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投稿コメント一覧 (1687コメント)

  • >>No. 3966


    【誰にともなしに、独り言レス―その2886】

    早くに tsubaki さんの編み出された椿式検索法をもってしても甚だ使い勝手のよろしくない掲示板もどきの textream は(ルーベンさんが >いつかは、こうなると思っていました と仰るように)お為ごかしで見え透いた紛いものであっても、それを逆手にとって(スパム投稿ばりの《過去レス復元コーナー》なんぞ掲げつつ)真のライトスタッフとしての矜持を見よとばかりに独り言(繰り言)レスをくだ巻いて参りましたが、当「ライトスタッフは名作です」という稀有なる名作トピを(2001年に)リフトオフして下さった(F-104 命の)トピ主さんとの「決め」で少なくとも東京オリンピックまでは巡航し続ける所存でありましたところ、いきなりの(それでも、むしろ遅かったくらいの)お沙汰に「ちゃんちゃら可笑しい」気分であるけれど、ここは大きく構えて―と言うか、まあ別に構えることもないでしょう。

    何がどうなろうと「ライトスタッフ」は永遠ですから―真の純正ライトスタッフ・ファンには。

  • >>No. 3965


    【誰にともなしに、独り言レス―その2885】

    参考

    「ライトスタッフ」リドリーの声のラストナレーション(closing narration - Levon Helm)―

    The Mercury program was over. 

    Four years later....Gus Grissom was killed along with astronauts White and Chaffee....when fire swept through their Apollo capsule.

    But on that glorious day in May, 1963....Gordo Cooper went higher, farther, and faster....than any other American.

    Twenty-two complete orbits around the world.

    He was the last American ever to go into space alone.

    And for a brief moment....Gordo Cooper became the greatest pilot anyone had ever seen.

  • >>No. 3964


    【誰にともなしに、独り言レス―その2884】

    妄想を続けると―

    トム・ウルフの(トンボの頭から尻尾までカバーした)初志貫徹版「ザ・ライト・スタッフ」を純正ライトスタッフ・ファン諸兄の(オペレーショナルな)お眼鏡に適う映画にするには―

    起 - イェーガー(X-1、NF-104)

    承 - カーペンター(オーロラ 7) クーパーとコンラッド(ジェミニ 5)

    転 - コンラッドとビーン(アポロ 12)

    結 - コンラッド(スカイラブ 2)

    といった按配の構成になるであろうが、あまりに(諸兄でさえ前半で飽きてしまうほど)長~くなるのは必定。

    そこで尺を現「ライトスタッフ」程度に絞るため―

    結 - ナレーション(アル・ビーンの声)で スカイラブ 2 に触れるだけ

    そう、あのリドリーの声で冒頭とラストにナレーションを使う正しい「ライトスタッフ」方式(かつ、アル・ビーンのナレーションで仕立てられてる「人類、月に立つ」Part 7:That's All There Is)を踏襲してまとめれば(あくまでハイライトシーンはアポロ 12 で)よろしいかと。

  • >>No. 3963


    【誰にともなしに、独り言レス―その2883】

    誰にともなしに、独り言レス―その1427

    その1056―

    参考 1

    ぷかぷか(250マイルもズレまくって)浮かんでたカーペンターをレスキューした二人の所属は(海軍ではなく 空軍の) Air Rescue Service (at Hamilton Air Force Base)

    NASA の公式レポートによれば、オーロラ7のスプラッシュダウンが 12:41 p.m.(e.s.t.) 40分後には捜索機がカーペンターを発見していて Search aircraft reported astronaut in liferaft attached to spacecraft.(that astronaut appeared to be comfortable.) 1:34 p.m.に Air Force SC-54 がレスキューを投下した The SC-54 descended to deploy pararescue team and auxiliary flotation collar.

    それに気付いてなかった能天気 カーペンターは突然(文字通り)湧いて出たレスキューに驚いて(マヌケにも) "How did you get here?" と訊ねたとか。


    その1057―

    参考 2

    スプラッシュダウンの 1時間半後に Air Rescue Service の SA-16(飛行艇)がカーペンターの収容を打診したものの(The SA-16 reported sea condition satisfactory for landing and take off.)、海軍の横槍と言うか、結局(当初の計画に則って)海軍ヘリ HSS-2 が更に 1時間半後(つまり 3時間後)にカーペンターをピックアップ(空母イントレピッドにリカバリー)している。 (←この明らかに無駄な遅れは空軍 vs 海軍の伝統的なライバル意識 traditional rivalry between the Air Force and the Navy に起因するとして後で問題になった)

    リカバリー・ヘリには Navy SEALS (←ちなみに、その年に創設されている)が搭乗していたらしく、そのせいでカーペンターは勘違いしてるのかもしれない。

  • >>No. 3962


    【誰にともなしに、独り言レス―その2882】

    誰にともなしに、独り言レス―その1426

    その1055―

    前レスは別に自慢してるのではなく(ま、してるけども)、わたしの印象(偏見)ではスコット・カーペンターの言動は何か変で、そもそものキャラからしてノーマル・ポジションを少々(250マイルほど)逸脱してるということを指摘しているのであり、クリス・クラフトが激怒した(以来ずっと激怒し続けている)のは多分にカーペンターの変なキャラのせいじゃなかろうかとも思える。

    例えば、こんなズレた話―

    カーペンターが(大西洋に大ファールのスプラッシュダウンをしでかした後 カプセルのトップハッチから外に出て)救命いかだで呑気にリカバリーを待っていたら、不意に レスキュー(フロッグメン)が現われた―そこで、やおら非常食(a candy bar and some other high-energy food)を振る舞ってもてなそうとしたが、やんわり(昼を済ませたばかりだからと)断られた(I offered them some of my survival food. They said they weren't hungry.)… (←いったい誰が レスキューされてんだって話)

    ※ カーペンターは レスキューを(身びいき及び老齢による記憶の混乱か) three Navy SEALS などと証言しているけれど、正しくは(人数も所属も違っていて) two Air Force swimmers ―The pilot broke out his survival rations and offered some to the two Air Force swimmers, who declined the space food but drank some space water. (This New Ocean : A History of Project Mercury) (←TIME の記事 "Aurora 7. Do you read me?" では two Air Force paramedics )

  • >>No. 3961


    【誰にともなしに、独り言レス―その2881】

    (Deke Slayton runs the office. Carpenter's history. John Glenn's leaving NASA. He's gonna run for president someday.)

    と、早くもカーペンターは(オーロラ7で飛んで半年もしない時点で)既に「過去の人」(history)呼ばわりされている。

    けれど、1963年から海軍のシーラブに携わり 1965年 シーラブ 2 をコマンドした後、少なくとも正式に NASA を辞める 1967年までは行きつ戻りつの二股任務で、例えば NASA においては(意外にも)グラマン社による LEM の開発(コックピットのレイアウト)にアームストロングやオルドリンらと共に参画したりしていて、まさしく NASA astronaut / NAVY aquanaut ―このユニークな二重の肩書をカーペンターが得るに至ったのは、海洋学者 クストー船長 Jacques-Yves Cousteau の強力な啓発によるもので、そのクストーとフォン・ブラウンの二人がカーペンターにとって(海 ocean と宇宙 space )のヒーローなんだとか。 (I've got two heroes in my career. One is Wernher von Braun, because his blinding genius got us to the moon. And Cousteau, he's my other hero. Kennedy, of course, was important to lunar flight, too, because it was his charisma that got the nation behind the idea, but von Braun has my vote in space and Cousteau has it in the ocean.)

  • >>No. 3960


    【誰にともなしに、独り言レス―その2880】

    誰にともなしに、独り言レス―その1423

    その1052―

    スコット・カーペンターはクリス・クラフトの勘気をこうむって二度と宇宙へ飛べなかった―

    が、本人の弁では MA-7(1962年)を曲がりなりにも成し遂げてから(いわゆる燃え尽きたような感じで)すぐにはローテーションに戻る気になれず "a change of pace" が必要だったところへ、折りよく シーラブ Navy's Sealab program という(まさに渡に船の)チャンスがあったということらしい―つまり、あくまでシーラブ(で海の底に沈んだの)は気分転換を兼ねて自ら選択した新たなチャレンジだった。

    それにカーペンターはオートバイの事故(1964年―そのせいで翌年のシーラブ 2 に回されたか)で折った左腕の手術が果々しくなく(完全には回復せず)たとえ望んでもジェミニ・アポロのフライト任務には戻れそうにない状態であり("I was medically grounded.")、どのみち二度と飛べなかったとか。

    が、そうではあってもクリス・クラフトが金輪際 カーペンターを使わない肚づもりだったのは厳然たる事実で(That son of a bitch will never fly for me again! 原作訳は「あいつには二度と飛行はさせないぞ」)、この The Man Malfunctioned のシーラブへの自発的なシフト(窓際ならぬ水際への自主転属?)はクラフトにとっても都合がよかった(手間が省けた)と言えるのかもしれない。


    誰にともなしに、独り言レス―その1424

    その1053―

    「人類、月に立つ」で 2期生の New 9 が選ばれて(1962年)ジェミニのローテーションについて話すシーン―

    スタフォード 「どうせ先に飛ぶのは第 1期の 7人だろう」(The original seven's gonna fly way before any of us new nine.)

    コンラッド  「でもディーク・スレイトンは地上勤務になったし、カーペンターは過去の人、ジョン・グレンは NASA を離れて大統領を目指すらしいぞ」

  • >>No. 3959


    【誰にともなしに、独り言レス―その2879】

    原作「ザ・ライト・スタッフ」には―

    カーペンターはそもそもライト・スタッフを持ちあわせていなかったのだ。 それだけは明らかだ。 彼はとうの昔に諦めてしまっていたのだ。 かつて自ら志願して多発エンジン機のパイロットになったではないか。 (今こそその理由がはっきりした!) ジェット機の飛行経験はわずか二百時間にすぎない。 選考上の偶然の僥倖から宇宙飛行士になれたにすぎないのだ、などなど。[中公文庫]

    Carpenter never had the right stuff to begin with! That much was obvious. He had given up long ago. He had opted for multi-engine planes! (Now we know why!) He had only two hundred hours in jets. He was here only through a fluke of the selection process. And so forth and so on.

    というテストパイロット(ライトスタッフ)側からの一方的(論理無視)評価を皮肉るクダリがあったりもする。

    なのにカーペンターは(おそらくマーキュリー7 では唯一人)原作「ザ・ライト・スタッフ」及び映画「ライトスタッフ」にも(←出番が少ないのがご不満にしろ)単純なまでに好意的(It's a fine book and made a fine movie~ I liked the movie. But I wasn't portrayed in much detail~ )―ね、やっぱり何か変でしょ…

  • >>No. 3958


    【誰にともなしに、独り言レス―その2878】

    スカイラブを帰結とする場合、スコット・カーペンターのオーロラ7は重要な前フリ的意味を持つ―なので、トム・ウルフが(グリソムにではなく)カーペンター側に立つのは(話の本筋上)必然であり、おそらく純正ライトスタッフ・ファン投票で不人気 №1 のカーペンターではあろうが、トム・ウルフには(話の本筋上)不可欠で重宝な存在なのである。

    従って、逆に映画「ライトスタッフ」でオーロラ7(と、その尻拭い的なシグマ7)が無視されているのも必然だと了解できる。

    関連レス―

    誰にともなしに、独り言レス―その1322

    Mercury 7 を The Magnificent Seven と(シャレて)呼ぶのを当時から見かける―それに倣えばジョン・グレンが(どう見ても)ユル・ブリンナー。

    とすると、カーペンターが(そう見えない)スティーブ・マックイーンとなるけれど、まあ仕方あるまい。 (役回り的にはクーパーがホルスト・ブーフホルツ、グリソムがロバート・ヴォーンか)

    マルコム・スコット・カーペンター

    あらためて言いたいが、このユニークな(NASA astronaut にして NAVY aquanaut の)おっさんはマーキュリー7 随一のアンチ・イェーガー的ライトスタッフ、即ち 非ライトスタッフ的存在であり、ちょいとばかり登場する場面(ミッション)を早まったのが惜しい。

    その1061―

    前に >スコット・カーペンターなんぞはタイプ的に少なくともマーキュリーよりアポロ向きだったんだろうなぁ… と書いたけれど、更には(シーラブ的な)スカイラブ、スペースシャトル、ISS 向きだったと言えましょうか(何しろ実験好きだから)―とにかく マーキュリー7 の中では最もライトスタッフと形容し難い、ライトスタッフという表現にそぐわない存在であったのは確か。

  • >>No. 3957


    【誰にともなしに、独り言レス―その2877】

    参考

    「ザ・ライト・スタッフ」(中公文庫) 訳者あとがきの一節―

    ある日家内がもう本は終りまでいっていると教えてくれなかったら、まだ書いていたかもしれないと彼(トム・ウルフ)は述懐している。「だけどまだ宇宙飛行士が月に行くところまでも書いていないんだぞ」と彼が反論すると、「この本では月には行かないのよ」と言われ、ほっとしてそこで打ち切ったということである。 当初の心積りどおり、月着陸からスカイラブ計画までを含めたとしたら、厖大な分量になっていたであろう。


    Tom Wolfe ご本人の証言(by Nancy Pate Special to the Daily Press 2003)―

    "Originally I had in mind that I was going to write the history of the space program from post-World War II and the X-series rockets up through Apollo to Skylab,"

    "My wife cut the book off. I'd worked on it longer than Project Mercury lasted. She walked in one day and said, 'Congratulations, you've finished your book.' And I said, no, that we hadn't gone to the moon yet. And she told me that I wasn't going to the moon in this book."

  • >>No. 3956


    【誰にともなしに、独り言レス―その2876】

    さて、ここから(例によって) 100% 妄想(にして、微かな確信)―

    Chapter 13 : The Operational Stuff 「オペレーショナル・スタッフ」にはトム・ウルフの元々の目論見が垣間見えていて、The Right Stuff とは明確には The Right Operational Stuff であって、その主人公にピート・コンラッドが選ばれているのは(実験科学ミッションとしての)スカイラブをこそ話の着地点(帰結)にするつもりだったからじゃなかろうか。

    だとすると、「ザ・ライト・スタッフ」は尻切れトンボどころか、The Right Operational Stuff(ザ・ライト・オペレーショナル・スタッフ)なるテーマの問題提起―起承転結の「起」(トンボの頭?)を示しただけで終わってることになる。

    想像される全体像の大まかなイメージ(展開)としてはピート・コンラッドの各ミッションが―

    起 - マーキュリー(不適格)

    承 - ジェミニ  (ジェミニ 5、11)

    転 - アポロ   (アポロ12)

    結 - スカイラブ (スカイラブ 2)

    と割り当てられましょうね。

    つまり、「ザ・ライト・スタッフ」は何と肝心のピート・コンラッドが本領発揮する以前の導入部で唐突に幕引きされてるわけで、トム・ウルフは序章を書いただけで(450ページも書いてはいるが)「はい、終了~ はい、完成~」とばかりに(そのペンを)投げ出した格好なんですよ。("Originally the book was going to go through the whole space program up to Skylab, but I finally got up to 450 pages and I said that's it, I think I've got a book.")

  • >>No. 3955


    【誰にともなしに、独り言レス―その2875】

    参考

    カーペンターの トム・ウルフ 絶賛 証言―

    Oral History M. Scott Carpenter 27 January 1999

    Q : A lot of these anecdotes showed up in Tom Wolfe’s book called The Right Stuff. You were in that book. You played a prominent role. And in the movie that followed. There’s been a lot of discussion about it, pro and con. I wondered, what are your impressions of The Right Stuff, the book and the movie?

    Carpenter: Well, I think the book is good and I think the movie is good. My affection for both is colored some by my great affection for Tom. He is a bright, bright, fine man; and I think the film is a great film. I’m asked about it frequently, and people say, “Does it tell the truth?” And I say what I believe: that the book and the movie, for that matter, are truthful. They made—they take—both of them take some literary license with facts, but only nonessential facts. The important details portrayed by both the book and the film are presented accurately.

    と、トム・ウルフを褒めちぎっております。

  • >>No. 3952


    【誰にともなしに、独り言レス―その2874】

    Here Gus's fate and Deke's fate came together. Deke had said all along: You need a proven operational test pilot up there. Gus and Deke were great pals. For three years they had flown together, hunted together, drunk together; their children had played together. They were both committed to the holy word: operational. Schirra was with them on this particular commitment, and Shepard threw his weight toward them, too, as did Cooper.


    註) hunted together ご丁寧に「ガール・ハントをし」と意訳(直訳?)されてるが、これは素直(普通)に「狩猟をし」でしょう(hunt にガールハントの意はなさそうだし)

    「人類、月に立つ」の一場面(↓)からも明らか―

    誰にともなしに、独り言レス―その936

    たぶん脚色だろうけど、スレイトンとグリソムが(狩猟の帰り道か)二人で森を歩きながらアポロ 1 のクルーを誰にするか話し合うシーンがあり、その時スレイトンはハッキリと「当分スケジュールは未定だが、自分としてはマーキュリー7の誰かに月に降りてもらいたい」(But I'd sure like to have one of the original Mercury astronauts still flying when Apollo makes that first moon landing.)と打ち明ける―グリソムは「いい話を聞いた… 実は俺マーキュリー7の一人なんだ」(Interesting you should say that, Deke. Just so happens, I'm one of the original Mercury astronauts.)と トボケて笑う。

  • >>No. 3951


    【誰にともなしに、独り言レス―その2873】

    Sheer logic would have raised the question: why pick Carpenter and not Grissom? Grissom had lost the capsule and had then come back with the classic pilot's response to gross error: "I don't know what happened—the machine malfunctioned." The telemetry showed that Grissom's heart was on the edge of tachycardia at times. Just before re-entry his heart rate had reached 171 beats per minute. Even after Grissom was safe and sound on the carrier Lake Champlain, his heart rate was 160 beats a minute, his breathing was rapid, his skin was warm and moist; he didn't want to talk about it, he wanted to go to sleep. Here was the clinical picture of a man who had abandoned himself to panic. Then why was not Grissom designated the washout—if anybody cared to find one? But logic had nothing to do with it. One was in the area of magical beliefs now. In his everyday life doughty little Gus lived the life of the right stuff. He was a staunch bearer of the Operational banner.

  • >>No. 3950


    【誰にともなしに、独り言レス―その2872】

    もしも落伍者が必要ならば、グリソムを落伍者としたらよかったではないか。しかし、論理など無関係である。魔術的な信仰の世界での話だ。豪胆なガスの日常生活はライト・スタッフの生活そのものだ。彼はオペレーショナルの御旗を断固としてかかげた男である。この点で、ガスの運命とディークの運命とは軌を一にした。ディークはつねづね言っていた。保証つきのオペレーショナルなテスト・パイロットが宇宙競争では必要なのだと。ガスとディークは大の仲良しであり、三年間ともに飛び、ガール・ハントをし、酒を飲んできた仲である。二人の子供たちも一緒に遊ぶ間柄だった。二人は聖なる言葉「オペレーショナル」の信奉者だった。シラーもこの点では二人に賛同し、シェパードもクーパーとともに彼らを支持した。[中公文庫]

    It served many purposes at once. It made the rest of them seem like real pilots after all and not mere riders in a pod. A man either had it or he didn't… in space as in the air. As every pilot knew in his secret heart—deny it, if you wish!—it required washouts to make your own righteous stuff stand out. So was Carpenter, by implication, to be designated the washout? Logic no longer mattered—especially since none of this could be talked of openly in any case: publicly there were to be no flaws in the manned space program whatsoever.

  • >>No. 3949


    【誰にともなしに、独り言レス―その2871】

    どんな読み方をしようと、トム・ウルフはガス・グリソム側には(せいぜい爪先ほどしか)立っていない―むしろ、話の本筋上 スコット・カーペンター側に与した筆致なのでグリソムに(それが本当のことだろうと何だろうと)辛辣な物言いになっているように感じさせる。

    かつてアラン・シェパードは「ザ・ライト・スタッフ」をマーキュリー7に直接取材もせずにマタ聞きの噂話を書いてるだけの "just fiction" と貶していたが、トム・ウルフはシェパードとグリソム以外には(ちゃんと?)インタビューしていて、とりわけカーペンターは(一人ウルフの著書を読んで)嬉々として受けてくれたそうで、そのせいなのか(本筋的のみならず)心情的にもカーペンター側に立っているように感じさせられる―


    それは同時にいろいろな目的にかなった。まず何よりも、それによって他の宇宙飛行士たちが単に豆さやに乗ったロボットではなく、真のパイロットらしく見えた。大気圏内においても宇宙においてもそれを持っているか、いないかのどちらかしかない。パイロットなら誰でも密かに思っていることだが―否定したければ、否定してくださって結構!―自分の正しい資質を際立たせるためにはどうしても落伍者が必要なのだ。するとカーペンターが落伍者だと暗にほのめかそうとしたのか。論理などもはや問題にならない。いずれにせよ、こういうことは公然と話題にできることではないのだから。公式には、有人宇宙飛行にはなんの問題があってはならないのだ。純粋に論理的に考えれば、つぎのような問題も起ったであろう。なぜグリソムではなく、カーペンターが犠牲者となったのか。グリソムはカプセルを海中に沈めてしまったではないか。しかも「自分はなにも知らない。機械の故障だ」などと、パイロットおきまりの弁解に終始した。遠隔計測器のデータによれば、グリソムの脈搏数は「頻搏」に近い状態に何度も達した。再突入直前には、一分につき百七十二[訳文ママ]にも及んだ。航空母艦レイク・シャンプレインに無事収容されてからも、脈搏数は百六十、しかも息づかいは荒く、肌はほてり、汗ばんでいたし、何もしゃべりたがらず、ただねむりたがった。臨床的には彼こそパニック状態におちいった男を絵にかいたようなものだ。

  • >>No. 3948


    【誰にともなしに、独り言レス―その2870】

    Lewis wasn't worried about Grissom, because he had practiced water egress with the astronauts many times and he knew their pressure suits were more buoyant than any life preserver. They even seemed to enjoy playing around in the water in the suits. So he gunned the helicopter down to the level of the water to try to snare the capsule.

    てな調子で(まるで見てたかのように)トム・ウルフは書いている。


    ※ 重ねて(訳して)言うが、リカバリー・ヘリ Hunt Club 1 のパイロットだったジム・ルイスはトム・ウルフが自分には何も訊いてきていないと証言している(もちろんガス・グリソム本人に訊けるわけもない)のにである。

  • >>No. 3947


    【誰にともなしに、独り言レス―その2869】

    As the helicopter pilot, Lewis, looked down on the capsule, it shaped up as a routine retrieval, such as he and his co-pilot, Lieutenant John Reinhard, had practiced many times. Reinhard had a pole with a hook on it, like a shepherd's crook, that he was going to slip through a loop at the neck of the capsule.


    誰にともなしに、独り言レス―その2014

    The crook was attached to a cable. The helicopter could hoist up to 4,000 pounds in this fashion; the capsule weighed about 2,400 pounds. Lewis had swung out and was making a low pass toward the capsule when suddenly he saw the capsule's side hatch go flying off into the water. But Grissom wasn't supposed to blow the hatch until he told him he had hooked on! And Grissom—there was Grissom scrambling out of the hatch and plopping into the water without even looking up at him. Grissom was swimming like mad. Water was pouring into the capsule through the hatch and the damned thing was sinking!

  • >>No. 3946


    【誰にともなしに、独り言レス―その2868】

    ※ but Wolfe neither interviewed me nor asked my opinion ―銘記されたし。


    誰にともなしに、独り言レス―その2013

    《 but Wolfe neither interviewed me nor asked my opinion 》– Jim Lewis

    原作「「ザ・ライト・スタッフ」該当箇所―

    ヘリコプターのパイロット、ルイスはカプセルを見下ろした。副操縦士のジョン・ラインハート大尉とともに繰り返し訓練してきた回収作業のときの様子と変らない。ラインハートは羊飼が持つ柄の曲った杖に似た、先端の曲った棒を手にしていた。これをカプセルの首についた輪にとおすのだ。この輪はケーブルに連結してある。このやり方で、ヘリコプターは四千ポンドまでのものは持ちあげることができるが、カプセルの重量は約二千四百ポンドだった。ルイスはカプセルにむかってヘリコプターの高度を一気にさげた。と突然、カプセルの横のハッチが吹き飛んで海中に沈むのが目に入った。しかし、カプセルを引っかけたと連絡するまでは、グリソムはハッチを爆破しないはずだった。みるとグリソムはハッチからはい出し、ルイスには目もくれず、海中にとびこんだ、グリソムは狂ったように泳いでいる。海水がハッチから流れこみ、カプセルは水中に没していく!ルイスはグリソムのことは心配しなかった。これまで宇宙飛行士と何度も海上での脱出訓練を行ない、飛行士の与圧服はいかなる救命具よりも浮揚性が高いことを知っていたからだ。与圧服をきて水中でたわむれるのを喜んでいるようにすらみえた。そこで彼はカプセルをつかまえようとして、水面すれすれにヘリコプターの高度をさげる。[中公文庫]

  • >>No. 3945


    【誰にともなしに、独り言レス―その2867】

    誰にともなしに、独り言レス―その2010

    Do you think anyone would have purposefully released a hatch under those conditions? I would add that since we had practiced such things, he also knew that I wasn't there yet and obviously hadn’t lifted his spacecraft clear of the water. So then, did he accidentally hit the release? NASA records show that every astronaut who used that plunger to release a hatch got a bruise or skin abrasion from the rebound of the plunger. Gus's post-flight physical documented that his body was totally unmarked. This is positive evidence that he did not ‘accidentally’ hit that plunger. Had he done so, he would have been even less able to escape its rebound than any of those who actuated it on purpose.

    "Gus was a consummate pilot, a very bright individual, and a skilled engineer who had everyone's respect. No one who knew him could or would argue with that state­ment, and that is how he should be remembered."

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