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投稿コメント一覧 (805コメント)

  • 『オリンピックへ行こう!』真保裕一
    オリンピックを目指すスポーツマンの物語。
    メインは卓球で、大学で1年間の怪我の復帰戦にかける卓球選手の物語。
    ナショナルチームのメンバーに選ばれることを目指して、仲間の選手やライバルとなる後輩選手とのやりとりが描かれています。
    卓球は少しは知っていましたが、これほど頭を使ってやるゲームとは思っていなかったので、意外でした。
    卓球のあのスピードのあるやりとりを文章にするというのはなかなかの冒険だったと思いますが、新しい競技の一面を見た気持ちになりました。
    他に、競歩、ブラインドサッカーという競技を巡る短編も。
    高校スポーツと大学への推薦の話、実業団スポーツを巡るやりとりど、スポーツを取り巻く背景もいろいろあるのだと思いました。

  • 『道標』今野敏
    副題は東京湾臨海署安積班です。
    安積をめぐる様々な時代の短編です。
    最初は同期の研修から始まり、機動隊の小隊長速水と安積の出会いと仲間を巡る物語で、2人ともまだ互いの性格がよくわからずに衝突している場面も微笑ましい感じです。
    古い臨海署時代の物語、須田という刑事の物語など、久しぶりに安積班を楽しめました。

  • 『リライブ』小路幸也
    人生が残り少なくなった人のもとに現れる「ばく」はその人の思い出をもらうかわりに、人生のどこかで違う選択ができると言う。
    誰もがあの時にこうしていたら、という瞬間がある。
    そして、違う選択で生きなおす。
    そのさらに向こう側にいる人があり、という短編です。
    心が洗われるようなストーリーです。

  • 『保身』小杉健治
    ある県警で起きた殺人事件。
    犯人は見つかったのに、その犯人が逃走中に見たのが、県警幹部のひき逃げ事故。
    上の人間たちは、自分たちの保身と県警であいつぐ不祥事を隠すために、その犯人の証拠を隠蔽する。
    それだけではなく、さらなる悪事に手を染めようとする。
    それを正しい在り方を求めて、決して在職中は同僚からよく思われなかった定年退職の刑事と異変を感じた女性記者が真実をさぐっていきます。
    最近の官僚の証言などを見ていると、本当にこんなひどいことが行われているのかもと思わされます。

  • 『ラスト・コード』堂場瞬一
    警視庁の刑事でありながら、過去のことがあって、周りから気を使われながら過ごす筒井という若手刑事が、殺人事件の被害者の娘を空港に迎えに出たところで、襲われ何がなんだかわからないままにどんどん物語は進みます。
    そして小野寺冴や鳴沢了が登場してきて、面白さも増します。
    14歳の天才少女にやりこめられながらも、筒井が少女を守るために身をはり、スピード感のある物語です。

  • 『リバース』湊かなえ
    大学の研究室の仲間で出かけた別荘で起きた事故。
    それをめぐる関係者への接触。
    不気味な存在が迫ってきて、一体何が起きているのかと、不安にさせて先を気にさせます。
    深瀬という主人公は、亡くなってしまった友人のことを実は仲良くしていたと思い込んでいたのにそれほど知らなかったことに愕然として、実家まで訪ねて調べていく。
    最後まで気が抜けないこわさにつられて、読みすすみました。

  • 『精鋭』今野敏
    主人公は警視庁の警官になったばかりの新米巡査柿田。
    地域課や研修で回りながら、警察官の正義とはグレーゾーンにどう対処すればいいのか迷いが多い。
    そんな中出会った上司が、機動隊が向いているのでは、と勧められる。
    署の駅伝のメンバーに抜擢され、そこでのがむしゃらな走りが目に留まり、機動隊へと異動し、厳しい訓練が始まる。
    新人である柿田は、厳しい訓練でも、苦手なものでも、変な先入観をもたずに、自分にまだいけると暗示をかけながら乗り切っていく。
    へこたれそうなときに読むと元気をもらえる小説です。

    「ラプラスの魔女」は映画を観に行って、こんなストーリーだったっけ?とすっかり忘れていました。
    前日譚興味があります。

  • タイトルが違ってました。
    『5時過ぎランチ』です。
    すみません。

  • 『5時からランチ』羽田圭介
    初めて読んだ作家です。
    3つの中編からなります。
    表題作は、最初は自動車整備の資格をもった若い女性が、昼ご飯もなかなか食べられないくらい働いて、やっと5時にご飯にありつけるけなげなストーリーかと思って読んでいたら、バイオレンスが出てきたのでびっくり。
    本の装丁がきれいなブルーに金の文字で、それとのギャップもあって、あれ?と思いました。

  • 『学園天国』五十嵐貴久
    私立聖楓高校を舞台にした物語。
    新任女性教師の麻美はこの学校の3年生の生徒と結婚をしているのを、隠していた。
    古くから続く高校であったが、ここに来て、素行不良、成績不良の生徒を退学にさせ、生徒指導がとみに厳しくなってきていて、常軌を逸し始めていた。
    一体、高校では何が起こっているのか、教員の情報を高校生である慎也に流すことで事前に生徒を救ったり、本当の教員らしい教員とはとも考えさせる話もありました。
    学校も少子化で生き残りをかける時代になっていく中、面白い発想の物語でした。

  • 『二人道」山本幸久
    北海道でスナックをやっていた主人公の女性、以前はミラクル・ローズの名前で歌手デビューしていた。
    事情があって、以前のつてを頼って歌を歌って、お金を稼ごうと67歳のローズは連絡船に乗っていた。
    そこで出会ったのが12歳の1人でいる少女。
    少女にあることで助けられ、予定の地を2人で回り始める。
    しかし、予定のコンサートはどこも一筋縄ではいかない事情に巻き込まれてしまう。
    そんな中でも2人と2人を取り巻く暖かい人の出会いで、ミラクル・ローズことゆかりの過去も明らかになっていく。
    しみじみとしみてくる作品でした。

  • 『チームFについて』あさのあつこ
    極楽高校に通う3人組。
    極楽町温泉は人口減少と少子高齢化で、町が衰退し、かつては町のみんなが通っていた極楽高校も閉校の話があって、芳樹はすっきりしない日々。
    町長の谷山の秘密兵器は東大を卒業して、中央官庁に勤めていたのがUターンしてきた芳樹の兄和樹。
    次の町長選挙に対立候補が立候補の話が出て、谷山はあわてるが、そこで和樹が町を盛り上げるためにマラソン大会を企画するというストーリー。
    時々、筆者の感想が入ってくる軽いタッチの小説ですが、町おこしというのは今どこでも深刻なテーマではあるのだろうと思います。

  • 『ミステリークロック』貴志祐介
    ミステリーらしいミステリーの中編が4つ。
    「鏡の国の殺人」という美術館での密室殺人の入り口にあるハンプティダンプティという設定をテレビで見たことがあると思ったら、2012年にスペシャルドラマ化されていました。
    この作品と表題のミステリークロックの謎解きはなかなか高度で、文章だけで読んでいると難しく、特に図解までされているのですが、それでもなまった頭には少々難しかったというのが率直な感想。
    その他の2編の方がわかりやすかったです。
    いわゆる本格ミステリーって最近少ないのか、と改めて思いました。

  • 『ギロチンハウス』大石直紀
    副題は課長榊江梨子の逆襲です。
    ギロチンハウスとはいったいなんだろうと思ったら、いつぞや新聞でも話題になった追い出し部屋のことでした。
    リストラを宣告された人たちが、そこに入れられて誰が読むとも思えないテーマを1週間に1回与えられてレポートを書き、それに耐えられなくてやめていくというための中庭に設置されたハウス。
    今回リストラ候補を選ぶ中で、突然陥れられた3人。
    江梨子は東京支社から抜擢されて、今日との本社にやってきたが、プレゼンの発表の内容を入れ替えられて、ギロチンハウスに来ることに。
    リストラをするために会社に呼ばれたアメリカで勉強してきた女性麻里。
    その麻里がある日何者かに襲われた。
    テンポよく物語が展開していき、また、あきらめない女性江梨子の生きざまもスカッとしていて痛快でした。

  • 『院長選挙』久坂部羊
    東大より権威のある国立天大病院で院長が急に亡くなり、次期院長選に立候補した4人の副院長。
    この4人の取材をする女性がインタビューするのですが、腕はともかくとんでもない面々。
    平気で相手を罵り合い、患者のための医療ではなく、自己の出世のことばかり。
    こんなことまで書いちゃっていいの?という人達。
    ある意味医師から見た本音も入っているのかと思うと…

  • 『下町ロケット2ガウディ計画』池井戸潤
    すでにドラマでは見ていたのですが、結構原作に忠実にドラマ化されていることがわかります。
    ストーリーはわかっていても、下町の中小の工場が大手になしえないチーム力をもって、難題をクリアしていくという展開はスカッとします。
    また、今回のガウディ計画では重い心臓病の子ども達との約束も出てきて、涙なくしては読めませんでした。

  • 『絶望の歌を唄え』堂場瞬一
    警察官であった時に、海外の選挙監視の仕事で赴任していた先でテロにあい、直前まで会っていた田澤というジャーナリストが爆発に巻き込まれたあと行方不明となっていて、その後警察はやめた主人公。
    今は、神保町で珈琲店の店主をしている。
    店には昔のレコードがたくさんあり、小説中にもいくつも紹介されていますが、ロックなので私にはピンと来るものはほとんどありませんでした。
    堂場作品にしては、ゆっくりとテンポが流れていて、どういう展開になるのだろうと思いながら読みました。
    ちょっといつもと傾向の違う小説でした。

  • 『マスカレード・イブ』東野圭吾
    ホテルコルテシアで働く山岸という女性が、フロントでの仕事を通して、観察眼と好奇心を生かして謎を明らかにしていく。
    いろいろお客が来る中で、機転を利かせた対応も必要で、お客のプライバシーも守る、それをこの本ではお客の仮面を守る表現しています。
    お仕事小説としても興味ありました。

  • 『悶絶スパイラル』三浦しをん
    三浦しをんさんの小説は読んだことがありますが、これはエッセイ集。
    しをんさんの日常が描かれていますが、なかなか面白いご家族がいて、友人がいて、と大胆なところや嗜好など楽しめました。

  • 『札幌発!うちらのオーケストラ』池野浩史
    電器楽器でシンフォニーが副題。
    小説という形ではありながら、実際に1986年に札幌の学生たちが集まって、エレキギターやベース、シンセサイザーなど電器楽器でシンフォニーの演奏に挑んだことについて描かれています。
    きっかけは、オーケストラを指揮してみたい、というところからのスタートですが、それに賛同する様々な大学の面々が、得意分野を生かしながら音楽を作り上げていくパワーは大したものだと思いました。

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