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mcd***** 強く売りたい 2017年11月29日 11:03

テンセントは売り時か?

テンセントがフェイスブックから学ぶべきこと

モバイルゲーム収入が好調なテンセントだが、これからは広告収入の拡大が課題

テンセントが、時価総額でフェイスブックを追い抜いた。

だがテンセントがこのバリュエーションを正当化するには、
フェイスブックのように、利益を稼ぎ出さなければならない。

テンセントは中国最大のビデオゲームプロバイダーであるばかりでなく、
ソーシャルネットワークのツールとして中国で最も人気の高い微信を提供

 テンセントはゲームユーザーの獲得で最も大きな成功を収め、そこからの売上高が半分近く

第3四半期には王者栄耀のヒットでモバイルゲーム収入が2倍近く増え、
株価は同四半期決算が発表された以降に12%上昇

 ゲームが粗利益の大半を生み出している。

逆にフェイスブックが糧とする広告は、テンセントの粗利益の13%にしか寄与していない。

ドイツ銀行によると、
ウィーチャットを軸とするテンセントが3分の2を占めるが、
オンライン広告収入でのシェアは12%

 その理由の1つは、
中国の電子商取引最大手、 阿里巴巴集団 (アリババグループ)が広告需要の大部分を取り込んでいる

 問題は、こうした潜在性がどの程度株価に織り込まれているかだ。

テンセントの予想PER(株価収益率)は現在43倍。
時価総額はフェイスブックを追い越したが、
過去12カ月間の純利益はフェイスブックを40%下回っている。 バブルか?


 アナリストらの答えは、
テンセントの売上高と利益が2020年までに2倍になるとの見方から同社株に強気の姿勢


S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスは、
広告が収益の主なけん引役になるかが条件

ゴールドマン・サックスは向こう2年間について、
テンセントのゲーム収入が減り、
オンライン広告収入が増加するかが条件

 テンセントは目下、モバイルゲームによって繁栄を享受。

だが膨らみ続ける期待に応えるには、広告が秘める可能性を引き出していかねばならない。

もし、広告収入が増えなければ、
売り時を考えなくてはならないかもしれないと警告している