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>>215

9/3編集手帳
その昔、『父よあなたは強かった』という戦時歌謡があった。♪泥水すすり草を噛み・・・。
戦後、米軍の将校が不審そうに尋ねたという。「これは反戦歌か?」作家の阿川弘之さんが
『海軍こぼれ話』(光文社)に書いていた。快適ならざる環境に耐えることで、組織の士気を鼓舞する。その習わしは程度や質に差こそあれ、戦後も企業社会のなかで続いてきたものかも知れない◆<スモッグの街を突っ走り、先輩同僚の眼をムかせ、夜はハシゴの先に立ち、
今朝もキッパリご出勤>。高度成長期に売り出された肝臓の薬の広告だが、泥水の歌詞に通じる響きがあろう◆その頑張りが戦後の復興を支えたのはたしかだとしても、そろそろ見直しても良い頃合である。「モーレツ社員という考え方が否定される日本にしたい」。安倍首相はきのう、内閣官房に設けた「働き方改革実現推進室」の開所式でそう訓示した。掛け声に終わらせてはなるまい◆やや耳の痛い五行歌がある<会社を 組織を/『さん』付けで呼ぶ/不思議な国/人 一人ひとりは/お座なりにして>(甲斐原梢)こういう不思議はもう要らない。
何もない土曜日だ!!

  • >>216

    編集手帳9/7
    マドレーヌを紅茶にひたして口に含んだとき、遠い幼い幼年期の記憶が隅々までよみがえる。全編を読みおおせたことのない身で口幅ったいが、フランスの作家マルセル・プルーストの長い長い物語『失われた時を求めて』である◆当方が口にしていたのは卵かけごはんと
    麦茶だが、記憶が突然よみがえる感触をささやきながら味わった。3日前、朝刊をひらいたときである。殺風景な学生寮の一室。よく通った定食屋のテーブル。理髪店の待合席・・・
    ◆ファンは皆それぞれに”両さん”と過ごした時間を、場所を懐かしく思い出しているだろう◆『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が終わるという。型破りな警察官・両津勘吉を主人公に、秋元治さんが40年にわたって「週間ジャンプ」に連載してきた人気ギャグ漫画である。漫画誌にはほとんどご無沙汰の身だが、青春時代の古なじみであるあの愛すべき、1本につながった太い眉に会えないと思うと、やはりさみしいものがある◆17日発売の号が
    見納めという。<月光や遠くの人を銀色に>(星野立子)。飛び切り明るい人の別れにふさわしく、その夜は満月である。
    今日は昼から水泳だ!!
    先回の25mを覚えているか??