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  • 彼女は学校時代の話をたくさん聞かせてくれて、懐かしい思い出がよみがえった。
    でも、彼女がいったい誰なのか、名前を聞いてもわからない状態が続いていて・・

    「いまさら・・で、申し訳ないんだけど ○○さんって? 思い出せないんだ。」
    「ひどい・・・私がわからないのにうんうんって答えていたの? ひどい・・」
    「ごめん。で、お願いがあるんだけど
     あなたと僕が何かを一緒にしたとか、こんな会話があったとか・・・
     僕が思い出せるようなことって、何かないかな?ヒントになるような。」

    ・・・・

    「大人の女になったら付き合ってやるっておっしゃいました、そう言ってくれた」
    「僕が?・・・貴女に?・・・いつ頃の話?」

    「あなたが・・3年生の女の人と・・手をつないで・・河原町で
     高1・・高校一年の夏休み・・
     あなたの妹さんなの?小さくて可愛いわね、中学?小学生?って言われました。」

    「小学生? あ・・もしかして ちびちゃんなの?」
    「今は、ちびじゃありません。身長だっ160センチあるし」
    「へえ~あの・・ちびちゃんが160センチに」
    「つま先立ちして背伸びしたら160センチあります。体重だって45キロもあります。」

    「わは、そうかあ~ 大きくなったね。そうか君はあのちびちゃんだったんだ。」

    電話を聞きながら、つま先で立ってみた。
    ちびちゃん、3センチから5センチくらいサバ読んだな。(^^)

    156センチとして45キロって、かなり軽いじゃないのかなあ・・
    あの子、華奢っていうか、とにかく細かったもんなあ・・そのまま大きくなったんだ。

    「ちびちゃんじゃなくて名前で呼んでください」
    「え~っと・・○○さん」
    「苗字じゃなくて名前がいい」
    「名前で?え~っと・・」
    「Rです。」
    「じゃ、Rさんは・・・」
    「さんはつけないで、Rって言ってください」
    「呼び捨て?
     それってバカ男が威張ってオレの女だって言ってるみたいな感じだな」
    「Rって呼んでください」
    「ちびちゃんが・・あ、ごめん。Rがそういうのならそうするよ」
    「はい」

    「大人の女になったら付き合う・・かあ
     ホントにそんなことを言ったのかなあ・・
     ちょっとひどい言い方だな、それって」

    「ひどいです。忘れるなんて・・ひどい」

    ちびちゃんとばったり出くわしたのは、3年生のあの人とデートをしていた時だ。
    彼女は演劇部の部長で、部室がとなりの僕によく声をかけてくれた。
    きれいなお姉さんは好きですか?なんてのがあったけど、やさしいお姉さんみたいでうれしかった。
    その人が「彼女になってあげる」と言ってくれて僕はもう舞い上がっていた。
    高1の同級生なんかまだ中学生とかわらない、
    3年生の女子はどの人もすごい大人の女性に感じて憧れがあったからうれしくて仕方がなかった。
    彼女は僕の初めての人、彼女にとっても僕が最初のオトコだった。僕には絶対に忘れられない人。

    だから、ちびちゃんの前でそんなことを言ってしまったのかなあ・・
    覚えていないけど、たぶん 僕は・・言ってる。

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