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投稿コメント一覧 (7750コメント)

  • >>No. 16961

    今更、無視リストとか出入り禁止とか言ったって
    あと3週間で消えてしまうんですよ。
    そうなれば喧嘩相手も何も全てチリチリバラバラ寂しいじゃありませんか。

    処で皆さん、掲示板が消えたら何処に出没するんですか。
    誰か集合場所作って貰いませんか?

    私は画像掲示板があります。
    暇な時で遊び来て下さい。
    http://www.jpdo.com/cgi32/163/joyful.cgi?

  • >>No. 16957

    人的補償いったい誰が考えたのか
    ちょっと記憶に乏しいですが、大竹の人的補償は一岡だっかな?
    FAで大金払って獲ったのに大した活躍も出来ず、一岡の方が活躍する皮肉。
    なんか今回もそんな感じが。

  • >>No. 2370

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 最終回

     小夜子はあたり構わず泣きじゃくる。松本は小夜子を支えてやる。
     橋本も森も男泣きしている。
    「健、お前は男だよ。立派な男だよ。だけどどうして一人で戦う。微力ながら俺達も居るじゃないか」
     心が疲れきった小夜子を、支えてやるのだが三人には慰める術もなく堪えても、堪えても涙が出てくるのだった。小夜子は完全に放心状態だ。痴呆症のような表情になっている。両親が死に最愛の人が今ここに天国へと旅たって行った。小夜子は寒空に光る星の輝きに空に向かって一人呟くのだった。

    「健、約束したじゃない。誓ったじゃない私を一人にしないと。あの約束はどうなるの? それは貴方の命を守る事なのよ。貴方は私に新しい命を残して逝く事だったの? 健の居ない世界なんて私は、もう何も希望を見え出せなくなるわ! でも、でも貴方は私に新しい命を残して逝ったわ。私に、この子と生きろ! と言うの!? 私は健! 貴方と一緒に生きて行きたかったの。それが全てだったのに……」
    「小夜子さん! 気をしっかり持って」 
     それを見て松本は首を横に振った。今は思いっきり泣くしかないと。ただ見守ってやるしかないと。松本達は小夜子が放心状態で呟く小夜子の姿が痛ましかった。それからまもなく、沖田と盛田は殺人罪で逮捕された。その他、小夜子の両親を殺した罪など罪の重さは極刑に与えする。

     警察の検視を終え健の身柄は旧正堂寺に運ばれた。知らせを聞いた沢山の知人友人が集まって来た。数日後健のお通やが遺体が旧正堂寺にで行われ翌日告別式が行われた。喪主は小夜子でその姿が痛ましかった。
     本来なら小夜子は白いウエデングドレスに包まれる筈だったのに親戚や友人達から、すすり泣きの声が聞こえてくる。
     シンガポール警察からも堀内健の為に弔問に訪れてくれた。
     本来なら健は、シンガポールで合気道を教えている筈だったのに。
     そして、ジミーサットンが眼を赤くして立っている姿が見えた。
     シンガポールで一緒に活躍した友人だった。健はさわやかな青年だった。
    明るくて……変わり果てた友人にジミーは声も出なかった。
     健の大学時代の友人達も大勢駆けつけた。
     厳めしい顔の男が三人顔をくしゃくしゃにして、在りし日の健を思い浮かべ健と別れを惜しんで男泣きしている。松本と橋本、そして森達だった。

     「小夜子さんを残して逝くなんて」
     と呟く。人々は小夜子が務める喪主にそれ程までに愛し合った二人の別れに参列者は涙するのだった。嘗て(かつ)の正堂寺で合気道の門弟達、健の友人、沢山の人に見送られて霊柩車から別れのクラクションが悲しく響く。
     プアァ~~~~~~~~ン
     澄み切った青空に火葬場の煙突から白い煙が天に昇って行く。
     健が天に昇って行く……その健が笑っている。天国の階段で〔ありがとう小夜ちゃん、ありがとう皆さん〕そんなふうに聞こえた。

     小夜子の眼には、その青い空に二人の楽しかった日々が映し出される。三陸海岸浄土ケ浜で二人は、稽古しながら芽生えた恋だった。
     合気道で閃き小夜子の優しさに心を癒され、そして要山和尚夫妻の死。
     シンガポールまで敵を追いかけ、健は一時的に迷い小夜子が重症を負い入院。小夜子の為に生きると誓った健、自分を捨ててまでも、あだ討ちをした健。
     生きていれば小夜子と二人。いや生まれてくる子供と三人で。
     明るい未来があったものを。天高く登って逝った……健。
     素晴らしい青年、素晴らしい日本男児。健
     やすらかに堀内健。ここに二十七才の生涯を人々に惜しまれつつ閉じる。

     時は流れて、平成十四年十二月。
     能登半島は厳しい寒さの中で親子がたたずんでいた。
     海の見える丘に堀内健の墓地があった。赤い花に囲まれて。
     小夜子は住まいを健の実家に移していた。健の両親をここで健の子供を産んでくれと言われたのだ。
     健が子供の頃好きだった、海の見える小高い丘に健の墓は建っている。
     風に線香がなびく煙がその親子を包み、やがて日本海に流れて行く。
     母は厳冬の寒さも感じない程に、健の墓に語りかけていた。
     その時、少年が言った。
    「ママ! 本当にパパってカッコ良かったの!?」
     父の死を知らずに生まれて来た、この子は小夜子にとって健の生まれ変わりと思えた。そして二人を繋ぐ愛の子だった。
    「そうよ! 健一、パパは最高の人よ。最高の……」

     今日は天気が良いのか、遠くの島まで良く見える。
     二人の親子は、しっかりと手を握り合って遠い海を眺めた。
     この海もシンガポールに繋がっているのだなと小夜子は思った。
    「健、見て貴方の子よ、健一と言うの! 貴方にそっくりでしょ!?」
     その少年はもう小学生になっているらしい、
     そして今は母から合気道を習っているらしい。

  • >>No. 16954

    >開戦記念日の今日、強く思います!!!!

    そうか今日が真珠湾攻撃で海戦したんですね。
    皮肉にも息子の誕生日でずか(笑)

    明後日10日は西武へ人的補償期限。
    さてだれが犠牲になるのか心配です。

  • >>No. 16953

    阿部はもはや選手というよりコーチとして若手の手本となる捕手力を教えてやって欲しいものです。
    阿部は既に2000安打も達成したし後は、ホームランの記録を作るだけ。
    あとは実戦で見本を見せてくれれば充分貢献出来るでしょう。

  • >>No. 2369

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 6

     それから数分して、けたたましいサイレンが闇に響く、それはパトカーのサイレンの音だった。此処を通った車の人が通報したのだろうか。
    「おい……サイレンの音が聞こえるぞ!?」松本が言った。
     小夜子の嫌な予感が的中した。数分して小夜子達の乗った車がその壮絶な争いの現場に到着した。かなりの数のパトカーに救急車も数台いた。松本、橋本、森そして小夜子が車ら降りて走った。
     救急隊員は担架で怪我人を運んでくる。二人目の担架に健の姿があった。
    「ケン!! ケ~~ン」小夜子の発狂したような声が暗闇に響き渡る……
     松本達も唖然として周りの光景を見わたした。パトカーなど警察車両からまるでナイター中継のようなサーチライトが現場を照らしていた。

     健の担架は血だらけになっている。健の顔が青ざめてきた。
     小夜子が縋りついた「どうして!? 一人で戦うの? どうして……」
     そんな声が聞いたのか、健の眼がうっすらと開いた。
    「さっ……小夜ちゃん……敵(かたき)は……敵(かたき)はとったよ…………」
    「健が死んだら意味がないよ!! そんなのイヤッ~~~~~~」
    「ごめんね、小夜ちゃん……でも敵はとったよ」健は小夜子に笑って言った。
    「イヤッ!! 死なないで健!! 私を残して死なないでケン」
    「小夜ちゃん……強く……生きてくれ約束守れなくてゴ…………
    「いやっあ!! 健、死んじゃイヤッ」
     小夜子は健の顔を抑えて 必死に叫ぶ小夜子の柔らかい手に包まれて健は安らぎを感じ始めた。そして……
    「駄目!! 死んじゃあ!! 健は、健は……お父さんになるのよ!」
     小夜子の口から思いがけない言葉が出た。
     健の表情が僅かに動いた。その言葉は健の脳裏に響いた。
    「ぼっ僕が? おとうさん……そうかありがとう……」
     健の青ざめた顔が少しだけ微笑んだ。
    「し・あ・わ・せ・だ……」
     やがて健の手が力を失ってコトリと小夜子の手から離れた。
    「イヤッ!! 健! ケン、起きて! 起きて!」小夜子は発狂寸前だった。
     救急車の救護要員が健の脈を採る。そして眼に光を当てたが……静かに救護要員が言った。「残念ですが御臨終です」と告げた。

    つづく

  • >>No. 16951

    炭谷を獲って人的補償で誰か持って行かれては逆に大損。
    巨人は小林だけではなく有力な捕手が沢山居るのに。
    それより投手が欲しかった。
    来季は菅野以外に誰が頑張れるか。
    山口、田口も危ういしヤングマン、メルセデスに頼るのか。
    岩隈が10勝でもしてくれれば良いけど。

  • >>No. 2368

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 5

    三十メーター離れた盛田が、闇の中で誰かに殴られたように倒れた。
     健の必殺波動拳が炸裂した瞬間だった。一方の盛田は何が起こったか分からず頭に手を当て、のた打ち回っていた。
    健は次の標的を探し始めた。さすがに撃ってこない。同士撃ちの恐れがあるからだろう。そして又一人、健の目の前に現れた敵も気が付いて「居たぞ~~」と叫び終わらないうちに健の手刀が首筋に炸裂して、あっと言う間に崩れ落ちた。しかし暗闇から銃声が響いて健の左腕を貫通した。「ウッ」健の左腕が燃えるように熱くそして血が噴出した。それでも健はその銃声の方向に走った。
    又、銃声が闇に鳴り響く。今度は当たらなかった健は飛んだ。
    その男を目掛けて、相手の顔面に炸裂した二メーターも吹っ飛んだ。

     更に健はその男を蹴りつけて拳銃を奪った。健は拳銃を使った事はないが引き金を引く事は出来る。健はいきなり拳銃を周りに居そうな敵に向かって立て続けに三発撃ちまくった。その弾に、まぐれとは言え一人の男が悲鳴を上げた。どうやら腿の辺りを抑えて転げ回っている。しかし健も出血が止まらず顔が痛みでゆがんでいた。
     その時だった、また銃声が鳴り響き健はもんどり打って倒れた……どこに当ったかは分からないが体中が熱くてたまらない。やがて意識が朦朧として来た。
    「オイ!やったぞ!」近くで声が上がった。
    現れたのは二人だった。いやもう敵も二人しか満足なのは居ないのだ。
    しかし健は動けない。一人の男が拳銃で健の頭を叩く、死んでいるか!? 確認の為だろう再度、健の頭を叩こうとしたその時だ!!
     意識が薄れ行く中で健はその男の足を渾身の力で引っ張ると男は倒れ込んだ。健は強烈なパンチを顔面に浴びせた。と、もう一人の男が健に再び拳銃を放った。だが健は必死で応戦する。すでに血が噴出して止まらない。それでも健はその銃声の方向に走った。引きずり倒して顔面に肘打ちを数発浴びせた敵は静かになった。

     健は必死で盛田が倒れている場所まで這って、何とか辿り着くや、いなや最後の力を振り絞って。
    「も……盛田!! 住職の無念を思い知れ!」
     健は盛田を数発殴りつけたが、それも力がなく執念とも言える動きだった。
     盛田は恐ろしい程の、健の形相と執念に失禁するほどに震え上がった。
     健は眠るようにその場に崩れ落ちた……その表情は満足そうだった。

    つづく

  • 炭谷と丸の人的補償が心配ですね。
    なにせプロテクトは28人ですから誰が漏れるか

    噂では重信、立岡、吉川大、石川慎吾
    投手なら桜井、高木京、大竹、池田

    落ち着かないのはプロテクトニ外れそうな選手
    巨人も一岡、太田を持っていかれて苦い記憶が新しいところ。

  • 前マリナーズの岩隈久志投手(37)と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。

    こんなニュースが飛び込んで来ました。
    岩隈といったら当時は凄い投手、しかし昨年は手術で一年を棒に振りました。
    昔の名前で出ていますが通用するかどうか。
    松坂の例をあるし期待しましょう。

  • >>No. 16946

    しかし炭谷、なんで獲ったか分かりません。
    巨人には小林や若手もいるしベテランなら阿部が居るのに?

  • >>No. 16945

    > さ・わ・む・ら~~ヽ(`Д´)ノ
    > 2850万減だと!!?
    > 歯切れの悪い金額だな!!え~!?おい!!

    ハッハハどうやら怒りが収まらないようで。
    まぁ来年も沢村劇場の主役で間違いありません。

  • >>No. 2367

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 4

    「それにしても遅いですねぇ、いつもそうですか?」
     橋本は気になる事を小夜子に問い掛けた。いつもだと遅くても夜の八時頃には帰ってくるが。
    「ちょっと心配ですね。見に行ってきましょうか? 小夜子さん」
     松本が言うと、さすがの小夜子も心配になって来た。
    「折角来て下さったのに、宜しいですか?」
     時計は十時を過ぎていた。四人は松本達の乗って来た車で探しに出た。
     小夜子が心あたりのある方へと案内する事になった。
     小夜子の脳裏に嫌な予感がした。{健! 無理をしないでと言ったのに……}
     小夜子は暗闇の中を疾走する助手席で呟くのだった。

     そしてこちらは決着がついていた。沖田も完全に健の前に屈した。
    「悪かったと!?……どう悪かったのが聞かせてもらおうか!」
    「確かに、お寺の住職を狙ったのは俺達だ。しかし恨みがあった訳ではない許してくれ!」
     沖田は最初の勇ましさは何処かに飛んでいた。
    「ふざけるな!! 恨みがないのに人殺しが簡単に出来ると思うか」
    「頼まれたんだ。地元の有力者に……」
    「ハッキリ言えよ、それは盛田一政の事だろう?」
     沖田は言葉には出さないがコクリと頷いた。やっと白状させた。
     あとは盛田の数々の悪事を、どうやって立証させるかだ。
     その時だった暗闇から一筋の閃光が轟音とともに鳴り響いた。
     健の近くに銃弾が炸裂した。健は車の陰に沖田をそのままにして隠れた。健の正面にいつの間にか二台の車から六人ほど降りて来た。なんとその中に沖田と一緒だった。健が蹴り飛ばした男が居たのだ。沖田と戦っている最中に、逃げだして仲間を呼びに行ったのであろう。

     その中の五人が一斉に健を取り囲んだ。そして一人残った中年の男がその状況を見守っている。なんと! その男は盛田一政ではないか?
    「おのれ盛田!! やっと正体現したな」
     健が闇に向かって叫んだ。いきなり拳銃の銃弾が健に向かって放たれた。健は近くの林に逃げ込む。その間に数台の車が何事もないように通り抜けて行った。五人も林の中に入って来た。しかし暗闇だ。五人は、健が隠れている場所を探し始めた。健が確認した限りでは拳銃を持っているのは二人だ、いや正確にはまだ持っている奴がいるかも知れない。さすがの健と言え拳銃を前にしては戦えない。
     ガサ、ガサッ 健の近くに敵の一人が近寄ったが健が側に潜んでいるのに気付かない。健はその男の口を後ろから押さえ込んだ。途端にこめかみの、あたりを殴りつけて続けざまに強烈なボデーブローを浴びせた。その男は声も出せずにその場で失神した。
     次に遠くから状況を見守っている盛田に、健は大きく深呼吸して一気に全神経を集中させて手を合わせた。健は要山師匠の極意波動拳を放った。「ウッリャァー」闇の中で空気が裂けた。

    つづく

  • >>No. 2365

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 3

     沖田がバランスを崩して膝から崩れた。次の瞬間、沖田の倒れながらのパンチが健のボデーに……しかし健は膝で、その攻撃をブロックした。
     二人は倒れた状態のままの応戦になった。それが沖田には最悪の状態になった。 キックボクサーは倒れての攻撃は手足が武器にならない。
     あっと言う間に、健がバックを取って右こめかみに健の手刀が炸裂した。
     続いて耳を狙っての手刀「ギャアァー」沖田は悲鳴を上げた。         しかし健の攻撃は容赦なく沖田を襲った肘打ちだ。

     ふらついて立ち上がった沖田へ右足の回し蹴りが決まる。
     そして沖田の右腕を地面に固定して、おもいっきり膝を落とした。
     ボキッと鈍い音と供に、骨が折れたような嫌な音が暗闇に響く……勝負はついた瞬間だった。沖田は右腕が折れて戦意喪失した。
     「なっ、なんなんだ!? お前は……」

     沖田は自分が負けた事に信じられないばかりか、この男の真意が読めず恐怖の眼で健を見る。と言っても薄暗く良く顔が見えないから尚さら恐怖を覚えた。
    「そんなに知りたいか沖田! お前が今までやった事を思いだせ!!」
     そう言われて沖田の思考回路が回転した。しかしこの男の事は沖田にはどうしても頭に浮かんで来ない。
    「お前の事は知らん何も……」
    「そうか、じゃ教えてやろう。お前と宮崎と浜田三人で和尚夫婦を殺害した。おまけに寺を燃やして逃げた。その縁の者と言えば分かるだろう」
     沖田はなっとくしたらしく、だが黙ったままだ。

     その頃小夜子の所に三人の客が訪れていた。
     松本、橋本、森の三人である。
    「久しぶりです。小夜子さん、松本です」
     相変わらずゴツイ顔だ。知らない人が見たら後ずさりするだろう。
    「あっ皆さん、こんな田舎まで良く訪ねてくれました、どうぞ入って」
     小夜子は三人を招き入れた。松本達は健の事を尋ねたが、もうすぐ帰ってくると小夜子の返事だった。それから二時間、時刻は夜の十時になろうとしていた。

    つづく

  • >>No. 16936

    星宮さん、喜んでください。
    沢村が2850万円減の年俸1億2150万円
    えっまだ納得出来ませんか(笑)

  • >>No. 2365

    最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 2

     なっなんだ。お前は俺が何をしたって言うのだ。俺が……」と震え上がった。
    「別にあんたには恨みがないのだが、こうでもしないと協力してくれないと思ってね。沖田があの別荘にいるだろう?」
    「お、沖田さんがどうかしたのか!」
     男は痛みに耐えながら答えた。

    「その沖田は、あの盛田と別荘に今いるだろう?答えてもらおうか!」
    「知らん……知っていても言える訳がないじゃないか!」
     男はそう言いながらも、白状しているのと同じような事を言って喚いた。
    「そうか、言わなくても良いが次は左の方を外してあげようか?」
     と、いい終わらぬうちに健は、左腕を取って強く伸ばして一気に左肩を外し体制に入った。
    「ま! 待ってくれ。言う言うから待ってくれ」

     男は必死に哀願するような目で健に屈服した。それ程までに強烈に痛い。また両肩を外されたら人形と同じで相手の思うがままだ。抵抗のすべもない。関節外しは健の上等手段だった。
     男はすっかり観念して話し始めた。その話によると健が想像した通り、盛田の用心棒だった沖田は時々、業者間のトラブルや取引相手によっては黙らせる。盛田の裏社会がここにあったのだ。
     そして要山和尚も、その悪の手に命を落とし結果になったのだった。
     健はその男の免許証から身元を確認した。そして男に命じた。
     電話で呼び出して(事故を起こしてヤクザ風の男と揉めている)と。
     男は近くの電話ボックスから沖田へ、事故を起こして地元のヤクザと揉めていると伝えた。盛田は地元のヤクザと関わりを持っていない。噂が広がれば地元では選挙に勝てないから、東京とか離れた所から呼び寄せる。新日本同盟などと、裏で深く繋がっていると思われる。
     沖田の返事は一喝した後、舎弟の為にどうやら出向いてくるらしい。果たして何人でくるかが問題だが仕掛けた罠はもう後戻りがきかない。健は今夜、沖田だけでもケリを付けたかった。健は間接を外した男を縛って車のトランクに押し込んだ。
    十五分経過した。ライトを上向きにした車が近づいて来た。
     健は車から三メーター程離れた松の木の後ろに身を隠した。
     沖田の乗った車が溝に落ちた車の後ろに急停車した。
     二人の男がドアを明けて出て来た。一人は大きい健よりも大きいかも知れない体格だ。多分それが沖田だろう、もう一人も大きいがその男よりは少し細身の体格をしている。健は(成る程、用心棒家業らしい)と思った。と同時にかなりの強敵か? その動きは武術を身に付けている身のこなしを感じた。
    「雅!!」暗闇に沖田の太い声が響く。二人の男は、まわりを見回しが誰も居ない、車の中を見ても誰も居なかった。
    「沖さん、まさか雅のヤツ……連れて行かれたかも知れません」
     予想通り体格の大きい方が沖田と判って健は静かに彼らの前に姿を現した。
    「な! なんだお前は!? 雅はどうした」沖田の弟分が叫ぶ。
    「やっと会えたな、お前が沖田か!?」
     凄みと憎しみのこもった健の声。
    「ナニッ誰だ! お前は……」
     沖田はまったく健に覚えはなかった。そうだろう。話は聞いているかも知れないが初対面だった。沖田もかなりの修羅場を潜って来た人間だろう腹がすわっている。しかし、暗闇でいきなり自分を知って怖がらず現れた相手に少し動揺が見えた、相当の自信がなければ、それも一人で。健は名前を言おうとしなかった。
    「誰でもいい! 覚悟を決めてもらう」
    「ナニッ? 俺を相手に偉そうな事を言ってくれるじゃないか」
     沖田も相当の自信を持っているのか? しかし目の前の相手は沖田を前にしても怯(ひる)む気配どころか不適な笑みで睨んでいる。
     健は相手が二人居る事が気になった。その舎弟が逃げて応援を頼みに行くのじゃないかと、健は沖田との間合いを計りながらいきなり跳躍した。その瞬発力と高さは人とは思えぬ程の早業だ。沖田の斜め後方に居た男の右肩を蹴り更に後方に着地した。男はもんどり打って健の前に仰向けに転がった。
     と、次の瞬間に健の右の正拳が、男の腹に叩き込まれて
     男は(く)の字に身体を折り曲げて転げまわった。その間一~二秒沖田が振り返った時には、舎弟は転げ回り戦力外になっていた。
    さすがの沖田も、表情は暗くて顔が見えないが青ざめているだろう。
    「おのれっ!!」
     しかしそれ以上の叫びは無かった。呼吸ひとつの仕方でも<乱したらやられると思ったのだろうか。沖田は健と間合いを取りながら上着を素早く脱いだ。
    いよいよ本腰を入れる相手と悟ったたようだ。その距離二メートル沖田は摺り足で間合いを計っている、そして一歩前に踏み込んだとたんに跳躍した。身体を斜めにして右足が飛んで来た。次の瞬間には沖田が着地する寸前、バックフックが再び健の後頭部に飛ぶ。健は思わず、しゃがんで交わすがバランスが崩れた。すかさず続けざまに、右キックが健の太ももの辺りに炸裂した。
     うっさすがの健を少し応えた。(なんだ……奴はキックボクサーか?)
     考える間もなく矢次に繰り出す。続けてざまに左キックが飛んでくる。

     健は身体を後二回転した。その反動で三メーター先に着地して体制を立直す。沖田はこの好機を逃すものかと健にすかさず詰め寄ると右ストレート、左フック、身体を低くして下からのアッパート繰り出す。健も必死でかわすが防戦一方の状況だ。かわされても、かわされても沖田は攻撃の手を緩めない。ボクサーで言う、ラッシュ攻撃だ。そして次の右ストレートが健の顔面を狙って飛ぶ、健の左手が垂直に立てて肘で交わすと思った瞬間その左手が沖田の腕に絡みつくように、押さえ込むと同時に沖田の右肩を引き寄せて健の前膝蹴りが沖田の顔面に炸裂した。          
     右腕を引き寄せての、その膝蹴りは受身のしようがない。
     沖田の鼻から血が飛び散った。それでも沖田は反撃して来た。
     普通の人間なら鼻を押さえてうずくまる処だが沖田は違った。
     体制を立て直すと今度は足の攻撃に切替えて足蹴りが飛んでくる。しかし、先ほどよりスピードが落ちた感じがする。 
     沖田が息もつく暇もなく仕掛けてから三分程経っている。       
     ボクシングで言えばランド終了のゴングが鳴る頃だ。
     しかしこれは試合ではない。ルール無用の死闘だ。負ければ只では済まない。
     健は呼吸一つ乱れてはいなかった。合気道は本来、攻撃型の柔術ではない。
     相手の攻撃に応じて対処する。相手の力を吸収して逆に技を仕掛ける。
     だから思った程に体力は消耗しない。健は合気道だけじゃなく空手も有段者であり両方を兼ね備えている。受身と攻撃の両方が出来る。健は軽くステップバックして間合いを計る。沖田もズリズリと迫ってくる。沖田も相手が合気道だと見抜いたようだ。先ほどの攻撃とは、あきらかに違う攻撃だ。離れて突き刺しようなジャブ攻撃、軽いステップでリズムをとる。これでは健も捕まえにくい。やっかいな相手だ。               
     沖田は作戦が成功したかのようにリジムカルに動くが打っては離れ打っては離れ、徐々にペースを掴みつつある。
    「どうした? かかって来い!」
     沖田は健を挑発する。と、健は無防備で沖田との間合いをススーと詰めた。   その健の動きに驚いた沖田は、矢次にパンチを繰り出す。だが当たらない。焦った沖田が健を捕まえて倒そうと腕に力を込めて襲い掛かって来た。       だが、それはワナだった健は身体を沈めて沖田の足を払った。

    つづく

  • 最終章  君の為に 
    最終節  私の愛しき人よ 1

     見慣れぬ男達は再び車に乗って動き出した。
     健は喫茶店の近くに止めてあった自分の車で、その車を尾行した。
     小一時間ほどして着いたその先はゴルフ場だった。
     三人ともサングラスを掛けていたが、その風体はいかにも普通の人間とは違っていた。三人はゴルフ場のクラブハウスに入って行った。
     どう見てもプレーする様子には見えなかった。やがて秘書らしき人物を連れて盛田一政が現れた。(やはり奴のボディガードか?)健は呟いた。
     盛田の顔を健は遠く離れたロビーから見ていて、あの脂ぎった顔、人の不幸を肥やしに、のし上がった奴を健は、今飛び出して行って袋たたきにして土下座でもさせてやりたい衝動に駆られた。

     健はそれを制御するに、必死に身体を震わせて耐えたのだった。
     やがて盛田とその護衛達は、二台の車に分乗してクラブハウスを後にした。
     再び健はその車を百メーター程離れて尾行を続けた。
     その車が行った先は健には懐かしい、あの浄土ヶ浜だった。
     ここで健は心の修行と小夜子との交流が始まった場所でもある。
     その車が別荘らしき場所で止まった。
    「そうか! 此処が盛田の別荘か」
     盛田の新しい居場所を見つけて健は又一つ近づいた感じがした。
     健は別荘を一気に奇襲しょうかと考えた。しかし其れでは只の押し込みだ。
     ならば一人でも誘い出す方法が得策と思ったが、その術がない。
     健は車で別荘から五十メートル程離れた森で待機する事にした。
     時刻は夜の八時頃になろうとしていた。その時、別荘から一人の男が出て来て車に乗った。健はチャンスと見てその車の後を追った。
     どうやら海岸通りにその車は出た。健はこの辺りの地理は知り尽くしていた。

     この先に道は二股に分かれて、右が海岸へと続き左が国道へと続く国道に出られては車が多く人目につきやすい、海岸方面なら松林が続き、この時間なら殆んど車は通らないが、健は賭けた国道なら奇襲は止めようと、しかし幸か不幸かその車は海岸方面へと向かった。一気にそのチャンスが訪れた。健の身体からアドレナリンが噴出した。
     その松林に近づいた健は急に車の速度をあげて、その前の車を斜め前に進み急ブレーキを賭けた。 相手の車は咄嗟の判断にあわててハンドルを左に切って避けたが、道路の側面の溝に前車輪が落ちて急停車した。
     運転席から降りて来た男が、ドアを勢いよく開けて飛び出して来た。
     相当に興奮している状態だ「なんて運転しやがる!」健は静かに車から降りてワザと頭に手を上げて、誤るような仕草をした。
     しかしその男は怒りが収まらないのか、いきなり右パンチが繰り出して来た。
     健にはそれがスローモーションのように遅く感じた。なんなくその腕を抱え込むように軽くひねって体を沈めた。男は駒の用に一回転して路面に叩きつけられた。 次の瞬間! 健はその右腕を伸ばして膝に当てて強く引いた。鈍い音がゴキッと鳴った。それは右肩の間接が外れた音だった。
     これは想像以上に痛い、大の男でも悲鳴を上げて脂汗が滲み出る。
     当然にその男も大きな悲鳴を上げて、目が散り上がってわめいた。
     ほんの数分の間に自分に何が起きたか分からないまま健を見た。
     その男はその時始めて悟ったのだ自分が襲われた事に。
    「ちょっと聞きたいのだけどね?」おだやかな調子で尋ねた。
     男は思った。聞きたいのだったら最初から丁寧に聞いてくれと。

    つづく

  • >>No. 16941

    >そう!バランスとるための報道が報知なの。

    そうかも知れないね。
    契約にも表と裏があるかも。
    処で坂本、現状維持の3億5千万
    冷たいじゃないのと思ったら2015年に3年契約していたそうで
    今年が最終年、来年は今年と同じ活躍なら一気に5億かな。

    阿部の場合、毎年一年契約してるとか。
    自分に厳しく、しかし肉体も厳しくなってきました。

  • 最終章  君の為に
    第2説 日本帰国 3

     むろん今でも違う訳だか、彼等に取っても強い者への憧れか?
     ただ言えるのは男の世界、気にいったらトコトン着いて来る。
     逆に屈辱でも味わったらメンツに掛けてトコトン仕返しをするだろう。
     しかし彼等は彼等として健は、当面の目標が達成されない限り小夜子と健の心は晴れる事はないのだ。
     翌日も盛田の事務所を見張った。盛田は今日も来て居ないが見慣れない人物が三人現れた健はピンとくるものがあった。
     もしかしたら、あの中に沖田が居るのではないかと感じた。
     健は強攻策に出るしかない。このままでは一向に進展ない
     健も随分長く見張っていて、苛立ち始めていた。
     あの三人は何処から来たのだろう?健は沖田の顔は知らない。
     こうなったら強引に、三人の前に立ちはだかって戦うしかない
     小夜子が側に居たらきっと止めるだろうが、健には、そんな心の余裕は、もう残っていなかった。

    つづく

  • 丸の年俸はいったい、いくらなの?
    巷では5年30億(年俸6億)なんて聞いていたが
    報知新聞は5年22億5千万(年棒4億5千万)他のスポーツ新聞は年俸6億
    どっちが正しいのか? 報知が正しいのならロッテが設定した5億より安いけど。

    巨人の他の選手のバランスを取るなら年棒4億5千万でいいんじゃないの。
    なんなら差額の1億5千万は私が貰って置きます(笑)

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