は



    日本は安倍首相の平昌訪問に含み



    中国が、平昌冬季五輪の開会式に党序列7位の韓正・政治局常務委員を派遣する方針を韓国政府に伝えてきたのは、先週初めだったことが分かった。

    文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年12月の中国国賓訪問の際に習近平国家主席の五輪出席を要請したが、中国は党序列7位の派遣を決めたのだ。

    これに関連して文大統領は11日、習主席との電話会談であらためて習主席に「閉会式への出席」を要請したが、明確な答えは得られなかったという。

    ■「序列7位」、北朝鮮への特使を下回る序列

     当初、韓国政府内では習主席の平昌五輪出席を楽観視するムードが多少あった。中国が2022年の北京冬季五輪を控えているため、韓国で行われる五輪には来るはずと考えていたからだ。

    14年ソチ五輪に習主席が自ら出席したことからも、平昌五輪出席への期待は高まった。

     しかし今回派遣される韓正氏は中国中央政治局常務委員の中で最も序列が低い。15年の北朝鮮・朝鮮労働党創建70周年の行事に中国から派遣された劉雲山・政治局常務委員(序列5位=当時)より格が低いのだ。

    文大統領をはじめ韓国政府がこれまで習主席を平昌に招待するためにあらゆるルートで中国に働き掛けてきたこともあり、「中国は韓国を軽視している」との指摘も出ている。

     これについて韓国政府の当局者らは「中国はソチ五輪以外の冬季五輪に国家指導者級の要人を派遣したことがない」として「中国とロシアが過去最高の蜜月関係にあるという点を考えると(韓正氏を平昌に派遣するという)中国の決定が韓国を軽視しているとはいえない」と話す。

     韓正氏は江沢民・元国家主席の率いる「上海幇」の出身で、習主席の直系ではない。2006年に上海で起きた大規模汚職事件の後、混乱収拾のために07年に上海市党書記に緊急抜てきされた習主席を補佐した功績が認められ、現在は常務委員まで上り詰めたとされる。

    党書記就任1年目に釜山を訪問したことがあるが、韓半島(朝鮮半島)問題との大きな関わりはない。今年3月の全国人民代表大会で、経済を総括する常務副総理に就任する可能性が高い。

    ■安倍首相の出席は? 閉会式に習主席を招待する可能性も

     米国はすでに平昌五輪にトランプ大統領ではなくペンス副大統領を派遣すると表明した。ロシアは国家ぐるみのドーピング問題により参加資格を奪われたため、プーチン大統領が来韓する理由はなくなった。

    開会式に出席する可能性のある周辺国の首脳は、日本の安倍晋三首相だけだ。

     欧州歴訪中の安倍首相は15日「国会日程を見ながら検討したい」と述べた上で、来年度予算の速やかな成立を優先させるために国会対応を重視する構えを見せた。

    平昌五輪への出席については明言を避けた格好だ。しかし16日、自民党ナンバー2の二階俊博幹事長は「五輪も国会も大変重要な政治課題だ。うまく調整の上、(両方)実現できるよう努力したい」と述べ、首相の平昌五輪出席に含みを持たせた。

    親韓派とされる二階氏は、慰安婦問題に言及した上で「全て重要であるためきちんと対応していきたい」と述べた。

     韓国政府が習主席などの閉会式出席に向けて努力を続けているため、風向きが変わる可能性もある。韓国政府の関係者は「北京が次の五輪開催地となるため、閉会式に習主席が出席し、五輪旗を手渡す形を取るのも良い」と述べた。


    北京= 李吉星(イ・ギルソン)特派員 , 金真明(キム・ジンミョン)記者
    朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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