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●「此縁性の縁起」は悟り後の智慧(後得智)●

ものには順番がある。釈尊は、無上正等正覚を悟り、その後に、バラモン教的は直線的因果論を離れ、
「此縁性の縁起」を発見された。お悟りの後の「此縁性の縁起」である。

それを大乗の修道論でいえば、
法空我空を覚り→無分別智が現成し→平等性智と妙観察智が現成し→十地の境界に入る…である。
法空我空を覚ってそれでお終いではない。

この無分別智(平等性智・妙観察智)の普遍的な論理化が「此縁性の縁起」である。
覚りという直接経験は、観念的自己満足の恐れがあるが、それが、実践として、普遍的な論理となってこそ
真実が現成する。

「此縁性の縁起」は、後得智という、悟り後の智慧である。そしてそれが慈悲へと連なる。