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  • >>229

    編集手帳10/19
    山本周五郎の小説『樅(もみ)ノ木は残った』の登場人物に柿崎六郎兵衛という剣術使いがいる。
    冷酷な男で仲間の浪人の腕を木剣で叩き折る。その復讐(ふくしゅう)に使われたのが「やわら」すなわち柔術だった◆投げる。締めて落とす…。描かれた必殺技は。この武術の半面でしかない。
    敵を倒す「殺法」と、受けた傷を癒す「活法」とが表裏を成したのが、古来の柔術だという
    ◆活法の技は骨接ぎなどの名で後の世に伝わり、治療法としての確立をみた。そんな歴史が
    日本柔道整復師会のホームページに出ている。ちなみに蘇生させるといった意味で「カツを
    入れる」というときのカツは活法と同じ「活」である

    母が長崎から帰る
    今日は休みだが歯医者もある

  • >>228

    編集手帳10/15
    この欄ではほとんど用いることのない言葉に<アイデンティティ―>がある。存在証明。
    自己同一性。自分らしさ。訳語は幾つかある◆「割り符」と訳したのは司馬遼太郎さんである。本来は木片に文字を書いて証印を押し、二つに割ったものを指す。当事者同士が別々に
    携え、あとで合わせてみて証拠とする。自分が自分であることを確認する瞬間はなるほど、二つの割符がぴったりと合わさる感触に似ていよう◆過去の”わいせつ発言”が暴露され、
    米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプが苦境に陥ったという◆ふつうは0年以上前のごく私的な会話がこれほどの逆風を招くことはない。人類差別めたい数々の暴言という
    木片1でうんざりしてるところへ、女性○視の木片2である。トランプ氏”らしさ”を証明する割符のカチリと合わせざる音が、多くの米国民の耳に届いただろう◆<心の言葉を/
    字幕にすれば/私は/即/上映禁止>(蛇夢、五行歌集『上映禁止』)。心の言葉ならぬ、
    過去の恥ずかしい言葉が字幕に映る。上映禁止を求める声が日増しに高い”トランプ劇場“
    である。
    早く決着つけろ!!
    新潟知事選も来週だ!!親父は言ってた!!彼奴は袖の下が好きで好きで
    俺がやったから・・・市長選の時も当選して礼にも来ないと副社長が怒って怒って大変だったと・・・

  • >>227

    編集手帳10/12
    菊池寛の句を思い出す。<故人老いず生者老いゆく恨みかな>。青春を知らず、
    恋を知らず遺影のなかでこどもたちはいまもあどけない表情のままだろう。
    大阪教育大付属池田小学校で8人の児童が凶刃の犠牲になった事件から15年がすぎた◆犯人の男に死刑判決が言い渡されたとき、遺族は「”8人の天使たち“の親の想い」と題する共同談話を発表している。一日も早い死刑執行を願う、と。その人にいわせれば、これも”ばかども“の談話になるらしい◆「殺したがるばかどもと戦ってください」。死刑制度に関するシンポジウムに瀬戸内寂聴さんがビデオメッセージを寄せ、死刑廃止論者を激励したという◆殺したがるばかならば、殺人狂だろう。肉親を理不屈にも殺された遺族が加害者に命で償ってもらいたいと願ったとして、どうして殺人狂呼ばわりされねばならないのか。
    死刑廃止に傾ける熱情には敬意を表するが、心ない発言といわざるを得ない
    ◆「あなたのお父さんやお母さんは、ばかです。死刑でひとを殺したがるばかどもです」。心が痛まぬのなら、遺影の目を見つめて語りかけてほしいと思う。

    今日は嫌いな水泳だ!!頑張ればいつか・・・

  • >>226

    10/10編集手帳
    今月のカレンダーに、いささか故郷を誘われた方があるかもしれない。
    16年前のハッピーマンデー導入まで、体育の日は明日と同じ10月10日と決まっていた。前回の東京五輪の開会日にちなむ◆昭和を生きた日本人の胸に刻まれた日付けである。当日の空の青さも語り草だが、この日付が定まるまでの
    曲折を振り返る人は多くない◆招致決定の翌年、1960年のIOC総会で日本は5月開会を提案したが、欧米に反対された。「6,7月案で再検討」と本紙にある。60年といえば大会4年前、2020年に五輪を控えるいまと同じ時期にあたる。10月開催で大勢が決した後も、開会日は「11日」「9日」と揺れ動き、10日で落着したのは62年だった◆「大ゆれ東京五輪会場」と見出しが躍
    ったこともある。開催が3年先に迫る中で、メドがついた会場は三つしかない―関係者の嘆息を記事は伝えている◆それでも10月10日は輝かしい一日となった。だから今度も大丈夫、と安心したいところだが、若さで何事も乗り切れた
    時代とは違う。足元を固め直し、成熟した国らしく着実に歩を進めるにしくはない。
    もう一日休みだ!!
    昼からジョーダンフライトのシャツを買いに行く予定。。。

  • >>224

    編集手帳10/8
    阪田三吉は亡き妻の名前を呼んで慟哭する。「小春・・・わいはまた負けた。
    もうあかん」。京都市の名刹、天竜寺の境内にある。「迎え、迎えに来てくれッ」。
    北條秀司の戯曲『王将』第三幕である◆将棋の「関西名人」の阪田が関東の雄
    花田長太郎と会いまみえたのは約80年前、1937年(昭和12年)の春である。世に”天龍寺の決戦“として名高い◆反逆の棋風で知られた伝説の棋士
    阪田にとって、天龍寺は生涯で最後の大舞台となった。芝居は芝居であり、
    事実そのままではないとしても、敗北の苦しい涙は戯曲の通りであったろう
    ◆その天龍寺で竜王戦第一局が今月15日から始まる。寺の名前といい、法堂の
    天井に描かれた加山又造画伯の『雲竜図』といい、竜王戦にはお似合いの舞台だろう。渡辺明竜王と挑戦者の三浦弘行九段には、阪田・花田戦に劣らぬ熱戦を期待している◆小欄の書棚にある『王将』は以前、古書店で見つけた。著者が知人に贈ったものか、扉に直筆の一句がある。<いつおはるわが山旅ぞ霧の音 秀司>。ひとり盤に向かい、黙々と研鑽を積む棋士の姿が目に浮かぶような句である。
    来週週末は父と2人だ・母が長崎でいない!!
    地獄だといわれ!!

  • >>223

    編集手帳10/1
    人を批判したり、たしなめたりするときに用いられる慣用句はいくつもある。
    <馬鹿の一つ覚え><貪すれば鈍す><三日坊主>など挙げていけばキリがない◆物事の細部に気を取られ全体を見るのを忘れる<木を見て森を見ず>も、そうだろう。この〇責専用の慣用句に新解釈を施し、賛辞として使ってみたい
    誘惑に駆られている。プロ野球パリーグで優勝した日本ハムの選手を見ていて、
    である◆一時は、ソフトバンクに11・5差をつけられた。相手が11連敗し、
    自身が11連勝しても追いつけないほどの大差である◆客観情勢という「森」を見渡せば、道を開拓する心は〇えたにちがいない。その日その日の対戦相手
    というその「木」だけを見つめ、目の前の1本を切り倒すことに精魂を傾けての
    大逆転である。森を見ず、木を見よ、野球に限らず、スポーツに限らず、絶望的な〇勢に立たされたときの戦い方を教わった気がする◆歴史的学者津田左右吉の歌を思い出す。<明日いかならむは知らず今日の身の今日するわざにわがいのちあり>。北の大地の誇り高き“木こり軍団”よ。おめでとう。
    11・5ゲームもあったんだよ!!スゲーのひと言だ
    本当におめでとうそれこそ”メイクドラマ”だ!!
    お盆のころからだっけか!!

  • >>222

    編集手帳9/25
    狼に襲われた子供たちは一斉に腰を曲げ、股のあいだからにらみつけて撃退した。<これは
    狼に挑む一番うまいやり方なのです>J・Ⅿ・バリ『ピーター・パンとウェンデー』(角川文庫)の一節である◆股から顔がニュッと突き出した姿はなるほど、狼の目には異様な怪物と映ったことだろう。冒険小説のひとこまにもなれば、科学の研究テーマにもなる”股のぞき“はさまざまに知的興味を刺激する動作であるらしい◆ユーモアあふれる研究をたたえる米国の「イグ・ノーベル賞」(知的賞)を日本人研究者が受賞したという◆股のぞきでさかさまに風景を見ると、奥行きが感じられず、平面的な絵画のようにみえるのはなぜか。
    東山篤規(65)【立命館大=心理学)、足立浩平(57)(大阪大=行動統系科学)両教授の
    ○快にしていたってまじめな研究が評価されたものである◆きのうは列島のあちらこちらで、多くの人が「どれどれ」と股をのぞき試してみたに違いない。平和そのものの研究に無枠な連想だとは承知しつつ、時節柄、ふと思う。核を牙にして暴走する狼の追撃に霊験あれ、と。
    今日は長岡から来客だ親父の妹です。

  • >>221

    編集手帳9/24
    江戸の初め、幕府の米蔵ができた浅草に、旗本らが給与として受け取る米を現金に変える業者が興った。札差である。名前の由来は、米を受け取るための札を武家から預かり、役所に
    置かれたわら束に差して順番を待ったことによる◆「江戸学辞典」(弘文堂)によれば、武家が「札差から前渡し金の形で借金するようになるのに時間はかからなかった」。旗本の財布を一手に握った札差は、江戸富豪の代名詞となる◆独占事業のうまみと言えるだろう。
    今ならさしずめ、農家の金融や資材調達の多くを占める農協その部類に入ろうか。
    今、農業の国際競争力を高める障害ではないかとして、当の農協が改革の矢面に立たされている◆主な理由は、農協が農家に仲介する肥料や農薬が割高だったり、農産物の流通に農協関連の独占が残ったりしていることだ。農家よりも組織の収益が優先だとすれば捨て置けない◆栄華を極め札差は有り余る金の浪費を競った揚げ句、時代の流れに取り残され、近代の幕開けとともに消え去った。農業開国時代、農協はどう変貌して農家を支えてくれるのだ。楽しみに待ちたい。
    久々の普通の土曜日だ、連休じゃない・・・・
    もう長袖の時期だ・・・・

  • >>220

    編集手帳9/22
    心中を図って女が死に、男は生き残る。<(看護婦は男の)顔を見ぬやうに努めた。気の毒で見れなかった>。太宰治『道化の華』である◆太宰治「ら抜き言葉」を文学作品から拾い、メモしていた時期がある。<離れて見れる>(川端康成『二十歳』)、<すぐに食べれる>
    (獅子文六『食味歳時記』)等々。「ら抜き言葉』を耳にするたび、メモをいらだち封じのお守りにしていた。名だたる作家たちも用いたのだから、あまり血圧を上げなさんな、と
    ◆文化庁による国語の世論調査で<見れる、出れる>派が<見られる,出られる>派を初めて上回ったという。お守りの効力もいよいよ心もとないご時世のようである◆可能・尊敬・受け身に使われる<~られる>に比べると、可能専用の<~れる>は紛らわしくなくて使い勝手がいい、という声も聞く。高跳びのバーを低くして技術の水準が上がるとは思えないのだが、いかがだろう◆解散するSMAPの歌声がテレビから聞こえる。♪あれからぼくたちは何かを信じてこれたかなぁ…(『夜空ノムコウ』。どういうわけか、この”ら抜き“だけは抵抗がない。

    今日も休み早く仕事を・・・

  • >>219

    9/21編集手帳
    江戸期の俳人、田捨女の句がある。<出て見よと人釣り針か三ケの月>
    おもてに出て、見上げてごらん。人を釣って戸外に誘い出すような三日月であることよ、と
    ◆きのうの朝刊に載って写真を見て一句の比喩が腑に落ちた。月光仮面か旗本退屈男の額にでもありそうな三日月の形をしている。沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡から世界最古級の釣り張りが出土した。約2万3000年前、旧石器時代のものという◆巻き貝を加工し、先端を尖らせている。円弧の直系1・4㌢,厚さ1・5ミリの小さな針がよくぞ歳月に耐えたものである◆神話の「海幸山幸」で火遠理命が兄から借り受け、なくしてしまった釣り針もこんな形をしていたのかも知れない。あれこれ楽しい空想に誘う発見だろう
    ◆台風に次ぐ台風で釣り好きの人には欲求不満の日々がつづく。「過労」を定義して、
    <魚釣りに行きたいと思う時にかかりやすい危険な病気>と述べたのはA・ビアス『悪魔の辞典』だった。三日月形の釣り針を見ながらふと”突発的”過労の誘惑に駆られたご同輩もいたに違いない。人釣り針か罪な記事、ではある。

    一人の夜が終わった。転ばなくてよかった!!親はのどぐろとアワビをおいしく食べたのだろうか??

  • >>218

    9/19編集手帳
    <子太りのイタリア人配管工。つかみどころのないキャラクター。なのに世界中で愛されている>(ジェフ・ライアン著「ニンテンドウ・イン・アメリカ」)
    ◆人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の「マリオ」のことだ。リオ五輪の閉会式で
    マリオに扮した海外でも話題になったのは記憶にも新しい。首相は、日本のソフトパワーを示したかったという◆マリオやポケモンを生んだ任天堂社長の山内溥は3年前のきょう亡くなった。ゲーム機よりもソフトに深い思い入れを示し、インタビューで「難しくなりすぎて遊べないゲームと、簡単すぎて面白くないゲームに分かれてきた」(日経ビジネス)とゲーム開発の難しさを語っていた◆単純でも、誰もが楽しめて、面白い。現実の風景に現れる
    怪獣を集めて歩く「ポケモンGO」のヒットはソフト作りの妙を示している”歩きスマホ”の事故も報告されているが、高齢者に外出を促し、健康の増進に役立つと期待する向きもある◆敬老の日。公園などで、孫と遊ぶ光景が見られるかもしれない。ソフトパワーが人を結びつける力になればいい。
    明日は丘陵公園だ‼!晴れてくれますよ~に!!

  • >>217

    編集手帳9/17
    放送局の人から昔話を聞いたことがある。中東に出張し、、飲食店で白紙の領収書を手に入れた。金額を書き入れた。いまひとつ出来栄えが気に入らない。<機材借用料>や<要人接遇費>といった但(ただ)しが気があれば、体裁が整う◆空港に向かうタクシーが信号で止まったとき目に留まったアラビア語を領収書に書き写した。のちにまさか、経理課長の手で〇訳されるとは思いもしなかった。<ここで一時停止>と書かれていたそうである◆天網恢恢〇にして〇らさず、という。ドタバタ劇が昔話ではなく現在も進行中とはあきれるほかはない。富山市議会も困った話題で全国に名を売ったものである
    ◆領収書の金額を改ざんしたり、白紙の領収書を悪用したり、政務活動費の不正受給が次から次へと明るみに出ている。自民党会派の議員3人がすでに辞職し、民進党系会派の議員2人も辞職願を出した。不正の総額は2000万円を超えたそうだという
    ◆ほかにも複数の議員が不正に手を染めていたことを認めている。誰も彼も落ち着いて
    仕事なんてできまい。欲に駆られて、市政が<ここで一時停止>とは情けない。
    来週は長岡の丘陵公園だ!!

  • >>216

    編集手帳9/7
    マドレーヌを紅茶にひたして口に含んだとき、遠い幼い幼年期の記憶が隅々までよみがえる。全編を読みおおせたことのない身で口幅ったいが、フランスの作家マルセル・プルーストの長い長い物語『失われた時を求めて』である◆当方が口にしていたのは卵かけごはんと
    麦茶だが、記憶が突然よみがえる感触をささやきながら味わった。3日前、朝刊をひらいたときである。殺風景な学生寮の一室。よく通った定食屋のテーブル。理髪店の待合席・・・
    ◆ファンは皆それぞれに”両さん”と過ごした時間を、場所を懐かしく思い出しているだろう◆『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が終わるという。型破りな警察官・両津勘吉を主人公に、秋元治さんが40年にわたって「週間ジャンプ」に連載してきた人気ギャグ漫画である。漫画誌にはほとんどご無沙汰の身だが、青春時代の古なじみであるあの愛すべき、1本につながった太い眉に会えないと思うと、やはりさみしいものがある◆17日発売の号が
    見納めという。<月光や遠くの人を銀色に>(星野立子)。飛び切り明るい人の別れにふさわしく、その夜は満月である。
    今日は昼から水泳だ!!
    先回の25mを覚えているか??

  • >>215

    9/3編集手帳
    その昔、『父よあなたは強かった』という戦時歌謡があった。♪泥水すすり草を噛み・・・。
    戦後、米軍の将校が不審そうに尋ねたという。「これは反戦歌か?」作家の阿川弘之さんが
    『海軍こぼれ話』(光文社)に書いていた。快適ならざる環境に耐えることで、組織の士気を鼓舞する。その習わしは程度や質に差こそあれ、戦後も企業社会のなかで続いてきたものかも知れない◆<スモッグの街を突っ走り、先輩同僚の眼をムかせ、夜はハシゴの先に立ち、
    今朝もキッパリご出勤>。高度成長期に売り出された肝臓の薬の広告だが、泥水の歌詞に通じる響きがあろう◆その頑張りが戦後の復興を支えたのはたしかだとしても、そろそろ見直しても良い頃合である。「モーレツ社員という考え方が否定される日本にしたい」。安倍首相はきのう、内閣官房に設けた「働き方改革実現推進室」の開所式でそう訓示した。掛け声に終わらせてはなるまい◆やや耳の痛い五行歌がある<会社を 組織を/『さん』付けで呼ぶ/不思議な国/人 一人ひとりは/お座なりにして>(甲斐原梢)こういう不思議はもう要らない。
    何もない土曜日だ!!

  • >>214

    8/31編集手帳
    この時期はいつものことだが、駅に向かう道で一つか二つセミの亡骸を目にする。
    <こゐつかひ切つたる蝉かちえおあるく>(濱田俊輔)。声を使い切り、地を這う力も
    尽きたのだろう◆アスファルトに置いておくのは気の毒で、そばに木があれば根もとに移してやることにしている。終戦の日や原爆〇に限らず、虫ひとつまでが人を感傷に誘う夏は
    ”いのちの季節"かも知れない。それなのに、である◆今年の梅雨は7月下旬、相模原市の
    障碍者施設で起きた惨劇とともに明けた。8月は、埼玉県東松山の事件とともに終わろうとしている◆少年(16)の遺体が河川敷で見つかり、14~17歳のの少年5人が殺人容疑で逮捕された。電話やメールでの呼び出しに被害者が居留守を使ったことに腹を立てての
    犯行と報じられている◆川柳作家の時実新子さんに一句がある。<_死ぬためにただ死ぬために蝉生まれ>。小さな虫の、はかない命をいとおしむまなざしが優しい。ましてや人間である。生きるために、ただ生き生きと生きるために生まれてきた人間である。殴られアザだらけの全裸で〇死した君たちの仲間は。
    8月も今日で終わりか涼しくなるのを待つばかりですね

  • >>212

    編集手帳8/27
    俗に<美しいも皮一重>という。美女だ、美男だと言っても,所詮は皮一枚の話にすぎない。
    おのが皮一枚はときに憂いの種になるのだが、なかには笑いの種にしてしまう人もいる
    ◆イラストレーターの南伸坊さんは近刊『本人遺産』(文芸春秋)のなかで、著名人80人の顔を真似ている。松本清張や石原裕次郎、STAP細胞の小保方晴子さんなどは三者それぞれ別系統の面立ちなのに、どれもよく似ていて感心するほかはない◆観察力の賜物か、それとも”汎用性“に特別すぐれた顔をお持ちか、たぶん両方なのだろう◆この夏はいつもの年にまして、たくさんの顔を見てきた気がする。参院選や東京都知事選のポスターもそうだが、リオ五輪ではメダリストの顔が並ぶ紙面に隅から隅まで目を通した。いくつもの笑顔と泣き顔の気憶を残し、8月もじきに終わる◆締めくくりがその一冊になった。<子は親に似たるものをぞ亡き人への恋しきとは鏡をのぞいてみたが、あまり母には似ていない。血縁があってもそうなのに、南さんは不思議な皮一枚をお持ちである。
    普通の土、日に戻っただけです。

  • >>211

    8/24編集手帳
    作詞家の阿久悠さんは風変りな依頼を受けた。「演歌の南限」となる歌を書いてほしい。
    演歌では普通、傷心の女性は北へ旅をする。大分県を舞台にして常識を破りましょう、と
    ◆大分で演歌をつくったとしても、それが南限になる根拠は何もないのだが、<創作的挑発
    を受けたら乗らないわけにいかない>(新潮社『歌謡曲の時代』)。昭和が終わる前年、川中美幸の歌う『豊後水道』(作曲・三木たかし)は世に出た◆作詞を依頼したのは当時の大分県知事、平松守彦さんである。県内の全市町村が特産品を掘り起こし、育てることで地域を元気にする【一村一品運動】の提唱者としても知られる。きのう、訃報に接した。92歳という◆一村一品運動は国内にとどまらず、地域おこしの手本として海外にも広まった。阿久さんの依頼もそうだったが、「よし、一丁やってやるか!」という火をともす一代傑出した
    ”創造的挑発者“であったろう◆♪辛口の地の酒を/海辺の宿で飲み/何を歌うか 豊後水道・・・。依頼者の熱意が作詞家ののり移ってか、その歌にも一村一品の味わいがある。

  • >>210

    編集手帳8/15
    寝床で布団を頭からかぶり、隠れて物を食べる。落語『饅頭こわい』を連想し、多くの人は
    滑稽なひとこまを想像するだろう。涙の記憶を呼び覚ます人もいる◆学童疎開で親元を離れた少女は空腹に泣いた。母親が面会にくる。<煎った大豆を、お手玉の中に入れて持つてきてもらい、夜中に蒲団をかぶって糸をほどき、ひとつぶずつ口にふくんで食べた・・・>。
    高木敏子さん『ガラスのうさぎ』の一節である◆周囲の目をはばかって飲食は少女に限った経験ではない。<拾ひ来し西瓜食ふとき表戸をとざし裏戸しめ親子かたまる>(西方国雄)。
    食べることが悲しみだった時代がある◆お盆休みのこの時期、家族と出かけたキャンプ場で、あるいは祖父母が待っている帰省先の庭で、今夜はにぎやかにバーベキューという子供たちもいるだろう。誰に気兼ねをするわけでもなく、食べて、笑い、語らう。「平和」とはそのひとときをいう◆以前、読売俳壇に載った句がある<何百年経っても八月十五日>
    (羽根田明)。そう、8月15日だけでいい。未来の歴史に新たな「終戦の日」はきざむまい。
    何百年を経ても、である。
    今日は終戦記念日か何が記念日ですか??だよ!!

  • >>209

    編集手帳8/13
    幼い頃、夢中で遊んだ日々の記憶をたどると、なぜそんなに楽しかったのか、さっぱり思い出せないことがある◆ビートたけしさんも、そうなのだろうか。エッセー集『たけしくん、ハイ!』で挙げている夏休みの思い出は、昆虫採集、ラジオ体操、そして水泳・・・。
    <なんで、ああ、水泳とか、ああいうの好きだったんだろうね。なんなんだろうねぇ>。
    この上なく楽し気に、懐かしそうに振り返っている◆きっと後で考えてもよくわからないほど、我を忘れて楽しんだということだろう。盆休みの季節である。今年は新たな祝日も生まれ、例年より長い休暇となった方も多かろう。海、山、実家、あるいは海外へ。老若男女
    を問わず、日常を離れ、羽を伸ばせる日々でありますように◆くだんの本で、たけしさんは
    夏休みの思い出の最後を9月の最初の登校日で結んでいる<同じクラスのやつに一カ月ぶりに会えるてんで非常に楽しみでさぁ、興奮してたんだよね、俺は>◆子供たちの夏休みは、いまが折り返し地点であろう。事故なく、新学期に、また元気に友達に会えるよう、そこは大人も気を引き締めたい。
    今日から普通の土曜日だ
    オリンピックもメダルラッシュ‼!良い事だ!!

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