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  • ヨハネによる福音書
    2章
    13:ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。
    14:そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。
    15:イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、
    16:鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」
    17:弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。
    18:ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。
    19:イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」
    20:それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。
    21:イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。
    22:イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。
    23:イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見て、多くの人がイエスの名を信じた。
    24:しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人のことを知っておられ、
    25:人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエスは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

  • ヨハネによる福音書
    2章
    1:三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。
    2:イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。
    3:ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、「ぶどう酒がなくなりました」と言った。
    4:イエスは母に言われた。「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません。」
    5:しかし、母は召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と言った。
    6:そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。いずれも二ないし三メトレテス入りのものである。
    7:イエスが、「水がめに水をいっぱい入れなさい」と言われると、召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。
    8:イエスは、「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。召し使いたちは運んで行った。
    9:世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。このぶどう酒がどこから来たのか、水をくんだ召し使いたちは知っていたが、世話役は知らなかったので、花婿を呼んで、
    10:言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」
    11:イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。
    12:この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そこに幾日か滞在された。

  • ヨハネによる福音書
    1章
    フィリポとナタナエル、弟子となる
    43:その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会って、「わたしに従いなさい」と言われた。
    44:フィリポは、アンデレとペトロの町、ベトサイダの出身であった。
    45:フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。」
    46:するとナタナエルが、「ナザレから何か良いものが出るだろうか」と言ったので、フィリポは、「来て、見なさい」と言った。
    47:イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼のことをこう言われた。「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」
    48:ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか」と言うと、イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た」と言われた。
    49:ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
    50:イエスは答えて言われた。「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」
    51:更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

  • ヨハネによる福音書
    1章
    最初の弟子たち
    35:その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。
    36:そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。
    37:二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。
    38:イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。彼らが、「ラビ――『先生』という意味――どこに泊まっておられるのですか」と言うと、
    39:イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。
    40:ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。
    41:彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。
    42:そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶことにする」と言われた。

  • ヨハネによる福音書
    1章
    神の子羊
    29:その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
    30:『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。
    31:わたしはこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに現れるために、わたしは、水で洗礼を授けに来た。」
    32:そしてヨハネは証しした。「わたしは、“霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。
    33:わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『“霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。
    34:わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」

  • ヨハネによる福音書
    1章
    洗礼者ヨハネの証し
    19:さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司やレビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させたとき、
    20:彼は公言して隠さず、「わたしはメシアではない」と言い表した。
    21:彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねると、「そうではない」と答えた。
    22:そこで、彼らは言った。「それではいったい、だれなのです。わたしたちを遣わした人々に返事をしなければなりません。あなたは自分を何だと言うのですか。」
    23:ヨハネは、預言者イザヤの言葉を用いて言った。「わたしは荒れ野で叫ぶ声である。『主の道をまっすぐにせよ』と。」
    24:遣わされた人たちはファリサイ派に属していた。
    25:彼らがヨハネに尋ねて、「あなたはメシアでも、エリヤでも、またあの預言者でもないのに、なぜ、洗礼を授けるのですか」と言うと、
    26:ヨハネは答えた。「わたしは水で洗礼を授けるが、あなたがたの中には、あなたがたの知らない方がおられる。
    27:その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く資格もない。」
    28:これは、ヨハネが洗礼を授けていたヨルダン川の向こう側、ベタニアでの出来事であった。

  • ヨハネによる福音書
    1章
    言葉が肉となった
    1:初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
    2:この言は、初めに神と共にあった。
    3:万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
    4:言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
    5:光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
    6:神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。
    7:彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。
    8:彼は光ではなく、光について証しをするために来た。
    9:その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。
    10:言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。
    11:言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
    12:しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
    13:この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
    14:言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
    15:ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」
    16:わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。
    17:律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。
    18:いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。

  • 2018年Easter(復活日)
    マルコによる福音書
    結び 一
    弟子たちを派遣する
    14:その後、十一人が食事をしているとき、イエスが現れ、その不信仰とかたくなな心をおとがめになった。復活されたイエスを見た人々の言うことを、信じなかったからである。
    15:それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。
    16:信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。
    17:信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。
    18:手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」

    天に上げられる
    19:主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。
    20:一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。〕

    結び 二
    〔婦人たちは、命じられたことをすべてペトロとその仲間たちに手短に伝えた。その後、イエス御自身も、東から西まで、彼らを通して、永遠の救いに関する聖なる朽ちることのない福音を広められた。アーメン。〕

  • 2018年Easter(復活日)
    マルコによる福音書
    16章
    復活する
    1:安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。
    2:そして、週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。
    3:彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。
    4:ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。
    5:墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚いた。
    6:若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。
    7:さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」
    8:婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。

    結び 一
    マグダラのマリアに現れる
    9:〔イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である。
    10:マリアは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいるところへ行って、このことを知らせた。
    11:しかし彼らは、イエスが生きておられること、そしてマリアがそのイエスを見たことを聞いても、信じなかった。

    二人の弟子に現れる
    12:その後、彼らのうちの二人が田舎の方へ歩いて行く途中、イエスが別の姿で御自身を現された。
    13:この二人も行って残りの人たちに知らせたが、彼らは二人の言うことも信じなかった。

  • 2018年Easter (受難日)
    マルコによる福音書
    15章
    墓に葬られる
    42:既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、
    43:アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。
    44:ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。
    45:そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。
    46:ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろしてその布で巻き、岩を掘って作った墓の中に納め、墓の入り口には石を転がしておいた。
    47:マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの遺体を納めた場所を見つめていた。

  • 2018年Easter (受難日)
    マルコによる福音書
    15章
    イエスの死
    33:昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
    34:三時にイエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
    35:そばに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言う者がいた。
    36:ある者が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け、「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに飲ませようとした。
    37:しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。
    38:すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。
    39:百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。
    40:また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。
    41:この婦人たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って来て世話をしていた人々である。なおそのほかにも、イエスと共にエルサレムへ上って来た婦人たちが大勢いた。

  • 2018年Easter (受難日)
    マルコによる福音書
    15章
    十字架につけられる
    21:そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。
    22:そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。
    23:没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
    24:それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、その服を分け合った、だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。
    25:イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。
    26:罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。
    27:また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。
    28:こうして、「その人は犯罪人の一人に数えられた」という聖書の言葉が実現した。†
    29:そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、
    30:十字架から降りて自分を救ってみろ。」
    31:同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。
    32:メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。

  • 2018年Easter (洗足木曜日)
    マルコによる福音書
    15章
    死刑の判決を受ける
    6:ところで、祭りの度ごとに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人釈放していた。
    7:さて、暴動のとき人殺しをして投獄されていた暴徒たちの中に、バラバという男がいた。
    8:群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めた。
    9:そこで、ピラトは、「あのユダヤ人の王を釈放してほしいのか」と言った。
    10:祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。
    11:祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。
    12:そこで、ピラトは改めて、「それでは、ユダヤ人の王とお前たちが言っているあの者は、どうしてほしいのか」と言った。
    13:群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」
    14:ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。
    15:ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。

    兵士から侮辱される
    16:兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。
    17:そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、
    18:「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。
    19:また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。
    20:このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。

  • 2018年Easter (受難節第6週 復活前第1週)
    マルコによる福音書
    14章
    ペトロ、イエスを知らないと言う
    66:ペトロが下の中庭にいたとき、大祭司に仕える女中の一人が来て、
    67:ペトロが火にあたっているのを目にすると、じっと見つめて言った。「あなたも、あのナザレのイエスと一緒にいた。」
    68:しかし、ペトロは打ち消して、「あなたが何のことを言っているのか、わたしには分からないし、見当もつかない」と言った。そして、出口の方へ出て行くと、鶏が鳴いた。
    69:女中はペトロを見て、周りの人々に、「この人は、あの人たちの仲間です」とまた言いだした。
    70:ペトロは、再び打ち消した。しばらくして、今度は、居合わせた人々がペトロに言った。「確かに、お前はあの連中の仲間だ。ガリラヤの者だから。」
    71:すると、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「あなたがたの言っているそんな人は知らない」と誓い始めた。
    72:するとすぐ、鶏が再び鳴いた。ペトロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」とイエスが言われた言葉を思い出して、いきなり泣きだした。

    15章
    ピラトから尋問される
    1:夜が明けるとすぐ、祭司長たちは、長老や律法学者たちと共に、つまり最高法院全体で相談した後、イエスを縛って引いて行き、ピラトに渡した。
    2:ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。
    3:そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。
    4:ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」
    5:しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。

  • 2018年Easter (受難節第6週 復活前第1週)
    マルコによる福音書
    14章
    最高法院で裁判を受ける
    53:人々は、イエスを大祭司のところへ連れて行った。祭司長、長老、律法学者たちが皆、集まって来た。
    54:ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで入って、下役たちと一緒に座って、火にあたっていた。
    55:祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエスにとって不利な証言を求めたが、得られなかった。
    56:多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証言は食い違っていたからである。
    57:すると、数人の者が立ち上がって、イエスに不利な偽証をした。
    58:「この男が、『わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きました。」
    59:しかし、この場合も、彼らの証言は食い違った。
    60:そこで、大祭司は立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」
    61:しかし、イエスは黙り続け何もお答えにならなかった。そこで、重ねて大祭司は尋ね、「お前はほむべき方の子、メシアなのか」と言った。
    62:イエスは言われた。「そうです。あなたたちは、人の子が全能の神の右に座り、天の雲に囲まれて来るのを見る。」
    63:大祭司は、衣を引き裂きながら言った。「これでもまだ証人が必要だろうか。
    64:諸君は冒涜の言葉を聞いた。どう考えるか。」一同は、死刑にすべきだと決議した。
    65:それから、ある者はイエスに唾を吐きかけ、目隠しをしてこぶしで殴りつけ、「言い当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちは、イエスを平手で打った。

  • 2018年Easter (受難節第6週 復活前第1週)
    マルコによる福音書
    14章
    裏切られ、逮捕される
    43:さて、イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。
    44:イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。捕まえて、逃がさないように連れて行け」と、前もって合図を決めていた。
    45:ユダはやって来るとすぐに、イエスに近寄り、「先生」と言って接吻した。
    46:人々は、イエスに手をかけて捕らえた。
    47:居合わせた人々のうちのある者が、剣を抜いて大祭司の手下に打ってかかり、片方の耳を切り落とした。
    48:そこで、イエスは彼らに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。
    49:わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいて教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。しかし、これは聖書の言葉が実現するためである。」
    50:弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。

    一人の若者、逃げる
    51:一人の若者が、素肌に亜麻布をまとってイエスについて来ていた。人々が捕らえようとすると、
    52:亜麻布を捨てて裸で逃げてしまった。

  • 2018年Easter (受難節第6主日 復活前第1主日 棕櫚の主日)
    マルコによる福音書
    14章
    ペトロの離反を予告する
    27:イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたは皆わたしにつまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊は散ってしまう』と書いてあるからだ。
    28:しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
    29:するとペトロが、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」と言った。
    30:イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」
    31:ペトロは力を込めて言い張った。「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません。」皆の者も同じように言った。

    ゲッセマネで祈る
    32:一同がゲツセマネという所に来ると、イエスは弟子たちに、「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。
    33:そして、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを伴われたが、イエスはひどく恐れてもだえ始め、
    34:彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、目を覚ましていなさい。」
    35:少し進んで行って地面にひれ伏し、できることなら、この苦しみの時が自分から過ぎ去るようにと祈り、
    36:こう言われた。「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。」
    37:それから、戻って御覧になると、弟子たちは眠っていたので、ペトロに言われた。「シモン、眠っているのか。わずか一時も目を覚ましていられなかったのか。
    38:誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」
    39:更に、向こうへ行って、同じ言葉で祈られた。
    40:再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。彼らは、イエスにどう言えばよいのか、分からなかった。
    41:イエスは三度目に戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。もうこれでいい。時が来た。人の子は罪人たちの手に引き渡される。
    42:立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」

  • 2018年Easter (受難節第5週 復活前第2週 春分)
    マルコによる福音書
    14章
    過ぎ越しの食事をする
    12:除酵祭の第一日、すなわち過越の小羊を屠る日、弟子たちがイエスに、「過越の食事をなさるのに、どこへ行って用意いたしましょうか」と言った。
    13:そこで、イエスは次のように言って、二人の弟子を使いに出された。「都へ行きなさい。すると、水がめを運んでいる男に出会う。その人について行きなさい。
    14:その人が入って行く家の主人にはこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をするわたしの部屋はどこか」と言っています。』
    15:すると、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれるから、そこにわたしたちのために準備をしておきなさい。」
    16:弟子たちは出かけて都に行ってみると、イエスが言われたとおりだったので、過越の食事を準備した。
    17:夕方になると、イエスは十二人と一緒にそこへ行かれた。
    18:一同が席に着いて食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている。」
    19:弟子たちは心を痛めて、「まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。
    20:イエスは言われた。「十二人のうちの一人で、わたしと一緒に鉢に食べ物を浸している者がそれだ。
    21:人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」

    主の晩餐
    22:一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体である。」
    23:また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて、彼らにお渡しになった。彼らは皆その杯から飲んだ。
    24:そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。
    25:はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」
    26:一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。

  • 2018年Easter (受難節第5主日 復活前第2主日)
    マルコによる福音書
    14章
    イエスを殺す計略
    1:さて、過越祭と除酵祭の二日前になった。祭司長たちや律法学者たちは、なんとか計略を用いてイエスを捕らえて殺そうと考えていた。
    2:彼らは、「民衆が騒ぎだすといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。

    ベタニアで香油を注がれる
    3:イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、食事の席に着いておられたとき、一人の女が、純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺を持って来て、それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
    4:そこにいた人の何人かが、憤慨して互いに言った。「なぜ、こんなに香油を無駄遣いしたのか。
    5:この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができたのに。」そして、彼女を厳しくとがめた。
    6:イエスは言われた。「するままにさせておきなさい。なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。
    7:貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときに良いことをしてやれる。しかし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
    8:この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。
    9:はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」

    ユダ、裏切りを企てる
    10:十二人の一人イスカリオテのユダは、イエスを引き渡そうとして、祭司長たちのところへ出かけて行った。
    11:彼らはそれを聞いて喜び、金を与える約束をした。そこでユダは、どうすれば折よくイエスを引き渡せるかとねらっていた。

  • 2018年Easter (受難節第4週 復活前第3週)
    マルコによる福音書
    10章
    42:そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。
    43:しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
    44:いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。
    45:人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」
    46:一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人が道端に座って物乞いをしていた。
    47:ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と言い始めた。
    48:多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。
    49:イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。人々は盲人を呼んで言った。「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」
    50:盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。
    51:イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。盲人は、「先生、目が見えるようになりたいのです」と言った。
    52:そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。

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