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投稿コメント一覧 (707コメント)

  • >>No. 168

    >薬剤が少ないから副作用も少ないというオチでないこと願うばかり。

    たしかに仰るようにリスク/ベネフィットのバランスは微妙で難しそうですね。

    2017年7月14日付けのみずほ証券によるナノキャリアについてのレポートによれば「日本化薬はNK105 の開発を継続する方針を変えず、2017 年9 月9 日に始まる欧州臨床腫瘍学会(ESMO)でPhase3 試験データの詳細を開示すると同時に、2017 年内に今後の開発方針の詳細を発表する模様」とのことでありますから,とりあえず今月のESMOではp3結果だけ発表して,その結果に基づいた今後の「開発方針の詳細」は今年中に発表されるのでしょう。もしこれが本当ならば,ポジティブなイメージの発表になるのではないでしょうか。失敗したp3をたとえプロトコルを変えるにしても再び追加で行うわけですから,NK105にそれ相当のメリットがなければ,日本化薬の株主は納得しないでしょうし,失敗したイメージのままでは被験者募集もままならないでしょう。それゆえ,ポジティブなイメージの発表になると思います。

  • >>No. 167

    >cytokine deliveryは、DDS(ADC?)と考えてよろしいでしょうか。

    Aptevo社の有する技術プラットホームADAPTIRは二重特異性抗体(バイスペシフィック抗体)の一種とのことであります。
    バイスペシフィック抗体については中外製薬の説明がわかりやすいと思います。
    ttps://www.chugai-pharm.co.jp/ir/kojin/technologies_popup3.html

    そして,Aptevo社のES210とはバイスペシフィック抗体の有する2種の抗原のうち1つをサイトカインの1種であるインターロイキン-10(IL-10)で置き換えたものであります。
    ttp://aptevotherapeutics.com/es210-anti-cd86-x-monoil-10/

    このようにして,免疫細胞に対してIL-10をデリバリーするわけですから,DDSに属するといっても差し支えないと思います。
    ただし,これがADCにあたるかというと微妙です。よくわかりません。
    なぜなら,通常,ADCとはモノクローナル抗体(mAb)と「低分子」医薬(payload)との複合体を意味するところ,IL-10の分子量は18600であります。分子量500以下の低分子医薬には該当しないからであります。

  • >>No. 133

    >なるほど 以下データでは当然厳しいですね 
    >これに追加って どーなんでしょ?

    前回のNK105乳がんp3ではハードルを越えられなかったわけですが,
    今後予定されているとされているp3追加試験でハードルを越えるためには
    ①跳躍力をUPさせる
    ②ハードルの高さを下げる
    上記 ①(or/and)② が必要とされると思います。

    素人のわたしめがこの意味を具体的に考えてみますと
    ①はNK105の投与量,投与回数,投与間隔,投与方法などレジメンを変えること
    ②はたとえば非劣性マージンを大きくする(より高い下駄をはかせる)こと
    に相当すると思います。

    素人の思い付きですから誤りである可能性が高く,全くあてにはならないのですが,仮に上記①,②が正しいとして更に考えていきますと

    ①でNK105の投与レジメンをどのように変えるべきかについては,まさしく専門家たる日本化薬の臨床開発の方々の腕のみせどころではないでしょうか。
    NK105とパクリの薬量をmg/m2の単位で単純に比較してもほとんど意味が無いと思います。なぜなら,NK105はパクリを内包しているとはいえ,NK105とパクリとではそもそも化学的には異なる物資ですし,それゆえ分子量も異なります。p1,p2とp3では被験者の背景も異なります。諸々の異なる背景事情を一切無視してmg/m2の単位で薬量だけを比較してもほとんど何の意味もないと思います。結果的には失敗した今回のp3も試験開始時点ではプロが熟考の上慎重に定めた適切なレジメンと考えるのが自然でしょう。今後の追加試験も日本化薬の臨床開発の方々が現時点で最適なレジメンを定めてくれると思っています。

    ②は素人のわたしめの思い付きですから益々あてにならないわけですが,今回のp3結果で,NK105投与群の末梢性感覚ニューロパシー(PSN)が統計学的有意に軽減されたことは大きなメリットだと思います。今までもp1やp2でPSN軽減の可能性は示唆されていたと思いますが,今回大きなnの比較対象試験でPSN軽減が統計学的有意差をもって「証明」されたということは,今後の追加試験をもし非劣性試験で行う場合には,前回より大きめの非劣性マージン(より高い下駄をはかせること)が許容されるのではないかと思うのであります。

  • 「NK105乳がんp3の結果」
    2012年9月から2014年7月までの間に被験者436人をランダム化してこのうち422人のデータをもとにNK105の有効性の解析を行った。結果は以下のとおり。

    (1)無憎悪生存期間(PFS)の中央値
     ①NK105は256日 (95%信頼区間:212日–302日)
     ②パクリは260日 (95%信頼区間:211日–350日)
    上記①,②より得られた補正ハザード比は 1.255 (95%信頼区間:0.989–1.592)←予め設定された非劣性マージンを超えてしまっているので非劣性証明失敗。

    (2)全奏効率(ORR)
     ①NK105は31.6%
     ②パクリは39.0%

    (3)全生存期間(OS)の中央値
     ①NK105は950日
     ②パクリは1103日

    (4)薬物有害反応(ADR)発生率
     ①NK105は 96.7%
     ②パクリは 98.1%

    (5)末梢性感覚ニューロパシー(PSN)発生率
     ①NK105は 52.8%
     ②パクリは 70.0%

    (6) Grade 3 以上の有害事象発生率は (NK105)<(パクリ)

    (7)末梢性感覚ニューロパシー(PSN)の累積罹患率については,パクリよりもNK105の方が低かった(統計学的有意差有り:p<0.01)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    以下は素人の感想文

    アブストラクトを見る限り,サブグループ解析などはしておらず
    純粋なp3結果をポスターにて発表するようでございます。
    やはりというか当然というかNK105の有効性はパッとしませんが,副作用,とりわけ末梢性感覚ニューロパシー(PSN)低減に関してはNK105は優れているので,NK105の有効性をもう一度(別プロトコールで?)検証すべく追加試験を行うということかもしれません。

  • >>No. 41

    昨年夏に発表されたNK105p3の結果の概要によれば,全体解析でPFSについての非劣性を証明できなかったとのことであります。一方,同年1月か2月の放送されたTVの中で,NK105p3の臨床試験を取り仕切っている(トムソンロイターノーベル賞候補の)松村保広先生はNK105の(パクリと比較して)副作用の低減については自信をみせておられたような印象があります。もしこれが本当であれば,少なくともNK105乳がん適応においては,片岡ミセルは「悪魔のミセル」という印象を持たざるをえません。効果を(臨床上意味の無い程度まで)低減させてしまうということは,早期に他の治療法に切り替えなければならないにも関わらず,副作用を低減するということは(副作用による苦痛を嫌がる)患者にとっては,(無効であることが証明されない限り)このままNK105による治療を続けたいという気持ちにさせてしまうことでしょう。副作用低減という甘いささやきの中でパクリの効果を殺し癌の増殖を許す,いわば,患者の味方をする振りをしてその実,癌細胞を応援する「悪魔のミセル」でございます。

    来月のESMOでもしも,一定の属性を有する患者においてPFS(またはOS)を伸ばすことが示唆されれば(あくまで「示唆」であり「証明」ではありませんが),言われなき「悪魔のミセル」の汚名を晴らし,(一定の属性を有する患者においては)「天使のミセル」足りうることを示せる点で,(それにより短期的に株価が大きく動くとは考えていませんが)片岡ミセルに全面的に依存するナノキャリアにとって意義深いことだと思っております。

  • >>No. 28

    2017年7月14日付けのみずほ証券によるナノキャリアについてのレポートによれば,NK105p3データの「詳細が」発表されるとのことであります。この失敗データの中から(素人のわたしめの予想ではサブグループ解析により)希望が見いだせる点を発表して,今後行われるであろう「追加試験」の根拠とするのだろうと考えています。

    以下はみずほ証券による分析です。

    「2016 年7 月に日本化薬(4272)は、当社から導入したNK105 のPhase3 試験が主要評価項目を達成しなかったと発表した。その後、我々は2016 年8 月12 日レポートでNK105 を業績予想から除外した。一方、日本化薬はNK105 の開発を継続する方針を変えず、2017 年9 月9 日に始まる欧州臨床腫瘍学会(ESMO)でPhase3 試験データの詳細を開示すると同時に、2017 年内に今後の開発方針の詳細を発表する模様。我々は、NK105 を引き続き当社の業績予想から除外しているが、ESMO のデータと今後の開発方針から開発が具体化した場合、当社にとってポジティブとなる可能性があろう。」

  • >>No. 25

    2011年のノーベル生理学・医学賞はHoffmannと共にBeutlerとSteinmanが共同受賞しましたが,このうちSteinmanが発見した樹状細胞をもとに史上初FDAに新薬承認されたがんワクチンPROVENGEを開発した米国Dendreon社はその後,競合薬の登場等が原因で経営破綻してしまいました。バイオ賭博の難しさを思い知った事件でございました。

  • >>No. 21

    MGN1703肺小細胞癌p2の解析結果は今年の4月に発表されています。プライマリーエンドポイントのOSでは統計学的有意差を示すことができなかったが,サブグループ解析したところ,(臨床的に意味のあると思われる)一定の属性(2種類)を有する被験者に対しては効果が期待できるとのことであります。
    効果が期待できるといっても,2つのサブグループとも
    (hazard ratio 0.59, 95% confidence interval 0.29-1.21)
    (hazard ratio 0.54, 95% confidence interval 0.21-1.38)
    でございます。
    hazard ratioの信頼区間が共に1.0をまたいでいますから有意差無しでござます。素人的には気になることころでございますが,この試験「検証」試験ではなくて,「探索」試験でございますから,これもアリなのかもしれません。
    ttp://www.mologen.com/fileadmin/user_upload/Pressreleases_2017_EN/20170424_Press_Release_N_9_IMPULSE.pdf

    サブグループ解析といえば,NK105p3に関する学会発表(ESMO2017)
    のアブストラクトの公開が2日後(8月31日)に迫ってきました。
    ttp://www.esmo.org/Conferences/ESMO-2017-Congress/Abstracts
    さて,どんな内容になるでしょうか?

  • >>No. 3

    MOLOGEN AG社のIRによると,同社とIPharma社との間でMGN1703の開発に関する今後の提携(本契約)に向けて,(法的拘束力を有する)条件概要書に両社がサインしたとのことであります。
    本件IRには「All costs relating to development, registration, marketing and commercialization of lefitolimod in the territory would be covered by iPharma. 」とありますから,もし今後,本契約締結が実現されれば,(本契約に規定された範囲に属する)MGN1703開発に関するコストはすべてIPharma社がもってくれることになるようです。

    MGN1703とは「合成DNAベースの免疫調整剤で、ダンベル型の構造をしている。toll様受容体9(TLR9)のアゴニストとして作用し、自然免疫および適応免疫の反応を活性化させる」とのことであります。
    ttp://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/wcgc2011/201106/520462.html

    なお,MGN1703のターゲットである「toll様受容体」といえば,2011年のノーベル生理学・医学賞受賞者Jules A. Hoffmannの業績の一つでございます。toll様受容体研究の第一人者の審良静男先生(阪大微研)もこの年のノーベル賞候補になっていましたが,ライバルHoffmannの受賞で今後の審良先生の受賞は期待薄となってしまったこと誠に残念でございます。
    ttp://www.nikkei-science.com/?p=9737

  • Dimension社もAdamas社も共に昨日は大きく値上がりしたとのこと,誠にうらやましい限りであります。

    まずAdamas社の株価上昇につきましては,貴殿ご指摘のとおり,同社が開発するパーキンソン病の治療薬GOCOVRがFDAより承認を受けたことを原因とするようです。また,このGOCOVRがFDAよりオーファンドラッグ指定を受けていたことについても貴殿ご指摘のとおりであります。
    ttp://ir.adamaspharma.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=1038209

    次に,Dimension社の株価上昇につきましても,貴殿ご指摘のとおり,金曜日の朝にRegenxbio社がDimension社を買収する旨をリリースしたこと原因とするようです。Dimension社の株価1株当たり $3.41 と評価して株式交換を行うとのことであります。この$3.41 というのは前日終値の約3倍もの高値だったため,買いが集まったようです。
    ttps://www.bizjournals.com/boston/news/2017/08/25/maryland-company-to-buy-cambridge-gene-therapy.html?ana=yahoo&yptr=yahoo

    上記bizjournalsの記事にあるとおり,$3.41 というのは前日終値を基準とすれば約3倍もの高値ですが,同社の1年前の株価($9 以上)を基準とすれば,2分の1以下の安値でございます。1年前からホールドしている株主は報われていないのであります。同社の最も進んだパイプラインDTX101(適応 血友病B)のp1/2 の結果が今年1月に発表されましたが,安全性に懸念が生じたため同適応としての開発は廃止したことが株価低迷の原因とのことであります。
    なお,このDTX101(適応 血友病B)もFDAよりオーファンドラッグ指定を受けていたとのことであります。

    以上のとおり,Adamas社のGOCOVRもDimension社のDTX101も共にFDAからオーファンドラッグ指定を受けていましたが,オーファンドラッグ指定を受けた後の臨床試験の成績の良し悪しによって,両社の中長期ホルダーの明暗が分かれた格好になったとも言えるかもしれません。

  • Molecular Templates社の情報ありがとうございます。
    最近博打にかけられる時間が減ってしまっていたのでその合併は知りませんでした。
    検索してみたところ,武田からもリリース出てますね。
    ttp://www.takeda.co.jp/news/2017/20170804_7810.html

    かねてから提携関係にあった武田薬品とMolecular Templates社,次の段階に進むか否かの選択権を武田が有していたようですが,武田は選択権を行使して2社の関係は(おともだち)→(恋人つなぎ)に昇格したようなもんでしょう。
    本件はナノテクDDSとは関係ないようですが,この種の昇格が素人童貞ナノキャリ男君にも今後あるとよいのですが・・・

    ナノテクDDSに関連したところでは,ナノテクDDSでは唯一p3でOSを伸ばした(固形癌ではなくて血液癌ですが)Jazz Pharmaceuticals社のVYXEOS(シタラビンとダウノルビシンをリポソームで包んだDDS製剤)が昨日FDAに承認されました。

    ttps://www.fda.gov/Drugs/InformationOnDrugs/ApprovedDrugs/ucm569950.htm?platform=hootsuite

    なお,このVYXEOSはBreakthrough TherapyとOrphan Drug designationsとpriority reviewのFDA制度恩恵を受けて承認に至ったとのことであります。

    固形癌におけるこの種の成功例が他社でもよいですからでてくるとよいのですが・・・

  • >サブグループ解析で[生き返え]た治験薬の例は、あるのでしょうか

    ゲフィチニブ(イレッサ)が成功例としてよく引き合いに出されます。
    ttp://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02923_09

    上の記事の「星座別のサブグループ解析」を見れば,サブグループ解析の結果をそのまま受け入れるのは危険であることがよくわかると思います。
    p3などの「検証」試験失敗後のサブグループ解析は,「検証」試験の結果を「探索」的に再利用したものにすぎないので,そこから導き出される仮説の真偽を確かめるために,改めて「検証」試験が必要ということでしょう。

  • >医薬品メーカから、様々なサポート受けてる
    >医療機関、医師が、簡単にサポート拒否できるはずも無いだろうな

    たしかにそのような要因もあり得るのだろうとは思いますが,
    もしも自分や自分の家族が癌になったら・・・

    ① 期待感はあるものの現時点ではまったく「臨床」エビデンスの無いDDS
    ② 効果が得られるのは一部の患者に限られるとはいえ,著効がみられて,それを支える「臨床」エビデンスがしっかりしているオプジーボやキイトルーダ等の癌免疫治療薬

    ①,②の臨床試験の被験者適格基準を共にみたすならば,問答無用で②を選ぶと思います。ですから,患者の意思を尊重すべき医師が①より②に熱心になったとしても現時点ではやむを得ないのではないかなと思っています。

    この苦境を変えるためには,ナノキャリア自身(もしくは他のナノテクDDS会社)が一刻も早くしっかりとした臨床エビデンスを示すしかないと思っています。

    しかし,一刻も早く臨床エビデンスを示すためには患者を集めなければならないが,臨床エビデンスがないゆえ,その患者がなかなか集まらず,「一刻も早く」が実現できない。社長も苦笑いするしかない状況と推察します。

    つい先日,アストラゼネカが期待の免疫併用療法のp3で失敗しました。
    免疫も当初考えられていたような単純な図式では説明困難なようです。
    ttps://www.statnews.com/2017/07/27/immunotherapy-cancer-questions/
    このような結果をみると,ナノテクDDSにもまだ十分需要はあると思うのですが・・

  • >6004の成功は必須だよ

    nc-6004p3のプライマリーエンドポイントOSについて
    仮説検定の結果,
    もしも p<0.05 ならば天国, p>0.05 なら地獄
    p=0.05 の一線を越えていないことを祈るしかありません。

    しかし,結果発表はまだまだ先なので,祈り始めるには時期尚早
    ここに株価が反応しにくい主たる原因があると思っています。

    みずほ証券のナノキャリアについてのレポート(7月14日付)によれば,ナノキャリアの「リスクは、当面の大きなカタリストの不在と、M&A等による資金需要の発生」とあります。

    「当面の大きなカタリストの不在」とはスロットでいえば,激熱105回転ゾーンを残念ながらスルーしてしまい,次の激熱ゾーンは6004回転付近,まだまだ先。それまでに核酸フリーズや欧米本格契約フリーズでも引けばよいが,その確率はおそらくかなり低いであろう。ということで博打慣れしたスロッターは近づかない・・・といった状態を指しているのだろうと思うのであります。

    9月のESMOで105復活が決まれば,ちょっとしたチャンスタイムに突入するかもしれませんが,どうなるでしょうか。

  • CytRx社の開発するナノテクDDS aldoxorubicin は軟部⾁腫(NC-6300と同様)患者を対象とするp3の結果を昨年夏に発表しましたが,残念ながらプライマリーエンドポイントを達成できず失敗に終わりました。
    ただし,その後同社はサブグループ解析を行い,ある属性を有する患者には効果が有る(統計学的有意差有)ことを発表しました。更に(追加試験もせずに!)そのまま申請に向けてFDAと協議をする旨を発表しました。これにより,一時的に株価は少し戻しましたが,サブグループ解析の結果は(偶然のバラツキにより偽陽性が出やすいので)誤判のおそれが高く,そのままでは申請は困難であろうとアナリストによって批判され,また,株価が戻した際にここぞとばかりに同社はファイナンスを行ったため,株価低迷が続いておりました。

    そんな中での,昨日のCytRx社とNantCell社との契約締結発表です。契約内容は貴殿ご指摘のとおりです。この契約により,(CytRx社のaldoxorubicin)と(NantCell社の癌免疫治療薬)との「併用」療法について軟部⾁腫適応だけでなく,他の癌種を適応としても開発を進める予定とのことであります。
    なお,NantCell社の開発責任者はPatrick Soon-Shiong博士ですが,彼はかつて創業したAbraxis BioScience社において,ナノテクDDSでは稀有な上市品目アブラキサンを発明・開発したことで有名とのことです。そのようなナノテクDDSのレジェンドの如きPatrick Soon-Shiong博士がいわば認めた「92%UPの1株当たり1.10ドル」ですから(自画自賛ではなく,いわば客観的な他者評価として)米国博徒に好意的に捉えられたようです。

    下の動画はCytRx社の当時の副社長が2015年のCLINAMで発表したものですが,動画開始2:15頃から,EPR効果を発見した前田浩先生の写真も出てきます。
    この動画の時点ではまだまだナノテクDDSに大きな期待がありました。その後,2016年にp3失敗が相次ぎ,今やナノテクDDS業界全体が低調・低迷でございます。
    固形癌で生存期間を延ばす成功例が待たれるところであります。
    ttps://www.youtube.com/watch?v=2Tlcq0nR7_U&t=418s

  • >部分的に良好なんでしょうね!

    「NK105乳がんp3については全体解析で非劣性を証明できなかったことは昨年発表したとおりであるが,同試験結果をサブグループ解析したところ,○○の属性を有する患者においてNK105は生存期間を有意に(p<0.05)延長することが示された。ただし,一般的にサブグループ解析においては,nが少ないこと,統計上の多重性の問題を孕むこと等々から偽陽性のおそれが高い。したがって,○○の属性を有する患者においてNK105が真に効果が有るか否かを確かめるために,追加のp3を行う。この追加試験でも再び統計学的有意差を確認できたら,これをもって新薬承認申請を行う予定である」という感じになるのではないかと素人的に予想しております。

  • >詳細なデータが欲しいですね。

    2017年7月14日付けのみずほ証券によるナノキャリアについてのレポートによれば,(この掲示板でもどなたかが指摘されていたとおり)今年9月のESMOでNK105p3データの「詳細が」発表されるとのことであります。

    NK105事件で死刑判決が確定したミセル受刑者,9月になれば再審開始が決定されて冤罪による著しい名誉低下を一定程度回復できる可能性もあるかと思うのであります。完全に名誉回復できるか否かは再審(追加試験)の結果を見るまで待たねばなりませんが。

    以下はみずほ証券による分析です。

    「2016 年7 月に日本化薬(4272)は、当社から導入したNK105 のPhase3 試験が主要評価項目を達成しなかったと発表した。その後、我々は2016 年8 月12 日レポートでNK105 を業績予想から除外した。一方、日本化薬はNK105 の開発を継続する方針を変えず、2017 年9 月9 日に始まる欧州臨床腫瘍学会(ESMO)でPhase3 試験データの詳細を開示すると同時に、2017 年内に今後の開発方針の詳細を発表する模様。我々は、NK105 を引き続き当社の業績予想から除外しているが、ESMO のデータと今後の開発方針から開発が具体化した場合、当社にとってポジティブとなる可能性があろう。」

  • 一般的に言って、三段論法の大前提に位置付けられるニュースでは本格的な株価上昇は難しいでしょう。
    必要なのは大前提ではなくて小前提についてのニュース
    創薬バイオにおける小前提とは臨床データ
    NK105p3失敗によって片岡ミセルの臨床的有用性に大きな疑念が生じている現在のナノキャリアにとってはなおさらであります。

  • 「今回の契約に基づき、日東電工はBMSから1億ドル(約117億円)の契約一時金を受け取るが、この高額な金額にBMSの本気度、ひいては同治療薬の有望さが垣間見える。」
    ttps://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=1766321

    臨床early stageで有望な結果が出て,今後多額の費用と時間をかけて臨床late stage に進む価値有りと「契約相手方が」考えるに至ったからこその契約締結でございます。

    現状,ナノキャリアが核酸DDSでこのような好条件の契約締結を実現するためには
    ①まずは今後臨床試験を行う価値有りと判断できるような好結果を動物実験で出すこと
    ②もし臨床試験に入れたら,early stageで(自画自賛ではなく)「相手方が」有望と考える好結果が出ること
    ①かつ②をみたすことが必要でしょう。

  • 貴殿もよく御存じのとおり,今年の3月にセルリアン社は避妊器具を開発するDare Bioscience社と逆さ合併することをIRしております。
    ttps://textream.yahoo.co.jp/message/1004571/4571/141/400

    この逆さ合併及びこれに伴う他社への営業譲渡に関する議案についてセルリアン社株主の承認を求める臨時株主総会が再来週の7月19日に開催されます。
    この臨時株主総会に先立って,この企業再編はセルリアン社の既存株主の利益に資する内容であるから賛成投票するように勧誘する通知が(6月19日にセルリアン社から,そして7月5日にDare Bioscience社から)セルリアン社の既存株主宛に送達されたようです。このうち7月5日にDare Bioscience社から送達された通知には合併後存続会社の開発方針が具体的に示されたことを一時的に好感した株価上昇ではないかなと思います。
    ttp://ir.ceruleanrx.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=1032113

    そもそもセルリアン社の凋落とその後の企業再編は,p2の失敗に起因します。
    ttps://www.thestreet.com/story/13679319/1/cerulean-pharma-ceru-stock-tumbles-on-lead-kidney-cancer-drug-failure.html?puc=yahoo&cm_ven=YAHOO

    今回の臨時株主総会で承認されれば,セルリアン社の保有していたナノテクDDS技術はノバルティス社が承継することになるようです。さてこのDDS今後どうなるでしょうか?

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