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  • アイルランドトピが無いので、作ってみました。
    丸山薫(1899~1974)の詩に、汽車に乗ってアイルランドに行こう、と言う1節がありました。
    その時代には、国の名前を知っている人も日本では少なかったのでしょうが、遠い国への
    憧れのようなものを表したのかも知れません。
    今、アイルランドはBrexitとやらに何とか振り回されまいと苦労しています。
    尊大な隣国には800年も前から苦しめられてきたので、ある意味耐性もできているようです。
    ピンチはひょっとするとチャンスかも知れない。
    多年の念願である北の地域の再統合も視野に入ってきてもいる所で、いろいろな意味で
    活気に溢れてもいます。
    このエメラルドの島国に行ってみましょう。
    そのうち、日本からの直行便も出るでしょう。

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    cia***** 10月18日 18:57

    Milkmanの波紋。

    アイルランド島の人たちが聖金曜日和平合意が成立してから20年で、ほとんど忘れていた言葉がアナ・バーンズがブッカー層を受賞して一躍脚光を浴びたことで突然のように脳裡に蘇ってきた。
    ミルクマンとは直訳すれば「牛乳配達人」だが、あの時代の北アイルランドでは、牛乳配達に用いる大きな籠に火炎瓶を入れて家々に配達する人間のことを指していたのだ。
    この小説の主人公の女性はそういう中年男性と付き合い、次第に性的支配を受けるようになると言う筋のようだ。
    作者は、北ベルファストでも、周囲をプロテスタントに囲まれたカソリックの飛び地のような所で生まれ、一時世界的にも騒がれたHolly Cross Primary Schoolと言うカソリック女子学校に通学していた。
    この女学校が注目されたのは、彼女が卒業したずっと後で、しかも和平合意の後のことだが、プロテスタント住民が女生徒たちが登校できないように、ピケを張って阻止しようとした事件によってである。
    それ以前もずっと厳しい対立が続いた因縁の地だったのだ。

    折も折、Brexitはいよいよ交渉が崖っぷちに来ていて、所謂No Dealでの喧嘩別れになりそうな雲行きとなっているさなかの、この作品が政治的な文脈で語られない筈がない。
    直近の世論調査では、アイルランド共和国民の75%がもしハードボーダー(物理的な検問所等がある国境)が再登場したら、現在の平和を傷つけることになると考えて居る。
    これを必死で食い止めようとしている共和国政府の姿勢を支持し、妥協すべきでないと言う意見の持ち主が70%以上いる。国境の南側でも巻き添えを食って死んだ人たちがいたのだ。
    一方英国の方では、やはり最近のサーベイで、もし再度国民投票が実施されたら、EU残留を望むと回答した人が51%とのことで(離脱希望の数字は明らかでない)、そんなに圧倒していると言う子tでもないようだ。
    北アイルランドは先の国民投票ではでは残留が56%だったが、少数派の中核政党(DUP)がメイ政権に閣外協力していて、英国政治を牛耳る、と言う状奇怪な況になっている。
    アナ・バーンズがこの小説を書き始めたのは2014年でBrexit以前のことであるが、和平プロセスが崩壊した場合には
    その先見性も讃えられるのではないだろうか。

  • アナ・バーンズさんが今年のマン・ブッカー(ブッカー)賞を受賞した。
    作品名は「Milkman」。
    1962年生まれの56歳。
    北ベルファストのArdoyne地区で生まれたが、この地域はプロテスタントに囲まれたカソリックの飛び地で、紛争の時代には数知れない暴力行為が絶えず行われた場所として知られている。
    今も夏のオレンジオーダーのパレードの時期になると、その行進のコースや威嚇行動などで揉めている場所でもある。些細なことから大きな事件になりかねない恐れがあり、Brexitの行方次第ではまた元に戻るのではないかとの懸念がある。特に今後人口動態的にマイノリティー化するプロテスタント側が先鋭化し始めているようだ。
    1962年生まれの彼女は、正にTroublesの申し子のような世代で、今回受賞の作品もその時期の18歳の女性と、どちら側かは分からないが民兵組織の中年男との交際をテーマにしている。
    と言ってMe-Too運動や政治的な主張、批判とは無関係なようで、こういう状況で少女が生きると言うことがどんなことなのかを作品にしたもののようだ。
    この人は初めの作品も同じ背景で書いている。
    今回の受賞に関しては、Me-TooもBrexitと言った社会状況とは関係なしに純粋に作品が非常に優れていた、ということである。
    この「権威ある」と言われる文学賞(カズオ・イシグロさんも受賞者だ)をアイルランド人が受賞するのは、たまたま同い年のアン・エンライトさんのGathering(2007年受賞)以来ということだ。こちらはダブリン生まれで現在は名門UCDの教授も務めている。
    この人は作品も多いのだが、残念なことに短編集に収められた短編以外は日本語に翻訳されたものが無い。
    バーンズさんやエンライトさんの代表作位は、そろそろ翻訳されても良いと思うのだが、需要がないのだろうか?
    イシグロさんだって、以前この人がノーベル賞作家になると思っていた人は、そんなにいなかったと思うが。

  • 10月10日は、RMS(Royal Mail Steemer)Leinster号がアイリッシュ海(それもダブリンの近くで)、ドイツのUボートから発射された魚雷によって沈没してから、100年目の節目にあたり、沈没地点に近いダンレアリーの港(有名なヨットハーバー)近くで、追悼式典が行われた。
    この汽船には770人位の乗員、乗客が乗っていたが名前が分かっている人だけで530人位が亡くなっている。
    アイリッシュシーの海域では史上最悪の出来事とされている。
    この汽船は、その名の通り郵便物の搬送にも使用されていて、ダブリンの中央郵便局の職員も乗り込んでいて、写真によると船内で仕分け作業なども行っていたようだ。
    乗客も含め多くが民間人だったが、ドイツは当時まだ英国の植民地だったアイルランドと英国本土の間のライフラインを遮断しようとしたもののようで、この船はウェールズに向かっていた。

    今、Brexitの妥協の産物としてアイリッシュ海を事実上の国境にするのは容認できないとか言っている人たちが、北アイルランドの一部にいるが、アイルランドからすれば、海が国境でない時代は英国による占領の時代とも言えるのだ。その人たちはいわゆる「聖金曜日和平合意good friday agreement=GFA」を廃棄してアイルランドの南北間に国境を再構築した方が、アイリッシュ海が国境のようなものにされるよりはましだと公言し始めてもいる。
    1998年に合意が成立して以来、それまでのような大きな紛争も起きず、UKよりきめ細かなEUルールの下で北の地域のアイルランド系の人たちの人権も守られてきたのだが、どういうことになって行くのだろうか。
    まあUKには、そのEUルールが押しつけがましく、うざいと言う人たちも多くいて、経済的損失以上にそっちが嫌だと言うことなのだが、元々のアイルランド島住民の子孫たちの人権は、また昔のようになってしまうのではないかと言う懸念も浮上しているのだ。

  • 昨日、カウンティー・ケリーのディングル半島にあるゲール語地域の美しい浜辺の町Ballydavid(Baile na nGallが正式名)で、Emma Mhic Mhathunaさん(37)の葬儀が行われた。
    今春、アイルランドで大きな問題となった子宮頸がんの検査過誤で癌では無いと2回にわたり、診断を受けて訴訟を起こし示談となっていた5児の母親である。
    5月頃にはTVにも出て、発言し、既に脳への転移が進んでいることも明らかにしていたが、8月下旬のローマ法王来訪時にはダブリン・フィーニックスパークでのミサにも招かれて子供たちと共に法皇に会ってもいた。
    残された子たちの為に、最後の力を振り絞ったのだと思われるが、この日曜日に帰らぬ人となった。

    この医療過誤については政府がアメリカ企業に検査を事実上丸投げしていたことが明らかになり、(多分国内では十分な人材が確保できない為だと思われるが、)繁栄している国での大きな落とし穴が見つかったような話である。
    他にも同じような状況にあり、既に発症している人もいる状況で政府は相当厳しい批判にさらされている。
    実際にアウトソースを始めたのは現政権ではないが、仕方が無いだろう。金融危機後の緊縮財政のツケの一つと言う指摘もあるが、そう簡単に代わりの委託先が見つかる話でもないのだろうとも思われる。
    https://www.thesun.ie/news/3033759/cervicalcheck-emma-mhic-mhathuna-pope-francis-phoenix-park/

  • 10月5日は所謂Troubles(北アイルランド紛争)の発端となった公民権運動が初めて行われてから50周年にあたる。
    1968年のこの日のナショナリスト(カソリック教徒)が中心になって行った公民権(プロテスタントと同レベルの市民としての権利を求める)運動は、アメリカのキング牧師などが行った運動に触発されたもので、We shall overcomeなどが歌われた普通の行進だったが、この時から警察がこん棒による殴打やキックで対応するようになったのだ。この延長上で有名な「血の日曜日事件」(72年1月30日)が起きたのであるが、暴力沙汰はとっくに始まっていたのだ。ベルファスト71と言う映画が2,3年前に英国で制作されて、日本でも公開されたが本当に複雑で分かりにくい状況が生まれていたのだ。
    1998年、当時のアメリカ大統領ビル・クリントン(先祖は北アイルランドの出身とされている)の助力もあって聖金曜日合意が締結されて、カソリック側のIRAは武装解除し、以来大きな衝突やテロ事案は起きていない。
    今年はその20周年の節目でもあり、春には記念式典も行われた。
    この週末、事が起きたデリー市(デュークSt)などでは、地味ながら記念式典が行われるようだ。
    現在のデリーは、歴史的に有名な城壁の内側(プロテスタントが多く住む)が、シャッター街化しつつあり、フォイル川べりに広がるカソリックの居住地域に、大型ショッピングセンターがいくつか出来、そこにポンド安を利用して共和国からの買い物客が来ていると言う構図が生まれているように見える。(実態はそんな単純なことでは無いのだろうが)
    デリー平和ミュージアムは血の日曜日事件のあったボグサイドにあるが、質素なつくりで、まだ展示物も大して多くは無いにもかかわらず、結構多くの人が訪れていて、中には公開されている映像をみて涙を拭っている人も見られた。
    U2のhttps://www.youtube.com/watch?v=EM4vblG6BVQは世界的なヒット曲にもなっている。

  • コークの日本食レストランがミシュラン★に認定。

    オーナーの宮崎Takashi(漢字が不明なので失礼)さんが、以前から経営していた「MIYAZAKI]の姉妹店として
    同じコークで開いた「Ichigo Ichie](一期一会)がこの程ミシュランの★を獲得したと言うニュースが放映された。
    2008年にアイルランドに渡ってから、いろいろなご苦労があったようだが、本当に良かった。
    過日、新しい店(懐石料理専門)は、予約6か月待ちとかいう話を聞いて(真偽は不明だが)元のMIYAZAKIの方へ行ってみようとしたが、見つけられずに(時間も無くて)諦めたことがある。
    近年、アイルランドでも日本食は人気があり、日本人が経営していなくても、以前のような「ちょっとこれは、」と言う感じの店は無くなった感じだが、こういう本格派が注目されると、更に日本人が食べやすい店が増えるのではないかと思う。
    ゴールウェーにも日本人女性が経営する店(WA-Cafe)が港の近くにあり、まだ10席程だがなかなか美味しい日本食を食べることができるようになった。
    首都のダブリンには、もう6~7軒はあるのではないだろうか。
    TVでも料理番組で生の魚を使った料理が紹介されたりしていて、断片的にしか分からないがJapaneseと言う言葉が使われていたりしている。10年前とは様変わりだ。
    肥満が問題になり始めている国では、ダイエットに良いという風に見られているのかも知れない。
    ランチタイムには若い、アイリッシュ(たぶん)女性が来ていて、手酌でお燗した日本酒を飲んでいたりするのは微笑ましく思えるが。

  • 最近、73歳のロックスター、ロッド・スチュアートがリリースした「Grace」が、英国BBCで反英国的と言う理由で、歌唱禁止となったと、本人が音楽誌に語っている。(BBCは否定)
    このGraceは実は1916年のイースター蜂起に主要メンバーとして参加し、ダブリンのキルメイナム刑務所で銃殺刑に
    処せられたジョセフ・プランケットと婚約者のグレース・ギフォードが処刑直前に刑務所で獄中結婚を行った事実を歌にした美しいバラードで、アイルランドでは広く歌われ愛されてきた曲である。
    スコットランド系英国人のスチュアートは、フットボール(英国での)のCeltics(グラスゴー)の熱烈なファンとしても有名だが、アイリッシュと所縁の深いこのチームのサポーターが何年か前に歌うのを聞いて触発されたと、本人がステージでも語っている。
    ジョセフ・プランケット(1887~1916)はイースター蜂起の主要人物の一人で、有名な「共和国宣言」の7人の起草者の一人でもあり、GPOの戦闘にも参加した詩人でジャーナリストであった。
    アイルランドのいわば国民的愛唱歌を反英国的と言う理由で。歌わせないよう圧力をかけたと言うBBCの姿勢は、この所のBrexit(殊にいわゆる国境問題)について、第3者でさえ感じる報道姿勢に通じるものがあるようにも見える。
    ロッド・スチュアートは「愛の歌」として捉えているだけなのに、とも述べているようだ。
    https://www.youtube.com/watch?v=dinrU1tmPA8

  • さてBrexitの雲行きが怪しくなる中、Irish Sun紙電子版で共和国ティーショック(首相)レオ・ヴァラッカーの合成写真が見出しに登場した。曰く、レオが嘗てのローマ皇帝のようにBrexitの成否を決める、と言うもので、本家英国のThe Sunとは同経営ではあるが、ニュアンスの異なる見解を示している。
    あからさまな悪口を書けば、反感を買って売れないと言うことなのだろうか。
    記事はタブロイド紙の常で、見出しの割に中身が乏しく、且つ事実認識も間違っているが、顔は面白い。
    12月の合意は何だったのか。それを文書で明確化して欲しいと言うアイルランドの言い分のどこがおかしいのか。
    つい、リメリックの「条約の石」を思い出してしまう。
    (もっとも英国は条約を結んでもハナから履行する気などなかったのだが。 
    https://www.thesun.ie/news/3156745/leo-varadkar-roman-emperor-brexit/

  • 今週、ストーム「アリ」が来た。
    強風による被害が出たし、年中行事のPloughing championnship festivalも1日中断した。
    それでも、めげずに次の日に風が収まるとテントその他の機材を戻して再開している。
    ほぼ、似たような日程でこれまた恒例のCuture Nightも行われて、隣国発のNo Deal Brexitパニックなどどこ吹く風と言う楽しい週末になっている。
    偶々、この時期現地にいても、報道も抑制的で英国内程ヒステリックにはなっていない感じだ。
    一方で住宅問題についての政府の対応に抗議するデモも行われている。
    先ごろ共和国政府は今後20年間に15万戸の住宅建設を行うと言う計画を発表した所だが、あまり信用されていないのかも知れない。ただNo Brexitとなった暁には、経済的な損失をUK同様に蒙ることになり、不況と言うことになれば住宅需要も落ち着くとも考えられるのだが、どうなのだろう。
    ゴールウェーではコナハトラグビーが昨季欧州ベスト4のスカーレッツに32対20で快勝した。
    アイルランド代表のアキなどが大活躍しての勝利は、1年後に迎える日本でのワールドカップに向けて明るい兆しと捉えられてもいる。
    その少し前にはボート競技の世界選手権で優勝者が出ているし、ハリケーン下の米国ノースカロライナで行われた総合馬術競技でも団体、個人とも2位を勝ち取り2年後の東京に向けて好スタートが切れている。
    来年、再来年、アイルランドだけでなく多くの国アスリートたちが能力を公正な状況で発揮できるよう、台風や集中豪雨、それに地震がそのタイミングを外してくれるよう心から願わずにはいられない。

  • この日曜日はゲーリックフットボールのAll Ireland選手権の決勝が行われ、大方の予想通りダブリンが、北のティローンにほぼ楽勝で4連覇を飾った。
    人口も多く、大企業からの支援も厚いダブリンは、フットボール(アイルランドではサッカーはサッカーと言い、フットボールと言えばゲーリックフットボールのことである。)に関しては、やっかみ半分に南北に分けるべきだ、と言う声も出るほど、この所強い。
    トレーニングも、アマチュアのレベルを超えていると言われる。
    「今日は練習」だと言えば勤務先も早く帰してくれる、と言う話もある位だ。
    と言っても通算優勝回数では、ケリーがまだ一番だ。

    ティローンは、HCとRTE(日本のNHKのような放送局)との2011年以来の確執で選手を含めて、試合前後のインタビューなどを拒否しいることくらいが話題になると言う感じで、選手が少し気の毒に思えた。

    ともかく、今年の夏のGAAの季節は終わった。
    これからはラグビー、サッカーの国際試合の季節に入っていく。
    世界ランキング2位のラグビーは、その割にGAA程の任期は無いが、強豪国と対戦する時は別だ。
    今春、欧州シックスネーションズでは全勝優勝(グランドスラム)、その後春のオーストラリア遠征は2勝1敗で勝ち越し。次は11月に断トツNO1のNZをダブリンに迎え撃つ。
    どんな戦いを繰り広げるだろう。
    期待しすぎずに待つことにしよう、という所。

  • 8月22日は独立の英雄、マイケル・コリンズが32歳で政敵に待ち伏せを受けて殺害された命日である。
    特に大々的なイベントは行われていないが、この人物がアイルランドの近代史の中で果たした役割は、他の誰とも比べることのできない大変な偉業だった。
    20世紀の終わりに「マイケル・コリンズ」と言う映画も作られた。
    史実と異なる所も其処此処に見られる、とも言われたが、キティー・キーナン(キアナン)というフィアンセは、実在の人物で、1945年まで生き、没後本人の希望で(別の人物と結婚していたにも拘らず)ダブリン・グラスネビン墓地のそう遠くない場所に埋葬されている。
    チェ・ゲバラも参考にしたと言われる都市ゲリラ戦は、支配者英国の怒りを買って、有名なクロークパークの報復殺戮を招いたが、武器の質量で圧倒的に劣るアイルランドには他に闘うすべが無かったのだ。
    彼が戦い続けられずに已む無く諦めたアルスター9郡のうちの6郡が北アイルランドとして今、怨霊のように英国トーリー党を苦しめている。2016年の国民投票で北アイルランドは明確にEU残留の意思を示した。
    この後、Brexitの大失敗の結果、そんなに遠くない時期にこの地域の帰属を問う住民投票が行われることになりそうな状況だ。
    movie michael collinshttps://www.youtube.com/watch?v=2jErbT03WXc

  • 昨日まで、かなり人気のあるイベントのRose Of Traleeが開催され、今年はRose Of WatefordのKirsten Mate MaherさんがRose Of Traleeに選ばれた。単なる美人コンテストではない、ということではあるが、やはり美女揃いであることは間違いない。
    コンテストのことはさておき、有名な観光スポットとして知られるディングル半島の付け根のような所に位置するトラリーの町は、カウンティーケリーの中心都市で、オランダ風の風車(と言っても1個しかない)と10km程離れた場所にあるArdfert Cathedral址位しか見るべき所が無く、キラーニー国立公園のおまけみたいな感じでしか行く事の無い場所になっている。実際には清潔で美しく親しみやすい街で、アイルランドはどこもそうだと言えばそうだが、通り過ぎるのが惜しい気がする。
    Rose Of Traleeはもともと伝統音楽の名曲の一つで、アメリカなどでも大歌手が歌ったりしている。
    毎年、夏の終わりに行われるこのコンテストはこの名曲にちなんだものである。
    (この時期になったのは「夏の終わりの薔薇」(日本では「庭の千草」として知られる)と関係があるのかどうかは、承知していない。)
    https://www.youtube.com/watch?v=imdkNJCnrOM

  • ハーリングのオールアイルランド選手権決勝がこの日曜日に行われ、リメリックが連覇を狙うゴールウェーを振り切って実に1973年以来45年ぶりとなる優勝を勝ち取った。
    アイルランドのこの季節は本当にGAA一色と言ってよく、勝ち残っているカウンティー(郡)の家々や商店などは、
    殆どの所でカウンティー旗がはためいている感じだ。
    今年で言えばグリーンと白(リメリック)とワインカラーと白(ゴールウェー)だ。
    メディアの扱いも特別で、今週末のローマ法王訪問以上の扱いのようにさえ見える位だ。
    ダブリンのクロークパークは8万人位収容できるスタジアムだが82000人入ったということだ。
    かつてのアイルランドは英国に、そして教会に支配されてきた多くの人には辛い歴史を持っているが、今日のこの国は、伝統競技を中心にしたスポーツで統合を遂げていくのではないか、と思える位だ。
    公共交通機関の降り場から、パークまでの沿道の最後の方は歴史的にも有名なオコンネルストリートで、行きも帰りも呉越同舟で両チームのサポーターが延々と歩いているのは壮観だ。
    偶々、通りに面したこれまたジョイス小説で知られたグレシャムホテルに泊まっている人などは、通りに出るのも一苦労と言う時間帯がある程だ。

    9月2日にはもう一つのゲーリックフットボールの決勝が行われる。
    今年は4連勝中のダブリンに北のティローンが挑戦する。人口だけ見るとダブリンの方がはるかに多く、競技人口でも圧倒しているが、ティローンも過去3回優勝の経験があるアルスターでは一番強いカウンティーである。
    ダブリンばかり勝って面白くない、と言うアンチダブリンの声援に応えられるだろうか。
    その日は独特と言うか、何を喋っているのかよく分からない位にきつい北の訛りの声が凄いことになるだろう。
    試合前の共和国国歌の斉唱はティローンの選手(多分大半がカソリック系)にとって特別なものとなるかも知れない。

    今日はリメリックの日。地元では8万人の人たちがヒーローを出迎えた。
    このリメリック出身で、世界的ロックシンガーとなりながら、今年46歳の若さで亡くなったクランベリーのリードヴォーカル、ドロレス・のオリオーダンのDrhttps://www.youtube.com/watch?v=Yam5uK6e-bQeamsと言う曲が今日にふさわしいと思う。

  • アイリッシュ・プロボクサーが快挙。
    昨夜、後楽園ホールで行われたIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、アイルランドのT.J.ドヘニーが、
    チャンピオンの岩佐亮佑を3対0の判定で下し、王座に就いた。
    TVの解説者たちは、試合中岩佐の優位を強調し続けていたが、ジャッジたちはそうは見なかったということだ。
    岩佐のパンチを受けて、顔を傷だらけにしながら前へ出続けたアイルランド魂の塊みたいなファイトが、この試合では功を奏したということなのだろう。
    31歳。アイルランドの真ん中辺のポートリーシュ(刑務所が市の中心部にあることくらいしか特徴のない街だが)の出身で、この10年はオーストラリアに拠点を置いてボクサー生活を続けてきた選手だ。
    この試合は、ESPNで全米に配信されていて、それなりに注目度が高かったようで、今後戦いの場を広げるのには、役立ちそうだ。
    何にしても。数人のアイルランド人以外は、完全アウェーの大声援の中、自分を見失わずによく戦い抜いたことは称賛に値すると言えるだろう。

  • 8月15日は、日本にとって特別な日であるが、北アイルランドにとっても忘れ難い日である。
    20年前のこの日、既に有名な和平合意が成立していたにもかかわらず、IRAの分派で和平合意をよしとしない少数派によってOmaghで爆破事件が起こされ、29人の死者と多数の負傷者が出た。
    このグループは国境の南側で準備をしていたようだが、犠牲者にはプロテスタントだけでなく、カソリックも多かったし、南から、または海外からの旅行者も含まれていた。
    それから20年間、和平合意は様々な人たちの努力によって維持されてきたのだが、今Brexitによって、その進み具合によっては持続が危うくなってきている感じだ。
    英国政府や保守党は高を括っているようだが、彼らはそもそも多くがイングランド人で、この地のことについて、関心が全くないに等しい。当然国境についての知識も無い。
    まあ、昔のようなことにはならないだろうが、今度は宗派の対立より、密輸の横行とギャング間の抗争が懸念されている。
    それはともかく、今の平和をある意味象徴する、この地出身の女性歌手が活躍している。
    Donna Taggartの宗派的背景は分からないが、彼女が自分を英国人と言うよりはアイルランド人と見ていることはその選曲などから窺うことができる。
    そのたがーとの代ヒット曲がJealousy of the angelだ。https://www.youtube.com/watch?v=0n67dSG35L4

  • 結果はやる前から分かっていたようなものだが、決勝戦は0対6の大敗。
    お疲れ様でした。選手たちは充実した時間を持てたことが一生の宝になるだろう。
    何しろ相手はバリバリのプロ。こっちはGuardian紙によれば、年間の補助が一人当たり550ユーロ(約7万円)。
    その他の費用は自腹。しかも多くが国立UCDなどの普通の大学生。経済的事情で続けられない人もいるのだ。
    後半は連戦の疲れが出て足が動かなくなっていたようだったが、オランダ人はいじめっ子のように、アマチュアチームを圧倒した。
    これがワールドクラスのプロで、あんたたちの来る所じゃないよ、と言うことなのだろう。
    仮にラグビーのアイルランドが、オランダとなんかの間違いで対戦すれば150対0位の試合になるだろう、などと思ってしまう結果だが、これ(ワールドカップ2位)でも2020年に彼女たちが東京へ来られる保証は無い。
    ダブリンでは首相(ティーショックと呼ばれる)主催の歓迎式典が開かれるが、資金面でも厚い支援をして欲しいものだ。

  • 日本時間の昨夜行われた女子フィールドホッケーの準決勝で、アイルランドはスペインと対戦。
    1対1からペナルティーシュート戦(サッカーのPK戦)で3対2で勝利。決勝に進出した。
    ケルト神話の末裔たちは、1対1の勝負にはハーラーの血が燃え滾るのかも知れない。
    決勝の相手はワールドランク1位のオランダ。こちらも小国だが人口はアイルランド全島よりはるかに多いし、
    ホッケーの伝統もあってクラブも多いようだ。
    ランキング16位(2017年)のアイルランドは、さながら高校野球で少人数の公立校が甲子園の決勝に出るようなものだが、たとえ大差をつけられたとしても彼女たちはアイルランドコールにあるように、もはやこれ以上戦えなくなるまで、ファイトすることだろう。
    とにかく競技を問わず、団体球技のワールドカップの決勝にこの国が出場すること自体初めてらしい。
    エースのオフラナガンを中心にしてフィールドでどこまでやれるか、そしてワールドクラスと言われるGKマクフェランのスーパーセーブで何とか…、後はスタンドをグリーンで埋め尽くすしかない。

    これを契機にハーリングやカモージーの有望な若手が国際舞台で、グリーンのユニフォームを着て、アイルランドコールを歌いたいと思うようになるかも知れない。

  • アイルランド女子フィールドホッケーチームが、ロンドンで開催中のワールドカップで
    準決勝に進出する快挙を成し遂げた。
    セミファイナルの相手はランク上位だが、勝ったり負けたりの相手でもあるスペインだ。
    小国で競技人口が極端に少ないアイルランドが、団体競技で世界の上位に入ることは、
    選手層の薄さが常に壁になって難しい。
    強いと言われるラグビー(目下ワールドランキング2位)もワールドカップでは、これまで
    ベスト8がこれまでで最高の成績だ。来年は今までより選手層がかなり厚いので、期待できそうだが分からない。
    ホッケーもラグビー同様、南北統一の協会でやってきたのも、そうでないと選手が少なすぎるからだ。
    類似性のある国民的スポーツのハーリング(女子はカモージーと呼ばれる)には多数の人が参加するのだが、
    ホッケーはあまり人気が無い。そういう中で本当によく頑張っているものだ。
    (ハーリングが面白すぎるからだし、もともと庶民のスポーツでは無かったせいだろう。)
    組み合わせに恵まれた面もあったにせよ、大健闘と言える躍進だ。
    (日本も出場しているが既に姿を消している。(ランクではアイルランドより上位なのだが)
    準決勝は今日の夜中(日本時間)に行われるが、準々決勝同様に堅守で粘れるかどうかだ。
    ホッケーも国際試合ではラグビーアンセム「アイルランドコール」が試合前に歌われる。
    オリンピックでは共和国代表になるので,IOCの規定もあって共和国国歌を歌うことになり、
    北のプロテスタントの選手は歌わないことになる。
    リオ五輪の男子がそうだった。、男女とも2020年には出場できるかどうか分からないが、どうなるのだろうか。

    今夜の健闘を願って、https://www.youtube.com/watch?v=bmrfn7T9p8Uを送りたいと思う。

  • この週末はクローパトリックの巡礼の日だった。
    この山は標高764メートルしかない、日本人から見れば「山と言われれば山かな」と言う山だが、
    聖パトリックに所縁があり、毎年7月の最終日曜日には、海外からの参加も含めて、
    数千人の巡礼者が、石ころだらけ(と言っても1個1個が結構大きい)の急な山道を、基本的には
    裸足で昇り降りするしきたりになっている。
    この山から(頂上でなくても)の湾(クルーベイ)の眺めは正に絶景で、
    天気の良い日には本当に何時間でも飽きない。
    麓のウェストポートは美しい港町で、(この国はどこも美しいのだが)こじんまりとしていて親しみが持てる
    観光スポットだ。ゴールウェーとは隣同士のような位置関係で、GAAでは永遠のライバルでもある。
    16世紀に活躍した海賊女王グレイス・オマリーの活動拠点でもあり、ウェストポートでは観光客を楽しませる為に
    アイリッシュダンスや伝統音楽を盛り込んだ、オペレッタのようなステージをシーズン中は毎週行ったりしている。

  • ゴールウェーのInternatinal Arts Festivalがこの16日から始まっている。
    それが終わると競馬のSummer Festival。こちらの方が歴史がある。
    夏のゴールウェーは天国のかけらを落とされた島と言われるアイルランド島の中でも、Wild Atlantic Wayの
    中心都市として、数々の名曲にも歌われた本当に美しい街だ。
    代表作かどうかは分からないが、メアリー・ブラックが米国大統領歓迎式典で歌ったSong For Irelandも
    ゴールウェーを舞台にしている。ジェームズ・ジョイスの奥さんノーラの出身地でもある。

    このゴールウェーで2年後には、欧州Capitals of Cultureが開催されることもあり、この地の人々は今から気合が入っている感じだ。
    冬はと言えば、とにかく日が短く強い寒風が吹きすさぶというイメージだが、コナハト地方の中心都https://www.youtube.com/watch?v=sbRuLOfHYfw市であるゴールウェーを本拠地とするコナハトラグビーのサポーターたちは、そんな荒い気候をものともせずに、ビールやウィスキーを片手にかつてはアイルランドのお荷物だったこのチームを応援している。
    器が小さいので人数は知れているが、ホームの試合は常に満席だ。
    アキに始まる新シーズンは、3年ほど前の奇跡(PRO12優勝)は無理としても、相当良い所まで行くとみられている。チームの若返りがうまく行く中で、この辺境の地に、イングランドやオーストラリアなどから代表に近いレベルの選手たちが何人も加わるからだ。

    ゴールウェーは外せない。
    アイルランドで行くべき場所を聞かれて、そう答えたシンガーがいたが、その通りだ。

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