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投稿コメント一覧 (764コメント)

  • >>No. 816

    薬事当局にも色々と改善すべき問題点はあるのだろうと思います。
    たとえば,FDAは今年になって初めて臨床試験の代用エンドポイント(surrogate endpoint)の一覧表を発表しました。
    https://www.fda.gov/Drugs/DevelopmentApprovalProcess/DevelopmentResources/ucm613636.htm
    現時点でFDAが通常承認または迅速承認のプライマリーエンドポイントとして認めている(または認める可能性のある)代用エンドポイントの一覧表であります。
    癌治療薬について言えば,長々と時間のかかるOSのような真のエンドポイントと比較して,一定期間経過後の奏功率や血中バイオマーカーの値などの代用エンドポイントは早く結果が出るので,(もし有効な薬であれば)患者にとっては新治療薬を早く摂取できるメリットがあります。また,バイオ・薬品会社にとっても開発費用の低減というメリットがあり,更には薬価の低減につながることは全国民のメリットにもなるだけでなく,我々博徒にとっても in/out のタイミングがわかりやすくなる点で大いなるメリットがございます。
     しかし,一方で,代用エンドポイントには様々な種類があり,たとえ代用エンドポイントを達成できても条件によってはそれらが患者の利益につながらないおそれ(無効な薬を世に送り出してしまうおそれ)もございます。
     このように薬事承認の際に,どのような代用エンドポイントをどのような条件で認めるべきかはかなり専門的かつ高度な行政判断になるわけでありますが,これが今までは不透明であったゆえに,バイオ・薬品会社は無駄な労力を強いられこれが開発時間・コスト増大の一因となっていたとのことであります。
     そこで,今回FDAはこの点についての透明化をはかるべく,史上初めて代用エンドポイントの一覧表を作成したとのことでありますが,この一報を目にしたときの素人博徒のわたしめの感想は「おそ!今頃?!」でございます。近時のbiologyの著しい発展に伴い,ようやく代用エンドポイントの価値も明確になってきたという側面もあるのでしょう。現在のFDA長官(Scott Gottlieb)になってからこの種の改革は積極的に行われています。有効な薬であれば承認されやすい体制に徐々になってきているようです。

  • >>No. 700

    ①ノーベル賞で注目 今おさえておきたい免疫チェックポイント阻害薬の基本
    2018/12/10
    https://answers.ten-navi.com/pharmanews/15181/

    ②誤解だらけの免疫療法 〜岸田徹がズバリ聞く!(ムサコの勝俣範之先生がtwitterで紹介)
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=o3qE1oiY_As

  • >>No. 479

    本試験のSponsorたるナノキャリア社が併用薬キイトルーダの薬代を負担するのは当然でしょうが,(ナノキャリア社とメルク社との間には,それ以上何らの法律関係も生じないと思っておりますので)それに加えて,キイトルーダの特許料まで支払う必要はないんじゃないかなと思っております。が,正確なところはよくわかりません。

    CTサイトの「status」の【Unknown】のにつきましては,CTのGlossary(用語集)によれば,前回更新時から2年以上更新がないまま経過し,かつ予定治験終了時期も経過した場合には自動的に【Unknown】となるようです。したがって,【Unknown】になったからといって,それが直ちに「失敗」や「中止」を意味するものではないんじゃないかなと思っております。

    「キイトルーダ併用試験にこれまでのNC-6004の治験結果が利用されているか」につきましては,わたしめには全くわかりません。おそらく,利用しているんだろうなと思いますが,実際に患者に投与が始まった段階,あるいは想定以上に患者リクルートが進んでいるということになった段階などで,その辺のところをからめて会社が説明会などでポジティブ大本営発表してくると思っております(実際の試験結果がポジティブなものになるかとは全く別次元の話ではありますが)。

    後掲①記事によれば,「D-1/PD-L1をターゲットとした5つの免疫チェックポイント阻害薬について世界中で行われている1600以上の臨床試験のうち、併用療法の試験は7割程度を占めている」とのことであります。このうち検証試験でちゃんしたエビデンスを示すことができるのは何割くらいになるのでしょうか?

    後掲②動画によれば,国立がん研究センターの藤原康弘先生がマスコミなどで話題の「光免疫療法は、(現時点では)、動物実験レベル」と手厳しいです。なんにせよエビデンスは大切でございますね。

  • >>No. 452

    CT掲載情報ありがとうございます。
    本件は本日のIRとは無関係ですが
    nc-6004&キイトルーダ併用米国p2新掲載でございますね。

    10/4ナノキャリアIRによると
    第IIa相部分
    キイトルーダ併用時の NC-6004 の安全性および忍容性の検討
    NC-6004 の推奨用量の決定

    第IIb相部分
    キイトルーダ®併用時の NC-6004 の有効性探索

    とのことでございましたが,今回の新掲載CTには「第IIb相部分」の「有効性探索」について詳細が載っております。

    p2IIb
    (nc-6004&キイトルーダ)vs(キイトルーダ)
    ランダム化比較対照試験
    プライマリーエンドポイント PFS
    セカンダリーエンドポイント OS,全奏効率など
    被験者数 136人
    (予定)試験終了時期(最終被験者投与終了時期) 2021年4月30日

    (ナノ男&福山雅治セッション)vs(福山雅治単独ライブ)
    どっちに振り分けられても(ほぼ)無料で福山雅治を観れるのですから,観客の集まりも早いでしょう。ナノ男が加わることで観客の満足度を有意に高めることができるでしょうか。ランダム化比較対照試験ですから,統計学的有意差の有無がハッキリと出るのでしょう。結果次第で天国か地獄か。おそらく中間はないと思われます。

    Tocagenは増資でございますね。
    バイオはどこも cash burn rate はんぱないですから,博徒の隙有らば増資でございます。

  • 3月のVB-111p3失敗後,「腫瘍の体積が小さな患者」に絞ってサブグループ解析してもOSに統計学的有意差は出なかったので,もはや説得力に欠ける「小さな腫瘍なら効く説」はとりあえず脇に置いておいて,次に「VB-111は効いていたが併用したアバスチンがVB-111の効果を邪魔した説」を打ち立てて新たに動物実験を行い,更に過去の臨床データの後ろ向き解析を行ったところ,「VB-111は効いていたが併用したアバスチンがVB-111の効果を邪魔した説」の可能性を示唆するデータが出たとのことであります。かくしてVBL社の「言い訳探し」の旅は続くのであります。

  • VB-111 につきましては,今年3月の時点で「事前に設定していたプライマリーエンドポイント(OS)もセカンダリーエンドポイント(PFS)もどちらも達成できなかった。(共に統計学的有意差無し)」とのVBL社IRで既にp3失敗は確定していたわけでございます。
     
    このようになるとどのバイオベンチャーも「言い訳探し」に突入することになりますが,
    その時点ではまだ「腫瘍の体積が小さな患者」に対しては薬効があるのではないかという期待があったのであります。なぜなら失敗したp3における被験者には腫瘍の体積が大きな被験者が多く存在したのに対して,一応の好結果を出したp2では被験者の大部分は腫瘍の体積が中小であったからです。なお,p2の段階でも腫瘍の体積が大きな被験者は存在したが結果は良くなかったとのことでございました。以上のことから,失敗したp3の結果を「腫瘍の体積が小さな患者」に絞ってサブグループ解析すれば,OSに統計学的有意差が出るのではないか?もし,サブグループ解析で有意差がでれば,条件を変えての再チャレンジにも期待がもてる(説得力が増す)し,他の適応にも望みをつなげることができるのではないかとの期待があったわけです。
    ところが本日のIRによれば,「腫瘍の体積が小さな患者」に絞ってサブグループ解析したみたがOSで有意差は出なかったとのことであります。

    VB-111 が(他適応においても)ダメと確定したわけではありませんが,VBL社の「言い訳探し」も苦しくなってきました。これはVBL社の株価チャートに如実に表れております。ナノキャリアはどこまでVBL社と付き合うのでしょうか?

    「北斗で負けて,番長で取り戻そうと向きになって全ツッパした結果大負け」ということにならないように切に願うのであります。

  • 「ナノ男君,福山雅治と一緒に合コンに出かける準備を始める」の巻

  • 本庶佑先生語録
    「簡単に信じない。僕はいつも(科学誌)ネイチャー・サイエンスにでている論文の9割は嘘で,10年経ったら残って1割だというふうに言っています」

    バイオ博徒にとっては誠に含蓄のあるお言葉と思うのであります。

  • Toca 5 Pivotal Phase 3はプル型臨床試験でございますね

  • >>西山先生がおっしゃった”19年度PⅢ入りする頃”というのも

    西山先生の仰る「フェーズ3」とは臨床試験のp3ではなくて,COINS全体計画における最終フェーズ(2019 ~ 21年度)という意味でございます。

  • NC-6300(固形腫瘍or軟部組織肉腫)米国p1b/2の更新情報ありがとうございます。
    今回9月の更新では,前回5月の更新と比較して,試験終了予定時期が2018年7月から2020年7月に変更になっております。

    ttps://clinicaltrials.gov/ct2/history/NCT03168061?A=4&B=5&C=merged#StudyPageTop

  • CytRx Corporation社の下落もすごいですね。
    NK105p3失敗した2016年にCytRx 社もドキソルビシンにアルブミンを結合させたDDS製剤aldoxorubicinのp3で失敗しましたが,p3発表直前の株価と比較して今のCytRx 社の株価は10分の1以下です。同社が1992年に付けた最高値と比較すると今の株価は1000分の1以下です。まあ成功すればその逆もあり得るのでしょうが,仮説の魅力だけで「マツダケ」することは,(本気で捨てても良いと思える投資額でない限り)なかなかリスキーな博打と思うのであります。

  • 一昨日のCNBCの番組では数々の(批判的)疑問を受けてもなおエーザイ常務執行役アイヴァン・チャン氏は"We are confident in the robustness of the data," と強気であります。しかし,立証責任を負うエーザイ側が"robustness"の具体的根拠(サブグループ解析の明確な結果など)を今の時点で明らかに出来ていない以上,バイオ・製薬にありがちなembarrassingな大本営発表と見られてもやむを得ないところではないかと思うのであります。
    https://youtu.be/cy3wNiFr_g8

  • 下図は先月(2018年6月)行われたVBL社最新のプレゼン資料からの抜粋です。

    VB-111卵巣がんp1/2においてVB-111を低用量(low dose)投与した患者4名のOS中央値は172日,これに対して高用量(therapeutic dose)投与した被験者17名のOS中央値は498日となっています。
    被験者総数がたったの21名しかいない上に被験者数の比は4:17 いかにもアンバランスです。また,ランダム化もしていないので,3倍近くのOSの差が本当にVB-111投与によるものか否か(因果関係の有無)は不明でございます。たとえVB-111が全く効いていなくても,個々の被験者の体質(免疫機能の強弱)や食生活,生活環環境の違い,または前治療の種類・程度の違い等々によってもこのようなOSの差は説明できないとは言い切れないからです。だからこそ費用と時間をかけてp3で多くの被験者を対象とするランダム化比較対照試験を行って因果関係の有無を調べる必要があるわけです。

    一方,2016年6月ASCOにおけるポスター発表では,VB-111卵巣がんp1/2において高用量(therapeutic dose)投与した被験者17名のOS中央値は810日となっています。(被験者数とその内訳は上と同じ)
    ttp://ir.vblrx.com/news-releases/news-release-details/vb-111-clinical-data-presented-asco-demonstrate-significant

    2018年6月発表のOS中央値「498日」と2016年6月ASCOにおけるポスター発表のOS中央値「810日」との齟齬が謎でございます。

    2016年6月にはまだ試験中で,この時点のOSを発表したにすぎなかった・・・と考えてみたのですが,この説に立てば,時間が経過した後にOSを測定した結果,OS中央値が伸びるのならわかるのですが,逆にOS中央値が810→498と大きく激減している点が(わたしめのような素人にとって)誠にナゾキャリアなのでございます。

  • 6月22日おフランスでナノメディシンに取り組むNanobiotix社が開発するNBTXR3が軟部肉腫患者を対象とするPhase II/IIIでプライマリーもセカンダリーも共にエンドポイント達成(統計学的有意差有り)して株価上げているようでございます。
    (プライマリーのp値 p = 0.0448,セカンダリーのp値 p = 0.042 なので合格最低ラインギリギリでかろうじて合格)
    ttp://www.nanobiotix.com/download/news_en/2018/NANOBIOTIX_announces_positive_phase_II-III_topline_data_in_soft_tissue_sarcoma_with_NBTXR3.pdf

    NBTXR3のそもそものコンセプトは放射線治療の効果増強のようです。
    https://youtu.be/vg4b7WztpmQ

  • >何か問題あるのか??

    そのような過去データは一般的に歴史的対照(historical control )と言いますが,historical controlはp1,p2のような探索試験の解釈に用いることはできても,p3のような検証試験の対照として用いることは難しいです。背景事情が異なるからです。効果の有無を厳密に調べる検証試験において,治験薬と対照薬の背景事情が異なれば,仮にエンドポイントについて(治験薬)>(対照薬)となっていても,それが本当に治験薬が効いていることによるものなのか?それとも治験薬は効いていないにも関わらず背景事情が異なることによるものか?が不明なまま残ってしまうからです。

  • >日本が割り込んだ国際共同治験逆変更で日本を外せばいいだけ。

    お気持ちはわかりますが,事後的な「日本外し」は不可能とまでは言い切れないにしてもかなり難しいんじゃないでしょうか。
    理由は2つ。一つ目は以前も書きましたが,恣意的な(不都合な)データ隠しと同視されることによるデータ全体の信用性が低下するおそれがあると考えるからです。
    もう一つは仮に日本を事後的に外すことが許容されたとして,p3が見事に成功した場合,日本人患者だけが救われないというドラッグラグを生じてしまうからです。そもそも国際共同試験に事後的に日本を追加した主たる趣旨(必要性)は,日本人患者だけが取り残されてしまうというドラッグラグ解消にあったのでしょう。国税も投入した結果得られた日本発の技術で隣国の患者が救われている状況を横目で見ながら,日本人患者が救われずに次々死んでいくという状況に舞い戻ってしまうことは(素人のわたしめにとって)とても考えにくいのであります。

    ドラッグラグを生じないような開発促進策を期待したいところです。

  • Q  第27回日本がん転移学会学術集会での会長さんの挨拶の一部ですが詳しい方、これをどのように思われますか?

    A わたしめ詳しくもないですし,最近バイオ賭博から遠ざかっていたのでよくわかりませんが,2015年発表の「がんのリンパ節転移を標的する高分子ミセル型ナノキャリア」のことでしょうか。それともこの続報でしょうか。動物実験ですから直ちに株価に影響するものではないかもしれませんが,ナノキャリア社の権利関係はともかくとして,高分子ミセルの有用性を示唆するという意味では,(続報ならば)よい結果が出ているとよいですね。
    ttps://www.u-tokyo.ac.jp/ja/utokyo-research/research-news/polymeric-micelles-for-targeting-lymph-node-metastasis.html

    Q 流れが変わってチャンスモードに入ってね そのまま、確変モード突入でもいいぞ~

    A もしPI/IIの結果 で(NC-6004 +免疫チェックポイント阻害剤)>>>(免疫チェックポイント阻害剤)となれば一時的なウハウハ確変モード突入もあり得るのではないでしょうか。検証試験たるPⅢとは異なり,探索試験にすぎないPI/IIはたとえ良い結果でも偽陽性のおそれも高いので過信は禁物ですが。

    Q OEP社との頭頸部癌には何を使うんでしょうかね??

    A 5/15のIRでは「免疫チェックポイント阻害剤」としか書いてありませんが,具体的には何でしょうかね。わたしめよくわかりませんが,興味あるところですね。たしか昨年のNEJMでは「最近では猫も杓子も免疫併用をしやがる。開発に行き詰ったバイオベンチャーが当面の人気集めとして免疫併用をしやがることも多いので,貴重な被験者リソースが無駄に食いつぶされて困ったものだ。」というような趣旨の論文があったと記憶しています。ナノキャリア社5/15のIRでは「近年の世界的な抗がん剤の研究開発状況を分析し、免疫チェックポイント阻害剤とシスプラチンの併⽤による有⽤性が多く報告されており、開発の成功確度やスピード、市場性等で有効と判断いたしました。 」とあるので「当面の人気集め」などではないということを主張したいのでしょう。この主張の根拠が今後具体的になっていけば株価にも好影響があるかもしれません。

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