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>>220

編集手帳9/22
心中を図って女が死に、男は生き残る。<(看護婦は男の)顔を見ぬやうに努めた。気の毒で見れなかった>。太宰治『道化の華』である◆太宰治「ら抜き言葉」を文学作品から拾い、メモしていた時期がある。<離れて見れる>(川端康成『二十歳』)、<すぐに食べれる>
(獅子文六『食味歳時記』)等々。「ら抜き言葉』を耳にするたび、メモをいらだち封じのお守りにしていた。名だたる作家たちも用いたのだから、あまり血圧を上げなさんな、と
◆文化庁による国語の世論調査で<見れる、出れる>派が<見られる,出られる>派を初めて上回ったという。お守りの効力もいよいよ心もとないご時世のようである◆可能・尊敬・受け身に使われる<~られる>に比べると、可能専用の<~れる>は紛らわしくなくて使い勝手がいい、という声も聞く。高跳びのバーを低くして技術の水準が上がるとは思えないのだが、いかがだろう◆解散するSMAPの歌声がテレビから聞こえる。♪あれからぼくたちは何かを信じてこれたかなぁ…(『夜空ノムコウ』。どういうわけか、この”ら抜き“だけは抵抗がない。

今日も休み早く仕事を・・・

  • >>221

    編集手帳9/24
    江戸の初め、幕府の米蔵ができた浅草に、旗本らが給与として受け取る米を現金に変える業者が興った。札差である。名前の由来は、米を受け取るための札を武家から預かり、役所に
    置かれたわら束に差して順番を待ったことによる◆「江戸学辞典」(弘文堂)によれば、武家が「札差から前渡し金の形で借金するようになるのに時間はかからなかった」。旗本の財布を一手に握った札差は、江戸富豪の代名詞となる◆独占事業のうまみと言えるだろう。
    今ならさしずめ、農家の金融や資材調達の多くを占める農協その部類に入ろうか。
    今、農業の国際競争力を高める障害ではないかとして、当の農協が改革の矢面に立たされている◆主な理由は、農協が農家に仲介する肥料や農薬が割高だったり、農産物の流通に農協関連の独占が残ったりしていることだ。農家よりも組織の収益が優先だとすれば捨て置けない◆栄華を極め札差は有り余る金の浪費を競った揚げ句、時代の流れに取り残され、近代の幕開けとともに消え去った。農業開国時代、農協はどう変貌して農家を支えてくれるのだ。楽しみに待ちたい。
    久々の普通の土曜日だ、連休じゃない・・・・
    もう長袖の時期だ・・・・