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投稿コメント一覧 (1709コメント)

  • >>No. 342

    その際はこれまで指摘されてきたいくつかのデメリットを、一つひとつ丁寧に解決していかなければならない。長時間労働に対しては、既に動き始めた働き方改革により、かなりの歯止めが期待される。コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。余暇時間の過ごし方が、エネルギー消費の削減につながるような工夫も必要だ。一方、睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ。
     明らかに地球温暖化を原因とする異常気象が、世界を震撼させている。サマータイム制度が少しでも温暖化防止につながるのであれば、我々は躊躇することなく、この新制度に挑戦すべきではないのだろうか。

  • >コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。余暇時間の過ごし方が、エネルギー消費の削減につながるような工夫も必要だ。一方、睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ。<

    ドアホ。


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    http://blogos.com/outline/317586/


    船田元
    2018年08月13日 08:19
    サマータイム制度の導入について





     今、国会周辺で検討され始めたサマータイム制度、正確にはデイライト・セービング・タイムだが、夏の一定期間、時計を1時間から2時間早める制度で、欧米では一般的に実施されている。太陽の光を効率的に利用して活動し、明るいうちに帰宅して、長く余暇を楽しむことが出来る。また電力消費を削減する効果があるとされている。
     日本でも戦後すぐGHQの指令により、3年間実施していた。しかしサンフランシスコ講和条約締結とともに廃止された。その理由は国民に不評だったからだ。夏時間に切り替わった後は、多くの国民が睡眠不足になり、健康を害しかねないこと。夕方5時を過ぎても明るいため、長時間労働をさせられることなどである。その後も数回検討されたことがあるが、コンピュータ設定変更の手間や、電力消費の削減に繋がらないなどの理由で、見送られてきた。
     この度検討が開始されたきっかけは、2020年夏の東京オリパラでの暑さ対策である。開催が予定されている7月下旬から8月上旬は、一年で最も暑い時期であり、競技する選手や観客の負担を軽減するためであり、やむを得ない措置だろう。ただ2019、20年度に限るとの提案はいただけない。国民全体の生活パターンに影響を与える制度だから、一時しのぎではなく、腰を据えて恒久的な制度として考えるべきではないか。

  • Whoa!

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    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000100-jij-bus_all

    日銀資産、初のGDP超え=大規模緩和で548兆円
    8/14(火) 19:00配信

     日銀が保有する国債などの総資産が548兆9408億円に達し、2017年の名目GDP(国内総生産、546兆円)を上回ったことが14日、分かった。異次元緩和で国債などを大量に購入したのが要因。総資産が通年ベースのGDPを上回るのは初めて。日銀は今後も2%の物価目標達成に向けて資産購入を続ける方針で、規模はさらに膨らむ見通しだ。

     14日公表された日銀の営業報告によると、総資産は10日現在で7月末から約2兆6000億円増え、異次元緩和前の12年度末から3.3倍に拡大した。対GDPの割合は米欧の主要中央銀行が最大でも4割程度なのに比べて、日銀は突出。政策の正常化に向かう米欧との違いも際立っている。

     日銀は13年3月に黒田東彦総裁が就任して以降、国債や上場投資信託(ETF)などを大量に買い入れている。7月末の金融政策決定会合でも、物価目標達成へ粘り強く緩和を継続する姿勢を崩さなかった。

     みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは、資産の拡大について「政策の出口のめどもたたない中で緩和が際限なく続いている。将来の資産縮小は極めて困難になる」と指摘した。

  • >>No. 339

    There’s often a delay between the time a child develops chickenpox and when a stroke hits. Studies have shown children are most at risk of stroke in the six months following infection with chickenpox.
    While some people recover with rehab, others live with permanent disabilities, Tan said. “They can have paralysis or seizure disorders,” she explained. “It all depends on which blood vessels are involved.”
    Possible complications
    In the case of the boy in the report, prospects looked grim. “My read on this is that he will have some type of permanent neurologic sequelae (consequences) from his disease,” Tan said. “And it is possible that he might have another stroke if his arterial disease continues to worsen.”

    Strokes aren’t the only possible complications from a chickenpox infection. Anyone who has recovered from chickenpox can develop shingles, also called herpes zoster, a blistering painful skin rash.

  • >>No. 338

    Though relatively rare, stroke is one of them, Tan said. “Basically, the chickenpox virus infects the large blood vessels in the brain and causes inflammation in them,” she explained. “The blood vessels can scar and that can decrease blood supply to the brain, which can lead to stroke.”

  • >>No. 337

    Children's health
    There are some vaccines your school-age teenager needs this fall that you might not know about.
    Part of the problem may be that parents aren’t familiar with the disease.
    As chickenpox cases became increasingly rare, fewer people remembered how dangerous they could be, said Dr. Tina Tan, a professor of pediatrics at Northwestern University’s Feinberg School of Medicine and a pediatric infectious disease specialist at the Robert H. Lurie Children’s Hospital.
    “Everyone thinks it’s a minor illness,” said Tan, who is also chairwoman of the section on infectious diseases for the American Academy of Pediatrics. “There are a number of serious complications.”

  • >>No. 336

    The case highlights the dangers — both to one’s own children and to those of others — that are associated with skipping vaccinations. Widespread vaccination protects kids who can’t get vaccinated either because they are younger than 1 year, like the boy in the report, or because they have immune system problems. In recent months, there have been numerous chickenpox outbreaks around the country, a result of pockets of parents who have opted not to vaccinate, assuming either that their kids won’t get the disease or will simply tough it out if they do.

  • >>No. 335


    A chickenpox-related stroke in a previously healthy 11-month-old boy serves as a scary reminder the childhood disease is not as benign as many parents would like to believe.
    The boy’s mother sought medical care after noticing he had developed weakness on his right side. Doctors determined the stroke was a complication of a chickenpox infection most likely caught from the child’s older siblings, who had been unvaccinated and had developed chickenpox around the same time the little boy had, according to a recent report published in the Journal of Pediatrics.

  • Are the vaccines really dangerous? No, not at all.
    Are you still believeiong anti-Vaccine Conspirational Theory like 9.11 Conspirational Theory?

    I urge you immediately not to spread such rumors on the internet.
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    https://www.today.com/health/can-chickenpox-cause-stroke-why-vaccine-important-t135593


    Baby's stroke a reminder why the chickenpox vaccine is so important
    The 11-month-old boy suffered weakness after catching the infection from unvaccinated older siblings.
    by Linda Carroll / Aug.14.2018 / 9:30 PM ET / Source: TODAY

    Some parents may think chickenpox is a minor illness but there are a number of serious possible complications.Getty Images

  • >>No. 333

    もし政権のもくろみ通り「キャンドル革命」が武力制圧され、今も朴政権が続いていたら、はたして「タクシー運転手」はクランク・アップできたのだろうか。辛くも公開にこぎつけたとして、それはどのようなまなざしで受け止められたであろうか。
    同じ脚本、同じ演出、同じキャストで制作されても、それは全く別物の「タクシー運転手」になったのではないか。
    今、映画館で私たちが目にしている「タクシー運転手」は、偶発的な歴史展開の連続と、そこに生起する出来事の一回性の中で創造された、きわめて稀有な作品なのだと、今さらながら感嘆せずにはおられない。

  • >>No. 332

    話は前後するが、同年5月、就任後初の光州での追悼式で、文在寅大統領は事件に対する真相究明を約束し、「犠牲者の名誉を守り、民主主義の歴史を記憶すること」を強調した。また、「“光州”のために闘った烈士たちを称えたい」として、「目を背けたい過去」の中に封じ込められてきた民主化運動の犠牲者たちの存在を、80年代の4人の死者たちの名に代表させて呼び起こした。

    文在寅大統領が光州を訪れた(phot by gettyimages)

    そうした一部始終を見届けた人々は、足元の「キャンドル革命」の歴史的経緯を踏まえた事後のまなざしで、一体どんな思いで「タクシー運転手」を観たのだろうか。熱い政治の季節を生きた人たちは80~90年代の記憶と交差させつつ、すでに結末を知っているスクリーンの中の光州市民の闘いと生き死にを見つめ返したことだろう。
    そして、そうではない大多数の人々は、ドラマ「モレシゲ」に釘づけとなった90年代を顧みながら、自身もまた確かに、「あの激動の時代」をともにしていたのだという感慨を、「大韓民国の国民の一人」として再確認したのではないだろうか。そして人々はようやく、あの光州での10日間の出来事を、蓋をして封じ込めてきた「目を背けたい過去」から解き放ったにちがいない。「タクシー運転手」の感想を書き込む韓国のサイトで、ある投稿が目に留まった。
    “「タクシー運転手」は、人として目を背けることのできない状況を描き出しており、外部者であるはずの大半の観客たちに、大きな共感を投げかけてくれる。”
    民主化と反動を繰り返しながら、ようやく「目を背けたい過去」という呪縛を逃れて、光州事件を「人として目を背けることのできない状況」と受け止め、直視しようとする様子がうかがえる。そして観客たちの多くは「外部者」であり、だからこそ、この映画に大きな共感を抱くという。これは、まさに等身大の「マンソプたち」ではないだろうか。
    冒頭で述べた通り、先ごろ、朴槿恵政権がろうそくデモに対する戒厳軍投入の準備を進めていたという仰天情報が、スクープとして報じられた。

  • >>No. 331

    かつて光州で起きた無辜の民の殺戮劇が決して「目を背けたい過去」ではなかったことを人々が思い知るのは、言論弾圧と保守反動化が進んだ李明博(イ・ミョンバク)政権をへた後の、朴槿恵政権下で起きたセウォル号事件(2014年4月)によってである。
    韓国の人々はまた、拷問や催涙弾で学生たちの命を奪った軍事政権の暴力が、決して過去の遺物ではなかったことを、デモのさなかに放水銃を集中的に浴びせられたひとりの老人の死によって、はっきりと思い知らされた。
    この時期、イルベと呼ばれる韓国版ネット右翼の間で、セウォル号と並んで、民主化、光州といったワードをめぐるヘイトクライムが問題化する。そうした中で、セウォル号遺族たちに連帯する意思を示した文化人や芸能人に対するバッシングが過熱し、後に判明したところでは、彼らは朴政権が作成したブラックリストにも載せられた。ソン・ガンホもそのひとりである。
    「民主化宣言」を勝ち取った87年からの30年間、上記したように、韓国の人々の「光州」との関係性、民主化運動との心理的距離感は、伸縮を繰り返しながら移ろい続けた。そしてようやく、セウォル号とともに沈んだ300余りの罪なき幼い命たちに、光州で犠牲となった無辜の市民を重ね合わせることになる。
    ソウルと光州を往還しながら揺れ動くマンソプの心の軌跡は、「光州」との間を行きつ戻りつしながらも、最後にあの巨大なろうそくデモに連なった「大韓民国の国民の一人」たちがたどってきた30年間にほかならない。
    なぜ「タクシー運転手」は生まれたか
    後になってみれば、つくづくと「事実は小説よりも奇なり」と言うよりほかない。
    2016年5月、ユルゲン・ヒンツペーター氏が死去。遺言に従い、爪と遺髪が光州望月洞墓地に埋められた。
    続く6月、「タクシー運転手」がクランク・イン。既述のように、セウォル号事件を機に求心力を失っていた朴槿恵政府は政権批判的な文化人や芸能人のブラックリストを作成していた。
    むろん、監督も俳優たちもそんなことは知る由もないが、朴政権の強権性と暴力性はもはや周知の事実であった。この映画はそんな政治的困難のさなかでクランク・インし、粘り強いろうそくデモによって大統領が罷免された後の、2017年8月に公開された。映画の制作過程そのものが、韓国現代史の大きなうねりと折り重なっていたのである。

  • >>No. 330

    93年に大統領に就任した金泳三が光州聖域化を宣言し、犠牲者たちを葬った望月洞墓地を「国立5・18墓地」に昇格させる一方で、「5・18特別法」を制定して、96年に全斗煥と盧泰愚(ノ・テウ)に極刑を言い渡すに及んで、皮肉にも、光州事件とその後の民主化運動の歴史は「目を背けたい過去」と称されるようになった。民主化した韓国にとっては葬り去りたい、恥ずべき記憶、というわけだ。
    98年には全羅道出身の金大中(キム・デジュン)が大統領となり、続く盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権と、合わせて10年間の進歩政権の時代には、IMF危機の克服、日本文化開放、南北首脳会談の実現とその功績による金大中大統領へのノーベル平和賞授与、韓流ブーム、ワールドカップ日韓共催などの明るく華やかな話題の陰で、人々は「目を背けたい過去」からさらに目を背けるようになる。
    すでに民主化も南北融和も成し遂げられたとして、血と死臭にまみれたあの時代を、野蛮な恥ずべき暗黒の過去として、もはや思い起こすことさえ忌避するようになった。

  • >>No. 329

    主人公マンソプに投影された韓国現代史の中の人びと
    韓国は光州事件以降、民主化と反動を揺れ動いてきた。事件後、焼身などの過激な手段で衆目を引き、光州の真相を告発しようとする政治的自殺が漸次増加していった。
    一方で、光州市民の民主主義への信頼を裏切り、反共の砦として全斗煥支持に回ったアメリカへの背信感をテコに、その後の民主化闘争の根拠となる理念構築が進められた。それは冷戦体制下での米韓同盟のあり方をアメリカ帝国主義と意味づけることで、反米愛国的な民族統一運動を志向し、真の民主化は分断状況を克服することにより成就される、とする理念である。
    87年1月、およそ偶発的に起こったソウル大生の拷問致死事件をきっかけとし、学生と市民の垣根を超えた民主化闘争が全国的な広がりを見せる中、6月にはデモの先頭に立っていた延世大生が催涙弾に直撃される事件が起こる(7月に死亡)。
    軍事独裁政権打倒に立ち上がった汎国民的な運動は雪崩を打つように勢いを増し、ついに堪えきれなくなった与党は民主化宣言を出さざるをえなかった。こうして実現された民主化(言論、集会、結社などの自由、大統領直接選挙など)に、国民の多くは安堵したはずである。
    一方、民主化運動勢力はそれにとどまらず、さらに南北統一をめざす運動へと駒を進めた。だが統一の気運が最高潮に盛り上がった89年の訪北運動を境に、その熱気は徐々に先細るようになっていく。
    91年春、デモの渦中でひとりの学生が機動警察に殴り殺される事件が発生し、これに抗議する焼身自殺が全国で多発すると、過激なやり方は生命軽視だと非難を浴び、一般市民の心はますます運動から離れていくことになった。
    光州事件が「目を背けたい過去」になる

  • >>No. 328

    朴正煕元大統領(photo by gettyimages)

    もうひとつは、苛烈な冷戦構造下におかれた分断国家で、民主主義を希求し、社会変革を主張する声から目を背け、運動を白眼視し、「アカ」のレッテルを貼って排除するといった意識を、いかにして乗り越えるのか(これについては、物語の冒頭で、学生運動のデモと遭遇した主人公が苛立つシーンが象徴的だ)。
    これら二つの偏見のくびきを逃れて、曇りのない目で現実に起きていることと向き合い、受け止めること。そこで自分が何をすべきか、葛藤しながらも考え抜くこと。主人公が愛車とともにたどる道行きは、こうしたプロセスそのものを投影している。
    そして、この展開を現在のまなざしで俯瞰する韓国の観客たちの絶対多数は、そこに自らのこの30年余りの来し方と自画像を重ねずにはいられないだろう。

  • >>No. 327

    同時に想起されたのは、95年の『モレシゲ(砂時計)』現象だった。これは最高視聴率64.5%を叩き出したSBSのテレビドラマで、それまでタブー視された自国の負の歴史に果敢に切り込む内容だった。ことに主人公たちが光州事件に遭遇する場面で、背景に当時の映像が使われたことは韓国社会に大きなインパクトを与えた。
    実際、このドラマを通して初めて光州事件の惨状を知り、衝撃を受けたという人、それまで関心を向けてこなかった民主化運動の意味を悟ったという人が少なくなかったのである。
    80~90年代を経験した韓国人の視点で見れば、『タクシー運転手』における場面のひとつひとつが、まさに「民主化を求める韓国」という「想像の共同体」を再確認させる場にもなったのではないかと思われた。
    この作品は、韓国人の「自画像」である
    本作は前述した通り、主人公マンソプが、光州での体験を通して揺れ動く心理を描写することで、物語にいっそうの厚みをもたらしている。マンソプが出会った光州の人びとの情、目撃した事件の残酷さと、そこでの経験を通して逡巡しつつも変えられていく彼の心理過程を投影するのが、ほかならぬロード・ムービーという仕掛けなのだ。
    その行程を2010年代の後半という現時点の視座から描くことの意味とは何であろうか?
    チャン・フン監督や主演のソン・ガンホのインタビューでの言葉を合わせると、要するに「歴史的な事件を目撃した国民の一人であるマンソプという人間の小さな心の変化」がこの映画のテーマであることがわかる。
    ヒンツペーターの目を通して再現された「歴史的な事件」を、今スクリーンを通じて目撃している「大韓民国の国民の一人」である観客たちに対して、「一人の人間の小さな心の変化」を促し、問いかけようとしているのである。
    そこには二つの軸が見出される。
    ひとつは、昔から韓国社会に連綿とあった、光州を中心とした全羅道(チョルラド)に対する疎外と差別の意識をいかに乗り越えるか。全羅道は高麗時代より風水上、反逆者の土地として忌避され、また朴正熙時代の経済開発では朴の地盤である慶尚道(キョンサンド)が偏重される一方、冷遇された全羅道は「韓国の第三世界」と蔑称された(主人公が光州のガソリンスタンド店員との間でささやかな感情の齟齬をきたす場面がある)。

  • >>No. 326

    犠牲になった市民。遺族らしき人が棺にすがる(実際の写真・photo by gettyimages)

    光州事件は、民主化を求め続けた韓国の人びとの間で、連綿と受け継がれる遺言のようなものなのである。
    こうして、かつて読んだり聞いたりした死者たちのエピソードが三次元的に像を結ぶという不思議な既視感を体験することになった。私は心の中でそのひとりひとりに語りかけながら、スクリーンの中の死者たちと悲憤の情をもって通じ合った。

  • >>No. 325

    自分と同世代の若者たちが、社会正義のためとはいえ、なぜ死ぬことさえも辞さないのか、その意味を知りたかった。
    民主化を求めるデモは例年、4月から5月にかけてもっとも過熱し、ことに抗議の自殺は5月に集中する傾向があった。運動による犠牲者や自殺者たちの遺書や遺稿などを通じて、命を賭した抗議行動を動機づける原点に「光州」があったと気づかせられた。
    「光州」という惨劇こそが、80年代以降の韓国の激しい民主化運動を支える背骨となっていたのだ。

    軍が市民に銃を向けた(実際の写真・photo by gettyimages)

    90年代、韓国で研究をしていた当時、手に入れた資料の中に、光州事件の惨状を収めた数種類のビデオがあった。87年6月に民主化宣言を勝ち取るまで、光州事件は公式的には「無かったこと」にされていた。
    光州の惨事を語ることが非合法とされた時代、民主化運動にコミットした学生たちの学習用に、光州事件の映像をさまざまに編集した海賊版が流布しており、そこには80年代半ばにドイツから密かに持ち込まれたヒンツペーターの映像も含まれていた。私が入手した映像資料の多くは、その一部だった。
    私が『タクシー運転手』の映像に覚えた既視感は、まさにそれが理由だった。資料を通して見慣れた光景がいくつも、いくつもスクリーンに再現される。「これが、ヒンツペーターが決死の覚悟で持ち出した映像だったのか」と、ファインダー越しに展開する1980年5月の光州での出来事を、彼のまなざしを通してひとつひとつ確認するように追いかけた。
    主人公たちの後景で繰り広げられる殺戮劇の犠牲者たち、野戦病院さながらの救命救急の現場に横たわる死者たちの名前まで、即座に思い浮かべることができた。犠牲者たちの中でもとりわけ無惨に死んでいった人々の記憶は、その間、さまざまな媒体を通し、韓国の民主化運動に従事する人たちの間で語り継がれてきたからだ。

    犠牲となった市民たち(実際の写真・photo by gettyimages)

  • それでも彼は再度の脱出を試みる。しかし今度は、光州の人びとを見捨てて来たことへの罪責感が、マンソプの胸中に押し寄せる。逡巡の末、彼は自ら光州へと引き返す。こうして苛烈な銃撃戦と検問をかいくぐり、また情報封鎖された韓国から世界へと光州の惨状を伝えてほしいと願い、命がけでヒンツペーターを支える――。
    マンソプは当初、民主化運動を、暇な学生の遊びであると馬鹿にしていた。しかし、惨劇を目の当たりにすることで、民主化運動を自分の問題として考え始める。主人公の心の軌跡に寄り添うこの物語を、私は一篇のロード・ムービーとして受け止めた。
    韓国人の「焼身自殺」が続いた理由
    同作を観たとき、まずもって覚えたのは既視感だった。
    90年代半ば以降、私は韓国の民主化運動がはらむ起爆力について死生観の視点から研究してきた。まるで死者たちが社会を突き動かしてきたといってもいいほど、80年代以降の運動の現場では、政治的不義に抗議する焼身自殺が頻発した。日本ではあまり知られていないが、80年代から90年代にかけて、韓国の民主化運動は文字通り人々が命をかけて闘ってきたのである。

  • >>No. 323

    この作品が公開された昨年8月の直前、強権的で暴力的、反民主的とも言える朴槿恵(パク・クネ)政権が、国民による「ろうそくデモ」の影響などもあって倒された。
    のちのことだが、朴槿恵政権がろうそくデモに対する戒厳軍投入の準備を進めていたという仰天情報が、スクープとして報じられた。一歩間違えば、光化門一帯に装甲車が進駐し、銃声が轟き、38年前の光州と同様の阿鼻叫喚が再現されたはずだ、という。国のトップを反民主的な存在が占めるなかでクランク・インしたこの映画は、非暴力主義のデモによって政権を倒したという矜持と、長年、民主化運動に従事してきた人権弁護士出身の文在寅(ムン・ジェイン)を大統領に押し上げ、いまや「文在寅保有国」を自負する国民に歓迎されたわけである。
    こうした同作の受容のされ方や、作品の中身を見ることで、「民主化」と「反動」を揺れ動いてきた韓国現代史の特徴、そして現在の韓国国民の「気分」の一側面を照らし出すことができるかもしれない。
    惨劇を目撃し、考えを変えた運転手
    『タクシー運転手』は、ソウルのタクシー運転手、キム・マンソプが主人公だ。韓国の異常事態に勘づき、取材のために訪韓したドイツ人記者のユルゲン・ヒンツペーターを乗せ、ソウルから光州に赴く物語である。
    やもめのマンソプは日々の生活に汲々とする余り、10万ウォンの報酬目当てに同僚を出し抜き、ヒンツペーターの運転手となる。「ソウルの春」に沸き立つ学生運動に眉をひそめ、政治や社会問題からは距離をおき、一人娘との安寧な暮らしだけを願う典型的な小市民。
    家に1人おいてきた娘のことが気がかりなマンソプは、報酬を受け取ると、ヒンツペーターを光州に残して逃げ帰ろうとする。だが、帰路を急ぐ道中、デモに出かけた息子の行方を捜すひとりの母親と遭遇し、見捨てるに忍びなく懇願に負けて乗せたことから、否応なしに引き戻され、光州の惨劇を目撃してしまう。

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